2008年2月17日(日)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第1戦 Daytona 500

開催日:2月17日

伝統の「デイトナ500」でNASCAR開幕。
"トヨタ カムリ"が首位を争い惜しくも3-4フィニッシュ

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序盤戦"トヨタ カムリ"のT.スチュワートとD.ハムリンが1-2体制でレースをリード

 NASCARスプリント・カップ・シリーズの開幕戦「デイトナ500」が2月17日(日)米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
 昨年までネクステル・カップ・シリーズと呼ばれていたNASCARのトップカテゴリーは、今年からスプリント・カップ・シリーズと名称が変更された。昨年から同シリーズに参戦している"トヨタ カムリ"は2年目のシーズンへ向け、体制を更に強化。シーズン前の冬季オフシーズンに行われたテストでも、トップタイムを叩き出すなど好調ぶりを見せた。
 そしてNASCAR最大のイベントである開幕戦「デイトナ500」の長いレースウィークがスタート。2月9日(土)には、エキシビションレースの「バドワイザー・シュートアウト」が行われ、今季から"トヨタ カムリ"を駆るT.スチュワートが2位とさい先の良いスタートを切った。
 2月10日(日)の「ポール・デイ」に行われた予選では、決勝グリッド最前列のみが決定されるが、ここで"トヨタ カムリ"のM.ウォルトリップが見事2番手を獲得し、最前列グリッドからの決勝出場を確定した。
 後続のグリッドを決定する予選レース「ゲータレード・デュエル」は、2月14日(木)に150マイルで競われ、第2レースで見事D.ハムリンが勝利。予選レースながら、"トヨタ カムリ"に最高峰カップシリーズでの勝利をもたらした。この予選レースの結果、過去最高となる9台の"トヨタ カムリ"が「デイトナ500」の決勝レース出場権を獲得した。

 2月17日(日)、記念すべき50回目を迎えたNASCARスプリント・カップ・シリーズ第1戦「デイトナ500」が開催。午後3時半過ぎに、17万人もの大観衆が見守る中で、2.5マイルのハイスピードオーバルを200周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。
 序盤からレースをリードしたのは、予選レースを制し、2列目4番手からスタートを切ったD.ハムリン。そして、前日のネイションワイド・シリーズ、前々日のクラフツマン・トラック・シリーズの2戦共に2位入賞を果たしているチームメイトのKy.ブッシュが24番手スタートから素晴らしい追い上げでトップ争いに加わり、今シーズンから新たに"トヨタ カムリ"を駆ることとなった名門ジョー・ギブス・レーシングがレースを支配した。
 前日のネイションワイド・シリーズで"トヨタ カムリ"初優勝を飾っているT.スチュワートは、6番手スタートから序盤一時は首位を快走したものの、その後中団グループへと後退。しかし、レースが後半戦に入ると徐々にポジションを戻し、終盤にはトップグループに復帰。レース中盤に他車との接触でバランスを崩し後退を余儀なくされたD.ハムリンに代わり、T.スチュワートとKy.ブッシュがトップ争いを展開した。
 レースはチェッカー目前にイエローコーションとなり、残り3周の超スプリントレースで決着が付けられることとなった。再スタート直後にT.スチュワートが首位奪取を果たし、Ky.ブッシュと"トヨタ カムリ"の1-2フィニッシュ体制になったが、ファイナルラップで、R.ニューマンとKu.ブッシュのダッジ勢に痛恨の逆転を許し、T.スチュワートが3位、Ky.ブッシュが4位でチェッカーを受けることとなった。

