2010年3月 8日(月)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第4戦 Kobalt Tools 500

開催日:3月7日

ブライアン・ヴィッカーズが7位フィニッシュ

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荒れたレースで7位フィニッシュを果たしたブライアン・ヴィッカーズ(#83:左)と
序盤首位争いを展開したが不運なアクシデントで25位に終わったカイル・ブッシュ(#18:右)

 3月7日(日)、米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第4戦「Kobalt Tools 500」が開催された。
 アトランタは2008年にカイル・ブッシュが、トヨタの記念すべきスプリント・カップ・シリーズ初勝利を挙げたコースである。

 5日(金)午後6時10分から予選が行われ、Ky.ブッシュが最前列2番手グリッドを確保。デイビッド・ロイティマンが9番手につけ、13台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。

 7日(日)午後1時16分、1.54マイルを325周(500.5マイル:約800km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。最前列アウト側から好スタートを切ったKy.ブッシュが首位を奪い、序盤戦をリード。しかし、グリーン下でピットへ向かった直後にイエローコーションが出されるという不運に見舞われ、32位へ大きく順位を後退してしまった。
 代わって上位争いに加わったのはデニー・ハムリン。20番手スタートから着実に順位を上げ、80周目についに首位浮上。その後も首位争いを繰り広げたが、288周目に痛恨のタイヤバースト。イエローコーションが出され、ハムリンは周回遅れとなってしまった。
 26番手スタートのブライアン・ヴィッカーズ、32番手スタートのスコット・スピードの2台はレース後半には、15位前後を走行。追い上げてきたKy.ブッシュと共に終盤のポジションアップを目指した。
 予定されていた325周目のチェッカーを目前にした323周目、他車の接触でクラッシュが発生しイエローコーション。レースは延長され、331周目に"グリーン・ホワイト・チェッカー"で再スタートとなったが、その直後に再び多重クラッシュ。このクラッシュで、6位までポジションを上げていたマーティン・トゥルークス・Jr.、11位走行中のKy.ブッシュ、ハムリンらが巻き込まれてしまった。
 339周目に2度目の"グリーン・ホワイト・チェッカー"となり再スタート。ヴィッカーズが7位、最後の再スタートでジャンプアップを見せたスコット・スピードが10位でチェッカーを受けた。

 次戦第5戦は3月21日(日)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー ブライアン・ヴィッカーズ:
「かなりワイルドなレースだったが、我々は巻き込まれずに済んだ。しかし、絶好調だったわけではなかった。スタートは良かったが、ライバルがどんどん調子を上げて行くに連れてポジションを上げるのは難しくなっていった。現時点ではライバルと対等に戦うにはグリップとスピードが足りないが、徐々に良くなっている。この週末も、先週末よりずっと多くの改善が出来た。しかし、まだもう少しの努力が必要だ」

リザルト

第4戦 Kobalt Tools 500 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 11 2 カート・ブッシュ ダッジ 341
2 14 17 マット・ケンゼス フォード 341
3 3 42 ファン・モントーヤ シボレー 341
7 26 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 341
10 32 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 341
11 12 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 341
21 20 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 341
25 2 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 341
27 19 56 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ カムリ 341
34 31 13 マックス・パピス トヨタ カムリ 329
35 29 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 323
38 33 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 175
40 9 0 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 167
41 27 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 48
42 43 55 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 37
43 39 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 3
観客数(主催者発表):85,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 644
2 マット・ケンゼス フォード 618
3 グレッグ・ビッフル フォード 585
12 スコット・スピード トヨタ 482
14 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 471
15 カイル・ブッシュ トヨタ 468
16 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 466
18 デイビッド・ロイティマン トヨタ 440
22 デニー・ハムリン トヨタ 409
24 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ 386
28 マーコス・アンブローズ トヨタ 349
36 ロビー・ゴードン トヨタ 249
38 マックス・パピス トヨタ 247
41 マイケル・マクドウェル トヨタ 175
42 ジョー・ネメチェク トヨタ 171
43 デイヴ・ブレイニー トヨタ 161
44 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 109
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 31
2 フォード 21
3 ダッジ 19
4 トヨタ 17

