2008年4月12日(土)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第8戦 Subway Fresh Fit 500

開催日:4月12日

"トヨタ カムリ"首位を争い3位フィニッシュ

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"トヨタ カムリ"勢最上位の3位でフィニッシュしたD.ハムリン

 NASCARスプリント・カップ・シリーズ第8戦「Subway Fresh Fit 500」が4月12日(土)米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。アリゾナの砂漠の中に位置するフェニックス・インターナショナル・レースウェイは、比較的浅いバンク角の1マイルオーバル。ターン1からターン2とダーン3からターン4とでコーナーの曲率とバンク角が異なり、難コースとして知られている。

 10日(木)午後5時から行われた予選では、フェニックスに近いラスベガス出身のカイル・ブッシュが"トヨタ カムリ"最上位の6番手グリッドを確保。チームメイトのトニー・スチュワートが12番手、第6戦マーティンスビルで今季初優勝を飾ったデニー・ハムリンが16番手につけ、エントリーした10台の"トヨタ カムリ"全車が予選を通過、決勝に臨んだ。

 12日(土)午後6時55分に1マイルオーバルを312周(312マイル:約500km)で競われる決勝レースがスタート。6番手スタートのKy.ブッシュと共に、16番手グリッドからまもなく上位に浮上したD.ハムリンが常にトップ10圏内で上位争いを展開した。
 トニー・スチュワートも12番手スタートから、112周目には4位まで浮上。しかし、その直後イエローコーションでのピットストップで大きくタイムロス。16位まで後退を余儀なくされてしまった。
 228周目にこの日8度目のイエローコーションが出され、首位と同一周回の全車がピットイン、給油を終えると、その後は全くイエローコーションの出ない展開となり、終盤は燃料が厳しいレースとなった。
 D.ハムリンは終盤、2位まで順位を上げていたが、297周目についにピットイン。給油と共に、右側2本のみのタイヤ交換で素早くピット作業を終えたが、16位までポジションを落としてしまった。これでKy.ブッシュが6位、T.スチュワートが9位となったが、この2台を含む上位勢もその後次々と給油のためにピットイン。D.ハムリンはポジションを取り戻して行った。
 しかし、ジミー・ジョンソン(シボレー)らを含む上位3台は、無給油作戦という賭けに出た。周回遅れにかわされるほど大きくペースを落としながら走行する上位勢を、D.ハムリンは必死に追い上げたが惜しくも及ばず、3位でチェッカー。Ky.ブッシュは10位でフィニッシュ。T.スチュワートが14位、D.ロイティマンが18位に入った。この結果、Ky.ブッシュはドライバーズポイントランキングで2位に浮上した。

 次戦第9戦は4月27日(日)米国南東部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催される。

ドライバー D.ハムリン:
「もし私の前でフィニッシュした2台が、最後給油のためにピットインしていれば、勝てたのは我々のはずだった。とはいえ、我々の"トヨタ カムリ"は素晴らしく、勝利に値する速さを持っていた。チームと共に、この速さを実現できたことは励みになる。今日は着実なレースを戦うことが出来、走行を重ねるごとに状況は改善されて行く、望み通りのレースを戦えた。クルーチーフが判断した最後のピットインは絶好のタイミングだった。早めにピットインしタイヤを交換したことで、最後はピットインしなかった2台に次ぐ3位フィニッシュを果たすことが出来た。我々は現在非常に好調で、今後もトップ5フィニッシュを続けるべくアタックして行く。まだシーズンは長いが、この勢いを維持出来れば、"チェイス"(ラスト10戦でのプレーオフ)に残り、そこにピークを持っていけるだろう。それが我々の望みだ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 7 48 ジミー・ジョンソン シボレー 312
2 24 7 クリント・ボウヤー シボレー 312
3 16 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 312
10 6 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 312
14 12 20 トニー・スチュワート トヨタ カムリ 311
18 26 44 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 311
22 25 84 マイク・スキナー トヨタ カムリ 310
26 28 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 310
27 33 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 310
31 19 22 デイブ・ブレイニー トヨタ カムリ 309
34 29 0 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 307
39 22 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 224
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2 カイル・ブッシュ 1135
6 デニー・ハムリン 1078
7 トニー・スチュワート 1057
20 ブライアン・ヴィッカーズ 828
30 デイビッド・ロイティマン 664
32 マイケル・ウォルトリップ 615
35 J.J.イェリー 551
36 デイブ・ブレイニー 543
39 マイク・スキナー 441
45 マイケル・マクドウェル 210
46 ケン・シュレーダー 192
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 52
2 フォード 48
3 トヨタ 45
4 ダッジ 31

