NASCAR SPRINT CUP SERIES
第1戦 Daytona 500
開催日:2月14日
NASCARシーズン開幕。
"デイトナ500"で"トヨタ カムリ"5位フィニッシュ
トヨタ勢最上位の5位でフィニッシュしたデイビッド・ロイティマン(#00)と
"トヨタ カムリ"での初レースで6位に入ったマーティン・トゥルークス・Jr.(#56)
2月14日(日)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズのシーズン開幕戦となる第1戦「Daytona 500」が開催された。
2007年より同シリーズに"トヨタ カムリ"で参戦を開始したトヨタは、2008年に初勝利を達成。昨年はデニー・ハムリンがランキング5位に入っており、今季は悲願の初タイトル獲得を目指す。
NASCARで最大のイベントである開幕戦「Daytona 500」は、6日(土)に予選を行った後、エキシビションレースの「Budweiser Shootout」で開幕。11日(木)に2パートに分けて行われる予選レース「Gatorade Duel」でグリッドが決定された。
"トヨタ カムリ"勢ではカイル・ブッシュが7番手、今季より"トヨタ カムリ"を駆るマーティン・トゥルークス・Jr.が14番手につけ、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと駒を進めた。
14日(日)午後1時20分、17万5千人の大観衆が見守る中、2.5マイルオーバルを200周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。
スーパースピードウェイならではの、車列によってめまぐるしく順位が入れ替わる展開の中、序盤はトゥルークス・Jr.、Ky.ブッシュ、デイビッド・ロイティマン、スコット・スピードらが上位争いを展開。
122周目にはコースの舗装アスファルトが剥がれて穴が空くというアクシデントに見舞われ、1時間40分にわたってレースは赤旗中断。その後161周目にも再び補修のために44分間赤旗中断となるなど、長いレースとなった。
2度目の赤旗中断からの再開直後、スピードが首位に浮上。計12周に渡って首位を走行したが、燃料が厳しくなり、後退。
チェッカーを目前にした194周目にはバックストレートで3台が絡む激しいクラッシュが発生。198周目に再スタートが切られたが、直後にこの日8度目のイエローコーションが出され、レースは延長。トゥルークス・Jr.が2位、後半順位を上げてきたハムリンが5位で202周目に再スタートが切られた。
優勝のチャンスもあったトゥルークス・Jr.だったが、後続をブロックしようとした際にバランスを崩し、その直後に再度イエローコーションが出されたため、無念のポジションダウン。ハムリンも順位を落としてしまった。
結局レースは8周延長という形で、206周目に2度目の"グリーン・ホワイト・チェッカー"で再スタート。激しい首位争いが繰り広げられたが、この最後のスプリントで好走を見せ、一気にポジションを上げたロイティマンが5位でチェッカー。トゥルークス・Jr.は6位に入った。
次戦第2戦は2月21日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで行われる。
ドライバー デイビッド・ロイティマン:
「全ての場面で最高とは言えなかったが、全体的に見れば、"トヨタ カムリ"は好調で、ピットストップ作業も上手くやってポジションを上げることができた。我々の車両はアウト側が向いているようだったのでアウトを走り続けたが、最後はイン側の方が若干良かったようだ。クルーは素晴らしいピットストップをこなし、良いシーズンのスタートを切ることができた」
リザルト
第1戦 Daytona 500 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 13 | 1 | ジェイミー・マクマーレイ | シボレー | 208 |
2 | 2 | 88 | デイル・アーンハート・Jr. | シボレー | 208 |
3 | 23 | 16 | グレッグ・ビッフル | フォード | 208 |
5 | 20 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 208 |
6 | 14 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 208 |
14 | 7 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 208 |
15 | 22 | 83 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 208 |
17 | 25 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 208 |
18 | 43 | 51 | マイケル・ウォルトリップ | トヨタ カムリ | 208 |
19 | 30 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 208 |
20 | 16 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 208 |
28 | 34 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 207 |
33 | 29 | 55 | マイケル・マクドウェル | トヨタ カムリ | 195 |
40 | 31 | 13 | マックス・パピス | トヨタ カムリ | 89 |
