NASCAR SPRINT CUP SERIES
第12戦 Coca-Cola 600
開催日:5月27日
デニー・ハムリンとカイル・ブッシュが2-3位
2位でフィニッシュしたデニー・ハムリン(#11)
5月27日(日)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第12戦「Coca-Cola 600」が開催された。
NASCARの本拠地及びチームや関連企業が多く位置するシャーロットはNASCARの"聖地"の一つ。そのシャーロットで開催される今大会は、シリーズ最長の600マイル(約960km)レースとして行われる。
24日(木)練習走行に続き午後7時10分から予選が行われ、クリント・ボウヤーが5番手、マーク・マーティンが6番手で3列目に並んだ。デニー・ハムリンがその後方8番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が15番手、カイル・ブッシュが17番手につけ、11台の"トヨタ カムリ"が決勝へと駒を進めた。
27日(日)14万人もの観客が集まったシャーロット・モーター・スピードウェイで、午後6時23分、1.5マイルオーバルを400周して競われる決勝レースがスタート。
序盤はボウヤーが3位に浮上し首位争いを展開。この日はイエローコーションがあまり出ず、40周目過ぎと90周目前後にグリーン下でのピット作業となり、17番手スタートから徐々に順位を上げてきたKy.ブッシュが、2度目のピットで一気に3位へと浮上した。
111周目にコース上の異物によりこの日初めてのイエローコーション。全車ピットに向かうと、再スタートで4位のKy.ブッシュが得意のダッシュを決め、121周目に首位浮上。その後もトップ5圏内での走行を続けた。一方でボウヤーはハンドリングの変化に苦しみ、20位台へと後退。
レースが折り返しを過ぎたあとは、前半トップ10圏内につけていたハムリンが順位を上げ、Ky.ブッシュと共に上位争いに加わった。
残り100周を切ったところで、各車グリーンピットへ。305周目にKy.ブッシュとハムリンもピットイン。ここで素晴らしいピット作業に助けられたハムリンは、ほぼ全車がグリーンピットを終えた308周目に首位浮上。この日圧倒的な速さでレースを支配していたグレッグ・ビッフル(フォード)とケイシー・ケイン(シボレー)にかわされるも、3台での首位争いを展開した。
318周目にこの日5度目のイエローコーションが出されると、上位勢はピットへ向かったが、ハムリンはコース上に残り、首位で再スタート。
残り周回数が50周を切ったあたりから、グリーン下で各車最後となる給油ピットへ。全車がピットを終えた時点で、ハムリンは2位につけると、1秒以内の差で首位のケインを追い続けた。
じりじりとその差を詰めていったハムリンだったが、惜しくも逆転はならず、2位でチェッカー。Ky.ブッシュも3位で続き、"トヨタ カムリ"は2-3位でのフィニッシュを果たした。ハムリンは2戦連続の2位。Ky.ブッシュも4戦連続のトップ5フィニッシュでランキングもそれぞれ3位、8位へと一つずつ上げることとなった。
400周、600マイルの長丁場ながらイエローコーション5回のみとなった今レースは、最終的に首位と同一周回フィニッシュはわずか9台。優勝者のレース平均速度で、コース記録を更新するハイペースなレースであった。
次戦第13戦は6月3日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「今回持ち込んだ"トヨタ カムリ"は全くの新車だったのだが、チームメイトと共に2-3位フィニッシュを果たすことができ、正しい方向に進んでいることが確認できた。まだまだ改良を重ねて行くことが必要だが、今日はチーム全体がミス無く、素晴らしい働きをしてくれた。最後は彼(ケイシー・ケイン)を捕まえるためのプッシュでタイヤを使い切ってしまい、逆転には至らなかった。今夜は彼が速すぎたということだ」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 7 | 5 | ケイシー・ケイン | シボレー | 400 | ||
2 | 8 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 400 | ||
3 | 17 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 400 | ||
12 | 15 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 399 | ||
13 | 5 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 398 | ||
18 | 18 | 83 | ランドン・カシル | トヨタ カムリ | 398 | ||
23 | 19 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 397 | ||
28 | 26 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 396 | ||
29 | 37 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 395 | ||
34 | 6 | 55 | マーク・マーティン | トヨタ カムリ | 338 | ||
38 | 35 | 30 | デイビッド・ストレミー | トヨタ カムリ | 86 | ||
41 | 43 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 47 | ||
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第11戦 History 300
開催日:5月26日
周回遅れから追い上げたデニー・ハムリンが2位、
カイル・ブッシュが3位フィニッシュ
周回遅れから追い上げ2位でチェッカーを受けたデニー・ハムリン(#18)
