NASCAR SPRINT CUP SERIES
第8戦 Samsung Mobile 500
開催日:4月19日
デニー・ハムリンが終盤の逆転で今季2勝目!
29番手から追い上げ今季2勝目を挙げたデニー・ハムリン
4月19日(月)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第8戦「Samsung Mobile 500」が開催された。
16日(金)に午後3時40分より予選が行われ、カイル・ブッシュが7番手グリッドを確保。マーティン・トゥルークス・Jr.が14番手、デイビッド・ロイティマンが16番手につけ、14台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
決勝レースは18日(日)に予定されていたが、降雨のために順延が決定。19日(月)午前11時19分に1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタートした。
7番手スタートのKy.ブッシュは、1度目のイエローコーション時のピットと、再スタートで2位へと一気にポジションを上げたが、その後ハンドリングに苦しみ、徐々に後退。
代わって上位に浮上したのは、16番手スタートのロイティマンと、29番手と後方から素晴らしい追い上げを見せたデニー・ハムリン。85周目にはロイティマン、翌周にはハムリンがトップ10圏内へと浮上。
111周目にこの日4度目のイエローコーションが出され、上位勢がピットイン。ここで好ピットを見せたロイティマンは3位、ハムリンは5位で再スタートを切った。
その後はイエローコーションが出ず、グリーン下でのピット作業が繰り返されることとなった。各車の差は広がっていったが、ハムリンとロイティマンはトップ10圏内を堅守。Ky.ブッシュも調整を続けながら12、3番手あたりでの走行を続けた。
レースも終盤に近づいた310周目、7位を走行していたロイティマンの車両から突然の発火。エンジンブローに見舞われたロイティマンは無念の戦線離脱となってしまった。
これでイエローコーションとなり、各車最後のピットイン。ハムリンとKy.ブッシュは2本タイヤ交換作戦を採り、大きくポジションをアップ。ハムリンが3位、Ky.ブッシュ6位での再スタートとなった。
再スタート直後の317周目に、上位グループ後方でのクラッシュが発生し、後方が次々と突っ込んで多重クラッシュとなった。このアクシデントに、16位を走行していたジョーイ・ロガーノが巻き込まれ、レースは車両排除のために赤旗中断。20分程の中断を経て、 322周目に、残り12周で再スタートが切られた。
2番手、最前列アウトサイドのハムリンは再スタート直後のサイド・バイ・サイドのバトルの末に、首位を行くジェフ・バートン(シボレー)をパス。4番手でハムリンの後方から隙をうかがっていたKy.ブッシュもこれに続き、"トヨタ カムリ"が1-2体制となった。
しかし、チェッカーを目前にして、ディフェンディングチャンピオンのジミー・ジョンソン(シボレー)が猛烈な追い上げ。Ky.ブッシュはこれを抑えきることができず、3位に後退。ハムリンも猛追を受けたが、逃げ切ってトップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。この勝利は、トヨタにとって、スプリント・カップ・シリーズにおけるテキサスでの初勝利となった。
3位はKy.ブッシュ。9位にトゥルークス・Jr.が入った。今大会の結果、シリーズランキングでKy.ブッシュが6位、デニー・ハムリンも11位に浮上。12位のロガーノと共に、3人が"チェイス"圏内入りすることとなった。
次戦第9戦は4月25日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「全てが上手く行った一日だった。走りも良かったし、ピットクルーも好作業でポジションアップを果たしてくれた。今日は我々のチームがいかに強いかを示せたと思う。ピットクルー、レースカー、ドライバー、全ての要素が本当に強力だった。特に、我々の"トヨタ カムリ"は素晴らしかった。我々はショートトラックで強いチームだと常に言われてきたが、昨年最終戦のホームステッド・マイアミ(1.5マイル)で我々は勝利を挙げており、今日のような日が来ることはわかっていた。我々の"トヨタ カムリ"は好調であり、"チェイス"に向け更に改善を続けていく。そして"チェイス"でピークを迎えられることを望んでいる」
リザルト
第8戦 Samsung Mobile 500 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 29 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 334 |
2 | 4 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 334 |
3 | 7 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 334 |
9 | 14 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 334 |
16 | 23 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 333 |
17 | 32 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 333 |
22 | 27 | 13 | マックス・パピス | トヨタ カムリ | 332 |
26 | 38 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 329 |
28 | 18 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 329 |
37 | 16 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 310 |
38 | 42 | 83 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 192 |
39 | 43 | 32 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 121 |
40 | 22 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 75 |
41 | 33 | 66 | マイケル・マクドウェル | トヨタ カムリ | 60 |
43 | 24 | 55 | デイヴ・ブレイニー | トヨタ カムリ | 20 |
観客数(主催者発表):92,200人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第7戦 O'Reilly 300
開催日:4月19日
"トヨタ カムリ"トップ3独占!
