2008年3月 2日(日)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第3戦 Las Vegas 400

開催日:3月2日

"トヨタ カムリ"過去最多10台が決勝進出
不運も重なり、D.ハムリンが最上位9位フィニッシュ

写真
ポールポジションから上位を争ったが11位に終わったKy.ブッシュの"トヨタ カムリ"

 NASCARスプリント・カップ・シリーズ第3戦「 Las Vegas 400」が2月25日(月)米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・スピードウェイで開催された。
 早くもシーズン第3戦を迎えたNASCARスプリント・カップ・シリーズの舞台は、ラスベガス市街の北部に位置するD型の1.5マイルオーバルである。

 2月29日(金)午後3時半より予選が行われ、地元ラスベガス出身のKy.ブッシュがポールポジションを獲得。M.スキナーが5番手と好ポジションを確保。"トヨタ カムリ"にとって最高峰カップ・シリーズにおける最多記録となる10台が決勝進出を果たした。

 3月2日(日)午後1時48分、267周(400マイル:約640km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。ポールポジションのKy.ブッシュが素晴らしいスタートで首位をキープ。激しく順位を入れ替えながらも首位争いを繰り広げた。
 一方、25番手グリッドスタートのT.スチュワートも着実にポジションを上げ、52周目には首位に躍進。しかし、T.スチュワートは108周目に右フロントタイヤの破裂に見舞われ第2ターンで壁に激しくクラッシュ。幸いT.スチュワートは無事だったが、ここでレースを終えることとなってしまった。
 Ky.ブッシュはその後も上位グループにつけていたが、レース終盤、タイヤのエア漏れが発生し、ピットでタイヤを交換。ポジションを落とすこととなり、11位フィニッシュとなった。
 "トヨタ カムリ"勢最上位でフィニッシュしたのは、27番手グリッドからスタートしたD.ハムリン。後方グリッドからのスタートでレース前半苦戦を強いられたものの、粘り強い走りを見せ、9位でチェッカー。トップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第4戦は3月9日(日)米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで開催される

ドライバー D.ハムリン:
「タフな一日だった。レース序盤は"トヨタ カムリ"の調子は良かったのだが、スタート順位が悪すぎた。上位浮上を目指したが、周回遅れになってしまった。イエローコーションからの再スタートでトップと同一周回に戻れる"ラッキー・ドッグ"(周回遅れの最上位)に入ることさえ困難に思われた。しかし、何とか少しずつポジションを上げ、179周目の再スタートで"ラッキー・ドッグ"を得てトップと同一周回に復帰する事が出来、その後は全力を尽くした。最終的にトップ10フィニッシュを果たせて、チームにとっても良い一日となった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 2 99 C.エドワーズ フォード 267
2 8 88 D.アーンハート・Jr. シボレー 267
3 6 16 G.ビッフル フォード 267
9 27 11 D.ハムリン トヨタ カムリ 267
11 1 18 Ky.ブッシュ トヨタ カムリ 267
24 43 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 266
26 26 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 266
27 30 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 266
30 5 27 M.スキナー トヨタ カムリ 265
31 22 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 265
37 14 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 258
39 16 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 231
43 25 20 T.スチュワート トヨタ カムリ 107
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2 Ky.ブッシュ 470
11 T.スチュワート 355
13 B.ヴィッカーズ 348
20 D.ハムリン 295
30 D.ロイティマン 255
31 J.J.イェリー 246
32 D.ジャレット 230
33 M.ウォルトリップ 230
35 D.ブレイニー 212
45 M.スキナー 73
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 フォード 21
2 シボレー 16
2 ダッジ 16
4 トヨタ 13

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第3戦 Sam's Town 300

開催日:3月1日

"トヨタ カムリ"開幕3連勝はならず
M.ウォレスが7位フィニッシュ

3月1日(土)ラスベガス・スピードウェイででNASCARネイションワイド・シリーズ第3戦「Sam's Town 300」が開催された。
 ネイションワイド・シリーズでは、開幕から"トヨタ カムリ"のT.スチュワートとKy.ブッシュが2戦連続での1-2フィニッシュを果たしており、3戦連続の記録が達成されるか、注目を集めることとなった。
 午前9時から行われた予選では、Ky.ブッシュが3番手タイムを叩き出しながら、アタック2周目に姿勢を崩し、壁にクラッシュ。僅か4時間後に迫った決勝レースではスペアカーへと乗り換えることを余儀なくされてしまった。
 一方、B.ヴィッカーズがポールポジションを獲得。開幕からシリーズ2連勝を飾っているT.スチュワートも4番手、D.ロイティマンが5番手と好位置につけ、6台の"トヨタ カムリ"が決勝へと臨んだ。
 午後1時50分、好天の下1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのB.ヴィッカーズを、4番手スタートから一気にポジションを上げたT.スチュワートがかわすと、序盤戦を支配。B.ヴィッカーズと共に上位争いを繰り広げた。
 そして、スペアカーへの乗り換えのために最後尾からのスタートを余儀なくされたKy.ブッシュも見事な追い上げで、レースが折り返しを過ぎた64周目には首位に躍進。まもなくT.スチュワートとの1-2体制となり、3戦連続の1-2フィニッシュ達成なるかと思われた。
 しかし、103周目、2位を走行していたKy.ブッシュが外壁に接触。無念のリタイアとなってしまった。また、131周目には、直前のイエローコーション中のピットインで若干ポジションを落とし、再スタート後に上位復帰を狙ってアタックを開始したT.スチュワートとD.ロイティマンが接触。2台共にスピンを喫し、T.スチュワートはリタイア。D.ロイティマンも25位に終わった。
 そんな中、18番手スタートから粘り強い走りで、後半戦は常にトップ10圏内を走行したベテランM.ウォレスが"トヨタ カムリ"勢最高位となる7位フィニッシュを果たした。

次戦第4戦は3月8日(土)アトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー M.ウォレス:
「とても素晴らしい日になった。7位フィニッシュというのは、多くの人にとっては大した結果ではないかも知れないが、私はここ1年に渡ってトップ10フィニッシュを果たしていない。それだけに、私にとってはとても重要なことだ。我々のチームはある意味新しいチームだが、クルーは皆豊富な経験を持っている。彼らは良くやってくれたと思う。僅か3戦目で7位フィニッシュを果たすことが出来た。レース序盤は若干オーバーステア気味であったが、その後レースが進んでいくに連れて調整されて良くなって行った。トップの数台には届かなかっただろうが、もう少しレースの周回数があれば、あといくつかはポジションを上げられたと思う。素晴らしい走りが出来、全てが上手く行った。とても興奮している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 17 5 M.マーティン シボレー 202
2 23 16 G.ビッフル フォード 202
3 8 2 C.ボウヤー シボレー 202
7 18 7 M.ウォレス トヨタ カムリ 202
25 5 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 152
27 4 20 T.スチュワート トヨタ カムリ 137
31 3 18 Ky.ブッシュ トヨタ カムリ 102
36 1 32 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 61
39 20 38 J.リフラー トヨタ カムリ 42
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1 T.スチュワート 472
2 Ky.ブッシュ 430
7 D.ロイティマン 369
8 J.リフラー 357
17 M.ウォレス 282
26 B.ヴィッカーズ 225
40 D.ハムリン 147
50 M.マクドウェル 82
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 21
1 シボレー 21
3 フォード 14
4 ダッジ 10