2009年7月11日(土)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第19戦 LifeLock.com 400

開催日:7月11日

デニー・ハムリンが2戦連続トップ5フィニッシュ

写真
5位でフィニッシュしたデニー・ハムリン(#11)

 7月11日(土)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第19戦「LifeLock.com 400」が開催された。

 9日(木)午後7時30分から行われた予選で、ブライアン・ヴィッカーズが今季5度目のポールポジションを獲得。チームメイトのスコット・スピードが2番手につけ、"トヨタ カムリ"が最前列グリッドを独占。また、ハムリンが4番手、Ky.ブッシュ6番手、デイビッド・ロイティマンとマーコス・アンブローズが9、10番手で5列目に並び、"トヨタ カムリ"は6台がトップ10グリッド。12台が決勝に進んだ。

 11日(土)午後7時17分に1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのヴィッカーズは好スタートを切り、ハムリン、Ky.ブッシュも上位グループにつけた。
 しかし、ハンドリングに苦しむKy.ブッシュは、63周目に壁に接触。イエローコーションは出されず、そのまま走行を続けたKy.ブッシュであったが、ペースは上がらず、徐々にポジションを落とすこととなってしまった。
 レースが200周を越えるまでは、2回しかイエローコーションが出されず、2度に渡ってグリーン下でのピット作業が行われるレース展開だったが、残り50周を切ると、立て続けにクラッシュが発生。
 着実にトップ10圏内での走行を続けていたハムリンとヴィッカーズは、残り17周、この日6度目のイエローコーションから、それぞれ3、4番手で2列目に並んで再スタート。揃って一気にライバルをかわし、首位に躍り出たが、そのままサイド・バイ・サイドで激しい首位争いを繰り広げたヴィッカーズとハムリンの2台は、コーナーで軽く接触。共にバランスを崩し、惜しくも首位争いから脱落。
 レースはチェッカーを目前にして、大きく遅れながらも走行を続けていたKy.ブッシュがエンジントラブルで壁にクラッシュ。イエローコーションが出され、残り2周のスプリントとなった。ハムリンは3番手で再スタートを切ったが、先のコーションで新品タイヤに交換した後続勢の激しい追い上げを受け、5位でチェッカー。ヴィッカーズは7位となった。

 次戦第20戦は7月26日(日)、米国中部インディアナ州スピードウェイのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:
「良い夜だった。最後の前の再スタートでは、5号車(マーク・マーティン)と48号車(ジミー・ジョンソン)の間から、勝てる位置へとポジションを上げることができた。83号車(ブライアン・ヴィッカーズ)がインに並び、我々は激しくトップを争ったが、彼がややアンダーステア状態になり、接触してしまった。しかし、それはレースの一部に過ぎない。ダブルファイル・リスタート(第14戦から採用されている、上位から2列に並ぶ再スタート)の結果だし、我々はそれを利用して勝利を狙えるポジションを得た。見ているファンにとっても非常にエキサイティングなフィニッシュだったと思う」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 14 5 マーク・マーティン シボレー 267
2 7 24 ジェフ・ゴードン シボレー 267
3 15 9 ケイシー・ケイン ダッジ 267
5 4 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 267
7 1 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 267
11 10 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 267
12 9 0 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 267
18 24 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 267
20 37 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 266
33 6 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 257
34 41 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 237
36 2 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 226
39 39 36 マイク・スキナー トヨタ カムリ 60
41 31 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 30
43 18 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 10
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 トニー・スチュワート シボレー 2884
2 ジェフ・ゴードン シボレー 2709
3 ジミー・ジョンソン シボレー 2672
5 デニー・ハムリン トヨタ 2457
10 カイル・ブッシュ トヨタ 2298
14 デイビッド・ロイティマン トヨタ 2219
16 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 2149
18 マーコス・アンブローズ トヨタ 2078
20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 1956
31 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 1584
34 ロビー・ゴードン トヨタ 1529
36 スコット・スピード トヨタ 1273
40 ジョー・ネメチェク トヨタ 718
41 デイブ・ブレイニー トヨタ 656
43 マックス・パピス トヨタ 502
45 スコット・リグス トヨタ 448
48 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 288
50 パトリック・カーペンティア トヨタ 235
52 トッド・ボダイン トヨタ 123
53 テリー・ラボンテ トヨタ 91
55 マイク・スキナー トヨタ 86
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 144
2 トヨタ 104
3 フォード 87
4 ダッジ 83

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第18戦 Dollar General 300

開催日:7月10日

"トヨタ カムリ"トップ4独占!

