2012年7月23日(月)配信

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第18戦 STP 300

開催日:7月22日

ケニー・ウォレスが今季初のトップ5フィニッシュ


トヨタ勢最高位の4位でフィニッシュしたケニー・ウォレス(#09)

 7月22日(日)にNASCARネイションワイド・シリーズの第18戦「STP 300」が米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイで開催された。
 この週末は久しぶりにスプリント・カップ・シリーズ戦が無く、ネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズのみが開催。スプリント・カップ・シリーズのレギュラードライバーでは、カイル・ブッシュが唯一、自身のチームからネイションワイド・シリーズ戦に出場した。

 22日(日)午前10時35分より予選が行われ、Ky.ブッシュが2列目4番手。ブライアン・スコットが6番手、マイク・ブリスが7番手、ライアン・トゥルークスが9番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 予選に続き、午後2時18分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。4番手スタートのKy.ブッシュは序盤から激しいバトルを繰り広げ、35周目に3位に浮上。50周目を前に各車グリーン下でのピット作業となったが、ここでKy.ブッシュは痛恨のピットロード速度違反。
 直後の52周目にこの日最初のイエローコーションが出され、グリーンピットを終えていた上位勢はコース上に残ったが、Ky.ブッシュはペナルティのため再度ピットロードを通過することとなり、首位と同一周回の最後尾、12位へと後退してしまった。
 レースは再びイエローコーションが出ないまま100周過ぎから各車この日2度目のグリーン下でのピット作業となった。
 128周目にこの日3度目のイエローコーションが出されると、5位走行中のスコットら上位の数台がコース上に残り、他の車両はピットへと、戦略が別れた。しかし、このギャンブルは上手く行かず、スコットは164周目にグリーンピットを余儀なくされ後退。167周目にイエローコーションが出されたため、ピットインタイミングを引っ張っていたKy.ブッシュらは最後のピットインを行った。
 172周目、R.トゥルークスが3位、Ky.ブッシュ4位、ケニー・ウォレスが5位で再スタート。第2グループでのバトルを繰り広げながら首位を追った。
 192周目、サイド・バイ・サイドでの3位争いを展開していたKy.ブッシュが、後続車両から接触され、スピン。横にいた車両と共に壁にクラッシュしてしまった。
 これでレースは1周延長され、"グリーン・ホワイト・チェッカー"で決されることに。5位で再スタートを切ったK.ウォレスが、一つポジションを上げ4位でチェッカー。48歳のベテラン、K.ウォレスは2008年以来久しぶりのトップ5フィニッシュとなった。
 R.トゥルークスが10位。スコットが11位、マイク・ブリスが12位、ジョー・ネメチェクが13位で続いてフィニッシュした。

 次戦第19戦は7月29日(日)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー ケニー・ウォレス:
「11番手スタートから、多くのライバルをパスしなくてはならなかった。我々の"トヨタ カムリ"は素晴らしいハンドリングだったが、周回を重ねていくと、オーバーステア症状が出て苦戦した。最後の"グリーン・ホワイト・チェッカー"ではタイヤの温度が下がったのが幸いしたのか、5番手スタートから一つポジションを上げ4位でチェッカーを受けることができた」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 15 2 エリオット・サドラー シボレー 201
2 1 6 リッキー・ステンハウス・Jr. フォード 201
3 16 31 ジャスティン・アルゲイヤー シボレー 201
4 11 9 ケニー・ウォレス トヨタ カムリ 201
10 9 18 ライアン・トゥルークス トヨタ カムリ 201
11 6 11 ブライアン・スコット トヨタ カムリ 201
12 7 44 マイク・ブリス トヨタ カムリ 201
13 22 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 201
17 32 99 トラヴィス・パストラーナ トヨタ カムリ 200
23 17 81 ジェイソン・ボウルズ トヨタ カムリ 198
24 19 14 エリック・マクルーア トヨタ カムリ 198
25 30 19 テイラー・マルサム トヨタ カムリ 197
26 35 17 ターナー・バリーヒル トヨタ カムリ 194
27 4 54 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 193
43 23 10 ジェフ・グリーン トヨタ カムリ 4
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 エリオット・サドラー シボレー 675
2 オースティン・ディロン シボレー 664
3 リッキー・ステンハウス・Jr. フォード 656
8 マイク・ブリス トヨタ 491
10 ブライアン・スコット トヨタ 430
11 ジョー・ネメチェク トヨタ 421
12 テイラー・マルサム トヨタ 412
13 ジェイソン・ボウルズ トヨタ 391
19 エリック・マクルーア トヨタ 251
22 ライアン・トゥルークス トヨタ 204
25 ケニー・ウォレス トヨタ 183
33 トラヴィス・パストラーナ トヨタ 127
34 ジェフ・グリーン トヨタ 125
37 ケヴィン・リペイジ トヨタ 83
47 ターナー・バリーヒル トヨタ 49
52 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ 35
71 ジョン・ジャクソン トヨタ 10
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 118
2 トヨタ 108
3 フォード 89
4 ダッジ 81

