NASCAR SPRINT CUP SERIES
第2戦 Auto Club 500
開催日:2月21日
ジョーイ・ロガーノが5位フィニッシュ
フォンタナで自己最高位となる5位フィニッシュを果たしたジョーイ・ロガーノ(#20)
2月21日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第2戦「Auto Club 500」が開催された。
開幕戦が行われた米国南東部のデイトナから1週間で舞台は西海岸へと移動。米国トヨタ自動車販売の本拠地からも近く、"ホーム"とも言えるレースに"トヨタ カムリ"勢が挑んだ。1周2マイル(約3.2km)のD型オーバルはバンク角が最大14度と比較的小さく、エンジンにとっても厳しいコースとして知られる。
19日(金)午後3時40分より予選が行われ、デイヴ・ブレイニーが5番手、カイル・ブッシュが9番手グリッドを確保。予選に臨んだ13台の"トヨタ カムリ"全車が決勝へと駒を進めた。
午後12時19分に2マイルオーバルを250周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。序盤はKy.ブッシュ、中盤には23番手スタートからポジションを上げたブライアン・ヴィッカーズがトップ5圏内で走行。
グリーン下でピット作業を行った後にイエローコーションが出されるという展開で順位が激しく入れ替わる中、153周目、4度目のイエローコーションから、3位で再スタートを切ったKy.ブッシュは、155周目にこの日初めて首位を奪取。その後も首位争いを展開した。
180周目過ぎから再び各車がグリーン下でピットに向かい始めたのと時を同じくして小雨が降り始め、194周目にイエローコーション。練習走行後にエンジンを交換したため、最後尾からのスタートを強いられながらも着実に追い上げてきたデニー・ハムリンがここで首位に浮上。スコット・スピードが2位で続いた。まもなくハムリンはピットインしたが、天候回復を待ちながらイエローコーション下での周回を続ける間に、スコット・スピードも燃料切れとなり、後退を余儀なくされてしまった。
199周目の再スタートでは2位につけていたKy.ブッシュであったが、223周目に他車のスピンでこの日6度目のイエローコーションが出され、各車最後のピットイン。ここでKy.ブッシュはピットアウトのタイミングが合わず、大きく後退。ハムリンも2度に及ぶパンクに見舞われ2周遅れとなってしまった。
19番手スタートから徐々に追い上げていたロガーノは、最後のピット作業でもポジションを上げ、7位で再スタート。終盤更に前走車をパスし、"トヨタ カムリ"勢最上位となる5位でチェッカーを受けた。シリーズ参戦2年目、19歳のロガーノにとっては、キャリア4度目のスプリント・カップ・シリーズトップ5フィニッシュであり、フォンタナでは自己最高位フィニッシュとなる。
11位にスピード、12位にヴィッカーズが入り、終盤追い上げたKy.ブッシュが14位。デイビッド・ロイティマンが15位でフィニッシュした。
次戦第3戦は2月28日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「ここフォンタナでのトップ5フィニッシュという結果は、私にとっては勝利に近い意味を持ち、このコースでの我々の成長を示すものだ。昨年の第2戦で初めてここを走った時は、あまり良いレースができたとは言えず、35位から40位あたりで戦い、前回のレース(昨年10月)では恐らく20位から25位くらいの位置で走っていた。今回はトップ10圏内を
走り、最後にトップ5フィニッシュを果たせた。これは本当に良い結果だ。クルーチーフの判断も、ピットクルーの仕事ぶりも素晴らしく、ピットインの度に順位を上げることができた。今日のレースは本当に興奮した。昨年よりも進化していることを確認できるのは嬉しいことだし、更に成長を続けられるはずだ。これで好きなコースの一つである次戦ラスベガスへ向けて勢いを持って臨める」
リザルト
第2戦 Auto Club 500 決勝結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 7 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 250 |
2 | 6 | 29 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 250 |
3 | 14 | 31 | ジェフ・バートン | シボレー | 250 |
5 | 19 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 250 |
11 | 13 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 250 |
12 | 23 | 83 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 250 |
14 | 9 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 250 |
15 | 11 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 250 |
28 | 43 | 13 | マックス・パピス | トヨタ カムリ | 250 |
29 | 25 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 248 |
33 | 40 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 230 |
35 | 26 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 170 |
39 | 34 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 64 |
40 | 32 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 48 |
41 | 5 | 66 | デイヴ・ブレイニー | トヨタ カムリ | 43 |
42 | 30 | 55 | マイケル・マクドウェル | トヨタ カムリ | 40 |
観客数(主催者発表):72,000人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第2戦 Stater Bros. 300
開催日:2月20日
カイル・ブッシュがチェッカー直前の大逆転勝利!
