NASCAR SPRINT CUP SERIES
第21戦 Pennsylvania 400
開催日:8月5日
降雨によりスタート遅延&短縮終了
マーティン・トゥルークス・Jr.が3位
3位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルークス・Jr.(#56)と
8位に入ったクリント・ボウヤー(#15)
8月5日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第21戦「Pennsylvania 400」が開催された。
独特の三角形をしたポコノのオーバルは、デニー・ハムリンが得意としており、これまでに4勝を挙げている他、今年6月の第14戦では、ジョーイ・ロガーノが勝利。"トヨタ カムリ"が1-2フィニッシュを飾っている。
4日(土)午前10時40分より予選が行われ、ハムリンが最前列2番手を確保。ジョーイ・ロガーノが14番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が15番手、マーク・マーティン18番手、クリント・ボウヤー19番手、カイル・ブッシュ20番手と続き、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
5日(日)決勝直前の午後12時過ぎから降り始めた雨は一時猛烈な勢いでコースを濡らし、レーススタートは順延。しかし、まもなく雨は止み、予定よりも1時間半ほど遅れてスタート進行が始まり、青空も覗く程回復した天候の下で、午後2時58分に2.5マイルオーバルを160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
最前列2番手スタートのハムリンは1周目から激しく首位を争い、8周目に首位を奪取。その後首位の座は譲ることとなったが、上位争いを続けた。
19周目、20番手スタートから追い上げ、トップ10圏内に浮上していたKy.ブッシュが左リアタイヤのバーストに見舞われ壁にヒット。この日最初のイエローコーションとなった。
このコーションで上位勢はピットへ向かったが、マーティンを含む3台がコース上に残り、戦略が分かれた。ピットインしたハムリンは12位に後退。
その後はイエローコーションが出ず、全車が2度にわたってグリーン下でのピット作業を行うことに。
空模様の怪しかったこの日、降雨による短縮でもレースが成立する半分の周回である80周を越えたときには、マーティンが6位、トゥルークス・Jr.が10位、ボウヤーが13位と順位を上げていた。
86周目、他車のクラッシュでこの日2度目のイエローコーション。まもなく雨の予報もあり、直前にグリーンピットを終えていた上位勢はそのままコース上に残り、ピットタイミングをずらしていたマーティンや中団以降の車両はピットへ向かった。
91周目に再スタートが切られたが、首位を争っていた2台が接触しスピン。壁にヒットした車両が、不運にも中団にいたハムリンに接触。避けきれなかったハムリンは車両に大きなダメージを負い、レースを終えることとなってしまった。
このアクシデントにより出された3度目のイエローコーションの最中に雨が降り始め、レースは赤旗中断。その後雨は強さを増し、レースは98周で短縮終了することが決定された。
トヨタ勢はアクシデントを上手く避けたトゥルークス・Jr.が3位。ボウヤーが8位と2台がトップ10フィニッシュ。マーティンが12位、ロガーノが13位となった。
次戦第22戦は8月12日(日)、米国東部ニューヨーク州ワトキンス・グレン・インターナショナルのロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで行われる。
ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「チームにとっては良いレースだった。我々の"トヨタ カムリ"は週末を通して好調で、特に最後の2スティントは、コース上で最速の1台だっただろう。我々は雨が降ることを分かっていて、燃料セーブに務めた。最後のアクシデント直前には、クラッシュした上位勢を捕らえかけていたので、避けられたのは幸運だった。5号車(ケイシー・ケイン:シボレー)はタイヤのパンクに見舞われていたようなので、もう少しレースを続けたかった。もう一回再スタートができれば2位になれただろう。この数週間、新しいエンジンを用意してくれたTRD-USAに感謝したい。良いレースを楽しみ、好位置でフィニッシュできた」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 27 | 24 | ジェフ・ゴードン | シボレー | 98 | ||
2 | 4 | 5 | ケイシー・ケイン | シボレー | 98 | ||
3 | 15 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 98 | ||
8 | 19 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 98 | ||
12 | 18 | 55 | マーク・マーティン | トヨタ カムリ | 98 | ||
13 | 14 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 98 | ||
25 | 37 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 97 | ||
26 | 22 | 83 | ランドン・カシル | トヨタ カムリ | 97 | ||
27 | 39 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 96 | ||