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第8戦 Bashas' Supermarkets 200

開催日:4月11日

カイル・ブッシュ2連勝! "トヨタ カムリ"は今季4勝目を挙げる

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前戦テキサスに続き2連勝を挙げたKy.ブッシュ

4月11日(金)フェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARネイションワイド・シリーズ第8戦「Bashas' Supermarkets 200」が開催された。

 11日(金)午後3時から予選が行われ、前戦テキサスで同シリーズ今季初優勝を挙げ、勢いに乗るカイル・ブッシュがポールポジションを獲得。チームメイトのデニー・ハムリンが6番手につけ、6台の"トヨタ カムリ"が決勝に臨んだ。

 午後8時過ぎに1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートを切ったKy.ブッシュは、スタート直後こそトップの座を譲ったものの、7周目に首位を奪い返すと、序盤戦を支配した。
 Ky.ブッシュは、6番手スタートからポジションを上げてきたD.ハムリンと共に、この日好調であったカール・エドワーズ(フォード)とサイド・バイ・サイドで順位を入れ替えながらの激しい首位争いを繰り広げた。
 レースも終盤になり、178周目にこの日6度目のイエローコーションが出されると、上位勢は全車ピットイン。2位につけていたKy.ブッシュはこのピット競争で首位を奪取。
 その後、2度のイエローコーションを経て、レースは2周延長、最後の2周で勝負が決されることとなったが、この最後のスプリントもKy.ブッシュが逃げ切り、見事ネイションワイド・シリーズ2連勝を飾った。"トヨタ カムリ"は今季4勝目。D.ハムリンが3位、デイビッド・ロイティマンが9位に入り3台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第9戦は4月20日(日)メキシコ・メキシコシティのロードコース、オートドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われる。

ドライバー Ky.ブッシュ:
「彼(C.エドワーズ)のクルマは素晴らしかった。しかし、幸運にも我々はレース終了目前のコーションに恵まれ、残り2周での勝負となった。我々の"トヨタ カムリ"は再スタート直後が速く、彼は5周目から15周目くらいまでが速かった。そして、その後15周目から45周目くらいまでは我々が、その後は彼が速いという状態だった。ピットクルーは、素晴らしい働きでピットロードでの戦いを勝ち取ってくれた。そのおかげで私は首位でピットアウトし、再スタートを切ることが出来た。再スタート直後の1コーナーでの激しいバトルとなるが、その中でライバルをパスすることなく、トップで逃げられるのは非常に有利だ。今晩の我々の"トヨタ カムリ"は非常に強力で、勝利に貢献してくれた」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 202
2 3 60 カール・エドワーズ フォード 202
3 6 20 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 202
9 12 99 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 202
14 21 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 202
15 24 7 マイク・ウォレス トヨタ カムリ 202
18 17 32 ジェイムス・ビュッシャー トヨタ カムリ 201
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
3 カイル・ブッシュ 1083
5 デイビッド・ロイティマン 1065
9 ジェイソン・リフラー 962
11 マイク・ウォレス 912
22 トニー・スチュワート 611
27 デニー・ハムリン 553
33 ブライアン・ヴィッカーズ 472
61 ジェイムス・ビュッシャー 109
64 マイケル・マクドウェル 82
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 55
2 トヨタ 50
3 フォード 42
4 ダッジ 29