NASCAR SPRINT CUP SERIES
第15戦 Heluva Good! Sour Cream Dips 400
開催日:6月13日
NASCARミシガン デニー・ハムリンが5勝目
トヨタは週末の3カテゴリー全てを制す!
圧倒的な速さで今季5勝目を挙げたデニー・ハムリン
6月13日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第15戦「Heluva Good! Sour Cream Dips 400」が開催された。
1周2マイル(約3.2km)のミシガンは、NASCARでも屈指の高速オーバル。バンクは最大18度とそれほど高くないが、
コース幅が広く、時には横に3,4台並んでの超高速バトルが展開される。
11日(金)午後3時10分より予選が行われ、前戦ポコノで今季4勝目を挙げているデニー・ハムリンが7番手。デイビッド・ロイティマンが9番手、ジョーイ・ロガーノが12番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が13番手、カイル・ブッシュが15番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
13日(日)午後1時20分に2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。序盤は7番手スタートのハムリンが5位争いを展開した。
18周目にアンブローズが後続に接触されスピン。初めてのイエローコーションとなり、各車ピットイン。22周目に
再スタートが切られると、徐々にポジションを上げていったハムリンは、39周目には3位に浮上。
48周目にこの日2度目のイエローコーションが出され、この時のピット作業で2位に上がったハムリンは、51周目の
再スタートの翌周、ついに首位を奪取した。
好調なハムリンは、その後は後続との差を広げていき、イエローコーションが出ない状況下で、2位に3秒以上の大差をつけ、ライバルより1周遅い91周目に、グリーン下でピットイン。しかし、このピットストップからの再スタート時にタイムをロスし、全車がピットを終えた時点で4位までポジションを落としてしまった。
レース折り返し目前の99周目、30位前後を走行していたスコット・スピードとケイシー・メアーズのチームメイト同士が
接触し、3度目のイエローコーション。全車ピットへ向かい、ハムリンは4番手で103周目に再スタート。一方、エンジン
交換により後方からのスタートを余儀なくされたKy.ブッシュも徐々に順位を上げ、トップ10圏内まで浮上した。
この再スタート後も、勢いに乗るハムリンは、次々に前走車をパスし、113周目に再び首位を奪還。更に差を広げて
いった。
この日はイエローコーションがあまり出ず、140周目前後に再び全車グリーン下でのピットイン。首位を行くハムリンは、全車がピットを終えた時点で2位以下に7秒もの大差をつけての独走状態となった。
一方、一時はトップ10圏内まで浮上したKy.ブッシュは、ひどいオーバーステア症状に苦しみ、155周目には壁に接触。そのままレースは続行したが、徐々にポジションを落とすこととなった。
177周目、首位を行くハムリンがグリーン下で最後のピットイン。2位との差は9秒。このまま楽勝かと思われたが、181周目にイエローコーションが発生。大きく築いたマージンは帳消しとなってしまった。
トップのハムリン、8位につけるロガーノを含む上位9台はコース上に残り、10位以下は最後の逆転へ向けてピットで
タイヤを交換。
186周目に再スタートが切られたが、ハムリンは好スタートで首位をキープ。しかし、ケーシー・カーン(フォード)が
ハムリンに食らいつき、終盤はこの2台による首位争いとなった。
再スタート後5周ほどは2台によるバトルが展開されたが、その後はハムリンが徐々に差を広げていき、最後は1.2秒差でハムリンがトップチェッカー。今季5勝目を挙げた。シーズン5勝はハムリン自身にとっても最多記録更新となる。
10位には前日のネイションワイド・シリーズ ケンタッキー戦で勝利を挙げ、大記録を打ちたててから飛行機でミシガンへと移動してきたロガーノが入り、今季6度目のトップ10フィニッシュを果たした。序盤の接触からポジションを戻した
アンブローズが15位。トゥルークス・Jr.が17位、ロイティマンが18位。終始ハンドリングに苦しめられたKy.ブッシュは20位に終わった。
今大会の結果、"トヨタ カムリ"は今季7勝目を挙げ、マニュファクチャラーズポイントランキングでも、首位のシボレーとの差を6ポイントまで縮めた。
ドライバーズポイントランキングでは、Ky.ブッシュ2位、ハムリン3位は変わらないが、ハムリンが大きくポイント差を
詰め、トップと47ポイント差まで迫った。
次戦第16戦は6月20日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、インフィニオン・レースウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「ファンにはどれだけ感謝しても足りない。今日の勝利はファンと、スポンサーやチームクルー、トヨタを初めとする全ての関係者によるサポートのおかげであり、今季は本当に素晴らしいシーズンを送っている。今日の"トヨタ カムリ"はドライブしやすかった。最後は何が起こってもおかしくなかった。コーションが出るのは分かっていた。しかし、コーションが出されれば、後続との差はなくなるが、タイヤもセーブできる。今日最速だった"トヨタ カムリ"が勝利するという期待に応え、最後はファンの望む最高のレースが見せられたと思う」
リザルト
第15戦 Heluva Good! Sour Cream Dips 400 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 7 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 200 |
2 | 4 | 9 | ケーシー・カーン | フォード | 200 |
3 | 1 | 2 | カート・ブッシュ | ダッジ | 200 |
10 | 12 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 |
15 | 24 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 200 |
17 | 13 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 200 |
18 | 9 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 200 |
20 | 15 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 |
28 | 29 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 199 |
33 | 20 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 199 |
36 | 32 | 83 | ケイシー・メアーズ | トヨタ カムリ | 149 |
37 | 37 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 66 |
42 | 41 | 64 | トッド・ボダイン | トヨタ カムリ | 20 |
43 | 38 | 13 | マックス・パピス | トヨタ カムリ | 8 |
観客数(主催者発表):95,000人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第14戦 Meijer 300
開催日:6月12日
ジョーイ・ロガーノがケンタッキーで
3年連続ポール・トゥ・ウィンの新記録達成!
