NASCAR NATIONWIDE SERIES
第20戦 Federated Auto Parts 300
開催日:7月23日
ルーキーのドリュー・ヘリングが自己最高の7位フィニッシュ
7位フィニッシュを果たしたルーキーのドリュー・ヘリング(#18)
7月23日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第20戦「Federated Auto Parts 300」が米国南東部テネシー州レバノンのナッシュビル・スーパースピードウェイで開催された。
この週末は久しぶりにスプリント・カップ・シリーズのレースが無く、ネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズが開催。トヨタ勢ではカップ・シリーズのレギュラーは出場せず、ネイションワイド・シリーズのレギュラーが激戦を繰り広げた。
22日(金)2度の練習走行を経て、23日(土)午後2時35分より予選開始。スティーブ・ウォレスが最前列2番手を確保。ケニー・ウォレスとブライアン・スコットが9番手、10番手で5列目に並び、6台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後6時48分に1.333マイルオーバルを225周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
序盤戦はイエローコーションが出ず、60周目前後から各車グリーン下でピットイン。S.ウォレスは9位につけていたが、長いグリーン走行で多くの車両が周回遅れとなり、77周目にはトップと同一周回は僅か9台という状況。82周目にこの日初めてのイエローコーションが出された。
このコーション中に素晴らしいピット作業を見せたルーキーのドリュー・ヘリングは、17番手スタートから、序盤は20位前後を走行していたが、一気に首位と同一周回の12位まで浮上。9位のS.ウォレスと共に上位争いに加わった。
その後もヘリングは快調なペースを維持。S.ウォレスをもかわし、158周目には7位までポジションアップ。
176周目にイエローコーションが出されると、この日最後となるピットイン。ここでも好ピット作業に助けられたヘリングは5位で再スタート。しかし、再スタートでライバル勢に飲み込まれ、直後には8位まで後退。
そこからハイペースでの追い上げを見せたヘリングは、193周目に7位に上がると、前を行く、元インディカー・シリーズのチャンピオンであるサム・ホーニッシュ・Jr.(ダッジ)との激しい6位争いを展開した。
最後までテール・トゥ・ノーズでホーニッシュ・Jr.を攻めたヘリングだったが、惜しくも逆転は叶わず、7位でフィニッシュ。しかし、今季2戦目のネイションワイド・シリーズ参戦となったヘリングにとって、キャリアベストとなる結果を得ることとなった。
10位にK.ウォレス、11位にS.ウォレスが入り、"トヨタ カムリ"は出場全車がトップ20フィニッシュを果たした。
次戦第21戦は7月30日(土)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのルーカス・オイル・レースウェイで行われる。
ドライバー ドリュー・ヘリング:
「レース序盤はオーバーステア症状が強かったので、壁にクラッシュしないように我慢の走行で、クルーチーフに状況を伝え続けた。クルーの働きは素晴らしかった。レースが進むにつれて調子は改善されていき、我々の"トヨタ カムリ"は、終盤ロングランでは信じられないほど速くなっていた。後はライバルをパスしていくだけだった。もう少しレースが長かったらと思うが、全体的には本当に素晴らしい一日だった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 3 | 60 | カール・エドワーズ | フォード | 225 | ||
2 | 6 | 6 | リッキー・ステンハウス・Jr. | フォード | 225 | ||
3 | 4 | 33 | オースティン・ディロン | シボレー | 225 | ||
7 | 17 | 18 | ドリュー・ヘリング | トヨタ カムリ | 225 | ||
10 | 9 | 9 | ケニー・ウォレス | トヨタ カムリ | 225 | ||
11 | 2 | 66 | スティーブ・ウォレス | トヨタ カムリ | 225 | ||
13 | 14 | 87 | スコット・ウィマー | トヨタ カムリ | 225 | ||
14 | 15 | 62 | マイケル・アネット | トヨタ カムリ | 224 | ||
17 | 10 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 224 | ||
観客数(主催者発表):18,000人 |
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第12戦 Lucas Deep Clean 200
開催日:7月22日
ティモシー・ペターズが3位フィニッシュ
中盤のレースを支配したが惜しくも3位に終わったティモシー・ペターズ(#17)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第12戦「Lucas Deep Clean 200」が7月22日 (金)にナッシュビル/スーパースピードウェイで開催された。