5月26日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第11戦「History 300」がシャーロット・モーター・スピードウェイで開催された。
ネイションワイド・シリーズのみ離れたアイオワで開催された前戦とはうって変わって、今大会はスプリント・カップ・シリーズとの併催のため、多くのカップ・ドライバーが出場した。
24日(木)に2度の練習走行を行い、26日(土)午前11時5分から予選開始。ジョーイ・ロガーノが今季3度目となるポールポジションを獲得。ブライアン・スコットが9番手。カイル・ブッシュが12番手、デニー・ハムリンが13番手につけ、11台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。
予選のあと、スプリント・カップ・シリーズの練習走行を挟み、午後3時4分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのロガーノが好スタートを切り首位をキープ、Ky.ブッシュもトップ10圏内にポジションを上げた。
6周目にトラヴィス・パストラーナがスピンを喫しイエローコーション。続いて15周目にこの日2度目のイエローコーションが出されると、14位につけていたハムリンがエンジン不調のためピットへ向かい、キャブレターの交換という大作業を行うことに。ハムリンは無事コースへと復帰したが、周回遅れの37位へと後退してしまった。
一方、ここまで首位を守っていたロガーノも、再スタートで先行を許し、代わってKy.ブッシュが2位に浮上、続くロガーノと共に首位を追った。
53周目にこの日3度目のイエローコーションとなり、全車ピットへ。再スタートが切られてまもない61周目に、再びパストラーナがスピンを喫し、4度目のイエローコーション。ここでハムリンが"ラッキー・ドッグ"を獲得し、首位と同一周回(29位)に復帰した。
その後はイエローコーションが出ず、レースが折り返しを過ぎた110周前後にグリーン下で各車ピットイン。ロガーノ、スコット、Ky.ブッシュがトップ10圏内を守る一方で、目覚ましい追い上げを見せたハムリンも、グリーンピット後にはトップ10に浮上した。
127周目にテイラー・マルサムがスピンし壁にヒット。この日5回目のイエローコーションとなり、各車ピットイン。しかし、最後まで走りきるには微妙な周回でのピット作業となった。
このピットでは、タイヤ無交換作戦を採ったロガーノが首位に浮上。スコット3位、Ky.ブッシュ4位、ハムリン7位で131周目に再スタート。
138周目にジェイソン・ボウルズがスピンした前者を避けきれずクラッシュ。これでイエローコーションとなり、各車最後のピットへ。ここで2台がコース上に残り、最後まで走りきる作戦に出た。ハムリンとKy.ブッシュは給油のみでピットアウトし、4,5位で再スタート。タイヤを4本交換したロガーノは15位へ後退。
147周目に再スタートが切られると、トップ10圏内につけていたスコットがスピンし壁にクラッシュ。
残り45周となった154周目、Ky.ブッシュが4位、ハムリンが5位で再スタート。好スタートを切ったKy.ブッシュは激しいバトルの末に2位に浮上。ハムリンもその後方で3ワイドでの3位争いを繰り広げた。
首位を逃げるブラッド・ケゼロウスキー(ダッジ)、2位のKy.ブッシュ、3位のハムリン共に最後までの燃料が厳しくなってくる中で、ハムリンが猛追。残り10周を切ったところでKy.ブッシュをかわし、燃費走行のケゼロウスキーに迫った。
しかし、惜しくも逆転には至らず。それでもハムリンは序盤の周回遅れから大きく追い上げての2位フィニッシュとなった。Ky.ブッシュが3位。ロガーノは6位でチェッカーを受けた。
次戦第12戦は6月2日(土)、ドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「オーナーポイントの点で見れば良い一日だった。今日はレースを通して、ずっとクルマと格闘していた。絶好調とは言えない車両だったが、最後には十分な速さにまで仕上げてくれたクルーを誇りに思う。彼らの努力に報いるためにも勝ちたかった。2位でのレースが続いているが、次こそは更に上を狙う」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 10 | 22 | ブラッド・ケゼロウスキー | ダッジ | 200 | ||
2 | 13 | 18 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 200 | ||
3 | 12 | 54 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 | ||
6 | 1 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 | ||
12 | 20 | 44 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 200 | ||
20 | 28 | 19 | テイラー・マルサム | トヨタ カムリ | 198 | ||
24 | 42 | 99 | トラヴィス・パストラーナ | トヨタ カムリ | 195 | ||
29 | 29 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 157 | ||
31 | 9 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 146 | ||
32 | 18 | 14 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 141 | ||
33 | 15 | 81 | ジェイソン・ボウルズ | トヨタ カムリ | 137 | ||
43 | 33 | 10 | ケヴィン・リペイジ | トヨタ カムリ | 3 | ||
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