同一コース3年連続ポール・トゥ・ウィンの新記録を達成したジョーイ・ロガーノ
6月12日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第14戦「Meijer 300」が米国中東部ケンタッキー州スパルタの
ケンタッキー・スピードウェイで開催された。
ケンタッキーは、ジョーイ・ロガーノが2008年にシリーズ初優勝を飾ったコースであり、翌2009年も2年連続でのポール・トゥ・ウィンを飾るなど得意とするコース。ロガーノはミシガンで行われているスプリント・カップ・シリーズの合間を縫ってケンタッキーでのネイションワイド・シリーズ戦に臨んだ。
12日(土)決勝を前に午後4時5分から予選が行われ、ロガーノが今季4度目、ケンタッキーでは3年連続となるポールポジションを獲得。2番手にブラッド・コールマンがつけ、"トヨタ カムリ"が最前列を独占した。リード・ソーレンソンが7番手につけ、11台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。
午後8時18分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
レースはいきなり1周目からブライアン・スコットがスピンを喫しイエローコーションという波乱のスタートとなったが、
ポールポジションのロガーノは、再スタートも決め、首位を守った。
21周目に再びスコットがトラブルに見舞われスピン。これにより出されたイエローコーションで、各車ピットへ。このピットで、ロガーノは若干順位を落とし、コールマンが首位、ソーレンソンが2番手、ロガーノ5番手で再スタート。ソーレンソンはまもなく首位を奪い、ロガーノが2位で続く展開となった。
75周目に出されたこの日3度目のイエローコーション時のピットでロガーノは首位を奪取。再スタート後は少しずつ後続を引き離して行き、レースが折り返しとなる100周目には、2位に1.1秒の差をつけた。
その後はイエローコーションが頻発する展開となり、ピットで順位は入れ替わったが、ロガーノは常に首位争いを展開。
137周目、この日5度目のイエローコーションからの再スタート直後に5位のソーレンソンと7位のイックラーが接触し、
イックラーがスピン。この接触で2台共に車体にダメージを負い、修復のため、同一周回の最後尾近くまで順位を落としてしまった。
149周目には、この日、常にトップ10圏内での好走を見せていたコールマンがタイヤのパンクに見舞われ、壁に接触し、無念の後退。
レースは170周目、ロガーノと首位を争っていたマイク・ブリス(シボレー)がクラッシュし、この日11度目の
イエローコーション。174周目に、ロガーノが首位、ブレンダン・ゴーアンが2番手、接触から追い上げたソーレンソンが
5番手での再スタートが切られた。
ロガーノとゴーアンは僅かに接触しながらの首位争いとなり、一旦はゴーアンが前に出るが、2周後にロガーノが首位を奪還。ロガーノに続いてゴーアンをパスしたカール・エドワーズ(フォード)が2位に浮上し、残り20周はこの2台での
首位争いとなった。
最後までエドワーズからのテール・トゥ・ノーズでの猛追を受けたロガーノであったが、これを凌ぎきり、見事トップで
チェッカー。今季初勝利を挙げた。
ロガーノはこれでケンタッキーで3年連続ポール・トゥ・ウィンという新記録を達成する事となった。
ゴーアンは4位、ソーレンソンが5位、スティーブ・ウォレスが6位に入った。
次戦第15戦は6月19日(土)、米国中西部ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース、ロードアメリカで
行われる。
ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「素晴らしい勝利だ。今シーズンはこれまでも勝つつもりでレースに臨んできたが、やっと1勝することができた。ヴィクトリーレーンに戻ってこられたのは本当に良い気分だ。我々には素晴らしい"トヨタ カムリ"とチームがあり、この結果を最後に勝ち取れた。記録のことは考えていなかったが、今日ポール・トゥ・ウィンで3戦3勝という新記録を成し遂げることができ、信じられない気分だ。一時期、3週間毎にこのコースへ来てテストを行っており、数え切れないほどの周回を走ってきている。その当時も、ここでレースを戦えば良い結果が出せるだろうと思っていたが、実際にレースを戦うようになり、これまでのところは本当に良い結果が続いている。ハードワークが報われた」
リザルト
第14戦 Meijer 300 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 1 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 |
2 | 10 | 60 | カール・エドワーズ | フォード | 200 |
3 | 25 | 22 | ブラッド・ケセロウスキー | ダッジ | 200 |
4 | 20 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ カムリ | 200 |
5 | 7 | 32 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 200 |
6 | 16 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 200 |
11 | 12 | 99 | トレヴァー・バイン | トヨタ カムリ | 200 |
13 | 2 | 18 | ブラッド・コールマン | トヨタ カムリ | 200 |
31 | 28 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 190 |
33 | 22 | 38 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 156 |
34 | 26 | 15 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 156 |
35 | 31 | 10 | テイラー・マルサム | トヨタ カムリ | 111 |
38 | 27 | 56 | ケヴィン・リペイジ | トヨタ カムリ | 41 |
観客数(主催者発表):61,000人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第9戦 VFW 200
開催日:6月12日
"トヨタ タンドラ"トップ3独占で4連勝!