 次戦第2戦は2月24日(日)カリフォルニア州フォンタナのカリフォルニア・スピードウェイで開催される。

ドライバー T.スチュワート:
「"デイトナ500"の最終ラップでトップから3位まで落ちてしまったのだから、この結果で満足しているとはとても言えない。最後のバックストレートで判断を誤り、Ky.ブッシュの前に出ようと走行ラインを変えてしまった。実際のところ、説明するのは難しいが、今日のレースは、恐らく私のレースキャリアの中で最も残念な瞬間の一つだろう。とはいえ、新しい体制での開幕戦で、これだけのポジションでフィニッシュ出来たということは驚くべきことであり、チームや関係者のハードワークのお陰だと感謝している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 7 12 R.ニューマン ダッジ 200
2 43 2 Ku.ブッシュ ダッジ 200
3 6 20 T.スチュワート トヨタ カムリ 200
4 24 18 Ky.ブッシュ トヨタ カムリ 200
12 23 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 200
16 20 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 200
17 4 11 D.ハムリン トヨタ カムリ 200
18 42 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 200
25 37 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 200
29 2 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 200
38 34 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 189
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
3 T.スチュワート 170
4 Ky.ブッシュ 170
13 B.ヴィッカーズ 127
16 D.ハムリン 117
17 D.ジャレット 115
18 D.ロイティマン 109
25 J.J.イェリー 88
28 M.ウォルトリップ 81
37 D.ブレイニー 54
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 ダッジ 9
2 トヨタ 6
3 シボレー 4
4 フォード 3

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第1戦 Camping World 300

開催日:2月16日

"トヨタ カムリ"開幕戦で1-2フィニッシュ!

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開幕戦を制したT.スチュワート

 2月16日(土)デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでNASCARネイションワイド・シリーズ第1戦「Camping World 300」が開催された。昨年までブッシュ・シリーズと呼ばれていた同シリーズは、今季よりネイションワイド・シリーズと名称が変更された。
 昨年同シリーズに参戦を開始した"トヨタ カムリ"は、参戦初年度にも拘わらず2勝をあげ、ドライバーズポイントランキングでも2位、3位を獲得。今季は更なる活躍が期待される。

 開幕戦には8台の"トヨタ カムリ"が出場。15日(金)午後3時から行われた予選では、T.スチュワートがポールポジションを獲得。J.リフラーが3番手、Ky.ブッシュが5番手、D.ハムリンが8番手と好位置につけた。

 16日(土)午後1時半過ぎ、2.5マイルオーバルを120周(300マイル:約480km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのT.スチュワート、5番手グリッドのKy.ブッシュ、3番手グリッドのJ.リフラーらが上位グループを形成しレースが進行した。前日行われ大荒れの展開となったクラフツマン・トラック・シリーズとはうって変わって、クラッシュの少ないレースとなったが、"トヨタ カムリ"勢は安定した速さで上位を走行を続けた。
 111周目に多重クラッシュが発生、この日4度目のイエローコーションとなり、レースは残り6周のスプリントで決着が付けられることになった。Ky.ブッシュ、T.スチュワート、B.ヴィッカーズの3台がトップ3で再スタート。これにD.アーンハート・Jr.(シボレー)が加わり、4台での激しい首位争いとなったが、最後はT.スチュワートが逃げ切り、"トヨタ カムリ"での初勝利を挙げた。
 0.259秒差でチームメイトのKy.ブッシュが2位に入り、"トヨタ カムリ"は1-2フィニッシュ。この2台で120周中93周に渡って首位を走行する強さを見せつけた。最後まで上位グループでの争いを繰り広げたB.ヴィッカーズが4位、8位にD.ハムリンが入った。

 次戦第2戦は2月23日(土)カリフォルニア・スピードウェイでスプリント・カップ・シリーズ、クラフツマン・トラック・シリーズとの併催で開催される。

ドライバー T.スチュワート:
「この短期間に勝利を挙げられるまでにしてくれたトヨタの全てのスタッフと、彼らの成し遂げた仕事を誇りに思う。ジョー・ギブス・レーシングとトヨタに優勝をもたらせたことで今週は喜びも2倍だ。チームメイトのKy.ブッシュは本当に速く、彼と共にポジションを維持出来たので、1-2フィニッシュ出来るだろうと思っていた。彼がトップで私が後にいても、その逆だったとしても、レースが更に100周長かったとしても、我々が上位を走っている限り、ライバルは我々の後方で厳しい時間を過ごすことになっただろう」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 20 T.スチュワート トヨタ カムリ 120
2 5 18 Ky.ブッシュ トヨタ カムリ 120
3 19 5 D.アーンハート・Jr. シボレー 120
4 11 10 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 120
8 8 32 D.ハムリン トヨタ カムリ 120
14 18 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 120
19 3 38 J.リフラー トヨタ カムリ 120
24 22 7 M.ウォレス トヨタ カムリ 120
27 21 0 M.マクドウェル トヨタ カムリ 119
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1 T.スチュワート 190
2 Ky.ブッシュ 180
4 B.ヴィッカーズ 165
7 D.ハムリン 147
14 D.ロイティマン 121
19 J.リフラー 106
24 M.ウォレス 91
27 M.マクドウェル 82
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 9
2 シボレー 6
3 フォード 4
4 ダッジ 3

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第1戦 Daytona 250

開催日:2月15日

"トヨタ タンドラ"トップ4独占で開幕戦を圧勝!

