2009年4月18日(土)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第8戦 Subway Fresh Fit 500

開催日:4月18日

デニー・ハムリンが6位フィニッシュ

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6位でフィニッシュしたデニー・ハムリン(#11)

 4月18日(土)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第8戦「Subway Fresh Fit 500」が開催された。

 17日(金)ネイションワイド・シリーズ戦の決勝レースを前に、午後4時から予選が行われ、カイル・ブッシュが最前列2番手を確保。ブライアン・ヴィッカーズが5番手、デヴィッド・ロイティマンが8番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝に駒を進めた。

 18日(土)午後5時45分に1マイルオーバルを312周(312マイル:約500km)して戦う決勝レースのグリーンフラッグが振り下ろされた。
 2番手スタートのKy.ブッシュはハンドリングの問題を抱えながらも上位を走行。12番手スタートからポジションを上げてきたデニー・ハムリン、5番手スタートのヴィッカーズ、8番手スタートのロイティマンと共に、トップ10圏内でのバトルを繰り広げた。
 イエローコーションが出ないまま、230周目前後からグリーン下で続々とピットイン。10位前後を走行していたヴィッカーズはピットインを遅らせ、243周目に首位に立つと、直後にピットイン。しかし、この時にピットロードでのスピード違反のペナルティを受け、大きく後退。
 ゴールまで残り10周あまりとなった300周目、この日6度目のイエローフラッグが出されると、トップグループは全車ピットイン。4位を走行していたKy.ブッシュは、好ピット作業にも助けられ2位へでピットアウトしたが、ここで痛恨のピットロードスピード違反を科され、17位までポジションダウンを余儀なくされてしまった。
 レースは306周目、残り6周でのバトルとなった。"トヨタ カムリ"勢最上位の4位で再スタートを切ったハムリンは、最後のスプリントレースでも激しいポジション争いを繰り広げたが、6位でチェッカーを受けた。
 ロイティマンは8位。Ky.ブッシュは17位に終わった。
 今大会の結果、ハムリンはランキングを一つ上げ5位に。ロイティマンも9位に浮上し、7位のKy.ブッシュと共に、3人が現在ランキングトップ10に入っている。

 次戦第9戦は4月26日(日)、米国部アラバマ州のタラデガ・スーパースピードウェイで開催される。

ドライバー デニー・ハムリン:
「アップダウンの激しいレースだった。序盤は好調にレースを戦えたが、中盤はあまり良くなく、最後はまずまずだった。私の"トヨタ カムリ"はレースを通してずっとアンダーステアに苦しんでおり、それを完全に修正することは出来なかった。ただチームのために戦い続けた。厳しいレースだった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 5 マーク・マーティン シボレー 312
2 6 14 トニー・スチュワート シボレー 312
3 3 2 カート・ブッシュ ダッジ 312
6 12 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 312
8 8 0 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 312
14 29 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 312
17 2 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 312
19 5 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 311
21 31 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 311
34 18 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 310
36 37 36 スコット・リグス トヨタ カムリ 307
37 32 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 307
39 23 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 243
41 22 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 76
42 34 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 59
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ジェフ・ゴードン シボレー 1242
2 ジミー・ジョンソン シボレー 1157
3 カート・ブッシュ ダッジ 1144
5 デニー・ハムリン トヨタ 1088
7 カイル・ブッシュ トヨタ 1026
9 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 992
18 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 848
25 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 778
26 マーコス・アンブローズ トヨタ 777
33 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 610
35 ロビー・ゴードン トヨタ 577
38 スコット・スピード トヨタ 447
41 スコット・リグス トヨタ 271
42 ジョー・ネメチェク トヨタ 245
44 デイブ・ブレイニー トヨタ 224
45 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 158
47 トッド・ボダイン トヨタ 123
48 マックス・パピス トヨタ 113
49 テリー・ラボンテ トヨタ 91
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 57
2 フォード 42
3 トヨタ 40
4 ダッジ 37

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第7戦 Bashas' Supermarkets 200

開催日:4月17日

ジェイソン・リフラーが2位 10位のカイル・ブッシュはランキング首位浮上

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自身今季最高位の2位に入ったジェイソン・リフラー(#38)

 4月17日(金)NASCARネイションワイド・シリーズの第7戦「Bashas' Supermarkets 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。

