2010年7月19日(月)配信

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第19戦 Missouri-Illinois Dodge Dealers 250

開催日:7月17日

"トヨタ カムリ"2-3位フィニッシュ

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2位フィニッシュを果たしたリード・ソーレンソン(#32)

 7月17日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第19戦「Missouri-Illinois Dodge Dealers 250」が米国中部
イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで開催された。
 この週末はスプリント・カップ・シリーズのレースはなく、ネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・
シリーズがゲートウェイで開催された。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズは前日夜行われる予定であったが、近隣地域の電力供給障害により順延となり、17日(土)、練習走行から予選、決勝までを一日で行うネイションワイド・シリーズの間を縫ってのダブルヘッダー開催となった。

 17日(土)午前中の練習走行に続き、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの決勝が終わってすぐの午後3時35分より予選が行われ、トレヴァー・バインが今季初、自身キャリア2度目となるポールポジションを獲得。ブレンダン・
ゴーアンが4番手、ブラッド・コールマンが7番手につけ、11台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 まだ日の残る午後7時17分、まだ気温は30度をはるかに上回るコンディションで 1.25マイルオーバルを200周
(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。
 ポールポジションからスタートを切ったバインは、1周目は首位を守ったが、2周目にブラッド・ケセロウスキー(ダッジ)にかわされ、2位に後退。そのまま2位のポジションで逆転のチャンスを伺った。
 45周目にこの日最初のイエローコーションが出されると全車ピットイン。このピットでバインは首位の座を奪い返したが、速さで勝るケセロウスキーに再びかわされてしまった。
 一方、13番手からスタートし、このイエローコーションからの再スタート時には6位まで順位を上げていたリード・
ソーレンソンは、ホイールが緩むアクシデントに見舞われ、痛恨のグリーン下でのピットイン。周回遅れとなってしまった。
 その後はイエローコーションが出ず、110周前後から各車グリーン下でピットイン。全車がピットを終えた時点で、バインが5位、スティーブ・ウォレスが6位、ブライアン・スコットが7位、マット・ディベネデットが9位、スプリント・カップ・シリーズで"トヨタ カムリ"をドライブしているマーティン・トゥルークス・Jr.の実弟で、今大会がネイションワイド・シリーズデビュー戦となるライアン・トゥルークスが10位までポジションを上げてきた。
 143周目にこの日2度目のイエローコーションとなり、上位勢はピットイン。ここでソーレンソンらはピットに入らず、トップと同一周回に復帰。
 再スタートが切られてまもなくの151周目、ブラッド・コールマンとディベネデットが接触し、クラッシュ。178周目には10位を走行していたトゥルークスがスピンを喫し、後部から壁にクラッシュ。無念のリタイアとなってしまった。
 このクラッシュで出されたイエローコーションで、上位勢はピットに向かったが、バイン、ソーレンソン、スコット、ゴーアンらがコース上に残り、ポジションをアップ。バインはこの再スタートではトップを守ったが、直後に再び出されたイエローコーションからの再スタートでベテラン勢の追撃を防ぎきれず、5位に後退。
 レースは194周目にテイラー・マルサムらが巻き込まれた多重クラッシュが発生し、4分間に渡って赤旗中断。199周目、最後の2周での再スタートとなった。
 ソーレンソンが3番手、バイン4番手、S.ウォレス5番手で再スタートが切られたが、最前列で首位を争うカール・
エドワーズ(フォード)とケセロウスキーが接触しあう激しいバトルの末、チェッカーフラッグ直前でケセロウスキーがスピン。後続が次々と突っ込む多重クラッシュでレースの幕が下ろされることとなった。
 "トヨタ カムリ"の上位勢はこのクラッシュを上手く避け、ソーレンソンが2位、バインが3位、ウォレスが5位、スコットが6位でフィニッシュ。4台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第20戦は7月24日(土)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのオライリー・レースウェイ・パークで行われる。

