NASCAR SPRINT CUP SERIES
第34戦 AAA Texas 500
開催日:11月7日
デニー・ハムリンが今季8勝目!
ランキングトップに浮上!
今季8勝目を挙げ、ランキング首位に返り咲いたデニー・ハムリン
11月7日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第34戦「AAA Texas 500」が開催された。
テキサスでは年に2回レースが開催されるが、今季は春の大会でデニー・ハムリンが勝利を挙げており、昨年秋の
大会でもハムリンは2位フィニッシュを果たしている。
5日(金)午後3時40分から予選が行われ、デイビッド・ロイティマンが最上位の18番手。"チェイス"を戦うカイル・ブッシュが29番手。"チェイス"で目下ランキング2位につけるハムリンは30番手グリッドで、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選では中団以降のグリッドとなったトヨタ勢だが、6日(土)に行われた、決勝前最後の練習走行ではKy.ブッシュがトップタイム。マーティン・トゥルークス・Jr.が3番手につけるなど速さを示し、決勝に期待がかかった。
7日(日)好天に恵まれたテキサスには15万人以上の大観衆が集まり、午後2時17分に1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタートした。
後方からの追い上げとなったトヨタ勢だったが、12周目この日最初のイエローコーションが出され、ピットでの調整を
終えると、Ky.ブッシュが他よりも1周あたりコンマ3秒近く速いペースで猛烈な追い上げを開始。21番手で17周目の
再スタートを切ると、37周目にはトップ10圏内までポジションアップ。
更にポジションを上げ、8位に上がったKy.ブッシュは、43周目、この日2度目のイエローコーションでは、素晴らしい
クルーのピット作業と、得意の再スタートで4位へ。
後方では、10位前後での走行を続けるロイティマンと共に、ハムリンもトップ10圏内へと浮上。また、ここテキサスでは、これまで4戦に出場しながら、一度もトップ10フィニッシュがなく苦戦を強いられてきたジョーイ・ロガーノも上位争いに加わった。
ハムリンは90周目に5位走行中のKy.ブッシュもかわし、"トヨタ カムリ"勢のトップへ。これにKy.ブッシュ、
ロイティマン、ロガーノが続いて上位を追った。
105周目前後からグリーン下でのピット作業が始まると、ややピットインを遅らせたハムリンは110周目に首位に立ち、
5ポイントのボーナスポイントを獲得。このピット作業で速さを見せたロイティマンが、全車作業を終えた時点で2位、
ロガーノが4位、Ky.ブッシュが6位、ハムリンが7位となった。
132周目、18位前後を走行していたトゥルークス・Jr.がスピンしイエローコーション。このピット作業でついにロガーノが首位に浮上した。
ハムリンをフォローするように、トップ10圏内での走行を続けていたKy.ブッシュだったが、159周目に単独スピン。
幸い壁にはぶつからなかったものの、他車との接触で車両に軽微なダメージを追い、ピットイン。このピット時に痛恨の
スピード違反ペナルティを取られ、3周遅れの32位まで後退してしまった。
その後もロガーノとロイティマンが素晴らしい走りで首位争いを展開し、ハムリンはその後方、5位前後を走行。
レースも終盤に入った300周目、この日8度目のイエローコーションが出されるとハムリンらは最後のピットイン。この
ピット作業で順位を上げたハムリンは、ロガーノをかわし、4番手で再スタート。ピットインせずコース上に残っていた2台を瞬く間にかわすと、306周目に、ついに首位を奪取した。
首位に立ったハムリンは、2位以下との差をぐんぐん広げ、そのまま逃げ切るかと思われたが、残り6周となった328周目、他車のクラッシュでイエローコーション。マージンは帳消しとなり、残り3周での再スタートとなった。
再スタート直後はマット・ケンゼス(フォード)とのサイド・バイ・サイドでのバトルが続き、一旦はケンゼスが前に出たが、残り2周でハムリンが再逆転。そのまま逃げ切り、シリーズ今季最多となる8勝目を挙げた。
好走を見せたロガーノが4位。ロイティマンは最後の再スタート時に集団に飲み込まれ 15位に終わった。
ランキングでは、ジョンソンが9位となったことで、ハムリンは再びランキングのトップへ返り咲くこととなった。2位ジョンソンとの差は33ポイント。ランキング3位のケヴィン・ハーヴィック(シボレー)は6位に入り、ハムリンとの差は59ポイントとなった。
次戦第35戦は11月14日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「チームに何と感謝していいかわからない。残り3周の再スタートでは、今年最高にアグレッシブに攻めたつもりだ。
レース中はひたすら車両を良くするために努力を続けた。望み通りの仕上がりになったのは300周目のピットインの後で、2位のポジションから(ケヴィン)ハーヴィックをパスできた。日が沈んでからは、我々の"トヨタ カムリ"はまるで空を飛ぶかのような速さとなった。全てチームやトヨタのハードワークのおかげだ。シーズン8勝目を挙げることができたとは信じられない。素晴らしい気分だ。残り2戦、チームやトヨタの努力に報いるためにも、タイトル獲得を目指し全力を尽くす」
リザルト
第34戦 AAA Texas 500 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 30 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 334 |
2 | 19 | 17 | マット・ケンゼス | フォード | 334 |
3 | 9 | 5 | マーク・マーティン | シボレー | 334 |
4 | 20 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 334 |
12 | 32 | 47 | マーコス・アンブローズ | トヨタ カムリ | 334 |
13 | 24 | 83 | ケーシー・カーン | トヨタ カムリ | 334 |
15 | 18 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 334 |
26 | 35 | 13 | ケイシー・メアーズ | トヨタ カムリ | 333 |
27 | 23 | 82 | スコット・スピード | トヨタ カムリ | 333 |
32 | 29 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 332 |
35 | 39 | 7 | ロビー・ゴードン | トヨタ カムリ | 240 |