41 | 18 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 79 |
43 | 41 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 64 |
観客数(主催者発表):175,000人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第1戦 Drive4COPD 300
開催日:2月13日
4台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ
ポールポジションのカイル・ブッシュ(#18)を先頭にレースがスタート
2月13日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第1戦「Drive4COPD 300」がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
12日(金)午後3時10分から予定されていた予選は、降雨のために中止され、規定に則り昨年のオーナーポイント順でスターティンググリッドが決定。昨年のシリーズチャンピオンであるカイル・ブッシュがポールポジション。ジョーイ・ロガーノが6番手、ブライアン・ヴィッカーズが7番手、ケイシー・ケインが8番手と続き、10台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
13日(土)午後1時36分に2.5マイルオーバルを120周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュは好スタートを切ったが、2周目に後方グループでクラッシュが発生。いきなりのイエローコーションとなってしまった。
Ky.ブッシュは再スタートで惜しくも首位の座を譲るも、その後も首位争いを展開するなど、上位グループでの走行を続けた。
68周目に10台が絡む多重クラッシュが発生。その後、トップ10圏内に浮上してきたヴィッカーズと共に上位争いを繰り広げたKy.ブッシュであったが、92周目に発生した多重クラッシュの際、目前でクラッシュした他車を避けきれず、接触。車両にダメージを負ってしまった。レースはこれで赤旗となり、10分程の中断を経て再スタート。
修復のため、一時は22位まで順位を落としたKy.ブッシュは、ボディにダメージの跡を残した車両ながら、終盤目覚ましい追い上げを開始。トップ5までポジションを取り戻してみせた。しかし、ファイナルラップの最終コーナーで無念のスピン。18位に終わった。
"トヨタ カムリ"勢の最上位フィニッシュは5位に入ったヴィッカーズ。7位にロガーノ、9位にケイン、10位にスティーブ・ウォレスが入り、"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第2戦は2月20日(土)、オートクラブ・スピードウェイで行われる。
ドライバー ブライアン・ヴィッカーズ:
「ワイルドなレースだった。最終的にもう少し上位でフィニッシュできなかったのは残念だ。我々の"トヨタ カムリ"は好調だったが、ほんの少しパワーが足りず、過去ここで戦ってきたほどの速さは見せられなかった。ハンドリングは素晴らしく良かった。ピットストップも1日を通して素晴らしかった。スタッフを本当に誇りに思う。トップ5フィニッシュできたというのは、悪くない結果だ」
リザルト
第1戦 Drive4COPD 300 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 32 | 4 | トニー・スチュワート | シボレー | 120 |
2 | 2 | 60 | カール・エドワーズ | フォード | 120 |
3 | 4 | 33 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 120 |
5 | 7 | 32 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 120 |
7 | 6 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 120 |
9 | 8 | 38 | ケイシー・ケイン | トヨタ カムリ | 120 |
10 | 13 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 120 |
12 | 18 | 15 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 120 |
18 | 1 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 120 |
19 | 37 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 120 |
30 | 16 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ カムリ | 91 |
33 | 22 | 10 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 76 |
41 | 17 | 99 | トレヴァー・バイン | トヨタ カムリ | 6 |
観客数(主催者発表):80,000人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第1戦 NextEra Energy Resources 250
開催日:2月13日
"トヨタ タンドラ"が開幕戦1-2フィニッシュ