カイル・ブッシュはテキサスで5戦連続勝利
4月19日(月)にNASCARネイションワイド・シリーズの第7戦「O'Reilly 300」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
ここテキサスでは、カイル・ブッシュが過去2年間に渡って4戦全てで勝利を挙げ、圧倒的な強さを見せている。
16日(金)午後1時45分から予選が行われ、ジョーイ・ロガーノが今季3度目となるポールポジションを獲得。3番手にカイル・ブッシュ、6番手にジェイソン・リフラー、スティーブ・ウォレスが8番手、ブライアン・スコットが10番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
決勝が予定されていた17日(土)は朝から降雨に見舞われ、決勝は翌18日(日)に順延。しかし、18日(日)も雨模様となり、2度の延期を経て、19日(月)、スプリント・カップ・シリーズ第8戦が終わった直後に行われることとなった。
スプリント・カップ・シリーズ戦が終わって僅か1時間ほどという慌ただしいスケジュールの中、両カテゴリーに出場するKy.ブッシュやロガーノ、デイビッド・ロイティマン、リード・ソーレンソンらは連続でのレース出場。午後5時19分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタートした。
スタート直後はポールポジションのロガーノが首位を守って周回を重ねたが、26周目にイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、Ky.ブッシュが好ピットで首位に浮上。ロガーノは3位に後退。Ky.ブッシュはハイペースで首位を独走し、後続との差は3秒以上まで広がった。
67周目に、16位争いを展開していたジャスティン・ロフトンとトレヴァー・バインが接触。ロフトンはイン側のウォールにクラッシュし、この日2度目のイエローコーションとなった。
後続との差はリセットされたKy.ブッシュだったが、危なげなく首位の座は堅守。 80周目にもイエローコーションが出されたが、ここでもKy.ブッシュは首位を守って再スタート。逃げるKy.ブッシュの後方で、ロガーノがカール・エドワーズ(フォード)らと激しく2位を争うという展開となった。
グリーン下でのピットを経た160周目の時点で、121周に渡って首位を走行していたKy.ブッシュは、2位のロガーノと5秒近い差を付け、終盤へ向け燃料をセーブする走行に入るかと思われた。しかし、168周目にこの日4度目のイエローコーション。各車最後のピットへ向かい、給油、タイヤ交換とセッティングの調整を行った。
ここでタイヤ2本のみの交換としたリフラーが首位に浮上。ロガーノ、Ky.ブッシュ、ソーレンソンが続く形で再スタート。しかし、リフラーは4本タイヤを交換した後続にかわされ、ロガーノが首位に浮上。Ky.ブッシュとサイド・バイ・サイドでの首位争いとなった。
このバトルはKy.ブッシュが制し、176周目に首位を奪還。ロガーノも離されることなく再逆転を狙ったが、順位は変わることなく、Ky.ブッシュがトップでチェッカー。テキサスでの5戦連続勝利を挙げた。同一コースでの5連勝は、シリーズタイ記録。今季3勝目を挙げたKy.ブッシュは、ドライバーズランキングでも首位に躍り出た。
2位にはロガーノ。3位にリード・ソーレンソンが入り、"トヨタ カムリ"はトップ3を独占する結果となった。
次戦第8戦は4月24日(土)、タラデガ・スーパースピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「驚くべき一日だった。ただ走り続ければ良かった。最後は燃料をセーブして走りきってみようかとも考えたのだが、コーションが出され、ジョーイ(・ロガーノ)と首位争いをしなくてはならなかった。我々はややオーバーステア症状に見舞われていたが、彼が追い上げてきたので、可能な限りハードに攻めた。彼を引き離すことはできなかったが、その後、彼は若干アンダーステアになったのか、なんとか逃げ切ることができた。ここテキサスには5回来て、5勝することができた。このチームのスタッフやクルーチーフと共に戦えるというのはとても素晴らしいことだ。同一コース5勝を挙げたことで、デイル・アーンハートとジャック・イングラムという偉大なドライバーと記録で並ぶことができ、本当に嬉しい。6勝目にも挑戦したい」
リザルト
第7戦 O'Reilly 300 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 3 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 |
2 | 1 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 |
3 | 22 | 32 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 200 |
8 | 26 | 10 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 200 |
9 | 8 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 200 |
12 | 6 | 38 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 200 |
14 | 14 | 99 | トレヴァー・バイン | トヨタ カムリ | 200 |
15 | 10 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 200 |
16 | 36 | 15 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 200 |
21 | 13 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ カムリ | 200 |
37 | 31 | 71 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ カムリ | 65 |
40 | 19 | 56 | ケヴィン・リペイジ | トヨタ カムリ | 33 |
観客数(主催者発表):44,500人 |
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