NASCAR SPRINT CUP SERIES
第34戦 AAA Texas 500
開催日:11月4日
カイル・ブッシュが3位。クリント・ボウヤーが6位フィニッシュ
3位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)
11月4日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第34戦「AAA Texas 500」が開催された。
年間36戦で争われるシーズンも残すところ3戦。タイトルを争う"チェイス"では、クリント・ボウヤーが3位につけ、逆転へ向けポジションアップを目指し今大会に臨んだ。
2日(金)午後3時40分より予選が行われ、カイル・ブッシュが3番手、ボウヤーが4番手で2列目に並び、その後方3列目にはマーティン・トゥルークス・Jr.とジョーイ・ロガーノが5,6番手で続いた。スポット参戦のベテラン、マーク・マーティンが11番手、"チェイス"ドライバーのデニー・ハムリンが12番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
4日(日)午後2時21分、15万人近い観客が見守る中、1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。
序盤から好調なKy.ブッシュが2位を走行。ボウヤー、トゥルークス、ロガーノらもトップ10圏内につけた。
序盤戦はイエローコーションが出ず、2度にわたってグリーンピットの展開。1回目のピット時に、Ky.ブッシュは自分のピット枠を通り過ぎてしまいタイムロス。10位へと後退したが、その後の追い上げでポジションを回復。100周目にこの日最初のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、Ky.ブッシュは好ピット作業にも助けられ、4位へと浮上した。
その後も上位を争ったKy.ブッシュは、191周目、この日4度目のイエローコーションからの再スタートで、得意の好ダッシュを決め首位を奪取。何度かの順位の入れ替わりはあったものの、Ky.ブッシュは後半、80周にわたって首位を走行した。
レース終盤に入った311周目、他車のクラッシュによりイエローコーションが出されると全車ピットへ。Ky.ブッシュは4本タイヤ交換組ではトップでピットアウトしたが、ブラッド・ケゼロウスキー(ダッジ)が2本タイヤ交換としたため、これに続く2位での再スタート。
チェッカーまで残り5周となった330周目、16位を走行していたマーティンが他車に接触されスピン。レースは1周延長され、"グリーン・ホワイト・チェッカー"の2周スプリントで決されることに。
3位で再スタートを切ったKy.ブッシュは前を行く2台を追ったが惜しくも逆転には至らず、3位でチェッカー。レースを通して上位につけていたボウヤーが6位でフィニッシュした。
ランキング争いでは、ボウヤーの3位は変わらないものの、上位2台が1-2フィニッシュしたため、若干差が開き、首位との差は36ポイントとなった。今大会、レースを通してハンドリングに苦しみ、20位に終わったハムリンと、終盤ポジションを落とし13位に終わったトゥルークス・Jr.は、2つずつポジションを落とし、それぞれランキング7位、9位に後退した。
次戦第35戦は11月11日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「終盤、前を行く2台(ジミー・ジョンソンとブラッド・ケゼロウスキー)のバトルをすぐ後ろで見ることになったが、本当にエキサイティングだった。彼らをかわすことは出来なかったが、我々の"トヨタ カムリ"は十分に速く、素晴らしい仕事をしてくれたクルーに感謝している。この週末、私は3カテゴリー全てに出場し、全レースで予選トップ3を獲得、決勝も、最も悪い結果がバッテリートラブルに見舞われたトラックの4位と、勝利こそ叶わなかったが、良い週末だった」
ドライバー クリント・ボウヤー:
「惜しかったが、届かなかった。今夜はそれが全てだ。終盤連発したコーションで我々の勝利は無くなってしまった。着実な夜ではあったが、結果は残念だ。信じられないほど厳しいシーズンになっている。ほぼ毎週トップ10、トップ5フィニッシュを続けていても上位との差が縮まらない。最後は前の2台(ジミー・ジョンソンとブラッド・ケゼロウスキー)がクラッシュするのではないかと思ったが、そうはならなかった。しかし、我々は毎週、このチャンピオンシップ争いを楽しんでおり、最後まで諦めずにプッシュし続ける」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 335 | ||
2 | 8 | 2 | ブラッド・ケゼロウスキー | ダッジ | 335 | ||
3 | 3 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 335 | ||
6 | 4 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 335 | ||
11 | 6 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 335 | ||
13 | 5 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 335 | ||
20 | 12 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 335 | ||
23 | 38 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 335 | ||
26 | 41 | 83 | ランドン・カシル | トヨタ カムリ | 333 | ||
29 | 11 | 55 | マーク・マーティン | トヨタ カムリ | 329 | ||
33 | 29 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 284 | ||
40 | 43 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 33 | ||
