2009年3月22日(日)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第5戦 Food City 500

開催日:3月22日

"トヨタ カムリ"今季初のハーフマイルで1-2フィニッシュ!

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圧倒的な速さでレースを支配し、今季2勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)

 3月22日(日)、米国南東部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第5戦「Food City 500」が開催された。
 1周僅か0.533マイル(約860m)と短く、36度もの高いバンク角を持つブリストルは、「世界最速のハーフマイル」の別称を持ち、今シーズン最初のショートオーバル戦となる。
 同コースでスプリント・カップのシリーズ戦は年2回開催されているが、昨年は第5戦、第24戦共に"トヨタ カムリ"は終盤首位を走行しながら、惜しくも勝利を逃しており、初優勝に期待がかかった。

 20日(金)午後3時半から予選が行われ、デヴィッド・ロイティマンが6番手、デイヴ・ブレイニーが8番手グリッドを確保。昨年の第24戦でレースの大半を支配しながら、惜しくも勝利を逃しているカイル・ブッシュは、予選ではハンドリングに苦しみ、19番手スタート。"トヨタ カムリ"は12台が決勝へと駒を進めた。

 22日(日)16万人もの観客の見守る中、午後2時16分に0.533マイルオーバルを500周(266マイル:約430km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。
 27周目にこの日最初のイエローコーションが出されると、8番手スタートから上位を走行していたブレイニーはピットインせず、コース上に残ってポジションアップ。同様に、13番手スタートのマーコス・アンブローズ、16番手スタートのトッド・ボダインもコース上に残り、2位のブレイニーから2-3-4位を占めることとなった。
 しかし、33周目に再スタートが切られた直後、2位のブレイニーがスピン。60周目にはボダインがクラッシュを喫し、戦線離脱となってしまった。
 一方、予選ではふるわなかったKy.ブッシュは21日(土)に2度に渡って行われた公式練習走行でセッティングを見いだし、ペースアップ。上位争いに加わると、70周目にトップのジミー・ジョンソン(シボレー)をアウトからパス。この日初めて首位に立った。
 また、土曜日の最終公式練習でトップタイムをマークしたデニー・ハムリンも、24番手スタートから着実にポジションを上げ、130周目の再スタート時には、首位のKy.ブッシュに、ハムリンが3位、アンブローズ4位、ロイティマン5位と"トヨタ カムリ"が上位を争う形となった。
 1周の短いコースで、多くの周回遅れを処理しながらの走行を強いられたKy.ブッシュだったが、圧倒的な速さで首位の座を堅守。後半は、好ペースで追い上げるハムリンと、ジョンソンを加えた3台による激しい首位争いとなったが、終盤にはジョンソンを引き離し、Ky.ブッシュとハムリンが1-2体制での走行となった。
 そのままチェッカーかと思われたが、ゴール目前の494周目、トップ2台のチームメイト、ジョーイ・ロガーノがエンジンブロー。この日9度目のイエローコーションとなり、レースは3周延長。501周目に"グリーン・ホワイト・チェッカー"で再スタートが切られたが、Ky.ブッシュとハムリンは、ジョンソンからの追撃を退け、1-2フィニッシュ。
 Ky.ブッシュと"トヨタ カムリ"はカップ・シリーズ今季2勝目。レースの80%近い378周に渡り首位を走行し、レースを支配したKy.ブッシュが"トヨタ カムリ"にブリストルでの初勝利をもたらした。

 次戦第6戦は3月29日(日)、米国東部ヴァージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「本当に最高だ。我々は昨年秋に、ここで勝てるはずだった。そして、昨日も勝てるはずだった。昨日戦ったネイションワイド・シリーズにおいても、我々の"トヨタ カムリ"は最高だった。昨日はただピットロードでのミスがあっただけだ。スポンサーやトヨタ、そしてもちろんここに足を運んでくれた素晴らしいファンにも感謝したい。我々の"トヨタ カムリ"は好調で、若干の調整を行うだけで済んだ。クルーチーフ以下、スタッフはピットでも素晴らしい働きをしてくれた」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 19 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 503
2 24 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 503
3 3 48 ジミー・ジョンソン シボレー 503
10 13 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 503
12 6 0 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 503
21 35 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 501
28 11 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 500
29 27 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 499
32 21 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 497
38 23 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 490
41 28 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 82
42 16 64 トッド・ボダイン トヨタ カムリ 58
43 8 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 33
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ジェフ・ゴードン シボレー 794
2 カート・ブッシュ ダッジ 718
3 クリント・ボウヤー シボレー 715
4 カイル・ブッシュ トヨタ 709
8 デニー・ハムリン トヨタ 631
11 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 607
14 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 553
21 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 506
24 マーコス・アンブローズ トヨタ 500
30 ロビー・ゴードン トヨタ 442
34 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 370
36 スコット・スピード トヨタ 335
41 ジョー・ネメチェク トヨタ 165
43 スコット・リグス トヨタ 143
44 デイブ・ブレイニー トヨタ 111
45 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 104
46 テリー・ラボンテ トヨタ 91
47 トッド・ボダイン トヨタ 89
48 マックス・パピス トヨタ 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 30
2 フォード 29
3 トヨタ 28
4 ダッジ 23