年に2回キャンピング・ワールド・トラック・シリーズのレースが開催されるナッシュビルでは、4月の第5戦でカイル・ブッシュがポール・トゥ・ウィンを飾っているが、今大会にはKy.ブッシュは出場せず、トラック・シリーズのレギュラーによるレースとなった。
今大会は練習走行から決勝まで全てのスケジュールが1日で行われるワン・デイ・イベント。22日(金)午前中からの2度の練習走行に続き、午後4時10分から予選が行われ、以前ナッシュビルに居住していたこともあるティモシー・ペターズが5番手、ルーキーのミゲル・パルドが10番手。9台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
午後7時19分に1.333マイルオーバルを150周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。5番手スタートのペターズは、スタート直後はシボレー勢とのサイド・バイ・サイドでの激しいバトルを展開。
4周目に19歳の女性ルーキードライバー、ジョハンナ・ロングが単独スピンを喫し、この日初のイエローコーション。7周目に、3番手で再スタートを切ったペターズは、好ダッシュで2位へと順位を上げ、更に首位を追った。
首位との差を徐々に詰めていったペターズは、29周目についに首位を奪取。その後はイエローコーションが出ない展開の下、55周目前後から始まったグリーン下でのピット作業で一旦ポジションを落とすも、全車がピットを終えた63周目には再び首位に立った。
ペターズはロングランで後続との差をどんどん広げていき、レースが3分の2を終えた100周目には2位に8秒近い大差をつけての独走態勢を築いていた。
103周目、この日2度目のイエローコーション。全車が最後のピット作業へと向かったが、ここで、タイヤを4本交換したペターズに対し、ライバル勢は2本交換作戦に出たため、ペターズは5位へと後退し、再スタート。
再スタートが切られてすぐに、20位前後を走行していたマックス・パピスの車両から突然の出火。煙と炎に包まれた車両から、パピスは無事に脱出したが、レースはここで終えることとなってしまった。
113周目に再スタートが切られると、スタートで一つポジションを上げたペターズは、前を行く元F1ドライバーのネルソン・ピケ・Jr.(シボレー)との激しいバトルを制し、123周目には3位に浮上。このバトルの間に大差をつけて逃げる上位2台のシボレー勢を追った。
一方、この日はレースを通して12、3位あたりを走行していたディフェンディングチャンピオンのトッド・ボダインが、12番手での再スタートから一気にポジションをアップし、トップ10圏内に浮上、更にポジションを挙げていった。
ペターズは2位との差をじりじりと詰めていったが届かず、3位でフィニッシュ。第5戦に続き、ナッシュビルで2戦連続の3位となった。ボダインは6位、デイビッド・スターが8位に入り、共に3戦連続のトップ10フィニッシュとなった。
次戦第13戦は7月29日(金)にルーカス・オイル・レースウェイで開催される。
ドライバー ティモシー・ペターズ:
「ここ一月ほどは苦しい状況だったが、やっと歯車がかみ合った。今日の"トヨタ タンドラ"を仕上げてくれたスタッフには本当に感謝している。私はナッシュビルを愛している。最後のピットストップでは若干のミスもあったが、週末を通してクルーは素晴らしい仕事をしてくれた。来週のインディはどちらかと言えば得意なコースの部類であり、さらに良い走りができることを願っている」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 3 | オースティン・ディロン | シボレー | 150 | ||
2 | 6 | 13 | ジョニー・ソーター | シボレー | 150 | ||
3 | 5 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
6 | 21 | 5 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
8 | 11 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 150 | ||
13 | 18 | 62 | ブレンダン・ゴーアン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
14 | 10 | 7 | ミゲル・パルド | トヨタ タンドラ | 150 | ||
15 | 20 | 6 | ジャスティン・ロフトン | トヨタ タンドラ | 150 | ||
22 | 12 | 18 | ジョシュ・リチャーズ | トヨタ タンドラ | 146 | ||
26 | 25 | 20 | ジョハンナ・ロング | トヨタ タンドラ | 125 | ||
27 | 24 | 9 | マックス・パピス | トヨタ タンドラ | 105 | ||
観客数(主催者発表):11,000人 |
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