NASCAR SPRINT CUP SERIES
第33戦 Tums Fast Relief 500
開催日:10月28日
カイル・ブッシュが2位、クリント・ボウヤー5位
デニー・ハムリンは無念の電気系トラブル
中盤は首位を走行し、5位フィニッシュを果たしたクリント・ボウヤー(#15)、
惜しくもトラブルで33位に終わったデニー・ハムリン(#11)、
スポット参戦で8位フィニッシュしたブライアン・ヴィッカーズ(#55)
10月28日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第33戦「Tums Fast Relief 500」が開催された。
"ペーパークリップ"の愛称を持ち、1周0.526マイル(約850m)とNASCARが開催されるサーキットでは最も短いマーティンズビルは、地元バージニア州出身のハムリンが得意としており、過去4勝を挙げている。
26日(金)練習走行を経て午後3時40分より予選開始。スポット参戦のブライアン・ヴィッカーズが最前列2番手、カイル・ブッシュが3番手、ハムリンが5番手と好グリッドを確保。前々戦シャーロットで勝利を挙げたクリント・ボウヤーも8番手グリッドを獲得し、11台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
28日(日)午後1時47分、0.526マイルショートオーバルを500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。最前列スタートのヴィッカーズと、3番手スタートのKy.ブッシュ、、5番手スタートのハムリンらは序盤からトップ5圏内での上位争いを展開。
45周目にデイビッド・ストレミーがクラッシュし初めてのイエローコーションが出され、各車ピットへ。ここで、ハムリンは痛恨のピットロード速度違反を取られ、31位まで後退してしまった。
再スタート後は12番手スタートのマーティン・トゥルークス・Jr.も上位争いに参加。ハムリンは着々と順位を取り戻していき、97周目にこの日2度目のイエローコーションが出された時点では14位まで浮上。イエローコーション下のピット作業でも2つ順位を上げたハムリンは、再スタート後にはついにトップ10圏内に復帰した。
142周目には、ハムリンはKy.ブッシュもパスし3位へ。それから間もない149周目には、Ky.ブッシュが単独スピン。幸いどこにも接触することはなかったが、30位へと後退。
このコーション時、ピットに入らずコース上に残ったヴィッカーズがトップ、ハムリンが2位で並んで再スタート。164周目にはハムリンがヴィッカーズをかわし、この日初めて首位に立った。
その後もボウヤーらと首位争いを展開したハムリンだったが、199周目にこの日5度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、再びハムリンがピットロード速度違反のペナルティ。27位へとポジションダウンを余儀なくされてしまった。
212周、228周と連続でイエローコーションが出た後は、コーションの出ない展開となり、ボウヤーが首位を快走する一方で、ハムリンとKy.ブッシュもトップ10圏内へと復帰。
ボウヤーは再スタートから中盤戦の90周近くに渡って首位を走行し、350周目にグリーン下で給油のためにピットストップ。ボウヤーはピットアウト時にエンジンストールを喫し若干タイムをロスしたものの、ピットタイミングをずらしていた車両を除く全車がグリーンピットを終えた時点でに2位に復帰した。
ボウヤーに続く3位につけていたハムリンだったが、372周目に突然のスローダウン。電装系のトラブルでガレージでの長時間の修復を余儀なくされてしまった。
ハムリンがコース上に停止したことで391周目にイエローコーション。残り100周での再スタートが切られた後も438周目、474周目、490周目とイエローコーションが連発。最後は残り5周での勝負となった。
レースを通して上位を争ってきたKy.ブッシュが2位、ボウヤー7位、ヴィッカーズ8位で再スタート。
Ky.ブッシュは最後の最後までテール・トゥ・ノーズで首位を追いつめたが惜しくも逆転には至らず、2位でチェッカー。ボウヤーはライバルと接触しながらの激しいバトルを繰り広げ、5位まで順位を上げてフィニッシュした。好走を見せたヴィッカーズが8位。ベテランのボビー・ラボンテが9位に入り、今季ベストフィニッシュを果たした。
ランキングではボウヤーが一つ順位を上げ、首位と26ポイント差の3位に浮上。逆に、今レース33位に終わったハムリンは、首位と49ポイント差の5位へと転落してしまった。
次戦第34戦は11月4日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「最後の再スタートでは、タイヤの摩耗が酷く、ホイールスピンさせてしまった。最初の数周でライバルについて行くことが出来ず、コーナーの立ち上がりで離されてしまった。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。今日の我々の"トヨタ カムリ"は4番目くらいの速さだと感じられたが、それを考えれば2位でフィニッシュできたのは上出来だ」
ドライバー クリント・ボウヤー:
「我々にとっては良い一日だった。我々の"トヨタ カムリ"は勝てる力があったが、ピットロードでいくつかポジションを失い、取り戻すことが出来なかった。しかしレースを楽しむことが出来、リードラップも獲得するなど、いくつかの面では望み通りのレースができた。ただ、勝利には少し足りなかった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 500 | ||
2 | 3 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 500 | ||
3 | 15 | 5 | ケイシー・ケイン | シボレー | 500 | ||
5 | 8 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 500 | ||
8 | 2 | 55 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 500 | ||
9 | 18 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 500 | ||
16 | 14 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 500 | ||
19 | 34 | 83 | ランドン・カシル | トヨタ カムリ | 500 | ||
23 | 12 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 500 | ||
31 | 41 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 492 | ||
33 | 5 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 466 | ||
40 | 40 | 30 | デイビッド・ストレミー | トヨタ カムリ | 46 | ||
41 | 38 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 35 | ||
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第19戦 Kroger 200
開催日:10月27日
地元デニー・ハムリンが最後尾スタートから優勝!