 予選に先立ち、午後2時半から予選が行われ、前戦ナッシュビルで今季初勝利を挙げたジョーイ・ロガーノが最前列2番手を確保。カイル・ブッシュが5番手、ジェイソン・リフラーが8番手、マイケル・ウォルトリップが9番手につけ、10台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 午後6時45分に1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して戦われる決勝レースがスタート。
 2番手グリッドから好スタートを切ったロガーノがトップに立ち、Ky.ブッシュが4番手で序盤戦に突入。徐々にポジションを上げていったKy.ブッシュは、1回目のイエローコーションからの再スタート直後、28周目に首位に浮上。しかし、まもなく右フロントタイヤのスローパンクチャーに見舞われ、グリーン下でピットイン。2周遅れの35位まで大きく後退を余儀なくされてしまった。
 上位グループでは、ロガーノとリフラーがトップ10圏内を維持する中、Ky.ブッシュは追い上げを開始。時にはトップより速いペースで順位を取り戻し、レースが折り返しとなる100周目過ぎには1周遅れの最上位まで浮上。109周目に出されたこの日4度目のイエローコーションでラッキー・ドッグ(周回遅れ最上位がトップと同一周回に戻れる措置)を獲得。 16位ながらトップと同一周回に復帰した。
 124周目にはトップ10に浮上。164周目には3位のロガーノに続く4位までポジションを上げた。181周目にこの日7度目のイエローコーションとなり、上位勢はピットイン。しかし、この時点で首位にいたグレッグ・ビッフル(フォード)と8位のリフラーはコース上に残る作戦に出た。
 185周目に再スタートが切られ、新品タイヤの優位性で7位、9位から逆転を狙ったKy.ブッシュとロガーノだったが、再スタート直後の187周目に再びクラッシュによりイエローコーション。197周目にもイエローコーションが出され、レースは3周延長。最後は2周のスプリント"グリーン・ホワイト・チェッカー"で勝利が決されることとなった。
 2位のリフラーはビッフルを捉えるべくアタックしたが、及ばず、2位でチェッカー。今季自身最高位フィニッシュとなった。ロガーノが4位。Ky.ブッシュは10位となったが、シリーズランキングを争うカール・エドワーズ(フォード)がトラブルでリタイア(33位)したため、ランキングでは首位に立った。

 次戦第8戦は4月25日(土)にタラデガ・スーパースピードウェイで行われる。

ドライバー ジェイソン・リフラー:
「残り20周あたりでは我々は8位あたりを走行していたが、2位でフィニッシュすることが出来た。(181周目のイエローコーションで)上位勢はピットインして行ったが、我々はコース上でのポジションが最も重要だと考え、ピットインすることなど全く考えていなかった。我々の"トヨタ カムリ"は結果的には2位だったが、それ以上に速かったと思う。この調子を維持できれば、ここで勝てる日も遠くはないだろう。彼(優勝したグレッグ・ビッフル:フォード)を捉えるチャンスは再スタートの一度だけだった。再スタート後のターン1とターン2ではグレッグよりも速かったが、パスするまでには至らなかった。彼がもしミスを犯していたら、勝っていたのは私だっただろう」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 4 16 グレッグ・ビッフル フォード 203
2 8 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 203
3 7 88 ブラッド・ケセロウスキー シボレー 203
4 2 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 203
10 5 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 203
11 27 47 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 203
13 16 32 バーニー・レマー トヨタ カムリ 203
15 23 10 ブライアン・スコット トヨタ カムリ 203
16 29 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 203
18 34 7 デヴィッド・グリーン トヨタ カムリ 203
32 22 11 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ 180
40 9 99 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 29
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 1075
2 カール・エドワーズ フォード 1028
3 デヴィッド・レーガン シボレー 949
4 ジェイソン・リフラー トヨタ 932
6 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 893
12 マイケル・マクドウェル トヨタ 761
13 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 739
15 マイケル・アネット トヨタ 704
20 デヴィッド・グリーン トヨタ 595
28 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 478
30 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 467
34 バーニー・レマー トヨタ 424
35 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 411
47 ブライアン・スコット トヨタ 206
49 スコット・スピード トヨタ 190
60 デニー・ハムリン トヨタ 105
65 マーク・デイヴィス トヨタ 82
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 46
2 シボレー 44
3 フォード 42
4 ダッジ 22