2011年3月 7日(月)配信

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第3戦 Kobalt Tools 400

開催日:3月6日

3台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ

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"トヨタ カムリ"勢最上位の6位に入ったマーティン・トゥルークス・Jr.(#56)

 3月6日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第3戦「Kobalt Tools 400」が開催された。
 ラスベガスは今季初めての1.5マイルオーバルでのレース。第2戦終了時点でランキング首位につけるカイル・ブッシュの地元であり、2009年には"トヨタ カムリ"と共に念願の初勝利を挙げている。

 4日(金)午後3時40分から予選が行われ、Ky.ブッシュが5番手、ジョーイ・ロガーノが6番手。マーティン・トゥルークス・Jr.が9番手に付け、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 6日(日)12時18分、15万人以上の大観衆が見守る中で、1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して
競われる決勝レースがスタート。
 予選で17番手と出遅れたデニー・ハムリンは、レース前にエンジンを交換したため最後尾からのスタートを強いられることとなった。
 序盤は、8周目と16周目に立て続けにイエローコーションが出され、各車ピットへ向かったが、25番手スタートの
デイビッド・ロイティマンは最初のイエローコーションでピットに入らず、ポジションアップ。Ky.ブッシュ、ロガーノと共に
トップ10圏内に浮上した。
 その後はイエローコーションがなかなか出ず、50周目前後から各車グリーン下でピットイン。全車がピットを終えた後には、Ky.ブッシュが素晴らしい走りで2位に浮上した。
 懸命に首位を追ったKy.ブッシュだったが、96周目に突然のタイヤバーストに見舞われ壁に接触。ダメージは小さかったが大きく順位を落とし、再スタート後の108周目にはエンジントラブルで無念の戦線離脱。また、ロイティマンもイエローコーションの直前にグリーン下でのピットを行っていたため、トップと同一周回の最後尾近くまで順位を落としてしまった。
 トップ5で好走を見せるトゥルークス・Jr.は、157周目、この日6度目のイエローコーションからの再スタートで2位に浮上。ロガーノ、ヴィッカーズがトップ10圏内を守る一方で、ハムリンも着実にポジションアップを見せ、190周目過ぎには
ついにトップ10へと浮上した。
 終盤は再びイエローコーションが出ないまま、230周過ぎからグリーン下で各車最後のピットへ。ここで、9位を走行していたロガーノが、ピット作業時に規定範囲内からはみ出していたために、痛恨のドライブスルーペナルティ。周回遅れとなってしまった。
 その後の追い上げは叶わず、トゥルークス・Jr.が6位、ハムリンが7位でフィニッシュ。今季復活を果たしたヴィッカーズも10位に入り、3台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュを果たした。
 ドライバーズランキングでは、トゥルークス・Jr.とハムリンが首位と18点差の同ポイントで7位、8位につけている。

 次戦第4戦は3月20日(日)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「我々のチームは今年これだけの結果が残せる位置にいる。昨シーズン終盤から本当に多くのことがスムーズに進むようになった。今年はセットアップにおけるエンジニアとのコミュニケーションも更に良くなっている。この週末は
練習走行から好調で、先週も良いレースができていた。コミュニケーションが上手く行くことで我々は更に素晴らしい"トヨタ カムリ"を仕上げていくことができる。今季は更に多くの上位フィニッシュを狙っていく」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 3 99 カール・エドワーズ フォード 267
2 15 14 トニー・スチュワート シボレー 267
3 23 42 ファン・モントーヤ シボレー 267
6 9 56 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ カムリ 267
7 17 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 267
10 19 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 267
13 25 0 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 267
14 30 4 ケイシー・カーン トヨタ カムリ 267
23 6 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 266
24 24 47 ボビー・ラボンテ トヨタ カムリ 266
25 27 13 ケイシー・メアーズ トヨタ カムリ 266
38 5 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 107
41 43 66 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 41
42 31 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 34
43 36 60 ランドン・カシル トヨタ カムリ 32
観客数(主催者発表):152,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 トニー・スチュワート シボレー 113
2 カート・ブッシュ ダッジ 113
3 カール・エドワーズ フォード 106
7 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ 95
8 デニー・ハムリン トヨタ 95
13 ケイシー・カーン トヨタ 87
14 カイル・ブッシュ トヨタ 86
15 ボビー・ラボンテ トヨタ 84
24 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 61
25 デイビッド・ロイティマン トヨタ 61
30 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 53
33 ケイシー・メアーズ トヨタ 45
39 マイケル・マクドウェル トヨタ 7
40 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 4
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 フォード 21
2 シボレー 18
3 トヨタ 16
4 ダッジ 11