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第4戦 Scotts Turf Builder 300

開催日:3月21日

"トヨタ カムリ"4台がトップ10フィニッシュ

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勝利を目前にして痛恨のペナルティで後退。6位に終わったカイル・ブッシュ(#18)

 3月21日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第4戦「Scotts Turf Builder 300」がブリストル・モーター・スピードウェイで開催された。

 決勝を前に、午前9時40分から予選が行われ、カイル・ブッシュが4番手、ケリー・バイアスが5番手。ジェイソン・リフラーが9番手とトップ10グリッドを確保し、11台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 午後2時半に0.533マイルを300周(160マイル:約260km)して競われる決勝レースがスタート。2列目4番手グリッドから好調に順位を上げていったKy.ブッシュは、30周目にこの日初めて首位に浮上。
 その後もKy.ブッシュは好走を続け、カール・エドワーズ(フォード)、ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)らと首位争いを繰り広げながらも、レース距離の半分を超える156周に渡って首位を走行した。
 しかし、254周目にこの日9度目のイエローコーションが出され、ピットインを行った際、交換し終えたタイヤがピットエリア外に転がり出るアクシデント。これに気付かずピットアウトしたKy.ブッシュは、ピットでのストップ・アンド・ゴー・ペナルティを科され、トップと同一周回最後尾の16位まで無念の後退を余儀なくされてしまった。
 そのポジションから終盤猛烈な追い上げを見せたKy.ブッシュは、最終的には6位までポジションを上げ、"トヨタ カムリ"勢最上位でフィニッシュすることとなった。
 8位にはスコット・スピード、9位にジョーイ・ロガーノ、10位にリフラーが入り、"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第5戦は4月4日(土)米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

カイル・ブッシュ車(#18)クルーチーフ ジェイソン・ラトクリフ:
「我々には好調な"トヨタ カムリ"があり、カイル(・ブッシュ)もハードなドライビングで応えてくれた。彼は今日素晴らしい走りを見せてくれていただけに、彼にとっても、チームにとっても残念な結果に終わってしまった。しかし、今日の結果を教訓にして、次に同じような状況になったときどうすべきか学ばなければならない。タイヤが転がっていってしまったとき、我々は彼をピットに留めておかなければならなかった。それによって幾つかポジションを落とすことにはなっただろうが、16位まで後退することはなかったはずだ。しかしそれは起こってしまった。我々は右フロントフェンダーの作業に集中しており、タイヤが転がっていったことに気付かなかった。そして、それに気付いたときには、彼はピットアウトした後だった。我々には良いレースカーがあり、良いドライバーがいる。今日のミスを見直し、再び次のレースから勝利へ向けて挑んでいく」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 13 33 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 300
2 2 60 カール・エドワーズ フォード 300
3 7 29 クリント・ボウヤー シボレー 300
6 4 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 300
8 19 99 スコット・スピード トヨタ カムリ 300
9 23 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 300
10 9 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 300
13 20 11 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ 300
15 16 32 バーニー・レマー トヨタ カムリ 300
17 40 7 デヴィッド・グリーン トヨタ カムリ 298
20 21 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 297
27 28 36 マーク・デイヴィス トヨタ カムリ 293
31 42 47 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 283
42 5 10 ケリー・バイアス トヨタ カムリ 5
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 カール・エドワーズ フォード 690
2 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 576
3 カイル・ブッシュ トヨタ 566
6 ジェイソン・リフラー トヨタ 488
7 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 467
10 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 423
13 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 406
16 マイケル・マクドウェル トヨタ 396
18 デヴィッド・グリーン トヨタ 364
22 マイケル・アネット トヨタ 348
32 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 273
37 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 209
40 スコット・スピード トヨタ 190
50 バーニー・レマー トヨタ 118
53 デニー・ハムリン トヨタ 105
55 ケリー・バイアス トヨタ 94
57 マーク・デイヴィス トヨタ 82
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 28
2 フォード 25
3 トヨタ 22
4 ダッジ 13