最後は3台の"トヨタ タンドラ"による激しいトップ争い。
これを制したアリック・アルミローラ(#51)が今季2勝目。
トッド・ボダイン(#30)が2位、カイル・ブッシュ(#18)が3位でフィニッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第9戦「VFW 200」が6月12日 (土)にミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
12日(土)午前9時半から予選が行われ、前戦テキサスで今季初勝利を挙げたトッド・ボダインが7番手、カイル・ブッシュが8番手、アリック・アルミローラが10番手グリッドを確保。"トヨタ タンドラ"は9台が決勝へ出場することとなった。
午後2時19分、2マイルオーバルを100周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
7番手グリッドのKy.ブッシュが好スタートを切り、序盤から激しい首位攻防戦となった。最初の3周で3回トップが入れ替わり、3周目にはKy.ブッシュが首位に浮上。
Ky.ブッシュが引き続き首位争いを展開していたが、20周目くらいから雨が落ち始め、 35周目にイエローコーション。39周目には赤旗が出され、40分ほどの中断となった。
その後雨は止み、路面を乾かして再スタート。Ky.ブッシュが3番手、ボダインが4番手、アルミローラが5番手で
再スタートを切ったが、すぐにKy.ブッシュが首位を奪い返し、ボダインとの首位争いとなった。
グリーン下でのピットを経ても上位勢は変わらず、激しく順位を入れ替えてのバトルが続いた。
90周目にジャスティン・ロフトンとネルソン・ピケ・Jr.が接触しイエローコーションとなり、残り8周で再スタート。首位の
ボダインは最前列アウトサイドを選択。2番手のアルミローラがイン側、3番手ティモシー・ペターズ、4番手Ky.ブッシュと"トヨタ タンドラ"がトップ4を占めての最後の再スタートとなった。
ボダインとアルミローラが首位を争う後方では、Ky.ブッシュが一気にイン側にラインを変え、トップ2台の内側に並ぶと、3台は横一線になったまま、お互い一歩も譲ることなく、1周近くに渡ってサイド・バイ・サイドでの激しいバトルを展開。
このバトルは、最終コーナー立ち上がりで先行したアルミローラが制し、首位に浮上。3台による攻防はチェッカーまで続いたが、0.111秒という僅差で逃げ切ったアルミローラが今季2勝目をマーク。ボダインが2位、Ky.ブッシュが3位に
入り、"トヨタ タンドラ"はトップ3独占で4連勝を飾った。ペターズが6位、デイビッド・スターが8位、ピケ・Jr.が10位に入った。
今大会は10人のドライバーにより20回首位が入れ替わり、これはキャンピング・ワールド・シリーズでの同コースの
新記録となった。
次戦第10戦は7月11日(日)に米国中西部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催される。
ドライバー アリック・アルミローラ:
「序盤は強いアンダーステア症状に苦しんだ。それを懸命に調整し続けたが、他車の後方での乱気流下では
難しかった。最後の2度に渡る再スタートで、先頭に立てば調子が良くなることは分かっていた。まもなく首位に立ち、我々の"トヨタ タンドラ"は見違えるようになった。チームオーナー、クルーチーフ、そしてチームの全員に感謝したい。今日の我々の"トヨタ タンドラ"は驚くべき速さだった」
リザルト
第9戦 VFW 200 決勝結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 10 | 51 | アリック・アルミローラ | トヨタ タンドラ | 100 |
2 | 7 | 30 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 100 |
3 | 8 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 100 |
6 | 12 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 100 |
8 | 24 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 100 |
10 | 14 | 15 | ネルソン・ピケ・Jr. | トヨタ タンドラ | 100 |
12 | 19 | 5 | マイク・スキナー | トヨタ タンドラ | 100 |
18 | 18 | 7 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 100 |
19 | 23 | 90 | ブラッド・スイート | トヨタ タンドラ | 99 |
観客数(主催者発表):38,000人 |
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