2009年2月22日(日)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第2戦 Auto Club 500

開催日:2月22日

NASCAR第2戦フォンタナ カイル・ブッシュが3位フィニッシュ

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上位を争い、"トヨタ カムリ"勢最上位の
3位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)

 2月22日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第2戦「Auto Club 500」が開催された。
 フォンタナではこの週末、ネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズも併催されており、前日21日(土)に行われた2戦では、トヨタのカイル・ブッシュが2勝を上げ、同一週末の3カテゴリー制覇がなるかどうかに注目が集まった。

 20日(金)午後3時半から行われた予選では、ブライアン・ヴィッカーズが今季初ポールポジションを獲得。デヴィッド・ロイティマンが7番手、スコット・スピードが9番手、注目のカイル・ブッシュは10番手を確保。13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 22日(日)小雨がぱらつく中、午後3時22分に2マイルオーバルを250周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。ポールポジションのヴィッカーズと、7番手スタートのロイティマンは、予選後のエンジン交換により無念のポジションダウン。後方からのスタートを余儀なくされた。
 これにより、9番手からスタートを切ったKy.ブッシュは、一気にポジションを上げ、3周目には早くも5位に浮上。しかし、降雨によるイエローコーションのみ数回出される展開の中で、Ky.ブッシュは更なる上位グループを捕まえることはできず、5位争いを繰り広げることとなった。
 しかし、レースも後半に入ると、Ky.ブッシュは猛然と追い上げを開始。200周目、ディフェンディングチャンピオンのジミー・ジョンソン(シボレー)とのバトルの末にで4位に浮上すると、207周目のイエローコーション時には、素晴らしいピット作業で3位に浮上。 215周目の再スタートから、残り35周での逆転に賭けた。
 懸命な追い上げを見せたKy.ブッシュであったが、前を行く2台のペースは速く、逆転は叶わないまま3位でチェッカー。フォンタナでの"ハットトリック"はならなかった。
 6位には23番手スタートから素晴らしい追い上げを見せたデニー・ハムリンが入った。スタートで最後方へとポジションを落としたヴィッカーズは、一時周回遅れになるも、後半巻き返し、10位でトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第3戦は3月1日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々にとっては良いレースが出来た。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。我々は着実な走行で、10番手スタートから5位、4位とポジションを上げ、最後は3位でフィニッシュ出来た。もちろんもう少し上位であれば更に良かったが、上位の2台(マット・ケンゼスとジェフ・ゴードン)は我々以上に素晴らしい走りをしていた。このレースで勝利し、"トリプル"(3戦全勝)を果たせれば良かったのだが、結果は結果だ。チームのことは誇りに思っている。彼らはこの週末ハードな仕事をこなし、当初から好調だった私の"トヨタ カムリ"は、セッションやレースが進むに連れどんどん調子を伸ばしていった。最終的に見て、3位というのはとても良い結果だ。先週のデイトナでの結果を考えれば、上手く挽回できたと思う」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 24 17 マット・ケンゼス フォード 250
2 6 24 ジェフ・ゴードン シボレー 250
3 10 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 250
6 23 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 250
10 1 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 250
14 7 0 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 250
15 42 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 250
21 14 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 248
26 34 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 248
30 12 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 247
34 39 41 ジェレミー・メイフィールド トヨタ カムリ 245
36 36 36 スコット・リグス トヨタ カムリ 240
41 9 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 172
42 30 66 デイブ・ブレイニー トヨタ カムリ 50
43 43 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 36
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 マット・ケンゼス フォード 385
2 ジェフ・ゴードン シボレー 304
3 カート・ブッシュ ダッジ 294
7 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 264
12 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 248
14 デニー・ハムリン トヨタ 235
18 カイル・ブッシュ トヨタ 215
20 マーコス・アンブローズ トヨタ 212
26 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 180
32 スコット・リグス トヨタ 143
34 ロビー・ゴードン トヨタ 134
37 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 119
38 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 104
41 スコット・スピード トヨタ 98
43 テリー・ラボンテ トヨタ 91
45 デイブ・ブレイニー トヨタ 37
46 ジョー・ネメチェク トヨタ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 フォード 18
2 シボレー 12
3 トヨタ 7
3 ダッジ 7

