2008年5月17日(土)配信

NASCAR Sprint All-Star Race
NASCAR Sprint Showdown

開催日:5月17日

5台の"トヨタ カムリ"がオールスター戦に出場
トニー・スチュワートが5位フィニッシュ

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"トヨタ カムリ"のトニー・スチュワートが5位でフィニッシュ

 「NASCAR Sprint All-Star Race」が5月17日(土)米国東部ノースカロライナ州コンコードのロ ウズ・モーター・スピードウェイで開催された。
 同大会はシリーズの一戦ではなく、エキジビションレースでとして開催されるため、ポイントは加えられないが、100万ドルと いう優勝賞金を目指し、有力ドライバーが激戦を繰り広げた。
 オールスター戦への出場資格は、2007年、2008年にカップ・シリーズで勝利を挙げているドライバー及びオーナー、そして過去10年間のシリーズ チャンピオン、過去10年のオールスター戦勝利者となっており、これに加えて、直前に行われる「NASCAR Sprint Showdown」での1位、2位のドライバー、そしてファン投票で選抜された最多票獲得ドライバーとなっている。
 "トヨタ カムリ"のドライバーは、今季勝利を挙げているカイル・ブッシュ、デニー・ハムリン、02年と05年のシリーズチャンピオン、トニー・スチュワートに加 え、今季最初の5戦でシリーズ戦からの引退を発表した99年のシリーズチャンピオン、デイル・ジャレットが出場。

 そして、残り2つの出場枠をかけて、午後7時40分から「NASCAR Sprint Showdown」が1.5マイルオーバルを40周(60マイル:約100km)という短距離レースで、20周ずつの2セグメント形 式で行われた。
 前日の予選で、ブライアン・ヴィッカーズが2番手、A.J.アルメンディンガーが4番手、デイブ・ブレイニーが6番手と"ト ヨタ カムリ"が偶数列上位3台を占めてスタート。ヴィッカーズとアルメンディンガーが好スタートを切り、序盤から"トヨタ カムリ"の1-2体制となった。
 第1セグメントをヴィッカーズが首位、アルメンディンガーが3位で終えることとなったが、第2セグメントの再スタートが切ら れると、すぐにアルメンディンガーが首位に立ち、その後は一度も首位の座を譲ることなく、トップでチェッカー。見事オールスター戦への出場権を得た。常に 上位を争ったヴィッカーズは惜しくも4位に終わった。

 「NASCAR Sprint Showdown」の終了から1時間程経て、午後9時20分に100周(150マイル:約240km) を25周ずつの4セグメントに分けて行われるオールスター戦のスタートが切られた。
 前日の予選で、自身初、そしてトヨタにとっても初めてとなるオールスター戦でのポールポジションを獲得したカイル・ブッシュ がスタートから独走。2位以下を2秒以上引き離し、第1セグメントの25周全てを首位で走り抜いた。
 Ky.ブッシュは、第2セグメントでもスタートから首位で走行したが、38周目にメカニカルトラブルに見舞われ後退。第2セ グメントはなんとか6位で終えたが、修復はならず、リタイアとなってしまった。
 一方、予選でスピンを喫し、20番手グリッドからのスタートを余儀なくされたハムリンは、中団グループで上位浮上のチャンス をうかがっていたが、第3セグメント終了後のピットインで一気にポジションを上げ、最終第4セグメントの再スタート後2周目 (76周目)には首位に浮上。7周に渡って首位を走行した。しかし、83周目にチームメイトのKy.ブッシュと同様のトラブル に見舞われ、レースを終えることとなった。
 予選では12番手グリッドを獲得したが、エンジン交換のために最後尾からのスタートとなったスチュワートは、一度もアクシデ ントによるコーションの出ない展開となったレースで、粘り強くトップ10圏内での走行を続け、"トヨタ カムリ"勢トップの5位でフィニッシュ。
 オールスター戦初出場のアルメンディンガーが17位、最後のNASCARレース出場となったジャレットは21位でチェッカーを受けた。

 次週は5月25日(日)にオールスター戦と同じロウズ・モーター・スピードウェイで、シリーズ第12戦が行われる。

ドライバー トニー・スチュワート:
「我々は今夜、最後尾からのレースを強いられた。それだけに、5位でフィニッシュ出来たというのは本当に嬉しい。チームメイト のトラブルについては、我々は昨日同様の問題に見舞われたが、それは初めてのことであり、彼らに同じトラブルが発生するかどうかは分 からなかった。貴重な経験となり、今夜は経験を積む夜だったということだ。来週は同じコースで600マイルレースを戦わなくて はならないが、今夜の経験を活かせるだろう。オールスター戦で、初めてファン投票選抜ドライバー(ケイシー・ケイン:ダッジ)が勝ったというのは、ファン は勝てるドライバーをよく知っていたということであり、本当に素晴らしいことだと思う」

リザルト

NASCAR Sprint All-Star Race 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 4 84 A.J.アルメンディンガー トヨタ カムリ 40
2 8 77 サム・ホーニッシュ・Jr. ダッジ 40
3 3 6 デビッド・レーガン フォード 40
4 1 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 40
6 17 0 デビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 40
9 20 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 40
10 6 22 デイブ・ブレイニー トヨタ カムリ 40
20 14 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 40
NASCAR Sprint Showdown 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 24 9 ケイシー・ケイン ダッジ 100
2 5 16 グレッグ・ビッフル フォード 100
3 14 17 マット・ケンセス フォード 100
5 12 20 トニー・スチュワート トヨタ カムリ 100
17 22 84 A.J.アルメンディンガー トヨタ カムリ 100
21 18 44 デイル・ジャレット トヨタ カムリ 100
23 20 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 84
24 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 50