ドライバー リード・ソーレンソン:
「長い夜だった。周回遅れになり、後方での戦いを強いられたが、ピット戦略が上手く行った。178周目のイエローコーション時は、タイヤが摩耗していたが、コース上に残る以外の選択肢はなかった。ファイナルラップでは何が起こるか全くわからなかった。60号車(カール・エドワーズ)が22号車(ブラッド・ケセロウスキー)の右リアに接触した。私はイン側に向かい、60号車に当たらないことを願っていた」

リザルト

第19戦 Missouri-Illinois Dodge Dealers 250 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 8 60 カール・エドワーズ フォード 200
2 13 32 リード・ソーレンソン トヨタ カムリ 200
3 1 99 トレヴァー・バイン トヨタ カムリ 200
5 9 66 スティーブ・ウォレス トヨタ カムリ 200
6 6 11 ブライアン・スコット トヨタ カムリ 200
11 33 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 200
17 4 62 ブレンダン・ゴーアン トヨタ カムリ 198
18 20 10 テイラー・マルサム トヨタ カムリ 198
23 24 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 196
28 19 0 ライアン・トゥルークス トヨタ カムリ 178
29 18 20 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 163
30 7 18 ブラッド・コールマン トヨタ カムリ 150
観客数(主催者発表):52,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ブラッド・ケセロウスキー ダッジ 3042
2 カール・エドワーズ フォード 2874
3 ジャスティン・アルゲイヤー ダッジ 2545
4 カイル・ブッシュ トヨタ 2486
7 スティーブ・ウォレス トヨタ 2204
8 ブレンダン・ゴーアン トヨタ 2127
9 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 2108
10 ジェイソン・リフラー トヨタ 2088
11 トレヴァー・バイン トヨタ 2040
12 ブライアン・スコット トヨタ 1991
13 マイケル・アネット トヨタ 1973
14 リード・ソーレンソン トヨタ 1957
39 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 733
44 テイラー・マルサム トヨタ 557
48 ケーシー・カーン トヨタ 522
50 ブラッド・コールマン トヨタ 507
52 デニー・ハムリン トヨタ 502
59 デイビッド・ロイティマン トヨタ 387
66 マット・ディベネデット トヨタ 286
85 パトリック・ロング トヨタ 126
90 ジャック・ヴィルヌーヴ トヨタ 93
95 ライアン・トゥルークス トヨタ 79
100 ケイシー・メアーズ トヨタ 70
103 マイキー・カイル トヨタ 64
109 チャド・ブラウント トヨタ 43
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 130
2 シボレー 100
3 ダッジ 96
4 フォード 92

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第11戦 CampingWorld.com 200

開催日:7月17日

5台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ

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"トヨタ タンドラ"勢最上位の4位でフィニッシュ。
ランキングトップを守ったトッド・ボダイン(#30)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第11戦「CampingWorld.com 200」が7月17日 (土)にゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで開催された。

 16日(金)2度の練習走行の後、午後5時半から予選が行われ、ジャスティン・ロフトンが4番手、ティモシー・ペターズが7番手、ブライアン・イックラーが10番手グリッドを確保。ランキング首位を争うトッド・ボダインは14番手、アリック・ アルミローラは16番手につけ、10台の"トヨタ タンドラ"が決勝に進んだ。