38 | 21 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 188 |
39 | 38 | 66 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 45 |
43 | 34 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 12 |
観客数(主催者発表):156,000人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第33戦 O'Reilly Auto Parts Challenge
開催日:11月6日
カイル・ブッシュが惜しくも2位
同一コース6連勝の新記録更新ならず
2位でフィニッシュしたカイル・ブッシュ(#18)
11月6日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第33戦「O'Reilly Auto Parts Challenge」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
同シリーズのテキサス戦は年に2回開催されるが、2008年からカイル・ブッシュが5連勝中と圧倒的な強さを見せて
いる。今大会が同シリーズ出場200戦目という記念すべきレースとなったKy.ブッシュは、今回勝てば前人未踏の同一コース6連勝という記録を達成することとなり、注目が集まった。
5日(金)スプリント・カップ・シリーズの予選が終わって間もない午後5時35分、ネイションワイド・シリーズの予選が
行われ、Ky.ブッシュが2列目4番手。マーティン・トゥルークス・Jr.が6番手、スティーブ・ウォレスが9番手につけ、11台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
6日(土)午後12時11分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
4番手スタートのKy.ブッシュは序盤から好調な走りを見せ、3周目には2位、4周目に首位を奪取した。
44周目にこの日最初のイエローコーションが出され、各車ピットイン。このとき、Ky.ブッシュは自分のピットエリアを
若干通り過ぎてしまい、タイムロス。4位へ後退。しかし、再スタート後に2位までポジションを取り戻すと、82周目、この日2度目のイエローコーション時のピット作業で再びポジションを上げ、首位へと復帰。トゥルークス・Jr.が4番手、ジョーイ・ロガーノが7番手、デイビッド・ロイティマンが8番手で86周目に再スタートが切られた。
その後はイエローコーションが出ないまま、Ky.ブッシュとカール・エドワーズ(フォード)の2台が後続を大きく引き離しながらの首位争いを展開。
1度のグリーンピットとイエローコーションを経て、尚も首位を守ったKy.ブッシュだったが、154周目、この日3度目の
イエローコーションからの再スタート直後にエドワーズの先行を許し、3位のブラッド・ケセロウスキー(ダッジ)からの追走を凌ぎながらの2位走行となった。
チェッカーを目前にした197周目に、この日5度目のイエローコーション。レースは5周延長され、今季10度目となる
"グリーン・ホワイト・チェッカー"の2周スプリントで決されることとなった。
イン側エドワーズ、アウト側Ky.ブッシュで再スタートが切られたが、エドワーズが絶好のダッシュを見せ一気に先行。Ky.ブッシュは最後までエドワーズを追ったが届かず、2位でフィニッシュ。惜しくも6連勝の新記録達成はならなかった。
4位にロガーノ、5位にトゥルークス・Jr.、6位にジェイソン・リフラー、7位にリード・ソーレンソン、10位にS.ウォレスが
入り、"トヨタ カムリ"は惜しくも勝利は逃したものの、6台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第34戦は11月13日(土)、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「スタートはとても良かった。我々の"トヨタ カムリ"は、序盤は速かったが、最後は22号車(ブラッド・ケセロウスキー)と60号車(カール・エドワーズ)を破るだけの速さはなかった。彼らは本当に素晴らしい調整で終盤速い車両に仕上げていた。コーナーではなんとか勝負できたが、立ち上がり後のストレートでは勝てなかった。2位に終わったのは残念だ」
リザルト
第33戦 O'Reilly Auto Parts Challenge 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 3 | 60 | カール・エドワーズ | フォード | 205 |
2 | 4 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 205 |
3 | 16 | 22 | ブラッド・ケセロウスキー | ダッジ | 205 |
4 | 10 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 205 |
5 | 6 | 99 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 205 |
6 | 17 | 38 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 205 |
7 | 23 | 32 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 205 |
10 | 9 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 205 |
15 | 24 | 11 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 205 |
17 | 27 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ カムリ | 205 |
18 | 35 | 15 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 205 |
32 | 19 | 9 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 196 |
35 | 18 | 10 | リッキー・カーマイケル | トヨタ カムリ | 89 |
観客数(主催者発表):72,500人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第23戦 WinStar World Casino 350K