29 | 2 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 90 | ||
33 | 20 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 74 | ||
34 | 36 | 30 | デイビッド・ストレミー | トヨタ カムリ | 43 | ||
36 | 38 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 37 | ||
39 | 30 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 29 | ||
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第20戦 U.S. Cellular 250
開催日:8月4日
期待の若手ドライバーがトップ10フィニッシュを果たす
共にトップ10フィニッシュを果たした期待の若手ドライバー
ダレル・ウォレス・Jr.(#20)とブレット・モフィット(#99)
8月4日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第20戦「U.S. Cellular 250」が米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催された。
この週末はスプリント・カップ・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズが遠く離れたポコノでのレースが行われており、その両レースに参戦するカート・ブッシュらはジェット機で2つのコースを行き来する、忙しいスケジュールをこなすこととなった。
3日(金)の2度の練習走行を経て、4日(土)午後3時35分から予選開始。今大会がネイションワイド・シリーズでのデビュー2戦目となる18歳のルーキー、ダレル・ウォレス・Jr.が最前列2番手グリッドを獲得。マイケル・マクドウェルが8番手、ブライアン・スコットが9番手、地元アイオワ出身で、今大会ネイションワイド・シリーズにデビューを果たすブレット・モフィットが10番手グリッドを獲得した。モフィットは決勝レースの翌々日に20歳の誕生日を迎える期待の若手ドライバー。
予選に続き、午後7時18分に0.875マイルショートオーバルを250周(218.75マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手グリッドのD.ウォレス・Jr.は見事なスタートを切り首位を奪取。35周にわたって首位を走行したが、周回遅れが出てきた36周目に、惜しくもその座を明け渡すこととなってしまった。
51周目にコンペティション・コーションとなり、全車ピットイン。D.ウォレス・Jr.はピットアウト時にタイムをロスし、9位に後退。前半トップ10を走行していたスコットは異常振動に見舞われグリーン下でのピットインを余儀なくされ、大きくポジションダウン。
87周目にこの日2度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かったが、ここでタイヤを2本交換するか4本交換するかの作戦が分かれ、2本交換のマクドウェルが3位にポジションアップ。再スタート後マクドウェルは激しい2位争いを展開した。しかし、マクドウェルは133周目に周回遅れと接触。大きなダメージはなかったが若干順位を落としてしまった。
長いグリーンフラッグランの中で、徐々にポジションを上げトヨタ勢を引っ張ったのは15番手スタートからポジションを上げてきたKu.ブッシュ。この日34歳の誕生日を迎えたKu.ブッシュは、140周目過ぎには3位に浮上、前を行く2台を追った。
その後も3位での走行を続けたKu.ブッシュだったが、チェッカーまで後6周と迫った244周目、右フロントタイヤのバーストに見舞われ痛恨のグリーンピット。首位争いから脱落してしまった。
トヨタ勢の最上位フィニッシュは27歳のマクドウェルで6位。7位に18歳のD.ウォレス・Jr.、9位に19歳のモフィットが入り、期待の若手ドライバー2名は共にトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第21戦は8月11日(土)、ワトキンス・グレン・インターナショナルで行われる。
ドライバー ダレル・ウォレス・Jr.:
「レース序盤に首位を走行できたのは素晴らしい経験だった。その後も集団の中での走行など、多くを学んだ。再スタートが上手く行かず、順位を落としてしまった。最後の走りでもう少し攻められれば、トップ5フィニッシュも可能だったかも知れない。しかし、今日の結果には満足している」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 2 | エリオット・サドラー | シボレー | 250 | ||
2 | 5 | 31 | ジャスティン・アルゲイヤー | シボレー | 250 | ||
3 | 7 | 12 | サム・ホーニッシュ・Jr. | ダッジ | 250 | ||
6 | 8 | 18 | マイケル・マクドウェル | トヨタ カムリ | 250 | ||
7 | 2 | 20 | ダレル・ウォレス・Jr. | トヨタ カムリ | 250 | ||
9 | 10 | 99 | ブレット・モフィット | トヨタ カムリ | 250 | ||
16 | 20 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 249 | ||
17 | 15 | 54 | カート・ブッシュ | トヨタ カムリ | 249 | ||
