NASCAR SPRINT CUP SERIES
第31戦 Bank of America 500
開催日:10月16日
レースを支配したカイル・ブッシュが惜しくも2位
デニー・ハムリンも4位と好位置でフィニッシュ
レースの大半を支配するも2位フィニッシュとなったカイル・ブッシュ(#18:先頭左)と
着実に4位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#11:先頭右)
10月16日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第31戦「Bank of America 500」が開催された。
14日(木)午後7時10分から予選が行われ、春のシャーロット戦で"トヨタ カムリ"最上位の3位フィニッシュを果たした
カイル・ブッシュが6番手グリッドを確保。リード・ソーレンソンが7番手。"チェイス"でランキング2位につける
デニー・ハムリンは23番手からのスタートとなり、10台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
16日(土)午後7時48分、カクテルライトに照らされたコースを、10万人以上の観客が見守る中、1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。
6番手グリッドのKy.ブッシュは得意の好スタートで序盤からポジションアップ。2周目に他車のスピンで
イエローコーションとなり、7周目に再スタートが切られると、8周目には早くも首位に浮上した。
25周目の2度目のイエローコーションで全車ピットへと向かい、一旦順位は入れ替わったが、再スタート後すぐに
Ky.ブッシュが首位へと復帰。12番手スタートのジョーイ・ロガーノが2位で続き、Ky.ブッシュ、ジェフ・ゴードン(シボレー)との3台が激しい首位争いを展開した。
一方、ハムリンはスタート直後のイエローコーション時にピットインしたため、一時は36位まで後退したものの、その後徐々に順位を上げ、48周目にはトップ10入り。中盤には首位争いにまで加わり、170周目にはKy.ブッシュ、ハムリン、ロガーノの3台がトップ3での走行となった。その直後、グリーン下でのピット作業が始まると、175周目の1周のみながら、ハムリンは首位を走行し、リードラップボーナスの5ポイントも獲得した。
その後もKy.ブッシュは快調に首位をキープ。231周目には、NASCARトップ3カテゴリーでの、今季の合計リードラップ4000周を達成。更に首位での周回を重ねていった。
290周前後からの、この日3度目となるグリーン下でのピット作業を全車が終えた後も、Ky.ブッシュは2位以下に1秒以上の差をつけて首位を快走。しかし、残り30周を切った 308周目、コース上の異物によりこの日9度目の
イエローコーションが出されると、この差は帳消しとなり、313周目に再スタート。ここまでの走行でタイヤを酷使してきたKy.ブッシュは、再スタートでジェイミー・マクマーレイ(シボレー)の先行を許してしまうこととなった。
今レース、最多の217周に渡って首位を走行してきたKy.ブッシュだったが、最後は逃げるマクマーレイを追いきれず、後方から追い上げてきたランキング首位につけるジミー・ジョンソン(シボレー)との2位争いを展開することとなり、
そのまま2位でチェッカー。ジョンソンに続く4位にハムリン、7位にロガーノ、9位にデイビッド・ロイティマンが続き、"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュ。
この結果、僅かにその差は広がったものの、"チェイス"のランキングでは、ハムリンが首位のジョンソンに41ポイント差の2位をキープ。Ky.ブッシュも4つ順位を上げ、トップと 177ポイント差の5位に浮上。"チェイス"が半分の5戦を終えた時点で、"トヨタ カムリ"の2台共にトップ5圏につけ、悲願のタイトル獲得へ向け終盤戦へと挑む。
次戦第32戦は10月24日(日)、米国東部ヴァージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで
行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「彼(ジェイミー・マクマーレイ)は私よりも速く、最後は先行されてしまった。最後は勝てるだけの力がなかったということであり、非常に残念だ。今日の我々の"トヨタ カムリ"は本当に速く、チームや皆のためにも勝ちたかったが、今日は正しい方向へと調整をすることができず、逆転勝利は果たせなかった」
ドライバー デニー・ハムリン:
「今日のチームの戦いを誇りに思う。我々は後方からのスタートを強いられ、若干の調整も必要だった。彼(ジミー・ジョンソン)を視界に留め、なんとか彼の前でフィニッシュしようと追い続けたが、我々にできたのはそこまでだった。
ほんの少しポイント差は開いてしまったが、重要なのは、今回のようにトップ5フィニッシュを着実に続けていくことだ」
リザルト
第31戦 Bank of America 500 決勝結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 27 | 1 | ジェイミー・マクマーレイ | シボレー | 334 |
2 | 6 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 334 |
3 | 10 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 334 |
4 | 23 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 334 |
7 | 12 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 334 |
9 | 16 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 334 |
15 | 13 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 334 |
16 | 14 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 334 |
18 | 7 | 83 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 334 |
19 | 21 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 334 |
33 | 39 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 327 |
41 | 43 | 64 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 91 |
