NASCAR SPRINT CUP SERIES
第14戦 Party in the Poconos 400
開催日:6月9日
カイル・ブッシュが6位、デニー・ハムリン8位
6位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)
6月9日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイ
でNASCARスプリント・カップ・シリーズ第14戦「Party in the Poconos 400」が開催された。
ポコノは一般的なオーバルとは異なり、3つのコーナーをストレートで繋いだ、三角形をした2.5マイルオーバル。その独特の形状から"トリッキー・トライアングル"と呼ばれる。
ポコノはデニー・ハムリンが得意としており、これまでに4勝を挙げている。今季4戦の負傷欠場から復帰し、"チェイス"入りを目指すハムリンの、今季初勝利に期待がかかった。
7日(金)に予定されていた予選は降雨のためにキャンセル。決勝レースのグリッドは規定に則り前戦までのオーナーポイントで決定された。クリント・ボウヤーが3番手、マット・ケンゼスが4番手、カイル・ブッシュが8番手。ハムリンは17番手から決勝に臨むこととなった。
9日(日)午後1時21分、2.5マイルオーバルを160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。3番手スタートのボウヤーはオーバーステア症状に苦しみ、徐々にポジションダウン。4番手スタートのケンゼスが順位をキープし、8番手スタートのKy.ブッシュも6位へと順位を上げた。
ポコノでは30周弱で給油のためのピットインが必要となるが、序盤はなかなかイエローコーションの出ない展開となり、2度にわたってグリーン下でのピット作業が行われた後、67周目にこの日初めてのイエローコーションが出された。
全車ピットへ向かい、70周目にケンゼス6位、Ky.ブッシュ10位、ハムリン11位で再スタート。すぐにケンゼスは4位、Ky.ブッシュは8位へとポジションを上げると、ハムリンもついにトップ10圏内へと浮上した。
その後も再びイエローコーションが出ず、100周目を前に各車グリーンピット。残り60周強を走りきるために、燃費を抑えての終盤戦となった。
最後もグリーンピットかと思われた126周目に、コース上のオイルによりイエローコーション。全車ピットへ向かい、最後まで走りきるのはぎりぎりのタイミングでの再スタートとなった。
このピット作業でハムリンは3位に浮上。レースを通してトップ5を守り続けてきたケンゼスは、再スタートで若干順位を落とし、134周目に他車と接触してスピン。幸運にもクラッシュはしなかったものの、タイヤを痛めたためにピットへ。28位へと大きく順位を落としてしまった。
終盤戦は立て続けにイエローコーションが発生し、最後は残り4周のスプリントレースに。Ky.ブッシュとハムリンが健闘を見せたがポジションアップは叶わず、Ky.ブッシュが6位、ハムリンが8位でチェッカーを受けた。
ボウヤーは15位に終わったがランキング3位はキープ。25位と無念の結果となったケンゼスは2つ順位を落としてランキング6位。Ky.ブッシュが7位へと一つ順位を上げた。
次戦第15戦は6月16日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「今日はずっと調整を続けることになった。我々の"トヨタ カムリ"はターン3でオーバーステアステア症状が強かったが、レース終盤にかけて感触は良くなっていった。今日はレースを通して7位くらいの速さだったと思う。最後の再スタートでは3位につけていたのだが、その順位は守れなかった。次戦ミシガンでは雪辱を果たしたい」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 48 | ジミー・ジョンソン | シボレー | 160 | ||
2 | 13 | 16 | グレッグ・ビッフル | フォード | 160 | ||
3 | 6 | 88 | デイル・アーンハート・Jr. | シボレー | 160 | ||
6 | 8 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 160 | ||
8 | 17 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 160 | ||
15 | 3 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 160 | ||
19 | 14 | 55 | マーク・マーティン | トヨタ カムリ | 160 | ||
20 | 39 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 160 | ||
23 | 15 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 160 | ||
25 | 4 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 160 | ||
27 | 29 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 160 | ||
28 | 33 | 30 | デイビッド・ストレミー | トヨタ カムリ | 160 | ||