ティモシー・ペターズがキャリア2勝目を挙げる
キャリア2勝目を挙げたティモシー・ペターズ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第1戦「NextEra Energy Resources 250」が2月13日(土)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
11日(木)午後6時10分から予選が行われ、テイラー・マルサムが6番手、アリック・アルミローラが7番手につけ、12台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
12日(金)午後8時からの予定であった決勝レースは、降雨のために翌日に延期。13日(土)、ネイションワイド・シリーズ第1戦終了後、午後7時23分に2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振り下ろされた。
スタートして1周目の第3コーナーで早くも多重クラッシュが発生。16番手からスタートしていたカイル・ブッシュ、18番手スタートのテッド・マスグレイブは直後にいたため避けきれず、接触。今シーズンより自らのチームを率いてキャンピング・ワールド・トラック・シリーズに参戦するKy.ブッシュだったが、右フロント部にダメージを負い、大きく後退を余儀なくされてしまった。
中盤には、2006年のシリーズチャンピオンであり、2008年、2009年と連続でこの開幕戦デイトナを制しているトッド・ボダインが、15番手スタートから着実に上位に浮上。47周目にはこの日初めて首位に立った。しかしボダインは59周目にパンクに見舞われ、後退。首位と同一周回に留まったボダインは、その直後にイエローコーションが出され、全車がピットインしたことでポジションを回復。79周目には再び首位に返り咲いた。
終盤、首位を走行するボダインに、この日常にトップ10圏内での争いを続けるなど好調なティモシー・ペターズが猛追。首位のボダインにペターズと後続勢が続いた状態で迎えたファイナルラップ、アウト側に行くと見せたペターズをブロックしようとボダインがはらんだ隙に、ペターズがインへと滑り込み、2台はサイド・バイ・サイドのまま最後の首位争いへ。
後続にも助けられ僅かに前に出たペターズを懸命に追うボダインだったが、及ばず、 0.068秒の僅差でペターズがトップ、ボダインが2位でチェッカー。最後まで諦めずに攻め続けたボダインは、チェッカー直後にスピンを喫し、インフィールド上へとコースアウトしてのフィニッシュとなった。ペターズにとっては、昨年10月のマーティンスビル戦以来となる、シリーズキャリア2勝目。
ボダインの開幕戦3年連続勝利はならなかったが、"トヨタ タンドラ"にとっては2007年以来4年連続の開幕戦勝利を、1-2フィニッシュで飾ることとなった。
また、今季よりNASCARに参戦することとなり注目を浴びた元F1ドライバーのネルソン・ピケ・Jr.は、NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズのデビュー戦を6位という好成績で終えた。
次戦第2戦は3月6日(土)に米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。
ドライバー ティモシー・ペターズ:
「信じられない。今の気分を説明するのは難しい。このようなシーズンのスタートを切ることができ、非常に感激している。デイトナで勝つというのは誰にとっても夢であり、別格だ。本当に嬉しい。17号車のクルーチーフと全てのクルーは冬の間から長い時間をかけて準備をし、素晴らしい仕事をしてくれた。超高速の車列の中でも、我々の"トヨタ タンドラ"は安定して速かった。この寒い天候の中で応援してくれたファンに感謝したい」
リザルト
第1戦 NextEra Energy Resources 250 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 24 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 100 |
2 | 15 | 30 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 100 |
3 | 14 | 46 | デニス・セッツァー | ダッジ | 100 |
6 | 22 | 1 | ネルソン・ピケ・Jr. | トヨタ タンドラ | 100 |
7 | 12 | 60 | ステイシー・コンプトン | トヨタ タンドラ | 100 |
12 | 7 | 51 | アリック・アルミローラ | トヨタ タンドラ | 100 |
17 | 6 | 56 | テイラー・マルサム | トヨタ タンドラ | 94 |
18 | 19 | 7 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 93 |
19 | 25 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 86 |
21 | 11 | 9 | マックス・パピス | トヨタ タンドラ | 84 |
22 | 16 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 83 |
24 | 20 | 5 | マイク・スキナー | トヨタ タンドラ | 61 |
31 | 18 | 15 | テッド・マスグレイヴ | トヨタ タンドラ | 29 |
観客数(主催者発表):50,000人 |
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