2010年5月17日(月)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第12戦 Autism Speaks 400

開催日:5月16日

カイル・ブッシュが2カテゴリー制覇で今季2勝目!
トヨタは今週末のドーバーを完全制覇

写真
今季2勝目を挙げると共に、同一週末2カテゴリー制覇を果たしたカイル・ブッシュ

 5月16日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・
カップ・シリーズ第12戦「Autism Speaks 400」が開催された。
 ドーバーの1マイルオーバルは24度のバンクを持つコンクリート舗装コースで、"モンスター・マイル"と呼ばれており、
タイヤに厳しいコースとして知られる。2008年春の開催時には、カイル・ブッシュが勝利。同一週のネイションワイド・
シリーズではデニー・ハムリン、クラフツマン・トラック・シリーズ(当時)でスコット・スピードが勝利を挙げ、トヨタが
完全制覇を果たしている。

 14日(金)午後3時10分から予選が行われ、マーティン・トゥルークス・Jr.が今季初ポールポジションを獲得。
トゥルークス・Jr.はこのコースから2時間ほどのニュージャージー州マエッタ出身であり、スプリント・カップ・シリーズで
唯一の勝利もこのコースで挙げている。ホームでの嬉しい初ポールポジション獲得となった。
 この週末ドーバーで併催される、ネイションワイド・シリーズ、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの全てに出場
するKy.ブッシュが2列目4番手。デイビッド・ロイティマンが13番手、先週のダーリントンで2カテゴリーを制覇したデニー・ハムリンが14番手につけ、 12台の"トヨタ カムリ"が決勝へ進んだ。

 16日(日)午後1時17分に1マイルオーバルを400周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのトゥルークス・Jr.は好スタートを切ったが、まもなくライバルの先行を許し、Ky.ブッシュもトゥルークス・Jr.をパス。2位に浮上した。
 しかし、ハンドリングの不調に苦しむKy.ブッシュは上位争いを展開しながらもなかなか首位には浮上せず。
トゥルークス・Jr.と共にトップ5圏内でのバトルを繰り広げた。
 54周目にこの日最初のイエローコーションが出されると、全車ピットへ向かい、給油とタイヤ交換。2番手で再スタートを切ったKy.ブッシュは、59周目に首位を行くジミー・ジョンソン(シボレー)をパス。この日初めて首位に立った。
 しかし、この日好調だったジョンソンの猛追を受け、85周目には首位から陥落。その後、Ky.ブッシュは無線のトラブルに見舞われ、一時は大きく離されてしまったが、ドーバーには珍しくイエローコーションの少ない展開の中で、トップ5圏内を守りながら調整を続け、逆転のチャンスを伺った。
 レースが折り返しを過ぎた頃には、ロイティマン、ハムリン、ジョーイ・ロガーノらもトップ10圏内へと浮上。
 287周目、他車がタイヤバーストからクラッシュ。この日5度目のイエローコーションが出され、 291周目に再スタートが切られると、Ky.ブッシュが首位を奪取。後半戦は、ジョンソンとKy.ブッシュとの間で順位を入れ替えながらの激しい
首位争いが展開されることとなった。
 その後はイエローコーションが出ず、360周過ぎから各車グリーン下でピット作業を開始。364周目にKy.ブッシュと
ジョンソンが同時にピットイン。ここで、ジョンソンはピット通過速度違反でペナルティを受けることとなり、全車がピットを
終えた時点で、Ky.ブッシュは2位以下に5秒以上の大差を付けての首位に立った。
 そのままポジションを守りきったKy.ブッシュは、最後は7秒以上の大差で独走チェッカー。今季2勝目を挙げた。
Ky.ブッシュは前日のネイションワイド・シリーズでも勝利を挙げており、前週のハムリンに続き、トヨタは2週連続での
2カテゴリー制覇。ドーバーでの同一週末2カテゴリー制覇は、1991年以来史上2人目となる。また、今季のスプリント・
カップ・シリーズでは、トヨタが3戦連続での勝利で今季5勝目となった。
 また、Ky.ブッシュは14日(金)に行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでも惜しくも勝利を逃したが、
全204周中172周で首位を走行し、この3日間に行われた3レースで、合計800周(800マイル:約1280km)以上を走破。そのうち494周で首位を走行という圧倒的な速さを見せたが、惜しくも前人未踏の3カテゴリー制覇はならなかった。
しかし、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズではアリック・アルミローラが勝利を挙げており、トヨタは今週末の
ドーバーを完全制覇することとなった。
 ハムリンが4位、ロイティマンが5位、ロガーノが10位でフィニッシュ。
 この結果、Ky.ブッシュがドライバーズランキングで2位、ハムリンも5位にポジションアップ。12位でフィニッシュした
トゥルークス・Jr.もランキングを上げ、トヨタのドライバーとして3人目の"チェイス"圏内へと浮上した。