32 | 34 | 83 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 159 | ||
42 | 40 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 11 | ||
43 | 42 | 19 | ジェイソン・リフラー | トヨタ カムリ | 8 | ||
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第12戦 DuPont Pioneer 250
開催日:6月9日
雨天順延レースでエリオット・サドラーが3位
3位に入ったエリオット・サドラー(#11)と今季初レースながら
11位でフィニッシュしたドリュー・ヘリング(#54)
6月9日(日)にNASCARネイションワイド・シリーズの第12戦「DuPont Pioneer 250」が米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催された。
8日(土)決勝を前に午後4時5分から予選が行われ、アイオワでの初レースとなるブライアン・ヴィッカーズが2列目4番手。アイオワのコースレコードを持つエリオット・サドラーが7番手、今季初レ−スとなるドリュー・ヘリングが9番手につけ、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選後、午後7時過ぎに決勝レースが行われる予定であったが、降雨に見舞われたためレースは延期となり、翌9日(日)に開催されることとなった。9日はスプリント・カップ・シリーズ戦がポコノで行われるため、両レースを掛け持ちする予定であったジョー・ネメチェクはカップ・シリーズに出場。代わってケヴィン・リペイジが87号車をドライブすることとなった。
9日(日)午前10時1分、0.875マイルオーバルを250周(218.75マイル:約350km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
4番手スタートのヴィッカーズはポジションをキープ。7番手スタートのサドラー、9番手スタートのヘリング、12番手スタートのパーカー・クリガーマンが序盤から順位を上げ、トップ10圏内に浮上。ヴィッカーズとサドラーは、ライバルと3位争いを繰り広げた。
51周目、サイド・バイ・サイドでのバトルを展開していたヴィッカーズがスピン。全車ピットへ。ヴィッカーズはどこにも接触することなくレースに復帰したが、14位に後退。
ヴィッカーズはその後の長いグリーンフラッグ走行で着実に順位を取り戻していき、一時は5位まで順位を上げたが、155周目、再スタートでバランスを崩したアレックス・ボウマンと接触し、スピン。これに後続車両が突っ込んで多重クラッシュに。ヴィッカーズも車両にダメージを負い、ガレージでの長い修復を余儀なくされてしまった。
164周目には突然の雨に見舞われ、レースは赤旗中断。しかし、まもなく雨は止み、ジェットドライヤーカーでコースを乾燥させ、1時間強の中断の後、レースは再開された。
レース再開時には6位につけていたサドラーは、終盤戦で追い上げを開始。3位までポジションを上げ、更に上位を狙ったが、それ以上の追い上げは叶わず、3位でチェッカー。マイク・ブリスが10位。ヘリングが11位、ケニー・ウォレスが13位、クリガーマンが14位でフィニッシュした。
今大会の結果、サドラーはドライバーズランキングで5位へと2つ順位を上げた。
次戦第13戦は6月15日(土)、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー エリオット・サドラー:
「週末を通してのチームの努力により我々の"トヨタ カムリ"は本当に速かった。ピットクルーも素晴らしい仕事をしてくれた。雨に翻弄された週末だったが、我々は集中力を維持し続けた。この勢いを今後のレースにも活かしていきたい」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 14 | 6 | トレヴァー・ベイン | フォード | 250 | ||
2 | 1 | 3 | オースティン・ディロン | シボレー | 250 | ||
3 | 7 | 11 | エリオット・サドラー | トヨタ カムリ | 250 | ||
10 | 17 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 250 | ||
11 | 9 | 54 | ドリュー・ヘリング | トヨタ カムリ | 250 | ||
13 | 13 | 29 | ケニー・ウォレス | トヨタ カムリ | 250 | ||
14 | 12 | 77 | パーカー・クリガーマン | トヨタ カムリ | 250 | ||
16 | 19 | 44 | コール・ウィット | トヨタ カムリ | 249 | ||
18 | 30 | 14 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 248 | ||
19 | 28 | 87 | ケヴィン・リペイジ | トヨタ カムリ | 248 | ||
22 | 15 | 99 | アレックス・ボウマン | トヨタ カムリ | 244 | ||
26 | 37 | 24 | ケン・バトラー | トヨタ カムリ | 242 | ||
29 | 4 | 20 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 196 | ||