開催日:11月5日
カイル・ブッシュが今季7勝目
トヨタが5年連続マニュファクチャラーズタイトルを確定
今季7勝目を挙げたカイル・ブッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第23戦「WinStar World Casino 350K」が11月5日 (金)にテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
ここテキサスはランキング首位につけるトッド・ボダインが得意としており、今季6月の第8戦を含め、これまでにシリーズ記録となる6勝を挙げている。また、昨年秋の同大会ではカイル・ブッシュが勝利を飾っている。
4日(木)午後7時から予選が行われ、Ky.ブッシュが3番手。ボダインが5番手。今大会がシリーズデビュー3戦目と
なるルーキーのミゲル・パルドが8番手、同じくルーキーで今大会が6戦目の18歳女性ドライバー、ジョハンナ・ロングが
9番手とトップ10グリッドを確保。14台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと駒を進めた。
5日(金)午後8時22分、1.5マイルオーバルを147周(220.5マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションの車両が予選後の修理を行い、規定で後方グリッドへ下がったため、最前列からスタートを切ったKy.ブッシュは、好ダッシュでトップを奪った。
2周目にロングがスピンしクラッシュ。早くもリタイア。このイエローコーションからの再スタート後も、Ky.ブッシュが再び後続との差を広げていった。
52周目、17位走行中のパルドが壁に激しくヒット。そのすぐ後方ではテイラー・マルサムが、 20位争いの末に接触し
スピン。この日3度目のイエローコーションとなった。
再スタート後、Ky.ブッシュとボダインはシボレー勢との激しい首位争いを展開。92周目にボダインが首位に立った後、100周目前後からグリーン下でのピット作業が開始された。
全車がピット作業を終えた111周目には、ボダインが再び首位に復帰。Ky.ブッシュが2位で続き、"トヨタ タンドラ"が
1-2体制での終盤戦となった。
122周目に他車のクラッシュでイエローコーションとなり、各車最後のピットイン。 127周目に首位のボダインがアウト側、2番手のKy.ブッシュがイン側で最前列に並び再スタートが切られると、好ダッシュを決めたKy.ブッシュが首位を
奪い、その後も快走。
残り15周を切ったところでシボレー勢が猛追を見せ、2位のボダインをパス。Ky.ブッシュに襲いかかったが、
Ky.ブッシュはこれを凌いで逃げ切り、見事今季7勝目を挙げた。Ky.ブッシュはこれで秋のテキサス戦2連勝。
ボダインは4位。ランキング2位でボダインを追うアリック・アルミローラが7位、マイク・スキナーが8位に入った。
今大会の結果、トヨタは2戦を残して、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでの5年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを確定した。
ドライバーズタイトル争いでは、ボダインが2位のアルミローラに230ポイント差をつけ、トヨタ勢が1位、2位を占めている。また、オーナーズポイント(車両ゼッケン毎にかけられたタイトル)では、Ky.ブッシュがオーナーを務めるチームから
出場している18号車が首位につけており、今回の勝利で、2位につけるボダインの30号車との差を72ポイント差まで拡げることとなった。
次戦第24戦は11月12日(金)フェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催される。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「今夜の我々の"トヨタ タンドラ"は驚くべき速さだった。最後の再スタートでも、一度トップにさえ立ってしまえばその
速さが助けてくれた。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。こんな成功を収めることができて幸せだ。願わくばこれからの数年もこれが続いてくれればと思う。最後の再スタートでは少し心配だったが、私は好スタートを切り、バックストレートで前に出て、その後も後続を抑えることができた」
リザルト
第23戦 WinStar World Casino 350K 決勝結果 | |||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
1 | 3 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 147 |
2 | 7 | 13 | ジョニー・ソーター | シボレー | 147 |
3 | 1 | 88 | マット・クラフトン | シボレー | 147 |
4 | 5 | 30 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 147 |
7 | 12 | 51 | アリック・アルミローラ | トヨタ タンドラ | 147 |
8 | 24 | 5 | マイク・スキナー | トヨタ タンドラ | 147 |
11 | 14 | 23 | ジェイソン・ホワイト | トヨタ タンドラ | 147 |
12 | 16 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 147 |
15 | 15 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 146 |
21 | 20 | 25 | テイラー・マルサム | トヨタ タンドラ | 144 |
22 | 17 | 7 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 144 |
23 | 23 | 9 | マックス・パピス | トヨタ タンドラ | 142 |
28 | 22 | 46 | ジェイソン・ボウルズ | トヨタ タンドラ | 124 |
33 | 8 | 11 | ミゲル・パルド | トヨタ タンドラ | 52 |
35 | 29 | 7 | ブッチ・ミラー | トヨタ タンドラ | 5 |
36 | 9 | 20 | ジョハンナ・ロング | トヨタ タンドラ | 1 |
観客数(主催者発表):58,500人 |
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