 次戦第13戦は5月30日(日)、米国東部ノースカロライナ州シャーロット近郊のコンコルドに位置するロウズ・モーター・スピードウェイで行われるが、来週22日(土)には、同コースでオールスター戦が開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「信じられない。本当に、本当に素晴らしい気分だ。チームのスタッフにはいくら感謝してもしきれない。素晴らしい
"トヨタ カムリ"を仕上げてくれた。この結果は、クルーチーフのハードワークによるものだ。序盤はオーバーステア症状がひどく、大変苦戦した。クルーチーフは私を冷静に保ち、"トヨタ カムリ"の調子を改善していった。250から260周目
くらいから終盤に向けてこの調整が効を奏した。ピットでの作業も素晴らしかった。今日の勝利はスタッフ全員の勝利だと思う。彼らの大変な努力の賜物だ」

リザルト

第12戦 Autism Speaks 400 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 4 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 400
2 17 31 ジェフ・バートン シボレー 400
3 21 17 マット・ケンゼス フォード 400
4 14 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 400
5 13 0 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 400
10 18 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 400
12 1 56 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ カムリ 400
22 39 83 ケイシー・メアーズ トヨタ カムリ 397
23 29 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 396
31 42 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 386
36 26 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 222
38 36 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 67
41 35 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 36
42 34 55 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 33
観客数(主催者発表):88,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 1768
2 カイル・ブッシュ トヨタ 1699
3 マット・ケンゼス フォード 1642
5 デニー・ハムリン トヨタ 1618
12 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ 1434
18 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 1332
20 デイビッド・ロイティマン トヨタ 1262
26 スコット・スピード トヨタ 1185
27 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 1158
28 マーコス・アンブローズ トヨタ 1068
34 ロビー・ゴードン トヨタ 899
38 マックス・パピス トヨタ 499
40 ジョー・ネメチェク トヨタ 463
41 デイヴ・ブレイニー トヨタ 422
42 マイケル・マクドウェル トヨタ 348
44 ケイシー・メアーズ トヨタ 255
46 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 200
50 リード・ソーレンソン トヨタ 120
55 トッド・ボダイン トヨタ 46
56 トニー・レインズ トヨタ 37
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 88
2 トヨタ 75
3 フォード 53
4 ダッジ 48

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第11戦 Heluva Good! 200

開催日:5月15日

カイル・ブッシュが前日の不運を吹き飛ばす圧勝で4勝目!

写真
圧倒的な速さでレースを支配し、今季4勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)

 5月15日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第11戦「Heluva Good! 200」がドーバー・インターナショナル・
スピードウェイで開催された。

 15日(土)決勝を前に、午前10時5分から予選が行われ、Ky.ブッシュが2004年に記録された予選コースレコードを
更新するタイムで今季2度目となるポールポジションを獲得。2番手にはチームメイトのデニー・ハムリンが並び、
"トヨタ カムリ"が最前列を独占。ケーシー・カーンが5番手につけ、10台の"トヨタ カムリ"が決勝へと駒を進めた。