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第6戦 North Carolina Education Lottery 200

開催日:5月16日

"トヨタ タンドラ"3台がトップ10フィニッシュ

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ポールポジションからスタート したカイル・ブッシュが序盤戦を支配した

 NASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第6戦「North Carolina Education Lottery 200」が、5月16日(金)にロウズ・モーター・スピードウェイで開催された。

 16日(金)、決勝を前に午後5時から行われた予選では、シリーズ2勝を挙げているカイル・ブッシュが、クラフツマン・ト ラック・シリーズでは今季初めてのポールポジションを獲得。マイク・スキナーが4番手に付け、11台の"トヨタ タンドラ"が決勝に出場した。

 午後7時半に1.5マイルオーバルを134周(200マイル:約320km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションからKy.ブッシュが快 調なペースで後方を引き離し、序盤から独走態勢。レースが折り返しとなる頃には、2位以下に6秒以上もの大差を付けた。
 後方では、14番手スタートのジョニー・ベンソンと21番手スタートのトッド・ボダインがポジションを上げ、4番手スタート のスキナーと共に上位争いを展開。序盤は快走を見せていたスキナーは、ピットイン後にハンドリングの不調に見舞われ、徐々にポジションを落とすこととなっ てしまった。
 96周目にイエローコーションが出されると、上位陣はピットイン。コースに残ったボダインがトップ、Ky.ブッシュは5番手で再スタートを切った。しか し、この再スタート直後にKy.ブッシュは他車のスピンに巻き込まれ、壁に接触。ピットでの修復を余儀なくされ、トッ プと同一周回最後尾の15位までポジションダウン。
 その後はベンソンが2位、ボダイン3位で激しい首位争いとなった。127周目、イエローコーションからの再スタートで、2位 に付けていたベンソンは、首位のエリック・ダーネル(フォード)がタイヤをスピンさせながらスローダウンしたのを見て、スター トライン直前でこれをパス。しかし、この行為がジャンプスタートと判断され、ベンソンはペナルティを受けることとなった。
 変わってボダインが首位を狙ったが、130周目、テール・トゥ・ノーズの接近戦の中で、僅かにボダインと接触したロン・ホー ナディ(シボレー)がスピン。この接触で、ボダインもペナルティを受けることとなり、首位と同一周回最後尾までポジションダウ ンを余儀なくされた。
 終盤アクシデントが多発した波乱のレースで、"トヨタ タンドラ"最上位フィニッシュを果たしたのはテリー・クック。公式練 習時にクラッシュを喫したため、バックアップカーで予選・決勝を戦うこととなったが、25番手スタートから着実にポジションを 上げて行き、クックがトヨタに移籍して以来最上位となる6位でチェッカーを受けた。
 前半戦を支配しながらクラッシュで後退を余儀なくされたKy.ブッシュは追い上げ8位でフィニッシュ。スキナーもハンドリン グに苦しみながら10位に入り、クラフツマン・トラック・シリーズでの自身160戦目を、100度目のトップ10フィニッシュ で飾った。

 次戦第7戦は5月24日(土)米国北東部オハイオ州マンスフィールドのショートオーバル、マンスフィールド・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー テリー・クック:
「今夜の我々の"トヨタ タンドラ"は絶好調とは言えなかった。しかし、バックアップカーでのレースで、6位フィニッシュを果 たすことが出来た。バックアップカーは、セットアップ面で、我々が望んだものからはほど遠く、多くのライバルが走行している コースの一番外側のラインを走行せざるを得なかった。サイド・バイ・サイドでバトルするのは本当に困難で、多くのアクシデント が発生した。そんな中で、6位でフィニッシュ出来たことには満足している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 18 88 マット・クラフトン シボレー 138
2 7 8 チャド・マクンビー シボレー 138
3 29 10 ブレンダン・ゴーハン フォード 138
6 25 60 テリー・クック トヨタ タンドラ 138
8 1 51 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 138
10 4 5 マイク・スキナー トヨタ タンドラ 138
11 14 23 ジョニー・ベンソン トヨタ タンドラ 138
12 21 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 138
13 22 52 ケン・シュレーダー トヨタ タンドラ 138
17 19 11 デビッド・スター トヨタ タンドラ 137
22 23 59 テッド・マスグレイブ トヨタ タンドラ 137
24 11 15 マーク・ミッチェル トヨタ タンドラ 136
32 32 9 ジャスティン・マークス トヨタ タンドラ 113
33 13 22 スコット・スピード トヨタ タンドラ 107
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ロン・ホーナディ シボレー 874
2 リック・クロフォード フォード 869
3 トッド・ボダイン トヨタ 836
7 カイル・ブッシュ トヨタ 797
8 ジョニー・ベンソン トヨタ 796
10 テリー・クック トヨタ 760
11 マイク・スキナー トヨタ 758
14 デビッド・スター トヨタ 733
15 テッド・マスグレイブ トヨタ 729
17 ジャスティン・マークス トヨタ 627
28 フィリップ・マギルトン トヨタ 491
40 クリシー・ウォレス トヨタ 109
42 デニー・ハムリン トヨタ 105
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 39
2 トヨタ 38
3 フォード 30
4 ダッジ 25