36 | 23 | 0 | ブレイク・コッホ | トヨタ カムリ | 10 | ||
40 | 34 | 10 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 2 | ||
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第7戦 Winstar World Casino 400
開催日:6月7日
4台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ
3位でフィニッシュしたジャーマン・キロガ(#77)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第7戦「Winstar World Casino 400」が6月7日(金)に米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
この週末はトップ3カテゴリーが全て別のコースで開催されるため、他カテゴリーのドライバーによるかけもち出場はなく、シリーズレギュラーと若手ドライバーによるバトルが展開された。
6日(木)2回の練習走行に続き、午後6時から予選が行われ、昨年のテキサス戦を2戦共に制しているジョニー・ソーターが今季初となるポールポジションを獲得。ティモシー・ペターズが7番手、マット・クラフトンが8番手につけ、11台の"トヨタ タンドラ"が決勝に進んだ。
7日(金)午後8時19分、1.5マイルオーバルを167周(250.5マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのソーターは、最初の11周は首位を守ったものの、ハンドリングに苦しみ、ライバルの先行を許してしまった。
42周目、今大会トラック・シリーズにデビューを果たしたチャド・ハッケンブラートが単独スピン。この日初めてのイエローコーションとなった。
全車ピットへ向かい、49周目に再スタートが切られたが、今度は8位を争っていたジョーイ・コールターがスピンし、クラッシュ。
先のピット作業で若干順位を落としたソーターに変わり、チームメイトのクラフトンとジャーマン・キロガがポジションアップ。3位争いを展開した。
その後はイエローコーションが出ず、100周目あたりからグリーン下でのピット作業を経て、終盤戦へ。
139周目に、他車のクラッシュによりこの日3度目のイエローコーションが出され、各車最後のピットへ。クラフトンが3位、キロガが5位、ウォレス・Jr.が7位、ソーターが8位で再スタート。ベテランのクラフトンとルーキーのキロガによるサイド・バイ・サイドでの3位争いが繰り広げられたが、残り2周となった165周目、ついにキロガがクラフトンをパスし、そのまま3位でチェッカー。クラフトンが4位、ルーキーのウォレス・Jr.が6位、ソーターが7位でフィニッシュした。
今大会の結果、ドライバーズランキングでは若干2位に差を詰められたものの、クラフトンが首位をキープ。ソーターが4位、ウォレス・Jr.が8位につけている。
次戦第8戦は6月27日(木)に米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催される。
ドライバー ジャーマン・キロガ:
「チームに感謝したい。我々の"トヨタ タンドラ"は素晴らしかった。我々が速いことはわかっていたが、もう少しピット戦略が上手く行けば良かった。もちろん、我々は十分に速く、失ったポジションはコース上で取り戻せた。今日の結果は本当に嬉しいし、チームを誇りに思う。次こそはメキシコ人のNASCAR初勝利を目指す」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 3 | 4 | ジェブ・バートン | シボレー | 167 | ||
2 | 2 | 3 | タイ・ディロン | シボレー | 167 | ||
3 | 13 | 77 | ジャーマン・キロガ | トヨタ タンドラ | 167 | ||
4 | 8 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 167 | ||
6 | 16 | 54 | ダレル・ウォレス・Jr. | トヨタ タンドラ | 167 | ||
7 | 1 | 98 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 167 | ||
14 | 7 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 166 | ||
15 | 12 | 7 | ジョン・ウェス・タウンリー | トヨタ タンドラ | 166 | ||
17 | 24 | 81 | デイビッド・スター | トヨタ タンドラ | 165 | ||
18 | 22 | 13 | トッド・ボダイン | トヨタ タンドラ | 165 | ||
25 | 11 | 18 | ジョーイ・コールター | トヨタ タンドラ | 78 | ||
26 | 21 | 51 | チャド・ハッケンブラート | トヨタ タンドラ | 40 | ||
28 | 26 | 7 | クリス・クックラム | トヨタ タンドラ | 17 | ||
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