 予選後、午後8時から決勝レースが予定されていたが、周辺地域の電力供給トラブルにより、コースを照らすライトが十分に働かず、レースは翌日に順延となった。
 17日(土)午後12時46分、30度台後半という猛暑の中で、1.25マイルオーバルを160周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
 序盤は、4番手スタートのロフトンが若干ポジションを落としたものの、7番手スタートのペターズ、14番手からポジションを上げたボダインらと共に、トップ10圏内でのバトルを展開。序盤トップ10につけていたイックラーは、7位走行中の19周目に右リアタイヤのパンクに見舞われグリーン下でピットイン。ほぼ最後尾まで順位を落としてしまった。
 一方、16番手スタートのアルミローラは、51周目、この日2度目のイエローコーション時のピットで12位までポジションを上げると、再スタート後も好走を見せ前走車をパス。74周目、この日3度目のイエローコーションで上位勢がピットインすると、アルミローラは給油のみでタイヤ交換を行わず、一気にトップに立った。
 しかし、再スタートしてまもなく、ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)、ケセロウスキーらの先行を許し、徐々に後退。代わってペターズとボダインが前を行く2台を追う展開となった。
 124周目には、レースを通してトップ10圏内で走行を続けていたロフトンがメカニカルトラブルでスローダウン。無念の戦線離脱となった。
 これによりイエローコーションが出され、各車この日最後となるピットイン。ボダインが4位、ペターズが5位、
アルミローラ8位で再スタート。
 ボダインとペターズは激しく4位を争いながら、更に上位浮上のチャンスを伺ったが、届かず。ボダインが"トヨタ タンドラ"勢最上位となる4位でフィニッシュ。ペターズが6位、アルミローラは8位。ほぼ最後尾から着実に追い上げた
イックラーが9位。マイク・スキナーが10位でチェッカーを受け、"トヨタ タンドラ"は5台がトップ10フィニッシュを果たした。
 今大会の結果、ボダインはランキングトップの座を守り、アルミローラも2位をキープしている。

 次戦第11戦は7月23日(金)にオライリー・レースウェイ・パークで開催される。

ドライバー トッド・ボダイン:
「今日ドライブした"トヨタ タンドラ"はテキサスで勝ったときの車両だったが、あまりの暑さに背中にやけどを負った。本来ならナイトレースだったはずで、こんなに熱くはならなかっただろう。練習走行の後、シート等に必要だと思われる加工を行ったが、それでもやけどを負ってしまった。我々の"トヨタ タンドラ"は問題なかった。序盤は好調とは言えなかったが、クルーチーフがいつも通り素晴らしい判断で調整をしてくれたので、上位争いに加わることができた。ピットストップでも幾つか順位を挙げることが出来た。我々のクルーは間違いなくピットロードで最速のチームだ。我々はポイントリーダーであり、冷静にトップ5フィニッシュを果たせたことに満足している」

リザルト

第11戦 CampingWorld.com 200 決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 2 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 160
2 3 29 ブラッド・ケセロウスキー ダッジ 160
3 5 13 ジョニー・ソーター シボレー 160
4 14 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 160
6 7 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 160
8 16 51 アリック・アルミローラ トヨタ タンドラ 160
9 10 18 ブライアン・イックラー トヨタ タンドラ 160
10 13 5 マイク・スキナー トヨタ タンドラ 160
13 25 81 デイビッド・スター トヨタ タンドラ 160
15 21 9 マックス・パピス トヨタ タンドラ 160
16 20 90 ブラッド・スウィート トヨタ タンドラ 160
17 22 15 スティーブ・ウォレス トヨタ タンドラ 160
27 4 7 ジャスティン・ロフトン トヨタ タンドラ 127
観客数(主催者発表):18,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 トッド・ボダイン トヨタ 1715
2 アリック・アルミローラ トヨタ 1614
3 ジョニー・ソーター シボレー 1519
4 ティモシー・ペターズ トヨタ 1510
5 マイク・スキナー トヨタ 1456
9 デイビッド・スター トヨタ 1390
13 ジャスティン・ロフトン トヨタ 1195
19 カイル・ブッシュ トヨタ 957
21 テイラー・マルサム トヨタ 798
23 ジョニー・ベンソン トヨタ 735
26 ブライアン・イックラー トヨタ 592
27 ネルソン・ピケ・Jr. トヨタ 541
32 スティーブ・ウォレス トヨタ 477
33 ブラッド・スイート トヨタ 448
34 マックス・パピス トヨタ 441
70 ジェシー・スミス トヨタ 76
72 テッド・マスグレイヴ トヨタ 70
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 82
2 シボレー 78
3 ダッジ 44
4 フォード 38