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第2戦 Stater Bros. 300

開催日:2月21日

カイル・ブッシュが1日2勝の新記録達成

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直前のトラック・シリーズ戦に続き、
同日2勝の新記録を打ちたてたカイル・ブッシュ

 2月21日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第2戦「Stater Bros. 300」がオートクラブ・スピードウェイで開催された。
 今大会は土曜日の一日に、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズ戦との同日開催。カイル・ブッシュは昨年同様、この週末開催される3カテゴリー全てに出場を決めており、土曜日は午前9時半からネイションワイド・シリーズ戦の予選、正午からトラック・シリーズ戦の決勝、午後2時からスプリント・カップ・シリーズ戦の公式練習走行をこなすというハードスケジュールの末に、午後5時からのネイションワイド・シリーズ戦決勝に挑むこととなった。

 決勝を前に午前9時半から行われた予選では、カイル・ブッシュが2番手グリッドを確保。マイケル・マクドウェルが3番手、ジョーイ・ロガーノが7番手とルーキー2名が予選トップ10入りを果たし、4台の予選落ち車両が出る中で、"トヨタ カムリ"はエントリーした10台全てが決勝進出を果たした。

 午後5時1分に2マイルオーバルを150周(300マイル:約480km)で競われる決勝レースがスタート。最前列外側グリッドのKy.ブッシュは、好スタートで1周目から首位に立つと、レースを支配。50周目には、2位以下に10秒以上の差を付けて独走状態となった。
 その後発生したイエローコーションによってそのリードは失われたものの、Ky.ブッシュは再スタート後も首位の座を守り続けた。
 しかし、128周目に出されたこの日4度目のイエローコーションで、各車最後のピットインを行った際、Ky.ブッシュは2位へと後退。残り15周となった135周目のリスタート後、激しい首位争いが展開された。カール・エドワーズ(フォード)、ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)と、時には3台が横一線に並びながらの攻防の末、Ky.ブッシュは再び首位を奪還すると、その後はリードを広げ、最後は1秒以上の差を付けてトップでチェッカー。ネイションワイド・シリーズ今季初優勝を飾った。
 3位はチームメイトのジョーイ・ロガーノ。ブライアン・ヴィッカーズとデヴィッド・ロイティマンが7位、8位に入り、"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュを果たした。
 Ky.ブッシュは直前に行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ戦でも勝利を挙げており、同じ日に行われたNASCARトップカテゴリーシリーズの2戦を制した始めてのドライバーとなり、NASCARの歴史に新たな記録を打ちたてた。

 次戦第3戦は2月28日(土)ラスベガス・モーター・スピードウェイでスプリント・カップ・
シリーズとの併催で行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「素晴らしいレースだった。力強い走りで、カール(・エドワーズ)やケヴィン(・ハーヴィック)のような強敵に勝つことが出来、格別な気分だ。そして、ここフォンタナで1日に2勝出来たというということで更に特別な勝利となった。ヴィクトリーレーンに立つためには、一切のミスは許されない。支えてくれたチームやトヨタ、スポンサー、そしてファンの全ての人に感謝したい。」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 2 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 150
2 9 33 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 150
3 7 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 150
7 29 10 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 150
8 12 32 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 150
11 18 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 150
12 23 11 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ 150
15 10 99 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 150
16 42 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 150
18 36 7 デヴィッド・グリーン トヨタ カムリ 148
36 3 47 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 50
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 360
2 カール・エドワーズ フォード 340
3 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 305
5 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 297
6 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 273
7 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 268
11 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 209
13 ジェイソン・リフラー トヨタ 194
18 デヴィッド・グリーン トヨタ 182
19 マイケル・マクドウェル トヨタ 176
21 マイケル・アネット トヨタ 173
24 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 164
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 15
2 トヨタ 13
3 フォード 10
4 ダッジ 6

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第2戦 San Bernardino County 200

開催日:2月21日

カイル・ブッシュとトッド・ボダインが1-2フィニッシュ
"トヨタ タンドラ"は開幕2連勝!

