NASCAR SPRINT CUP SERIES
第2戦 Subway Fresh Fit 500
開催日:2月27日
カイル・ブッシュ惜しくも週末完全制覇ならず
2位フィニッシュ
2位でフィニッシュし、ランキング首位に立ったカイル・ブッシュ(#18)
2月27日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第2戦「Subway Fresh Fit 500」が開催された。
開幕戦が行われた米国東部のデイトナから、米国西部へと戦いの舞台を移したフェニックスでは、NASCARトップ3カテゴリー全てのレースが開催され、金・土曜日に行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズとネイションワイド・シリーズではカイル・ブッシュが勝利。昨年夏のブリストルでKy.ブッシュが成し遂げた同一週末3カテゴリー制覇の再現なるかに注目が集まった。
26日(土)午後1時40分、ネイションワイド・シリーズ予選の後にスプリント・カップ・シリーズの予選が行われ、ケイシー・カーンが3番手、Ky.ブッシュが4番手、ジョーイ・ロガーノが6番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が7番手に付け、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
27日(日)好天に恵まれたフェニックスで、午後1時17分に1マイルオーバルを312周(312マイル:約500km)して競われる決勝レースがスタート。
カイル・ブッシュが好スタートを切り、6周目には首位に浮上。トップ10圏内には、ロガーノ、カーン、トゥルークス・Jr.に加え、12番手スタートのデニー・ハムリンも浮上してきた。
しかし、26周目この日初めて出されたイエローコーション時に、Ky.ブッシュらはピットインしたが、多くの車両がコース上に残ったため、順位は大きく変動。その後Ky.ブッシュは12位前後までポジションを戻したが、59周目に他車と接触。修復のためにピットインし、再び30位以降に後退してしまった。
67周目には、5位を走行していたブライアン・ヴィッカーズがバランスを崩し、壁に接触。これを避けようとした後続勢が混乱を喫し、バックストレートで14台もが絡む大クラッシュが発生。14分間に渡って赤旗中断となった。
このクラッシュでヴィッカーズ、デイビッド・ロイティマン、前戦デイトナで好走を見せたボビー・ラボンテらは車両に大きなダメージを負い、修復を余儀なくされてしまった。
一方、一時は大きくポジションを落としていたKy.ブッシュだったが、中盤戦で着実にポジションアップ。200周目を過ぎる頃には、トップ争いへと復帰した。
2位につけるKy.ブッシュは、なかなか首位のジェフ・ゴードン(シボレー)を捕らえることができずにいたが、285周目に出されたイエローコーションからの再スタートで好ダッシュを見せジャンプアップ。残り22周の終盤に来てついに首位を奪った。
そのまま逃げ切ってフェニックスの3カテゴリー完全制覇を目指したKy.ブッシュは、再スタート直後は着実に2位以下との差を広げていったが、この日のJ.ゴードンは非常に速く、じりじりとその差を詰めてきたJ.ゴードンに、303周目に惜しくも首位の座を奪われてしまった。
最後までJ.ゴードンを追ったKy.ブッシュだったが、再逆転は叶わず、2位でフィニッシュ。今レース好走を見せたカーンが6位、ハムリンは11位でフィニッシュした。
惜しくも週末完全制覇はならなかったKy.ブッシュだが、今レースの結果、ドライバーズポイントランキングでは2位に3ポイント差の首位に立った。
次戦第3戦は3月6日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「全体的に我々の"トヨタ カムリ"はここに到着したときから素晴らしかった。クルーチーフとスタッフは素晴らしい仕事をしてくれた。多くの不運にも見舞われたが、ピットと共に勝利を目指して戦い続け、良い一日だった。最後は、十分なリードを気付いていたと思っていたが、今日のジェフ(・ゴードン)は強すぎた」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 20 | 24 | ジェフ・ゴードン | シボレー | 312 | ||
2 | 4 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 312 | ||
3 | 28 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 312 | ||
6 | 3 | 4 | ケイシー・カーン | トヨタ カムリ | 312 | ||
11 | 12 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 312 | ||
14 | 7 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 312 | ||
18 | 27 | 13 | ケイシー・メアーズ | トヨタ カムリ | 311 | ||
21 | 21 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 310 | ||
29 | 26 | 0 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 246 | ||
30 | 19 | 83 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 238 | ||
33 | 6 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 213 | ||
38 | 37 | 60 | ランドン・カシル | トヨタ カムリ | 68 | ||
41 | 34 | 66 | マイケル・マクドウェル | トヨタ カムリ | 43 | ||
43 | 32 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 22 | ||
観客数(主催者発表):75,000人 |
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第2戦 Bashas' Supermarkets 200
開催日:2月26日
カイル・ブッシュが一度も首位を譲ることなく
ポール・トゥ・ウィンで圧勝!