41 | 34 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 32 | ||
43 | 39 | 91 | リード・ソレンソン | トヨタ カムリ | 6 | ||
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第31戦 O'Reilly Auto Parts Challenge
開催日:11月3日
カイル・ブッシュとデニー・ハムリンが3位/5位
ポールポジションから首位を争い、3位でフィニッシュしたカイル・ブッシュ(#54)
11月3日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第31戦「O'Reilly Auto Parts Challenge」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
2日(金)の2度の練習走行を経て、3日(土)、決勝を前に、午後3時5分から予選開始。カイル・ブッシュが今季2度目となるポールポジションを獲得。ジョーイ・ロガーノが7番手、デニー・ハムリンが9番手、ケニー・ウォレスが10番手で続き、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
午後6時48分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのカイル・ブッシュは好スタートを切ると、序盤から後続を引き離して独走した。
45周目にこの日2度目のイエローコーションが出され、上位勢はピットイン。再スタート後もKy.ブッシュは首位を守ったが、まもなく酷いオーバーステア症状に見舞われ、4位へとポジションダウン。その後方では、ロガーノ、ハムリン、K.ウォレス、ブライアン・スコットらがトップ10圏内でのバトルを展開した。
Ky.ブッシュが4位へと後退した直後の83周目、周回遅れとなっていたジェイソン・ボウルズが壁に接触し、イエローコーション。この間のピットで順位を上げたKy.ブッシュは2位で再スタートを切り、首位浮上。その後首位の座は譲ったものの、追い上げてきたロガーノと2位、3位で首位を追った。
140周目前後からのグリーンピットを全車が終えて間もない154周目にこの日4度目のイエローコーション。上位勢の多くはピットへ向かったが、ハムリンを含む4台がコース上に残り、ハムリンが首位浮上。ロガーノが7位、Ky.ブッシュ8位、スコット9位で再スタート。
再スタート直後の、時に4ワイドとなった激しいバトルの中で、Ky.ブッシュは首位を争い、ハムリンをパス。同じカップ・シリーズのトップドライバーであるケヴィン・ハーヴィックとの一騎打ちとなった。
176周目にこの日5度目のイエローコーション。上位勢はコース上に残ったが、ハムリンら数台がピットへ。
181周目にKy.ブッシュ2位で再スタート。Ky.ブッシュは首位争いを展開したが、終盤に近づくと再びオーバーステア症状に見舞われ、最後のコーションでタイヤを4本交換したライアン・ブレイニー(ダッジ)の猛追を防ぎきれず3位に後退。そのまま3位でチェッカーを受けた。
ハムリンは着実な走行を続け6位でフィニッシュ。ハムリンがドライブしたジョー・ギブズ・レーシングの18号車は、オーナーズポイントランキングで2位に21点差の首位につけており、タイトル奪還へ向けて貴重なポイント獲得を果たした。
次戦第32戦は11月10日(土)、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の"トヨタ カムリ"は好調だった。ただ、練習走行の時点から、33号車(ケヴィン・ハーヴィック:シボレー)はずば抜けていた。彼を破るために、チームは本当にハードな作業を続けてくれた。彼らの努力のおかげで、今夜は良い走りができ、レースを通してトップ5圏内を走れた。2位でフィニッシュできればもっと良かったが、若いライアン・ブレイニー(ダッジ)の走りは素晴らしかった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 3 | 33 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 200 | ||
2 | 19 | 22 | ライアン・ブレイニー | ダッジ | 200 | ||
3 | 1 | 54 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 | ||
5 | 9 | 18 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 200 | ||
10 | 7 | 20 | ジョーイ・ロガーノ | トヨタ カムリ | 200 | ||
15 | 10 | 99 | ケニー・ウォレス | トヨタ カムリ | 200 | ||
18 | 16 | 10 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 200 | ||
20 | 23 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 199 | ||
21 | 22 | 14 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 199 | ||
22 | 11 | 11 | ブライアン・スコット | トヨタ カムリ | 198 | ||
23 | 24 | 24 | デイビッド・スター | トヨタ カムリ | 198 | ||
30 | 34 | 19 | ハル・マーティン | トヨタ カムリ | 192 | ||
33 | 30 | 81 | ジェイソン・ボウルズ | トヨタ カムリ | 175 | ||
37 | 31 | 91 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 30 | ||
38 | 25 | 0 | ブレイク・コッホ | トヨタ カムリ | 23 | ||
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第20戦 WinStar World Casino 350
開催日:11月2日
ジョニー・ソーターがテキサス連覇!