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第3戦 Sam's Town 300

開催日:3月5日

デニー・ハムリンが首位を争うも7位フィニッシュ

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序盤は首位を争ったがリタイアとなったカイル・ブッシュ(#18)と
燃料戦略があわず7位に終わったデニー・ハムリン(#20)

 3月5日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第3戦「Sam's Town 300」がラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された。

 3日(木)と4日(金)、2度ずつの練習走行を経て、5日(土)朝9時5分から予選が行われ、公式練習から好調な地元
出身カイル・ブッシュが最前列2番手を確保。デニー・ハムリンが9番手に付け、7台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。

 予選の後、スプリント・カップ・シリーズの最終練習走行を経て、午後12時18分から1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
 スタート直後から横に2台、時には3台が並んでのサイド・バイ・サイドでの激しい首位争いが展開。ここでは首位は
奪えなかったKy.ブッシュであったが、4周目に出されたイエローコーションからの再スタートでは見事なダッシュを見せ首位に浮上。その後は後続との差を大きく広げていった。
 イエローコーションが出なかったこともあり、Ky.ブッシュは次々に周回遅れをパス。50周目前後のグリーン下でのピットを全車終えた時点では、首位のKy.ブッシュにハムリンが2位で続く展開となったが、その2台の差は10秒以上、首位と同一周回を走行しているのは僅か9台という圧倒的なKy.ブッシュの独走劇となった。
 66周目にこの日2度目となるイエローコーションが出され、その差は帳消しになったものの、Ky.ブッシュ、ハムリンの1-2体制で再スタート。この2台にカール・エドワーズ(フォード)が加わった3台による首位争いとなった。
 123周目、この日4度目のイエローコーションが出され、上位勢はピットイン。ここで、首位につけていたKy.ブッシュのみがタイヤを4本共交換したのに対し、ライバル勢は無交換だったために、Ky.ブッシュは9位まで後退。
 129周目に再スタートが切られると、Ky.ブッシュは追い上げを狙い、最終第4ターン立ち上がりでコースの一番外側から一番内側へと一気にラインを変え、前走車をパスしようとしたが、ブロックを受け、内側にコースアウト。芝が敷かれたエリアでスピンを喫した後、イン側のウォールにクラッシュ。車体前部のダメージが大きく、戦線離脱となってしまった。
 その後はハムリンが首位争いを展開したものの、143周目以降イエローコーションが出ず、燃料とタイヤが厳しくなったハムリンは184周目にグリーン下でピットインを強いられ後退。追い上げたが7位に終わった。ケニー・ウォレスが10位に入り、2戦連続のトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第4戦は3月19日(土)、ブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:
「練習走行ではスピードが足りないように感じ、後方からのスタートを強いられたが、レースでは想像以上に調子は
良かった。しかし、戦略でミスを犯してしまった。最後燃料が厳しいことは分かっており、なんとかそれを伸ばそうと
努力はした。今日のチームはクルーチーフを始め一新されたメンバーだが、素晴らしい仕事をしてくれた。私自身に
とっても、このチームと共に良い経験を積むことができた」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 5 32 マーク・マーティン シボレー 200
2 10 31 ジャスティン・アルゲイヤー シボレー 200
3 11 22 ブラッド・ケセロウスキー ダッジ 200
7 9 20 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 200
10 15 9 ケニー・ウォレス トヨタ カムリ 200
13 12 62 マイケル・アネット トヨタ カムリ 199
14 13 11 ブライアン・スコット トヨタ カムリ 199
16 17 66 スティーブ・ウォレス トヨタ カムリ 198
19 16 99 ライアン・トゥルークス トヨタ カムリ 195
30 2 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 130
観客数(主催者発表):60,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 リード・ソーレンソン シボレー 111
2 リッキー・ステンハウス・Jr. フォード 109
3 ジェイソン・リフラー シボレー 106
8 ケニー・ウォレス トヨタ 84
11 ブライアン・スコット トヨタ 75
14 スティーブ・ウォレス トヨタ 66
15 マイケル・アネット トヨタ 61
17 ライアン・トゥルークス トヨタ 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 22
2 トヨタ 18
3 フォード 14
4 ダッジ 12