18 | 9 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 249 | ||
20 | 21 | 10 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 248 | ||
22 | 23 | 19 | テイラー・マルサム | トヨタ カムリ | 247 | ||
29 | 22 | 81 | ジェイソン・ボウルズ | トヨタ カムリ | 238 | ||
31 | 33 | 14 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 231 | ||
43 | 27 | 91 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 4 | ||
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第11戦 Pocono Mountains 125
開催日:8月4日
4台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ
"トヨタ タンドラ"勢最上位の4位でフィニッシュしたマット・クラフトン(#88)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第11戦「Pocono Mountains 125」が8月4日(土)にポコノ・レースウエイで開催された。
4日(土)決勝を前に午前9時35分から予選が行われ、目下ランキング首位のティモシー・ペターズが8番手、マット・クラフトンが9番手。今大会カイル・ブッシュ・モータースポーツからスポット参戦となったデニー・ハムリンは16番手につけ、9台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
午後1時21分、2.5マイルトライアングルオーバルを50周(125マイル:約200km)して競われる決勝レースがスタート。8番手グリッドから好スタートを切ったペターズが3位に浮上。12番手グリッドのトッド・ボダインも6位へとポジションを上げた。
一方、13番手スタートのジョニー・ソーターはスタート早々トラブルに見舞われ、ガレージへ向かってしまった。
序盤は3位のペターズにクラフトンとボダインが続き、ハムリンが9位、11番手スタートのジョン・ウェス・タウンリーが10位と5台の"トヨタ タンドラ"がトップ10圏内を走行。
20周目あたりからグリーン下でのピットアウトを経て、28周目にこの日最初のイエローコーションとなったが、上位勢はコース上にステイアウト。
33周目、4位で再スタートを切ったボダインは、アウト側のラインで2位に浮上したが、元F1ドライバーのネルソン・ピケ・Jr.(シボレー)に接触されスピン。イン側の壁に激しくクラッシュし、レースを終えてしまった。
このイエローコーションからの再スタートが切られてまもなく、クラフトンとサイド・バイ・サイドで4位を争っていたペターズがスピンを喫し、クラッシュ。痛恨のリタイア。
このアクシデントを避けたクラフトンが4位、ハムリンが5位でフィニッシュ。ルーキーのタウンリーとロス・チャスティンがそれぞれ8位、10位とトップ10フィニッシュ。タウンリーは自己最高位で初のトップ10フィニッシュとなった。
ペターズは22位に終わったが、ランキングでは8ポイント差で首位を守っている。
次戦第12戦は8月18日(土)に米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催される。
ドライバー マット・クラフトン:
「悪くない一日だった。我々の"トヨタ タンドラ"は良い再スタートを決めることができた。ターン1はまずまずだったのだが、トンネルターン(ターン2)とターン3はアンダーステア症状が酷く、タイムを失ってしまった。もう少しピットでの調整をしたかった。来年のポコノ戦では、75周ぐらいあったら勝てるかも知れない」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 4 | 22 | ジョーイ・コールター | シボレー | 50 | ||
2 | 5 | 31 | ジェイムズ・ブッシャー | シボレー | 50 | ||
3 | 1 | 30 | ネルソン・ピケ・Jr. | シボレー | 50 | ||
4 | 9 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 50 | ||
5 | 16 | 18 | デニー・ハムリン | トヨタ タンドラ | 50 | ||
8 | 11 | 9 | ジョン・ウェス・タウンリー | トヨタ タンドラ | 50 | ||
10 | 20 | 8 | ロス・チャステイン | トヨタ タンドラ | 50 | ||
12 | 18 | 98 | ダコダ・アームストロング | トヨタ タンドラ | 50 | ||
22 | 8 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 40 | ||
26 | 12 | 11 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 33 | ||
27 | 13 | 13 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 28 | ||
31 | 22 | 7 | ジェフ・アグニュー | トヨタ タンドラ | 7 | ||
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