"トヨタ カムリ"はフォンタナ戦5連勝
今季初勝利を挙げたカイル・ブッシュ
2月20日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第2戦「Stater Bros. 300
」がオートクラブ・スピードウェイで開催された。
年に2回レースが開催されるここフォンタナで、ネイションワイド・シリーズの"トヨタ カムリ"は圧倒的な強さを誇っており、2008年と2009年に行われた4戦全てで勝利を挙げている。
20日(土)決勝レースを前に、午前9時35分から予選が行われ、昨年秋の第30戦でポール・トゥ・ウィンを挙げているジョーイ・ロガーノが連続ポールポジションを獲得。チームメイトのカイル・ブッシュが2番手、3番手にルーキーのブライアン・スコットが続き、"トヨタ カムリ"が予選トップ3グリッドを独占した。7番手にブライアン・ヴィッカーズ、10番手にトレヴァー・バインがつけ、11台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
午後2時47分に2マイルオーバルを150周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。。ポールポジションのロガーノは好スタートを切り、Ky.ブッシュが追走。2台の"トヨタ カムリ"が3位以下を引き離しレースを支配した。
イエローコーションの少ない展開となり、80周目前後には各車グリーン下でのピット作業となった。その直後、87周目にこの日2度目のイエローコーション。多くが燃料のみ、もしくは2本タイヤ交換作戦を採る中、4本交換したKy.ブッシュとロガーノは10位前後まで後退。しかし、再スタートが切られると、一気にポジションを取り戻し、100周目にはロガーノが首位を奪還。Ky.ブッシュが続く展開となった。
そのままロガーノが逃げ切るかと思われたが、チェッカーを目前にした144周目、ブレンダン・ゴーアンがスピン。この日4度目のイエローコーションが出されると、レースは2周延長され、151周目に再スタート。最後の2周、"グリーン・ホワイト・チェッカー"で決されることとなった。
首位のロガーノは、再スタートで若干出遅れ、直後にバランスを崩し無念の後退。ロガーノを避ける形となったKy.ブッシュを、3位につけていたグレッグ・ビッフル(フォード)がかわし、首位の座を奪われてしまった。しかし、Ky.ブッシュは諦めずにビッフルに並びかけ、2台はサイド・バイ・サイドのままフィニッシュラインへ。僅かに前に出たKy.ブッシュが、0.051秒差でこのバトルを制し、今季初勝利を挙げた。
追い上げたロガーノは、フィニッシュライン目前で後続から接触され、スピン。5位に終わった。スティーブ・ウォレスが6位、ヴィッカーズが8位、スコットが10位に入り、"トヨタ カムリ"は5台がトップ10フィニッシュを果たした。
今大会の結果、"トヨタ カムリ"はネイションワイド・シリーズにおけるフォンタナ戦5連勝となった。
次戦第3戦は2月27日(土)、ラスベガス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「劇的なレースだった。これこそがモーターレーシングだ。チームの素晴らしい働きぶりには、どんな言葉をもってしても足りない。当初はハンドリングが不調で、一日中調整を強いられた。クルーチーフは決して諦めることなく、私も諦めなかった。そして、我々の"トヨタ カムリ"は最後の必要な時に、応えてくれた。最後の再スタートでは、第1ターンでジョーイ(・ロガーノ)がオーバーステア症状に見舞われてスライドしてしまった。私はそれを避けなくてはならず、(グレッグ・)ビッフルの後ろに下がらざるを得なかった。次のフロントストレートでは若干リードされたが、第1ターンまでに彼を抑えなくてはならないことは分かっていた。彼は若干オーバーステア気味になっており、私はインに入ることができた。本当にエキサイティングなフィニッシュだった」
リザルト
第2戦 Stater Bros. 300 決勝結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 2 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 152 |
2 | 5 | 27 | グレッグ・ビッフル | フォード | 152 |
3 | 13 | 22 | ブラッド・ケセロウスキー | ダッジ | 152 |
5 | 1 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 152 |
6 | 12 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 152 |
8 | 7 | 32 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 152 |
10 | 3 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 152 |
11 | 10 | 99 | トレヴァー・バイン | トヨタ カムリ | 152 |
14 | 20 | 38 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 152 |
17 | 34 | 15 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 152 |
24 | 14 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ カムリ | 151 |
26 | 11 | 10 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 150 |
40 | 25 | 56 | ケヴィン・リペイジ | トヨタ カムリ | 40 |
観客数(主催者発表):36,000人 |
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