圧倒的な速さでポール・トゥ・ウィンを飾ったカイル・ブッシュ(#18)
2月26日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第2戦「Bashas' Supermarkets 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。同コースでは年に2回のネイションワイド・シリーズ戦が開催されているが、2008年と2010年の春の大会ではカイル・ブッシュが勝利を挙げている。
26日(土)決勝に先立ち午後12時5分から予選が行われ、Ky.ブッシュがこれまでジョーイ・ロガーノが保持していた同コースのコースレコードを更新し、自身シリーズ22度目となるポールポジションを獲得。トヨタにとってもシリーズ参戦開始以来50度目となるポール獲得となった。ロガーノが3番手、ブライアン・スコットが5番手、スティーブ・ウォレスが8番手に付け、7台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。
スプリント・カップ・シリーズの予選を挟み、午後3時46分に1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュはスタート直後から素晴らしいダッシュを見せ、後続を引き離していった。
次々と現れる周回遅れをものともせずに快走を続けるKy.ブッシュは、この日3度しか出されなかったイエローコーションでのピット作業、そこからの再スタート共に完璧に決め、一度も首位の座を譲ることなく独走。
残り30周、この日最後の再スタートの直後には、カール・エドワーズ(フォード)の追走を受け、サイド・バイ・サイドでのバトルも展開されたが、首位は譲ることなくファイナルラップへ。
ファイナルラップを示すホワイトフラッグが振られた直後、7位を走行していたスコットがハーフスピンを喫したが、幸運にもどこにもぶつかることはなく、イエローコーションも出されずそのままチェッカーが振られた。
Ky.ブッシュはエドワーズの追撃を振り切り、200周全てでリードラップを奪うという圧倒的な強さでポール・トゥ・ウィンを飾った。全周回でのリードラップ獲得勝利はネイションワイド・シリーズでは2003年6月のデイトナ戦(デイル・アーンハート・Jr.)以来の記録となる。また、Ky.ブッシュはこれでシリーズ44勝目を挙げると共に、NASCARトップ3カテゴリーでの合計勝利数を88へと伸ばした。
常にトップ10圏内での走行を続けたロガーノが6位。ファイナルラップでハーフスピンを喫し若干順位を落としたものの、スコットは9位フィニッシュ。18番手スタートから追い上げたケニー・ウォレスが10位でトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第3戦は3月5日(土)、ラスベガス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「クルーチーフとクルー達が驚くべき仕事をしてくれたおかげで、我々の"トヨタ カムリ"はここフェニックスに持ち込んだ直後から好調で、ほとんど調整の必要はなかった。そして全ての周回で首位を守り、勝利することができた。本当に素晴らしい気分だ。私はフェニックスを本当に愛している。今日の私の"トヨタ カムリ"にはバッテリーの会社がスポンサーに付いているので、私は"ハイブリッド・カムリ"と呼んでいるが、この素晴らしいレースカーでネイションワイド・シリーズを、フェニックスのファンの前で走るのは非常に楽しかった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 | ||
2 | 2 | 60 | カール・エドワーズ | フォード | 200 | ||
3 | 9 | 33 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 200 | ||
6 | 3 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 | ||
9 | 5 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 200 | ||
10 | 18 | 9 | ケニー・ウォレス | トヨタ カムリ | 200 | ||
14 | 14 | 99 | ライアン・トゥルークス | トヨタ カムリ | 199 | ||
19 | 17 | 62 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 197 | ||
30 | 8 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 190 | ||
観客数(主催者発表):35,000人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第2戦 Lucas Oil 150
開催日:2月25日
カイル・ブッシュが今季初勝利
今季初勝利を挙げたカイル・ブッシュ(#18)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第2戦「Lucas Oil 150」が2月25日 (金)にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。
フェニックスではキャンピング・ワールド・トラック・シリーズのみ年1回の開催で、昨年までは最終戦の前に、他の2カテゴリーと共に行われていたが、今季より春の第2戦へ移動となった。フェニックスの同シリーズ戦では、"トヨタ タンドラ"は2005年、2006年に勝利を挙げているが、近年は2008年からカイル・ブッシュが3年連続2位という結果に終わっている。