"トヨタ タンドラ"1-2フィニッシュ
今季のテキサス2連勝を果たしたジョニー・ソーター(#13)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第20戦「WinStar World Casino 350」が11月2日(金)にテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
2日(金)決勝レースを前に2時10分から予選が行われ、カイル・ブッシュが3番手、ルーキーのジョン・ウェス・タウンリーが8番手、ドライバーズランキング4位につけるパーカー・クリガーマンが10番手グリッドを獲得。10台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
完全に日が落ち、カクテルライトでコースが照らされた午後7時18分、1.5マイルオーバルを147周(220.5マイル:約350km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
3番手スタートのKy.ブッシュは、得意のスタートダッシュを決め、2位に浮上。ポールポジションから首位を逃げる、元F1ドライバーのネルソン・ピケ・Jr.(シボレー)を追った。後方では、クリガーマンが7位へとジャンプアップを果たし、10周目には5位に浮上。
32周目にこの日初めてのイエローコーション。全車ピットへと向かったが、2位につけていたKy.ブッシュは停止時にタイヤをロックさせ、自身のピット枠を僅かにオーバー。押し戻すためにタイムロスを喫し、9位へと後退。クリガーマンが5位、トップ10圏内へと浮上していたマット・クラフトンが7位、チームメイトのジョニー・ソーターが8位とKy.ブッシュの前に出て再スタートとなった。
再スタート後、好調なクリガーマンが40周目には3位に浮上。Ky.ブッシュも5位までポジションを取り戻した。
64周目、カイル・ブッシュ・モータースポーツの2台目をドライブしているメキシコ人ドライバー、ジャーマン・キロガの車両が白煙を吹きこの日2度目のイエローコーション。各車ピットへと向かったが、4位につけていたKy.ブッシュはバッテリーのトラブルに見舞われ、交換のために大きくタイムロス。一旦はコースへ復帰したKy.ブッシュだったが、交換したバッテリーも不調だったため、再度ピットへ。首位と同一周回最後尾の23位で再スタートとなった。
再スタート後は、クラフトン、ソーター、クリガーマンの3台が2-3-4位で首位のピケ・Jr.を追走。一方で大きく順位を落としたKy.ブッシュも目覚ましい勢いでの追い上げを開始。再スタートから僅か5周で10台をパスすると、78周目にはトップ10へ復帰。その後も更にポジションを上げていった。
100周目、ついにソーターが首位を奪取。イエローコーションは出ないまま、110周過ぎから最後の給油のため、グリーン下でのピット作業が始まった。
ほとんどの車両が最後の30周あまりのために4本タイヤを交換する中で、クリガーマンのみ2本タイヤ交換を選択。全車がピット作業を終えた121周目に首位に立った。
首位を逃げるクリガーマンに、4本タイヤを交換したソーターが猛追。みるみるその差を詰めていき、数周にわたるテール・トゥ・ノーズのバトルの末、残り11周でついに逆転。
首位に立ったソーターは、2位以下との差を広げていき、最後は2秒近い大差でトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。ソーターは今季春のテキサス戦を制しており、テキサス戦2連勝となった。
クリガーマンが2位で続き、"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュ。Ky.ブッシュが4位、クラフトンが6位、トッド・ボダインが8位、ティモシー・ペターズが10位でフィニッシュした。
この結果、ドライバーズランキングでは、3位のペターズが首位と25点差、4位のクリガーマンは首位と27点差まで詰め、残り2戦での逆転タイトル獲得を目指すこととなった。
次戦第21戦は11月9日(金)にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催される。
ドライバー ジョニー・ソーター:
「テキサスを連覇できて、とてもクールだ。チームが完璧なパフォーマンスで支えてくれた。彼らを誇りに思う。今季は浮き沈みの激しいシーズンになっているが、我々は多くのコースで速く、トラブルやその他の要因で、その速さを示せなかっただけだ」
リザルト
決勝結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 13 | 13 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 147 | ||
2 | 10 | 7 | パーカー・クリガーマン | トヨタ タンドラ | 147 | ||
3 | 1 | 30 | ネルソン・ピケ・Jr. | シボレー | 147 | ||
4 | 3 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ タンドラ | 147 | ||
6 | 11 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 147 | ||
8 | 19 | 11 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 147 | ||
10 | 14 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 147 | ||
16 | 8 | 9 | ジョン・ウェス・タウンリー | トヨタ タンドラ | 146 | ||
21 | 27 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 145 | ||
28 | 24 | 51 | ジャーマン・キロガ | トヨタ タンドラ | 64 | ||
31 | 31 | 8 | ロス・チャステイン | トヨタ タンドラ | 26 | ||
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