NASCAR SPRINT CUP SERIES
第27戦 Sylvania 300
開催日:9月19日
"チェイス"スタート
デニー・ハムリンが2位に入りランキング首位を維持
惜しくも勝利は叶わなかったが2位に入りランキング首位を守ったデニー・ハムリン(#11)
9月19日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第27戦「Sylvania 300」が開催された。
シーズン36戦の終盤10戦で、それまでのランキング上位12台によりタイトルが争われるプレーオフ"チェイス"が今大会からスタート。トヨタ勢では前戦勝利を挙げ勢いに乗るデニー・ハムリンと、カイル・ブッシュの2人が"チェイス"入りを果たし、悲願のチャンピオン獲得を目指す。
17日(金)午後3時10分より予選が行われ、デイビッド・ロイティマンが7番手、Ky.ブッシュが9番手を確保。ハムリンはハンドリングに苦しみ22番手となり、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
19日(日)午後1時16分、1.058マイルオーバルを300周(3177.4マイル:約510km)して競われる決勝レースがスタート。序盤から各所でスリーワイド(3台が横一線でのサイド・バイ・サイド)で、時には接触しながらの激しいバトルが展開された。
26周目に他車に接触されたスコット・スピードがクラッシュ。この日初のコーションが出されると、全車ピットイン。タイヤを2本のみ交換とした車両がポジションを上げ、ロイティマンが5番手、Ky.ブッシュが7番手で再スタート。
39周目に2度目のイエローコーションが出された後は、イエローコーションが出ず、100周目前後から各車グリーン下でピットインを開始。ここまで着実にトップ20圏内を走行していたハムリンが、素晴らしいピット作業で10位に浮上。更にポジションを上げていった。
その後方ではロイティマンとKy.ブッシュが10位前後でのバトルを展開したが、ロイティマンはハンドリング不調に苦しみ徐々に後退。
レース折り返しが近づいた148周目にこの日3度目のイエローコーションが出され、上位勢はピットイン。ハムリンはひとつポジションを上げ、7位、Ky.ブッシュも10位で再スタートとなった。
212周目、この日4度目のイエローコーションからの再スタートが切られてまもなく、3位を争っていたハムリンは、激しいバトルの末に内側から接触され、スピン。幸運にも、どこにも接触することなくレースには復帰したが、首位と同一周回の最後尾となる22位までポジションを落としてしまった。
これで"トヨタ カムリ"勢の最上位となったKy.ブッシュは7位前後を走行していたが、221周目、直前でバトルを展開していた2車が接触しスピンしたのに巻き込まれ、後続が追突。車体左後部に若干のダメージを負ってしまった。
このイエローコーションで数台がピットインしたことで、ハムリンは13位までポジションアップ。ピットインを余儀なくされたKy.ブッシュは20位に後退。同様にピットに入らなかったロイティマンが4位に浮上した。
241周目には、他車に内側から接触されてジョーイ・ロガーノがクラッシュ。レースは54周を残しての再スタートで、燃費勝負の様相を呈してきた。
9位で再スタートを切ったハムリンは、燃料をセーブしながらも、他車よりも若干有利な燃料とタイヤを活かし、前走車を次々にパス。275周目には5位、290周目には3位まで浮上した。
前を行く2台の燃料が厳しく、燃費走行を強いられる一方で、ハムリンは見る見るその差を詰めていった。残り2周で、首位を走行していたトニー・スチュワート(シボレー)が燃料切れで脱落。代わって首位に立ったクリント・ボウヤー(シボレー)を猛烈な勢いで追い上げたハムリンだったが、僅か0.478秒及ばず、2位でチェッカー。ロイティマンが7位、Ky.ブッシュが9位でフィニッシュした。
この結果、ハムリンは優勝したボウヤーに35点差でランキング首位を堅守。Ky.ブッシュも4位の座を守った。
次戦第28戦は9月26日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「もう1周欲しかった。最後に猛プッシュをかけたが届かなかった。スピンを喫してから、トップ争いに復帰するのに、レースの半分を要してしまった。クルーチーフは、最後には素晴らしい"トヨタ カムリ"に仕上げてくれた。クルーの働きに報いようと、全力でアタックしたが、惜しくも及ばなかった。浮き沈みの激しいレースだったが、"チェイス"を戦っていくためには、冷静さを維持しなくてはならない」
リザルト
第27戦 Sylvania 300 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 2 | 33 | クリント・ボウヤー | シボレー | 300 |
2 | 22 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 300 |
3 | 4 | 1 | ジェイミー・マクマーレイ | シボレー | 300 |
7 | 7 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 300 |
9 | 9 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 300 |
20 | 16 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 300 |
26 | 29 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 299 |
27 | 37 | 83 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 299 |
30 | 23 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 298 |
35 | 31 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 256 |
36 | 28 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 213 |
38 | 18 | 13 | ケイシー・メアーズ | トヨタ カムリ | 93 |
40 | 35 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 60 |
41 | 36 | 55 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 55 |
42 | 34 | 64 | ランドン・カシル | トヨタ カムリ | 40 |
観客数(主催者発表):95,000人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第19戦 TheRaceDayRaffleSeries.com 175 | September 18, 2010 | Race 19 of 25
開催日:9月18日
カイル・ブッシュが今季5勝目
"トヨタ タンドラ"6連勝!