写真
今季3勝目を挙げ、ウィニングランを行うジョーイ・ロガーノ(#20

 7月10日(金)にNASCARネイションワイド・シリーズの第18戦「Dollar General 300」がシカゴランド・スピードウェイで開催された。

 10日(金)朝からの雨は止んだが、濡れた路面を乾かすために、予定よりも遅れて開始された予選では、前日のスプリント・カップ・シリーズ予選でポールポジションを獲得しているブライアン・ヴィッカーズが最前列2番手を獲得。公式練習走行でもトップタイムをマークするなど好調なジョーイ・ロガーノが3番手。カイル・ブッシュが6番手、ケリー・バイアス、トレバー・バインが7、8番手で続き、9台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。

 午後7時20分に、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのカール・エドワーズ(フォード)が首位を逃げたが、17周目にロガーノがエドワーズをパスし、首位に浮上。これに、まもなくヴィッカーズとKy.ブッシュが続く形となり、"トヨタ カムリ"が後続を大きく離しての1-2-3体制となった。
 その後もロガーノが独走状態で首位を逃げたが、92周目にこの日初めてのイエローコーションが出され、全車ピットイン。ここでKy.ブッシュのピットクルーが素晴らしい働きを見せ、Ky.ブッシュをトップでコースへと復帰させた。
 Ky.ブッシュを先頭に、2番手で再スタートを切ったロガーノは、若干遅れ、一時は4位まで後退。しかし、徐々に首位のKy.ブッシュへと追いつき、再びKy.ブッシュ、ロガーノ、ヴィッカーズの3台がトップ3を占める形となった。
 92周目以来、イエローコーションが出ず、150周前後に全車グリーン下でピットインし、給油とタイヤを交換。その後もKy.ブッシュとロガーノの首位争いは続き、174周目についにロガーノが首位に浮上した。
 186周目にこの日2度目のイエローコーションが出されると、首位のロガーノと6位走行中のリフラーを除いて後続はピットイン。タイヤを交換し、最後のバトルに備えることとなった。
 古いタイヤのままのロガーノとリフラーを最前列に、2列目には新品タイヤのKy.ブッシュとヴィッカーズが控え、191周目に再スタート。残り9周での最後のスプリントレースが開始された。
 好スタートを切ったロガーノに、後方からKy.ブッシュが襲いかかったが、ロガーノは見事にこれを抑えきり、トップでチェッカー。ロガーノは見事今季3勝目を挙げた。Ky.ブッシュが2位、ヴィッカーズが3位、リフラーが4位に入り、"トヨタ カムリ"はトップ4を独占した。ロガーノとKy.ブッシュの2台による1-2フィニッシュは今季4度目。

 次戦第19戦は7月18日(土)に米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで行われる。

ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「我々と38号車(ジェイソン・リフラー)を除いた全車がピットに入っており、最後、激しい追い上げを受けるのは予想していたが、それでも、最低2位ではフィニッシュできると考えていた。再スタート後、ターン1への進入では、可能な限りハードに攻め、充分なギャップを築けた。その結果、カイル(・ブッシュ)は私の後方で乱れた空気の中で走らざるを得ず、逃げ切ることが出来た。我々は今日最速の"トヨタ カムリ"を持っていたが、最終的に勝てるとは思っていなかった。再スタート後に先頭に立てたのが大きかった。今日の"トヨタ カムリ"はケンタッキーで勝利を挙げたのと同じ車両であり、調子も良かった。ヴィクトリーレーンに戻れて本当に嬉しい」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 3 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 200
2 6 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
3 2 32 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 200
4 12 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 200
8 13 10 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 200
12 8 99 トレバー・バイン トヨタ カムリ 199
17 18 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 198
20 30 11 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ 197
40 7 47 ケリー・バイアス トヨタ カムリ 8
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 2931
2 カール・エドワーズ フォード 2739
3 ブラッド・ケセロウスキー シボレー 2597
4 ジェイソン・リフラー トヨタ 2527
5 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 2395
11 マイケル・マクドウェル トヨタ 1992
12 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 1940
15 マイケル・アネット トヨタ 1686
20 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 1477
30 バーニー・レマー トヨタ 957
35 スコット・スピード トヨタ 814
36 デイビッド・グリーン トヨタ 807
42 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 661
44 デイビッド・ロイティマン トヨタ 629
48 トレバー・バイン トヨタ 554
62 ブライアン・スコット トヨタ 376
64 マーク・デイヴィス トヨタ 307
65 ケヴィン・コンウェイ トヨタ 303
68 ブラッド・コールマン トヨタ 230
79 ケイシー・ケイン トヨタ 155
85 パトリック・カーペンティア トヨタ 112
86 エリオット・サドラー トヨタ 109
87 デニー・ハムリン トヨタ 105
106 ドニー・リア トヨタ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 125
2 シボレー 112
3 フォード 102
4 ダッジ 57