 午後2時46分、1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。2番手グリッドのハムリンが好スタートを切り、ポールポジションのKy.ブッシュをかわして首位に浮上。しかし、12周目にKy.ブッシュが首位を奪い返し、差を広げていった。
 34周目に、マイケル・アネットがスピンし、この日初めてのイエローコーション。各車ピットへ向かったが、ここで唯一
タイヤを2本交換したブラッド・ケセロウスキー(ダッジ)が4本交換のKy.ブッシュとハムリンをかわし、首位浮上。しかし、再スタートしてまもなく、Ky.ブッシュとハムリンは一気にケセロウスキーをパス。再び"トヨタ カムリ"の1-2体制とした。
 Ky.ブッシュが首位を快調に逃げる一方で、ハムリンはケセロウスキーと2位争いを展開したが、81周目にこの日
2度目のイエローコーションでピットインした際に、ハムリンはピットで大きくタイムロス。19位まで後退。
 しかし、ハムリンはそこから目覚ましい追い上げを見せ、120周を過ぎる頃にはトップ5、151周目のイエローコーションで全車が最後のピットを終えた時点では、3位まで順位を挽回して見せた。
 レースは残り8周となった192周目にこの日5度目のイエローコーション。198周目、残り2周での再スタートとなった。
 トップのKy.ブッシュは好スタート。3番手につけていたハムリンは前を行くクリント・ボウヤー(シボレー)をパスしようとしたが、ボウヤーのペースが上がらず、軽く接触。ボウヤーがスピンしたところに後続が突っ込み、混乱した後続勢で
多重クラッシュが発生した。車両排除のためにレースは赤旗中断。12分ほどの中断のあと再開されたが、再スタート前のイエローコーション中に、2番手を走行していたハムリンにボウヤーが接触。ハムリンはスピンを喫し、
16位まで後退してしまった。
 レースは5周延長され、203周目に"グリーン・ホワイト・チェッカー"で再スタート。Ky.ブッシュは危なげなく首位を守り、今季4勝目。2008年9月以来となるドーバー戦勝利を挙げた。序盤のハムリンの11周と、ケセロウスキーのピット時の
3周を除く、全205周中191周に渡って首位を快走したKy.ブッシュの圧勝であった。
 リード・ソーレンソンが4位。ジェイソン・リフラーが5位、ブライアン・スコットが9位でフィニッシュ。ハムリンは12位に
終わった。

 次戦第12戦は5月29日(土)にロウズ・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「ここドーバーで勝つのは良い気分だ。我々は今までここドーバーで良いレースカーを持っていたにもかかわらず、多くのライバルの後塵を拝してきた。今日は我々にとって良い一日となった。我々の"トヨタ カムリ"は絶好調だった。今日一日完璧な仕事をしてくれたチームスタッフを誇りに思う。ピットロードでも素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、私は順位を守ることができた。あとは、最後の再スタートでミスを犯さないようにするだけだった」

リザルト

第11戦 Heluva Good! 200 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 205
2 9 1 ライアン・ニューマン シボレー 205
3 27 88 ジェイミー・マクマーレイ シボレー 205
4 14 32 リード・ソーレンソン トヨタ カムリ 205
5 20 10 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 205
9 17 11 ブライアン・スコット トヨタ カムリ 205
12 2 20 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 205
13 11 62 ブレンダン・ゴーアン トヨタ カムリ 205
14 15 66 スティーブ・ウォレス トヨタ カムリ 205
15 33 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 205
27 5 38 ケーシー・カーン トヨタ カムリ 198
29 23 99 トレヴァー・バイン トヨタ カムリ 198
観客数(主催者発表):33,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ブラッド・ケセロウスキー ダッジ 1766
2 カイル・ブッシュ トヨタ 1755
3 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 1702
8 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 1228
9 ジェイソン・リフラー トヨタ 1204
10 ブライアン・スコット トヨタ 1181
11 ブレンダン・ゴーアン トヨタ 1164
13 スティーブ・ウォレス トヨタ 1144
14 トレヴァー・バイン トヨタ 1123
15 マイケル・アネット トヨタ 1095
20 リード・ソーレンソン トヨタ 953
30 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 733
31 ケリー・バイアス トヨタ 673
37 デニー・ハムリン トヨタ 502
41 ケーシー・カーン トヨタ 432
44 ケヴィン・リペイジ トヨタ 408
56 デイビッド・ロイティマン トヨタ 227
73 ケイシー・メアーズ トヨタ 70
75 マイキー・カイル トヨタ 64
77 ジャスティン・ロフトン トヨタ 52
80 チャド・ブラウント トヨタ 43
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 75
2 シボレー 63
3 ダッジ 59
4 フォード 45

