2009年4月 5日(日)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第7戦 Samsung 500

開催日:4月5日

デヴィッド・ロイティマンがポールポジション獲得も決勝は11位

写真
ポールポジションから序盤レースをリードしたが、ピットでのペナルティにより
11位に終わったデヴィッド・ロイティマン(#00)

 4月5日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第7戦「Samsung 500」が開催された。
 3日(金)に予選が行われ、素晴らしい速さを見せたデヴィッド・ロイティマンが、自身キャリア2度目となるポールポジションを獲得。カイル・ブッシュが8番手、ジョーイ・ロガーノが10番手につけ、"トヨタ カムリ"は10台が決勝へと駒を進めた。

 5日(日)、テキサス・モーター・スピードウェイに集まった17万人以上の大観衆が見守る中で、午後1時17分に1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。ポールポジションのロイティマンは、2番手スタートのジェフ・ゴードン(シボレー)とスタートからサイド・バイ・サイドで渡り合い、1周目に奪われた首位の座を8周目に奪還。その後40周にわたってトップを走行した。
 ロイティマンが首位グループで走行を続ける中、8番手スタートのKy.ブッシュもトップ10圏内につけていたが、97周目にこの日最初のイエローコーションが出され、ピットに入った際、ホイールナットのトラブルでポジションをダウン。また、再スタート直後にも周回遅れ車両との接触により左フロントタイヤのパンクに見舞われ、周回遅れの37位と大きく後退してしまった。
 157周目にこの日2度目のイエローコーションで上位勢は一斉にピットイン。この時、ロイティマンはピットアウトする他車を避けてピットへ入ったため、指定されたピット範囲をはみ出して停車。クルーがこれに気付かず作業を行ったため、ピット作業違反のペナルティを科され、無念の周回遅れとなってしまった。
 これで29位までポジションを落としたロイティマンだったが、粘り強い走りでポジションを回復し、251周目、この日5度目のイエローコーション時には、"ラッキー・ドッグ"(イエローコーション発生時、周回遅れ最上位車両がリードラップに戻れる措置)を獲得し、リードラップに復帰。その後も着実に順位を上げ、"トヨタ カムリ"勢最上位の11位でフィニッシュ。
 22番手から追い上げたデニー・ハムリンが12位。Ky.ブッシュは1周遅れの18位に終わった。

 次戦第8戦は4月18日(土)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催される。

ドライバー デヴィッド・ロイティマン:
「まずまずの結果だ。ただピットロードでトラブルがあっただけだ。我々がピットに入ろうとしたとき、他の車両がピットアウトしてきたので、それを避けなくてはならなかった。その時にピットボックス(指定された作業範囲)からはみ出してしまった。これは私のミスだ。正しい場所に戻す前にクルーがタイヤ交換作業を始めてしまい、ペナルティを受け周回遅れになってしまった。その後のレースは、順位の回復に費やすこととなったが、 11位まで浮上することが出来た。素晴らしい仕事とピット作業をしてくれたスタッフを誇りに思っている」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 2 24 ジェフ・ゴードン シボレー 334
2 9 48 ジミー・ジョンソン シボレー 334
3 14 16 グレッグ・ビッフル フォード 334
11 1 0 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 334
12 22 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 334
16 18 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 334
18 8 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 333
24 34 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 332
30 10 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 330
35 39 13 マックス・パピス トヨタ カムリ 326
39 29 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 249
41 11 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 216
43 43 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 48
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ジェフ・ゴードン シボレー 1154
2 ジミー・ジョンソン シボレー 992
3 カート・ブッシュ ダッジ 974
6 デニー・ハムリン トヨタ 938
7 カイル・ブッシュ トヨタ 914
11 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 845
19 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 737
21 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 721
28 マーコス・アンブローズ トヨタ 656
34 ロビー・ゴードン トヨタ 531
35 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 510
38 スコット・スピード トヨタ 386
42 スコット・リグス トヨタ 216
43 ジョー・ネメチェク トヨタ 205
44 デイブ・ブレイニー トヨタ 187
45 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 158
47 トッド・ボダイン トヨタ 123
48 マックス・パピス トヨタ 113
49 テリー・ラボンテ トヨタ 91
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 48
2 フォード 38
3 トヨタ 37
4 ダッジ 31