地元でトップチェッカーを受けるデニー・ハムリン(#51)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第19戦「Kroger 200」が10月27日 (土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催された。
マーティンズビルでは同シリーズ戦が年に2度開催されている。昨年の秋の大会では、地元バージニア州出身のデニー・ハムリンが自身トラック・シリーズでの初優勝を飾っている。
27日(土)午前10時35分より予選が行われ、目下ランキング3位につけるティモシー・ペターズが今季2度目のポールポジションを獲得。スポット参戦となるブライアン・スコットが3番手、ハムリンが5番手、マット・クラフトンが7番手、ジョニー・ソーターが8番手と続き、10台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
予選の後、スプリント・カップ・シリーズの最終練習走行を経て、午後2時18分、"トヨタ カムリ"のペースカー先導により、0.526マイルショートオーバルを200周(105.2マイル:約170km)して競われる決勝レースがスタートした。
ポールポジションのペターズが順調に首位を逃げ、スコットとクラフトンが3,4位で追う展開。一方で、予選5番手につけていたハムリンは、カップ・シリーズの練習走行とのタイトなスケジュールの中でドライバーズミーティングに出席できず、ペナルティのため最後尾グリッドへと後退してのスタートを余儀なくされた。
12番手スタートからまもなくトップ10へと順位を上げていたトッド・ボダインが20周目にアウト側の壁にヒットしてイエローコーション。最後尾スタートから目覚ましい勢いで順位を上げていったハムリンは、この時点で20位。再スタート後も次々に前走車をパスし、55周目にはトップ10圏内へと浮上した。
スタートから序盤戦首位を守ったペターズだったが、ハードブレーキングを強いられるマーティンズビルで、ブレーキの酷使によりペースダウン。75周目には7位まで順位を落としてしまった。
94周目にこの日3度目のイエローコーションが出され、全車ピットイン。クラフトンが最前列2番手、ペターズとハムリンが3列目に並んで、折り返しとなる100周目に再スタートが切られた。
ペターズとハムリンが順位を上げ、2位のクラフトンに続く形で"トヨタ タンドラ"が2-3-4位体制で後半戦へ。残り50周を切った152周目にイエローコーションが出されると、全車最後のピットへ。2位で再スタートを切ったクラフトンが、猛烈なアタックで首位を争い、161周目ついに首位を奪取した。
その後方ではハムリンとペターズによる3位争いが激化。サイド・バイ・サイドのバトルの末に、ハムリンがペターズをパスし、3位に浮上。
175周目にこの日6度目のイエローコーションとなり、上位争いはまたも仕切り直し。トップのクラフトンが好スタートで逃げる一方で、ハムリンが2位のケヴィン・ハーヴィックを攻め、これをパス。首位を行くクラフトンを追った。
クラフトンとハムリンは後続を引き離し、テール・トゥ・ノーズでの一騎打ちとなったが、残り14周でスピン車両によりイエローコーション。レースは残り7周での再スタートに。
クラフトンがイン側、ハムリンがアウト側で再スタートが切られ、まずはクラフトンが先行。しかし、狭いマーティンズビルのコースを熟知する地元ハムリンは、クラフトンが一瞬インを空けた隙を見逃さず飛び込むと、接触しながらのサイド・バイ・サイドのバトルの末にクラフトンをパス。首位に立った。
その後はハムリンが2位以下を大きく引き離す独走状態となり、最後は2秒近い大差でトップチェッカー。ハムリンは昨年秋の大会に続き、トラック・シリーズのマーティンズビル戦で2年連続の勝利を飾った。4位にクラフトン、7位にペターズ、9位にパーカー・クリガーマン、10位にスコットが入った。
この結果、残り3戦となったランキング争いでは、ペターズが首位に25ポイント差の3位、クリガーマンが36ポイント差の4位となっている。
次戦第20戦は11月2日(金)にテキサス・モーター・スピードウェイで開催される。
ドライバー デニー・ハムリン:
「この素晴らしいショートトラックでレースを戦うのは大好きだ。最後の再スタートでは、88号車(マット・クラフトン)にアウト側のスペースを空けておいた。そして、第1ターン進入でインに進入し、パスを試みた。接触しながらの激しいバトルだったが、お互いクラッシュしない程度の接触であり、マーティンズビルでは接触は日常茶飯事だ。今大会、再び地元のレースへスポット参戦するにあたってサポートしてくれたチームやスポンサー、関係者全ての人に感謝する」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 5 | 51 | デニー・ハムリン | トヨタ タンドラ | 200 | ||
2 | 4 | 30 | ネルソン・ピケ・Jr. | シボレー | 200 | ||
3 | 15 | 22 | ジョーイ・コールター | シボレー | 200 | ||
4 | 7 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 200 | ||
7 | 1 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
9 | 13 | 7 | パーカー・クリガーマン | トヨタ タンドラ | 200 | ||
10 | 3 | 18 | ブライアン・スコット | トヨタ タンドラ | 200 | ||
14 | 8 | 13 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 200 | ||
16 | 19 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 200 | ||
18 | 26 | 9 | ジョン・ウェス・タウンリー | トヨタ タンドラ | 200 | ||
22 | 12 | 11 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 198 | ||
23 | 31 | 8 | ロス・チャステイン | トヨタ タンドラ | 198 | ||
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