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第6戦 Dover 200

開催日:5月14日

アリック・アルミローラがシリーズ初勝利を挙げる

写真
キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでのキャリア初優勝を飾ったアリック・アルミローラ

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第6戦「Dover 200」が5月14日(金)にドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
 ドーバーでは、現在スプリント・カップ・シリーズに参戦している元F1ドライバー スコット・スピードが 2008年、現在
ネイションワイド・シリーズに参戦しているブライアン・スコットが2009年に勝利を挙げ、トヨタは目下2年連続勝利を
挙げている。
 今週末はドーバーでNASCARトップ3カテゴリーの全レースが行われるが、カイル・ブッシュはその全てにエントリー。
前人未踏の同一週末3カテゴリー制覇に挑んだ。

 決勝を前に、14日(金)午前10時10分から予選が行われた。13日(木)に行われた2度の練習走行の両方で
トップタイムをマークし、好調なカイル・ブッシュが今季2度目のポールポジションを獲得。ジョニー・ベンソンが4番手、
マイク・スキナーが5番手。アリック・アルミローラ、ティモシー・ペターズがそれぞれ7,8番手で4列目に並び、10台の
"トヨタ タンドラ"が決勝へ進んだ。

 午後4時49分、1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのKy.ブッシュは序盤から後続を引き離し、レースが4分の1を終える50周目には、2位に約2秒の差をつけた。
 53周目、14番手スタートから10位まで順位を上げていたマックス・パピスの右フロントタイヤがバースト。第2コーナー
出口のウォールに激しくヒットし、この日3度目のイエローコーション。各車ピットインし、59周目に再スタート。直後に
Ky.ブッシュは首位を争うロン・ホーナディ(シボレー)にパスされるが、2周後に再び首位を奪還した。
 7番手スタートから4位までポジションを上げていたアルミローラは、79周目に右フロントタイヤのパンクに見舞われ、
予期せぬピットイン。イエローコーションにはならなかったため、トップから2周遅れの20位に後退してしまった。
 Ky.ブッシュが首位を逃げる一方で、アルミローラは追い上げを開始。87周目のイエローコーションで1周遅れに戻すと、115周目のイエローコーションでは"ラッキー・ドッグ"(コーション発生時周回遅れの最上位がトップと同一周回に
戻れる措置)を獲得。更にポジションを上げていった。
 125周目に他車のクラッシュでイエローコーションが出されると、燃料給油では最後まで走り切るぎりぎりのタイミングではあったが、Ky.ブッシュらはピットイン。ベンソンらはコース上に残り、ポジションアップ。Ky.ブッシュは11位に後退
したが、再スタート後、僅か10周で首位に返り咲いた。
 145周目には、トップ10圏内を走行していた、目下ランキングトップにつけるペターズが右フロントタイヤのバーストで
クラッシュ。無念の戦線離脱となった。このイエローコーションで、上位勢がコース上に残る中、アルミローラは
ピットイン。タイヤ交換と給油を行い、14位でコースに復帰した。
 その後もKy.ブッシュは順調に首位を快走。ベンソンが2位で続いた。アルミローラは猛烈な追い上げを見せ、152周目には6位、レース終盤には4位まで浮上。
 残り8周で他車のクラッシュによりイエローコーション。残り4周での再スタートとなった。この再スタート時に、トップのKy.ブッシュが突然の燃料系トラブルでスタートをミス。3位に後退したが、直後に中団の車両がエンジンブローし
イエローコーション。レースは4周延長され、"グリーン・ホワイト・チェッカー"の2周で決されることとなった。
 アルミローラがトップ、ボダインが2番手、Ky.ブッシュ3番手、ジャスティン・ロフトン4番手で 202周目の再スタートを
迎える直前、Ky.ブッシュはまさかの燃料切れでピットへ。全204周中172周に渡って首位を走行し、レースの大半を
支配しながらも、勝利を逃すこととなってしまった。
 再スタートでは、ボダインがスタートをミス。中断に飲み込まれる一方で、アルミローラは好スタートで一気に2位との
差を広げ、トップでチェッカー。嬉しい自身シリーズ初優勝を飾った。これにより、トヨタはドーバーでの連続勝利を3に
伸ばした。
 ロフトンは最後まで、サイド・バイ・サイドでの2位争いを展開したが、惜しくも及ばず3位でフィニッシュ。しかし、
ルーキーのロフトンにとって、自身最高位フィニッシュを果たした。ボダインは追い上げて5位。6位にデイビッド・スター、
8位にスキナー、10位にベンソンが入った。Ky.ブッシュは16位に終わった。
 今大会の結果、アルミローラがランキング首位に浮上。ボダインが2位、クラッシュで 25位に終わったペターズが3位につけている。