25日(金)午後3時5分から予選が行われ、Ky.ブッシュが3番手、ディフェンディングチャンピオンのトッド・ボダインが7番手を確保。14台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと駒を進めた。
予選の後、スプリント・カップ・シリーズの練習走行を経て、午後6時18分に1マイルオーバルを150周(150マイル:約240km)して競われる決勝レースがスタート。
3番手スタートのKy.ブッシュは好スタートを切り、すぐに首位を行くクリント・ボウヤー(シボレー)に続く2位に浮上。しかし、ボウヤーは速く、なかなか逆転するまでには至らず。
42周目にこの日初めてのイエローコーションが出され、各車一斉にピットへ。ここで、僅かな差ながらKy.ブッシュがボウヤーを抑え、首位に浮上。再スタート後も首位を守った。
Ky.ブッシュが首位を逃げる後方では、ボダインが6位、デイビッド・スターが7位、今レースがデビュー戦となるルーキーのジャスティン・ジョンソンが8位と好走。
その一方で、2003年の同シリーズチャンピオンであり、今季久しぶりに"トヨタ タンドラ"を駆ることとなったトラヴィス・クヴァピルは接触とタイヤのパンクで後退。苦戦を強いられるレースとなってしまった。
前半戦はイエローコーションの少ない展開だったが、レースが3分の2を過ぎた100周目過ぎから、クヴァピルのパンクによるイエローコーションを皮切りに、アクシデントが連発。108周目にはミゲル・パルドがクラッシュ。そのイエローコーションからの再スタート直後の112周目には6位走行中のボダインがスピンし、スターとルーキーのダスティ・デイヴィスが巻き込まれてしまった。
また、終盤までトップ10を守っていたペターズもスピンを喫し、無念の後退。100周目からの50周で6度ものイエローコーションが出る荒れた終盤戦となった。
そんな中、Ky.ブッシュは快調に首位を堅守。イエローコーションの度にリードのマージンは帳消しとなるも、得意の再スタートを決め、最後はボウヤーの追い上げを受けたが逃げ切り、トップでチェッカー。44周目に首位に立ってから一度もその座を譲ることなく、今季初勝利を挙げた。8位にはジャスティン・ジョンソンが入り、デビュー戦で見事トップ10フィニッシュを果たした。"トヨタ タンドラ"は開幕2連勝。
今大会の結果、Ky.ブッシュはトラック・シリーズで25勝目を挙げることとなり、参戦87戦目での25勝達成は、NASCARトップ3カテゴリーでは最速の記録を更新することとなった。
次戦第3戦は3月12日(土)に米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで開催される。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の"トヨタ タンドラ"は驚くべき速さだった。結果がそれを証明している。序盤は去年の秋(11月の第24戦。クリント・ボウヤーが勝利、Ky.ブッシュが2位)のように、クリントに逆転されてしまうのではないかと心配していた。しかし、マネージャーとクルーチーフは若干の調整を行い、これが非常に効を奏した。我がクルー達と共にレースを戦い、ヴィクトリーレーンに立てて非常に喜んでいる。私は米国西部出身であり、ここフェニックスで勝てたことは本当に素晴らしい」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 3 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
2 | 1 | 2 | クリント・ボウヤー | シボレー | 150 | ||
3 | 4 | 33 | ロン・ホーナディ | シボレー | 150 | ||
8 | 14 | 51 | ジャスティン・ジョンソン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
12 | 11 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
14 | 7 | 30 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
15 | 18 | 9 | マックス・パピス | トヨタ タンドラ | 150 | ||
17 | 12 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ タンドラ | 149 | ||
20 | 25 | 20 | ジョハンナ・ロング | トヨタ タンドラ | 148 | ||
23 | 31 | 46 | クレイグ・ゴース | トヨタ タンドラ | 148 | ||
24 | 36 | 45 | マイク・スキナー | トヨタ タンドラ | 148 | ||
25 | 28 | 7 | ミゲル・パルド | トヨタ タンドラ | 147 | ||
26 | 19 | 15 | ダスティ・デイヴィス | トヨタ タンドラ | 145 | ||
30 | 24 | 77 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 139 | ||
34 | 15 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 112 | ||
36 | 33 | 5 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ タンドラ | 99 | ||
観客数(主催者発表):28,500人 |
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