2011年3月14日(月)配信

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第3戦 Too Tough to Tame 200

開催日:3月12日

ケイシー・カーンが"トヨタ タンドラ"で初勝利!

写真
"トヨタ タンドラ"で初勝利をあげたケイシー・カーン(#18)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第3戦「Too Tough to Tame 200」が3月12日 (土)に米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで開催された。
 60年以上の歴史を持ち、難コースとして知られるダーリントン。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズ戦は昨年8月に、2004年以来6年ぶりに開催されたが、今季は第3戦として行われることとなった。
 昨年のダーリントン戦では、トッド・ボダインが勝利し、"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュを飾っている。

 今大会は練習走行から予選、決勝まで全て12日(土)に行われるワンデイイベント。午前中2度に渡っての練習走行の後、午後3時15分から予選が行われ、今大会カイル・ブッシュ・モータースポーツの"トヨタ タンドラ"で久しぶりのキャンピング・ワールド・トラック・シリーズに参戦する、スプリント・カップ・シリーズのレギュラードライバー、ケイシー・カーンが最前列2番手を確保。6列目11番手よりティモシー・ペターズ、ボダイン、デイビッド・スター、ミゲル・パルド、ダスティ・デイヴィス、マックス・パピス、ジャスティン・ロフトンと"トヨタ タンドラ"勢が続き、14台の"トヨタ タンドラ"が決勝へ進んだ。

 午後5時20分、1.366マイルオーバルを147周(200.8マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。最前列イン側のカーンは好スタートを切ったが、スタート直後に後方グループでいきなり多重クラッシュが発生。トラヴィス・クヴァピル、パルド、パピス、ロフトン、スターらが巻き込まれてしまった。接触には巻き込まれなかったボダインも調整のためにピットインし、大きくポジションダウン。
 4周目に再スタートが切られると、カーンは2位から首位の車両を追走。26周目にブレンダン・ゴーアンが接触からスピンを喫し、イエローコーションとなり上位勢はピットイン。ここでカーンは素早いピット作業で4本タイヤを交換したが、2本タイヤ交換とした車両に先行され、3番手で再スタート。怒濤の追い上げを開始した。
 35周目にはルーキーのジャスティン・ジョンソンがスピンを喫しクラッシュ。このイエローコーションから41周目に再スタートが切られると、好ダッシュを見せたカーンがついに首位に浮上した。
 その後はカーンが後続に大きな差をつけて独走し、その差は一時3秒以上に。この日のレースはイエローコーションが多発し、そのたびにマージンが失われる形となりながらも、カーンは首位での走行を続けた。
 日も落ち、コースをカクテルライトが照らし始めた90周目、この日7度目のイエローコーションが出され、カーンを含む上位勢はこの日最後となるであろうピットイン。再びタイヤ2本交換の車両に先行されるも、素晴らしい再スタートを切ったカーンは見事首位を奪い返した。
 再スタートが切られてまもなく、最終コーナー立ち上がりで多重クラッシュが発生。ルーキーの女性ドライバー、ジョハンナ・ロングがスピン車両を避けきれずにクラッシュ。車両排除のためにレースは7分あまりの赤旗中断となった。
 レース再開後もカーンが首位を守る一方で、後方では、序盤のピットで順位を落としながらも素晴らしい追い上げを見せたディフェンディングチャンピオンのボダインが3位まで復帰。前を行くロン・ホーナディ(シボレー)との激しいバトルの末に、123周目にはカーンに続く2位に浮上。"トヨタ タンドラ"の1-2体制となった。
 レースはチェッカーを目前にして、このコースでの新記録となる10回目のイエローコーションが発生。残り3周での再スタートとなった。
 最前列のアウト側をカーンが選択したため、イン側にボダインが並んで再スタート。サイド・バイ・サイドのままコーナーを抜けていった2台は、壁際で接触すれすれのバトルを展開したが、イン側のボダインが若干バランスを崩し失速。3位へと後退。
 そのままカーンが逃げ切り、自身にとって"トヨタ タンドラ"での初勝利を飾った。ボダインは3位。レースを通してトップ10圏内での好走を続けたペターズが6位、序盤のクラッシュで後退しながらも終盤追い上げたスターが10位に入った。"トヨタ タンドラ"はこれで開幕3戦連続勝利となった。
 ポイントランキングではペターズが3位に浮上。ボダインが7位、パピスが9位につけている。

 次戦第4戦は4月2日(土)に米国東部バージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで開催される。

ドライバー ケイシー・カーン:
「この週末は勝つためにここに来たんだし、予定通りだ。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの出場は久しぶりだが、タフなシリーズだ。トッド(ボダイン)との争いとなった最後の再スタートでは、若干ホイールスピンさせてしまったが、彼がオーバーステア症状になり、逃げ切ることができた。今回ドライブする機会を与えてくれた(チームオーナーの)カイル・ブッシュと、良い仕事をしてくれたチームに感謝している。ここは私のお気に入りのコースのひとつだ。この素晴らしいコースで、素晴らしいチームとともに勝利できたのは本当に嬉しい。"トヨタ タンドラ"でのレースはとても楽しかった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 2 18 ケイシー・カーン トヨタ タンドラ 147
2 6 33 ロン・ホーナディ シボレー 147
3 12 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 147
6 11 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 147
10 13 81 デイビッド・スター トヨタ タンドラ 147
13 17 77 ジャスティン・ロフトン トヨタ タンドラ 147
17 24 5 トラヴィス・クヴァピル トヨタ タンドラ 147
18 16 9 マックス・パピス トヨタ タンドラ 147
19 27 46 クレイグ・ゴース トヨタ タンドラ 147
21 15 15 ダスティ・デイヴィス トヨタ タンドラ 147
25 23 62 ブレンダン・ゴーアン トヨタ タンドラ 144
27 14 7 ミゲル・パルド トヨタ タンドラ 135
29 36 25 テイラー・マルサム トヨタ タンドラ 103
31 32 20 ジョハンナ・ロング トヨタ タンドラ 96
35 20 51 ジャスティン・ジョンソン トヨタ タンドラ 41
観客数(主催者発表):20,000人
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 マット・クラフトン シボレー 111
2 コール・ウィット シボレー 105
3 ティモシー・ペターズ トヨタ 104
7 トッド・ボダイン トヨタ 92
9 マックス・パピス トヨタ 87
12 ミゲル・パルド トヨタ 76
13 デイビッド・スター トヨタ 75
14 クレイグ・ゴース トヨタ 74
15 ジャスティン・ロフトン トヨタ 71
21 ブレンダン・ゴーアン トヨタ 64
26 トラヴィス・クヴァピル トヨタ 50
27 ジョハンナ・ロング トヨタ 49
28 ジャスティン・ジョンソン トヨタ 45
30 ダスティ・デイヴィス トヨタ 41
32 クリス・フォンテイン トヨタ 25
35 マイク・スキナー トヨタ 20
37 テイラー・マルサム トヨタ 15
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 27
2 シボレー 18
3 ダッジ 11
4 フォード 10