 次戦第7戦は5月21日(金)にロウズ・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー アリック・アルミローラ:
「長く待ち望んでいた勝利だ。多くのNASCARレースを戦ってきて、やっとヴィクトリーレーンに立つことができた。ここにいるのは素晴らしい気分だ。チャンスはいつ巡ってくるかわからない。だから決して諦めないことだ。我々の"トヨタ タンドラ"は、トレーラーから降ろした直後から好調だった。我々はここ数週間、ナッシュビルやカンザスのレースで、幾つかのことを試していたが、それでトップ争いからは離れてしまった。我々は基本に立ち戻り、作業を続けてきた。とても興奮している。今後のレースが待ちきれない。我々は今日、右フロントタイヤのバーストによって2周遅れになったにもかかわらず、ポジションを取り戻し、勝つことができた。信じられないレースだった」

リザルト

第6戦 Dover 200 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 7 51 アリック・アルミローラ トヨタ タンドラ 204
2 10 31 ジェームス・ブッシャー シボレー 204
3 19 7 ジャスティン・ロフトン トヨタ タンドラ 204
5 11 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 204
6 15 81 デイビッド・スター トヨタ タンドラ 204
8 5 5 マイク・スキナー トヨタ タンドラ 204
10 4 15 ジョニー・ベンソン トヨタ タンドラ 204
16 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 202
20 18 56 テイラー・マルサム トヨタ タンドラ 200
25 8 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 145
29 14 9 マックス・パピス トヨタ タンドラ 52
観客数(主催者発表):26,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 アリック・アルミローラ トヨタ 920
2 トッド・ボダイン トヨタ 893
3 ティモシー・ペターズ トヨタ 848
8 デイビッド・スター トヨタ 737
9 マイク・スキナー トヨタ 734
12 ジャスティン・ロフトン トヨタ 674
13 テイラー・マルサム トヨタ 674
16 ジョニー・ベンソン トヨタ 601
17 カイル・ブッシュ トヨタ 592
27 ブライアン・イックラー トヨタ 330
28 マックス・パピス トヨタ 323
32 スティーブ・ウォレス トヨタ 292
43 ネルソン・ピケ・Jr. トヨタ 150
48 ブラッド・スイート トヨタ 127
62 ジェシー・スミス トヨタ 76
64 テッド・マスグレイヴ トヨタ 70
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 45
2 シボレー 42
3 ダッジ 23
4 フォード 22