NASCAR NATIONWIDE SERIES
第8戦 Nashville 300
開催日:4月23日
2台の"トヨタ カムリ"がトップ4フィニッシュ
首位争いを展開するも惜しくも2位に終わったカイル・ブッシュ(#18)
4月23日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第8戦「Nashville 300」が米国南東部テネシー州レバノンのナッシュビル・スーパースピードウェイで開催された。
この週末はスプリント・カップ・シリーズは開催されず、ネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズが"ミュージック・シティ"ナッシュビルで行われた。
22日(金)の2度に渡る練習走行を経て、23日(土)午前11時5分から予選が行われ、ジョーイ・ロガーノが今季初のポールポジションを獲得。デイビッド・ロイティマンが5番手、カイル・ブッシュが6番手で続き、9台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
午後2時18分、1.333マイルのコンクリート舗装オーバルを225周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのロガーノが序盤は逃げ、6番手スタートのKy.ブッシュも首位争いに浮上。18周目にロガーノは首位の座を譲ることとなってしまったが、Ky.ブッシュと共に首位を逃げるカール・エドワーズ(フォード)を追う展開となった。
50周目に初めてのイエローコーションが出されると全車ピットイン。ここでロガーノがピット作業の遅れで7位に後退。3位で再スタートを切ったKy.ブッシュは、エドワーズとのバトルを繰り広げたが、首位を奪うまでには至らず。
レースが折り返しとなった112周目過ぎから各車グリーン下でのピット作業となり、全車がピットを終えた時点でKy.ブッシュが2位、ロガーノが4位につけていたが、135周目に13位前後を走行していたスティーブ・ウォレスが単独スピン。イエローコーションが出され、上位勢がピットに向かうと、ここで唯一タイヤ無交換作戦を採ったロガーノが首位に浮上した。
その後9周にわたってロガーノは首位を走行したが、Ky.ブッシュとエドワーズにかわされ、その後はこの2台によるサイド・バイ・サイドでの激戦が展開されることとなった。
しかし、この日速さで勝ったエドワーズが191周目にKy.ブッシュをパス。Ky.ブッシュは終盤戦、懸命に追ったが逆転は叶わず、2位でフィニッシュ。ロガーノも4位に入り、"トヨタ カムリ"は2台がトップ4フィニッシュを果たした。
次戦第9戦は4月29日(金)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の"トヨタ カムリ"は今日速さでは2番目だった。それは昨日の練習走行からわかっていたので、いくつかの調整で改良を試み、クルーも素晴らしい仕事で応えてくれたが、勝てるまでには至らなかった。何度かリードしたが、難しいレースなのはわかっていた。しかし、レースを楽しむことができ、良い一日だった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 7 | 60 | カール・エドワーズ | フォード | 225 | ||
2 | 6 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 225 | ||
3 | 9 | 22 | ブラッド・ケセロウスキー | ダッジ | 225 | ||
4 | 1 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 225 | ||
12 | 11 | 9 | ケニー・ウォレス | トヨタ カムリ | 225 | ||
14 | 5 | 64 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 225 | ||
16 | 20 | 99 | ライアン・トゥルークス | トヨタ カムリ | 225 | ||
17 | 15 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 224 | ||
19 | 17 | 62 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 224 | ||
22 | 10 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 223 | ||
24 | 24 | 87 | ケヴィン・コンウェイ | トヨタ カムリ | 222 | ||
観客数(主催者発表):18,000人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第5戦 Bully Hill Vineyards 200
開催日:4月22日
カイル・ブッシュがポール・トゥ・ウィンで今季2勝目
ナッシュビルで2年連続勝利を飾り、ギター型トロフィーを掲げるカイル・ブッシュ(#18)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第5戦「Bully Hill Vineyards 200」が4月22日(金)にナッシュビル・スーパースピードウェイで開催された。
22日(金)午後4時10分から予選が行われ、午前中2度に渡って行われた練習走行の双方でトップタイムをマークしたカイル・ブッシュがその勢いのまま今季初のポールポジションも獲得。ルーキーのジャスティン・ジョンソンが3番手、ディフェンディングチャンピオンのトッド・ボダインが7番手につけ、12台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
予選の後、午後7時20分、1.333マイルオーバルを150周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュは好ダッシュで首位をキープし、その後方にはボダインが着実にポジションを上げて続く序盤戦となった。
序盤はイエローコーションが出ず、50周目過ぎから各車グリーン下でのピット作業を開始。しかし、ここでボダインの直前を走行していたミゲル・パルドが急に向きを変えてピットへ向かったため、2台が接触。ボダインは車両右前部にダメージを負い、14位へと後退してしまった。
全車がピット作業を終えた後はKy.ブッシュが首位に復帰し、その後も首位を快走したが、レースも残り僅かとなった138周目に、ブレンダン・ゴーアンらが絡むクラッシュで5度目のイエローコーションが出されると、142周目の再スタートで、4度に渡るシリーズチャンピオン経験を持つベテラン、ロン・ホーナディ(シボレー)がKy.ブッシュをかわし首位を奪取。Ky.ブッシュは2位へと後退した。
チェッカー目前で首位の座を奪われたKy.ブッシュだったが、145周目にはマックス・パピスがスピンを喫し、イエローコーション。残り3周での再スタートが切られると、今度は2番手スタートのKy.ブッシュが首位を逃げるホーナディをかわし、見事首位を奪還。そのまま差を広げ、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。
素晴らしい走りを見せたティモシー・ペターズは3位フィニッシュ。ペターズはこの結果、ランキングでもトップと3ポイント差の2位に浮上した。
Ky.ブッシュは今レースの150周中140周で首位を走行し、114周目には、NASCARトップ3カテゴリーでの首位走行通算合計20000周を達成したNASCAR史上10人目のドライバーとなった。また、今季5戦中4勝目を挙げたトヨタは、2004年からの同シリーズ参戦において通算84勝目となり、通算勝利数でフォードと並ぶ(最多はシボレー)こととなった。
次戦第6戦は5月13日(金)に米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催される。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「メインスポンサーの本拠に近いここナッシュビルで、共にレースを戦えることを誇りに思っている。クルーも素晴らしい仕事をしてくれて、我々の"トヨタ タンドラ"は信じられない速さだった。このシリーズに参戦するのは本当に楽しい。最後の一つ前の再スタートでは(ロン)ホーナディのテクニックでかわされてしまったが、幸運にももう一度イエローコーションが出たので、彼がしたのと同じ方法で逆転できた」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
2 | 4 | 8 | ネルソン・ピケ・Jr. | シボレー | 150 | ||
3 | 12 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
8 | 13 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 150 | ||
9 | 24 | 46 | クレイグ・ゴース | トヨタ タンドラ | 150 | ||
15 | 3 | 51 | ジャスティン・ジョンソン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
16 | 14 | 77 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
17 | 22 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
19 | 7 | 30 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
20 | 26 | 5 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ タンドラ | 150 | ||
23 | 11 | 9 | マックス・パピス | トヨタ タンドラ | 150 | ||
27 | 28 | 7 | ミゲル・パルド | トヨタ タンドラ | 149 | ||
32 | 18 | 20 | ジョハンナ・ロング | トヨタ タンドラ | 147 | ||
観客数(主催者発表):12,000人 |
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