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第10戦 American Ethanol 225

開催日:7月21日

4台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ
3位に入ったティモシー・ペターズはランキング首位堅守


3位でフィニッシュし、ランキング首位の座を守ったティモシー・ペターズ(#17)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第10戦「American Ethanol 225」が7月21日(土)にシカゴランド・スピードウェイで開催された。
 今大会は、2006年と2010年に"トヨタ タンドラ"でシリーズチャンピオンを獲得しているトッド・ボダインにとって同シリーズの出走200戦目。ボダインはこれにより、NASCAR史上初めて、トップ3カテゴリー全てで200戦出場を果たしたドライバーとなった。

 21日(土)午後2時35分より予選が行われ、前戦今季初勝利を挙げ、ランキング首位に付けるティモシー・ペターズが4番手。ジェイソン・リフラーが5番手、ボダインが7番手、マット・クラフトンが9番手につけ、10台の"トヨタ タンドラ"が決勝に進んだ。

 予選に続き、午後7時19分に1.5マイルオーバルを150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースがスタート。
 予選で4番手グリッドを獲得していたペターズは、公式練習走行中にエンジン交換を行ったため、最後尾へと後退してのスタートとなったが、序盤から着実にポジションをアップし、一度のイエローコーションを経た15周目にはトップ10まで浮上。
 序盤、"トヨタ タンドラ"勢は、リフラーが4位、クラフトン、ボダインが5位争いというポジションにつけていたが、44周目、リフラーはグリーン下でのピットインで自身のピットエリアを通り過ぎてしまい、再度のピットインを強いられ2周遅れとなってしまった。
 グリーンピットを一通り終えた時点で、クラフトンが2位、ボダインが4位、ペターズが5位へとポジションアップ。
 72周目にこの日2度目のイエローコーションが出されると、ペターズは給油と調整のみ、ボダインは4本タイヤ交換と、各車戦略が分かれたが、その後もクラフトン、ペターズ、ボダインらがトップ10圏内で走行を続けた。
 83周目には他車のスピンでこの日3度目のイエローコーションとなり、先のピットミスで周回遅れになっていたリフラーが、"ラッキー・ドッグ"獲得で首位と同一周回に復帰。
 レースが終盤に近づいた136周目、この日6度目のイエローコーションとなり、142周目に再スタートが切られると、イン側2番手のペターズが好ダッシュでこの日初めて首位に浮上。その直後の144周目にイエローコーションとなったため、レースは残り2周でのスプリント勝負となった。
 再び最前列イン側からの再スタートとなったペターズは、ファイナルラップまでサイド・バイ・サイドでの首位争いを繰り広げたが、惜しくも及ばず3位フィニッシュ。クラフトンが4位で続いた。一時は2周遅れになっていたリフラーが素晴らしい追い上げを見せ8位。デイビッド・スターが10位でフィニッシュし、"トヨタ タンドラ"は4台がトップ10フィニッシュを果たした。
 今季9度目のトップ10フィニッシュを果たしたペターズは、ランキング首位の座を堅守。2位とのポイント差を23点へと広げた。

 次戦第11戦は8月4日(土)に米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで開催される。

ドライバー ティモシー・ペターズ:
「今夜のレースはとても良かった。チームを誇りに思う。練習走行中にエンジントラブルに見舞われ、あまり走行できなかった。しかし、トラブルからの復旧で、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。ピット戦略もぴたりとはまり、今日の"トヨタ タンドラ"は容易に戦略を遂行することができた。次のレースが待ちきれない」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 11 31 ジェイムズ・ブッシャー シボレー 150
2 6 2 ブレンダン・ゴーアン シボレー 150
3 4 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 150
4 9 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 150
8 5 18 ジェイソン・リフラー トヨタ タンドラ 150
10 21 81 デイビッド・スター トヨタ タンドラ 150
13 19 8 ロス・チャステイン トヨタ タンドラ 150
14 16 9 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ タンドラ 150
16 20 98 ダコダ・アームストロング トヨタ タンドラ 150
18 7 11 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 150
22 15 13 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 149
36 32 7 ジョニー・チャップマン トヨタ タンドラ 2
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1 ティモシー・ペターズ トヨタ 395
2 タイ・ディロン シボレー 372
3 ジャスティン・ロフトン シボレー 365
6 マット・クラフトン トヨタ 345
12 トッド・ボダイン トヨタ 286
13 ジョニー・ソーター トヨタ 282
15 ジェイソン・リフラー トヨタ 269
16 デイビッド・スター トヨタ 265
17 ダコダ・アームストロング トヨタ 249
18 ロス・チャステイン トヨタ 219
19 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ 212
25 ジョン・キング トヨタ 135
42 ジョニー・チャップマン トヨタ 42
56 トッド・シェイファー トヨタ 12
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 76
2 トヨタ 68
3 RAM 44
4 フォード 32