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第2戦 E-Z-GO 200

開催日:3月6日

"トヨタ タンドラ"が2-3-4-5位フィニッシュ

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自身のチームで最高位となる2位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第2戦「E-Z-GO 200」が3月6日 (土)にアトランタ・モーター・スピードウェイで開催された。
 開幕戦デイトナから3週間ぶりに開催される、第2戦の舞台アトランタはカイル・ブッシュが得意としており、2008年、2009年と2年連続して春のアトランタ戦で勝利を飾っている。

 6日(土)午前9時35分から予選が行われ、Ky.ブッシュが最前列2番手を確保。今大会キャンピングワールド・トラック・シリーズに初出場となるスティーブ・ウォレスが6番手、アリック・アルミローラが7番手、開幕戦で2位に入ったトッド・ボダインが10番手につけ、 11台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。

 午後2時19分、1.54マイルオーバルを130周(200マイル:約320km)で行われる決勝レースがスタート。最前列2番手からスタートを切ったKy.ブッシュは、ポールポジションのロン・ホーナディ・Jr.(シボレー)と激しく首位を争い、軽く接触。大きなダメージには至らなかったものの、車体右前を若干破損。また、このバトルの間に、3番手スタートのマット・クラフトン(シボレー)の先行を許してしまった。
 4番手スタートのケヴィン・ハーヴィック(シボレー)を含めた3台のシボレー勢と、激しく首位を争ったKy.ブッシュは、12周目に首位を奪うが、この日圧倒的な速さを見せたハーヴィックが首位に立つと、Ky.ブッシュはこれを追う展開となった。
 その後2度に渡って首位を奪ったKy.ブッシュであったが、終盤はハーヴィックを追いつめることができず、2位でチェッカー。3位、4位には常にトップ10圏内でのバトルを繰り広げたアルミローラとウォレスが続き、ボダインが5位。惜しくも優勝は果たせなかったが、"トヨタ タンドラ"は2-3-4-5位を占める活躍を見せた。
 今季から自身のチームを率いて参戦しているKy.ブッシュにとっては、2位という結果はチーム最高位フィニッシュとなる。
 今大会の結果、ボダインがドライバーズランキングの首位に浮上。開幕戦勝利を挙げたティモシー・ペターズは今大会6位でフィニッシュし、ランキング2位につけている。

 次戦第3戦は3月27日(土)に米国東部ヴァージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「出来る限りの全てを尽くし、良い走りが出来た。カイル・ブッシュ・モータースポーツとスタッフのために着実に走った。彼らの働きに値する成績だと思う。彼らは冬季オフシーズンの間、非常にハードな作業で素晴らしい仕事を成し遂げてくれた」

リザルト

第2戦 E-Z-GO 200 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 4 2 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 130
2 2 18 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 130
3 7 51 アリック・アルミローラ トヨタ タンドラ 130
4 6 15 スティーブ・ウォレス トヨタ タンドラ 130
5 10 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 130
7 30 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 130
12 21 90 ブラッド・スイート トヨタ タンドラ 130
13 11 56 テイラー・マルサム トヨタ タンドラ 130
14 17 5 マイク・スキナー トヨタ タンドラ 130
15 15 81 デイビッド・スター トヨタ タンドラ 130
19 18 60 ステイシー・コンプトン トヨタ タンドラ 129
20 22 7 ジャスティン・ロフトン トヨタ タンドラ 128
観客数(主催者発表):25,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 トッド・ボダイン トヨタ 340
2 ティモシー・ペターズ トヨタ 336
3 ジェイソン・ホワイト ダッジ 295
4 アリック・アルミローラ トヨタ 292
5 カイル・ブッシュ トヨタ 272
6 ステイシー・コンプトン トヨタ 257
9 テイラー・マルサム トヨタ 236
13 デイビッド・スター トヨタ 224
17 マイク・スキナー トヨタ 217
18 ジャスティン・ロフトン トヨタ 212
25 スティーブ・ウォレス トヨタ 165
27 ネルソン・ピケ・Jr. トヨタ 150
31 ブラッド・スイート トヨタ 127
37 マックス・パピス トヨタ 105
41 テッド・マスグレイヴ トヨタ 70
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 15
2 シボレー 12
3 ダッジ 9
4 フォード 8