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今季初優勝を飾ったカイル・ブッシュ(#51)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第2戦「San Bernardino County 200」が2月21日(土)、オートクラブ・スピードウェイで開催された。
 20日(金)午後1時半から予選が行われ、カイル・ブッシュがポールポジションを獲得。ディフェンディングチャンピオンのジョニー・ベンソンが2番手で"トヨタ タンドラ"が最前列を独占。マイク・スキナーが5番手、前戦開幕戦で勝利を挙げたトッド・ボダインも7番手と好位置。今季初レースとなるマックス・パピスも10番手とトップ10グリッドを確保した。"トヨタ タンドラ"は16台が決勝に出場した。

 21日(土)正午に2マイルオーバルを100周(200マイル:約320km)の決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュはスタートから後続を引き離し、首位を独走した。
 今季よりキャンピング・ワールド・トラック・シリーズではルールが変更され、ピットイン時に給油とタイヤ交換を同時に行うことが出来なくなった。また、今大会は、イエローコーションが僅か2回、8周のみというレース展開となり、各車グリーン下でのピットタイミングと戦略が更に重要となった。
 そんな中で首位を独走するKy.ブッシュは、ピットイン時こそ2回首位の座を譲ったものの、91周目にグリーン下で最後の給油ピットを終えると、首位のコリン・ブラウン(フォード)を一気にパス。再び後続との差を広げ、最後は2位以下に9秒もの大差を付けてトップでチェッカーを受けた。
 Ky.ブッシュは昨年のフォンタナでも勝利を挙げており、トラック・シリーズのフォンタナ戦で2年連続の勝利となった。
 2位にはボダイン。4位、5位にはデヴィッド・スタートT.J.ベルが入り、"トヨタ タンドラ"は4台がトップ5フィニッシュ。開幕戦に続き2戦連続の1-2フィニッシュと圧倒的な強さを見せている。

 次戦第3戦は3月7日(土)に米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の"トヨタ タンドラ"は完璧だった。今日の勝利は、新しいクルーチーフにとっての初勝利であり、チームの多くのメンバーにとっても初めての勝利だ。彼らは冬のオフシーズン中、懸命な努力を続け、完璧な仕事をしてくれた。だから今日の勝利は、メンバー全員にとって特別なものだ。幸運なことに、私は今日のような圧倒的なレースをこれまでにも戦ったことがある。昨年のネイションワイド・シリーズでは、オライリー・レースウェイ・パーク(インディアナポリス)で、僅かな周回以外首位を走行し勝利している。しかし、私は素晴らしいファンのいるカリフォルニアに来るのが好きなので、ここでの勝利はやはり格別だ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 51 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 100
2 7 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 100
3 12 7 チャド・マカンビー シボレー 100
4 19 24 デヴィッド・スター トヨタ タンドラ 100
5 21 11 T.J.ベル トヨタ タンドラ 100
9 20 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 100
10 10 9 マックス・パピス トヨタ タンドラ 100
11 5 5 マイク・スキナー トヨタ タンドラ 100
12 2 1 ジョニー・ベンソン トヨタ タンドラ 100
15 17 60 ステイシー・コンプトン トヨタ タンドラ 99
16 25 15 シェイン・シーグ トヨタ タンドラ 99
19 23 90 ガビ・ディカルロ トヨタ タンドラ 99
24 11 81 テイラー・マルサム トヨタ タンドラ 97
25 15 25 テリー・クック トヨタ タンドラ 91
29 13 16 ブライアン・スコット トヨタ タンドラ 26
33 28 6 ジョニー・チャップマン トヨタ タンドラ 9
35 26 77 J.C.スタウト トヨタ タンドラ 4
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 370
2 トッド・ボダイン トヨタ 365
3 マット・クラフトン シボレー 293
4 ティモシー・ペターズ トヨタ 288
6 T.J.ベル トヨタ 285
7 マイク・スキナー トヨタ 281
9 デヴィッド・スター トヨタ 272
10 テリー・クック トヨタ 253
12 ステイシー・コンプトン トヨタ 239
14 シェイン・シーグ トヨタ 233
15 テイラー・マルサム トヨタ 225
18 ジョニー・ベンソン トヨタ 217
20 ブライアン・スコット トヨタ 208
28 マックス・パピス トヨタ 134
29 ジョニー・チャップマン トヨタ 131
31 J.C.スタウト トヨタ 119
34 ガビ・ディカルロ トヨタ 106
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 18
2 シボレー 12
3 フォード 8
4 ダッジ 6