観客数(主催者発表):103,000人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第31戦 Dollar General 300
開催日:10月15日
マーティン・トゥルークス・Jr.が2位フィニッシュ
"トヨタ カムリ"勢最上位の2位でフィニッシュしたマーティン・トゥルークス・Jr.(#00)と
4位に入ったジョーイ・ロガーノ(#20)
10月15日(金)にNASCARネイションワイド・シリーズの第31戦「Dollar General 300」がシャーロット・モーター・スピードウェイで開催された。
今大会は、来シーズンよりネイションワイド・シリーズの全戦で使用されることが決まっている新規定車輌を使用する、今季4戦目、かつ今季最後のレースであり、また、1.5マイルオーバルでは初のレースとなる。このため、通常とは
異なり、13日(水)と14日(木)の2日間、それぞれ2回ずつの練習走行が実施された。
15日(金)決勝レースを前に、午後3時5分から予選が行われ、ジョーイ・ロガーノが4番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が5番手、リード・ソーレンソンが7番手、カイル・ブッシュが10番手のグリッドをそれぞれ確保。12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと駒を進めた。
日も完全に落ちた午後8時18分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースの
スタートが切られた。
4番手グリッドのロガーノと、10番手グリッドのKy.ブッシュが共に好スタートを切り、それぞれ2位、4位にジャンプアップ。その直後、1周目から他車のクラッシュによりイエローコーションが出され、6周目に再スタートとなると、Ky.ブッシュが再度の好スタートでロガーノもかわし、2位に浮上。23周目にはついに首位のクリント・ボウヤー(シボレー)をパスして首位に立った。
その後はイエローコーションが出なかったために52周目前後から各車グリーン下でピットイン。全車がピットを終えて
まもなく、64周目にイエローコーションが出されたが、上位のトヨタ勢はピットに入らず。
72周目にはM.トゥルークス・Jr.の実弟であり、シリーズデビュー5戦目となるライアン・トゥルークスがクラッシュし、
イエローコーション。やはりここでも上位勢はコース上に残ったが、M.トゥルークス・Jr.を含む数台がピットインし、
ピットタイミングをずらす戦略に出た。
この作戦は見事に当たり、その後イエローコーションが出なかったことで、首位を争っていたKy.ブッシュ、ロガーノらが120周目前後からグリーン下でピットイン。126周目にM.トゥルークス・Jr.が首位に立ち、Ky.ブッシュらは周回遅れと
なってしまった。
M.トゥルークス・Jr.らも140周目あたりからグリーン下でのピットを強いられることとなったが、残り60周はぎりぎり給油無しで走れる周回数であり、再び首位に復帰したKy.ブッシュらはもう一回の給油が必要な状況となった。
154周目にこの日6度目のイエローコーションが出され、Ky.ブッシュらがピットイン。これでM.トゥルークス・Jr.は、
同様の戦略を採ったブラッド・ケセロウスキー(ダッジ)に続く2番手となった。
その後、182周目、187周目と立て続けにイエローコーションが出されたが、M.トゥルークス・Jr.はサイド・バイ・サイドでケセロウスキーと激しい首位争いを展開。最後は残り8周での再スタートとなり、M.トゥルークス・Jr.はケセロウスキーを追ったが、惜しくも届かず、2位でフィニッシュ。ロガーノが4位、Ky.ブッシュが6位、ソーレンソンが7位に入り、"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第32戦は10月23日(土)、米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで
行われる。
ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「彼(ブラッド・ケセロウスキー)は、レース終盤のロングランでは我々よりも若干速かった。彼とは非常に楽しいレースができた。チームの皆に感謝したい。もし終盤の何度かのイエローコーションが出なかったらもう少し良い結果に
なったかも知れない。中盤本当に調子が良かったので、最後のピットで調整を行わなかったが、そのために終盤は
アンダーステア状態になってしまった。しかし、レースを楽しみ、ボーナスを獲得することができた」
リザルト
第31戦 Dollar General 300 決勝結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 3 | 22 | ブラッド・ケセロウスキー | ダッジ | 200 |
2 | 5 | 0 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 200 |
3 | 9 | 12 | ジャスティン・アルゲイヤー | ダッジ | 200 |
4 | 4 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 |
6 | 10 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 |
7 | 7 | 32 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 200 |
11 | 21 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ カムリ | 200 |
12 | 19 | 11 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 200 |
15 | 24 | 38 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 200 |
16 | 30 | 10 | ジェイムズ・ビュッシャー | トヨタ カムリ | 200 |
29 | 16 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 188 |
36 | 32 | 15 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 73 |
37 | 17 | 99 | ライアン・トゥルークス | トヨタ カムリ | 72 |
38 | 28 | 56 | ケヴィン・リペイジ | トヨタ カムリ | 25 |
観客数(主催者発表):47,000人 |
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