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第5戦 O'Reilly 300

開催日:4月4日

カイル・ブッシュがポール・トゥ・ウィンで今季2勝目

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テキサスでの3連勝を成し遂げたカイル・ブッシュ(#18)

 4月4日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第5戦「O'Reilly 300」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
 今大会は、2日(木)にネイションワイド・シリーズの2回の練習走行と予選を集中的に行い、3日(金)は走行はなく、4日(土)に決勝レースが行われるというスケジュール。

 2日(木)は強風に見舞われ、各ドライバーを悩ませたが、午後6時過ぎに開始された予選では、終盤コースインしたカイル・ブッシュがポールポジションを獲得。チームメイトのジョーイ・ロガーノが10番手につけ、10台の"トヨタ カムリ"が決勝に出場した。

 4日(土)一転して風のない、暖かい陽気の下で、午後2時に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)する決勝レースがスタート。
 ポールポジションからスタートを切ったKy.ブッシュは、序盤から順調に首位を走行し、イエローコーションの少ない展開の中で、後続との差を広げていった。
 滑りやすいコンディションで、中盤こそジェフ・バートン(シボレー)に先行される場面があったものの、106周目に首位を奪い返すと、その後は3回発生したイエローコーションからの再スタートでも一度も首位を明け渡すことなく独走。
 最後は追いすがるトニー・スチュワート(シボレー)に1.447秒の大差を付けて今季2勝目を飾った。200周中178周のリードラップ獲得はコース新記録。
 ここテキサスでのネイションワイド・シリーズ戦は、年に2回行われているが、昨年は2戦共にKy.ブッシュが勝利を挙げており、Ky.ブッシュは、テキサスでの3戦連続勝利を果たした初めてのドライバーとなった。また、この勝利によって、Ky.ブッシュはネイションワイド・シリーズにおいて17の異なるコースでポール・トゥ・ウィン達成という記録を打ちたてた。
 カイル・ブッシュはランキングでも一つポジションを上げ2位に浮上。124ポイントあった首位との差を38ポイント差まで縮めることとなった。

 次戦第6戦は4月11日(土)米国南東部テネシー州レバノンのナッシュビル・スーパースピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「良い一日となった。我々の"トヨタ カムリ"は本当に驚くべき速さだった。木曜日は強風が吹き荒れていたため、どれだけ調子が良いかということを確認できなかった。(昨年の第29戦に続き)NOSエナジードリンクのスポンサーカラーで2戦2勝、そしてテキサスでの3連勝を果たすことが出来、本当に特別な勝利となった。歴史に名を刻めるというのは嬉しい。特に今日はポールから勝利を挙げることが出来たので格別だ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
2 8 33 トニー・スチュワート シボレー 200
3 42 88 ブラッド・ケセロウスキー シボレー 200
9 20 10 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 200
11 31 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 200
12 10 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 200
13 12 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 200
16 17 11 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ 200
17 15 47 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 200
19 19 99 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 198
30 32 7 デヴィッド・グリーン トヨタ カムリ 194
35 28 32 バーニー・レマー トヨタ カムリ 185
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 カール・エドワーズ フォード 799
2 カイル・ブッシュ トヨタ 761
3 デヴィッド・レーガン フォード 653
4 ジェイソン・リフラー トヨタ 612
10 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 538
12 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 533
15 マイケル・マクドウェル トヨタ 508
16 マイケル・アネット トヨタ 478
17 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 467
21 デヴィッド・グリーン トヨタ 437
28 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 411
35 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 315
42 スコット・スピード トヨタ 190
44 バーニー・レマー トヨタ 176
55 デニー・ハムリン トヨタ 105
57 ケリー・バイアス トヨタ 94
61 マーク・デイヴィス トヨタ 82
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 34
2 トヨタ 31
3 フォード 29
4 ダッジ 16