今季5勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第19戦「TheRaceDayRaffleSeries.com 175」が9月18日 (土)にニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催された。
18日(土)午前10時5分から予選が行われ、カイル・ブッシュが今季5度目となるポールポジションを獲得。ランキング2位につけるアリック・アルミローラが6番手、ティモシー・ペターズが8番手、目下ランキングトップのトッド・ボダインが9番手、ジャスティン・ロフトンが10番手につけ、8台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
午後3時18分、1.058マイルオーバルを175周(185マイル:約300km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュはまずまずのスタートを切ったが、直後に2番手スタートのケヴィン・ハーヴィック(シボレー)がKy.ブッシュをパス。しかし、Ky.ブッシュもすぐに首位を奪い返し、この2台によるサイド・バイ・サイドでの激しい首位争いが繰り広げられた。
レースを通して圧倒的な速さを見せたKy.ブッシュとハーヴィックは、14回にも渡って首位を入れ替えながらバトルを展開。しかし、残り15周の時点で出されたこの日7度目のイエローコーションからの再スタートが切られると、ジェイムス・ビュッシャー(シボレー)がこのバトルに割って入り、166周目に首位へ。Ky.ブッシュがこれを追う展開となった。
残り7周、5位争いを繰り広げていたティモシー・ペターズとロン・ホーナディ(シボレー)が接触し、ホーナディがクラッシュ。これでイエローコーションとなり、レースは最後の2周で決されることとなった。
174周目、トップのビュッシャーがアウトサイドを選択し、2番手のKy.ブッシュがインサイドから並んで再スタート。再スタート直後はビュッシャーが先行するが、1コーナーから2コーナーでインに入っていったKy.ブッシュがこれをパス。Ky.ブッシュは2コーナー立ち上がりでバランスを崩し、壁に接触するも、これを立て直して首位をキープした。
その後は2台に付け入る隙を見せず、トップでチェッカー。Ky.ブッシュはポール・トゥ・ウィンで今季5勝目を上げた。"トヨタ タンドラ"は6連勝で今季12勝目。Ky.ブッシュはNASCARトップ3カテゴリーを合計した通算勝利数で、記念すべき80勝目を飾ることとなった。
ペターズが6位、アルミローラが8位、ボダインが9位でフィニッシュ。今大会では、出場した"トヨタ タンドラ"8台全車がトップと同一周回、トップ15でのフィニッシュを果たした。
アルミローラがボダインの前でフィニッシュしたことで、2人の得点差は僅かに縮んだが、257ポイント差でボダインがランキング首位を堅守。アルミローラが2位につけている。
次戦第20戦は9月25日(土)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催される。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「接近戦だった。(ケヴィン・)ハーヴィックと私は今日ずっとバトルしていた。最後の再スタートでは、直前にタイヤカスを拾ってしまい、31号車(ジェイムス・ビュッシャー)の先行を許してしまった。1コーナーから2コーナーまでに何としても彼の前に出なくてはならないとわかっていた。そして、前に出ることはできたものの、立ち上がりでヘルメットに衝撃が伝わるほど激しく壁にヒットしてしまった。車体のダメージが心配だったが、3コーナーと4コーナーを回って、問題がないことが分かり、後は逃げ切ることができた。素晴らしい働きをしてくれたスタッフ達を誇りに思う」
リザルト
第19戦 TheRaceDayRaffleSeries.com 175 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 1 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 175 |
2 | 5 | 31 | ジェイムス・ビュッシャー | シボレー | 175 |
3 | 2 | 2 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 175 |
6 | 8 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 175 |
8 | 6 | 51 | アリック・アルミローラ | トヨタ タンドラ | 175 |
9 | 9 | 30 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 175 |
11 | 10 | 7 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 175 |
12 | 18 | 90 | ドニー・リア | トヨタ タンドラ | 175 |
13 | 16 | 5 | マイク・スキナー | トヨタ タンドラ | 175 |
15 | 12 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 175 |
観客数(主催者発表):38,000人 |
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