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悲願の「デイトナ」制覇を達成し喜ぶT.ボダイン

 NASCARクラフツマン・トラック・シリーズの開幕戦となる「Daytona 250」が、NASCARトップ3カテゴリーの先陣を切って、2月15日(金)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。2006年、2007年の2年連続マニュファクチャラーズタイトルを獲得した"トヨタ タンドラ"は昨年惜しくも逃したドライバーズタイトルの奪還へ向け、5年目のシーズンに挑む。

 開幕戦には9台の"トヨタ タンドラ"が出場。14日(木)に行われた予選では、T.クックが最前列2番手を獲得。昨年最終戦までドライバーズタイトルを争ったM.スキナーは3番手につけた。

 15日(金)午後7時半、カクテルライトに照らされたサーキットで2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)で競われる決勝レースがスタート。2番手グリッドのT.クック、3番手のM.スキナーらが順当にスタートを切り、序盤戦へと突入した。
 序盤から3台が横に並んでの激しいバトルが展開され、クラッシュも頻発。19周目の多重クラッシュではM.スキナー、再スタート直後の23周目にも上位を走っていたT.クックが巻き込まれ、後退を余儀なくされてしまった。
 そんな中で、12番手グリッドから好スタートを切り、序盤から上位争いに加わったT.ボダインが首位に浮上。安定した走りでトップ争いを繰り広げた。
 6度に渡り、計25周ものコーションラップが出る荒れたレースとなったが、T.ボダインはレースのほぼ半分、49周に渡って首位を走行する速さを見せ、レースを支配した。
 レース終盤は、首位を行くT.ボダインとJ.ベンソン、Ky.ブッシュ、D.スターらがトップグループを形成し、ファイナルラップまで息もつかせぬ激戦を展開。4台の"トヨタ タンドラ"が僅差のままフィニッシュラインに飛び込んだ。僅か0.077秒差で後続を抑えきったT.ボダインがこのバトルを制し、嬉しいデイトナでの自身初勝利を挙げた。2位にはKy.ブッシュ、3位にJ.ベンソン、4位にD.スターが入り、"トヨタ タンドラ"は開幕戦を1-2-3-4フィニッシュで飾った。
 一方、序盤のクラッシュで大きなダメージを負ったM.スキナーとT.クックは、シーズンを見据え、少しでもポイントを稼ぐために車輌を修復。それぞれ29位、30位での完走を果たした。

 次戦第2戦は2月23日(土)カリフォルニア・スピードウェイでスプリント・カップ・シリーズ、ネイションワイド・シリーズとの併催で行われる。

ドライバー T.ボダイン:
「ついにデイトナで勝つことが出来た。とても信じられない。私がデイトナのレースに来るようになって20年になる。最初の3年はチームクルーとして、そしてその後17年間ドライバーとしてデイトナでレースを戦ってきて、2位や3位はあったものの、どうしても勝てなかった。しかし、ついにここで勝利を得ることが出来、信じられない気分だ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 12 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 100
2 21 51 Ky.ブッシュ トヨタ タンドラ 100
3 35 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 100
4 14 11 D.スター トヨタ タンドラ 100
8 8 9 J.マークス トヨタ タンドラ 100
12 30 22 P.マクギルトン トヨタ タンドラ 100
28 16 59 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 50
29 3 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 49
30 2 60 T.クック トヨタ タンドラ 36
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1 T.ボダイン 195
2 Ky.ブッシュ 170
3 J.ベンソン 170
4 D.スター 160
8 J.マークス 142
12 P.マクギルトン 127
28 M.スキナー 81
29 T.マスグレイブ 79
30 T.クック 73
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 9
2 フォード 6
3 ダッジ 4
4 シボレー 3