NASCAR SPRINT CUP SERIES
第15戦 Quicken Loans 400
開催日:6月16日
マーティン・トゥルークス・Jr.3位、カイル・ブッシュ4位
4台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ
3位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルークス・Jr.(#56)と
4位で続いたカイル・ブッシュ(#18
6月16日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第15戦「Quicken Loans 400」が開催された。
1周2マイルのミシガンは、予選での1周平均速度が時速200マイル(約320km)を越えるハイスピードオーバル。コース幅が広く、ライン取りの自由度が高いことでも知られ、時速300kmオーバーでのサイド・バイ・サイド・バトルが繰り広げられる。
今大会の直前6月12日(水)に、トヨタでのNASCAR出場経験も多く持つジェイソン・リフラーがダートオーバルレースの事故で亡くなった。リフラーは2007年のブッシュ・シリーズ(現在のネイションワイド・シリーズ)で、参戦初年度の"トヨタ カムリ"に初優勝をもたらし、その後も各カテゴリーに参戦、前戦ポコノでは久しぶりにスプリント・カップ・シリーズにも出場したばかりだった。多くのドライバーがリフラーを偲んでのレース出場となったが、中でもデニー・ハムリンは、現在のメインスポンサーのカラーリングをリフラーが初めて使用したときと同じものに急遽変更してレースに臨んだ。
ミシガンでは過去にハムリンが2勝、カイル・ブッシュが1勝を"トヨタ カムリ"で挙げている。
14日(金)午後3時35分から予選が行われ、マット・ケンゼスが8番手、Ky.ブッシュが9番手、ハムリンが11番手、マーティン・トゥルークス・Jr.が13番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
16日(日)午後1時19分、2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。8番手グリッドのケンゼスが好スタートを切り、4位にジャンプアップ。ケンゼスは10周目には2位に浮上した。
前夜降り続いた雨のためにコース上は洗い流され、確認のために20周目にコンペティション・コーション。全車ピットへ。ここでKy.ブッシュがピットロード上で追い越しをしたとしてペナルティを科され、31位へと大きく後退。
42周目、この日4度目のピットでは、上位につけていたケンゼスが、他車との接触を避けようとしてタイムロス。7位へと順位を落とした。また、11番手スタートながら、序盤からハンドリングに苦しみ、じりじりと後退していたハムリンは、77周目、ついにピットでサスペンションを交換。周回遅れとなってしまった。
一方で、13番手スタートのトゥルークス・Jr.が着実に順位を上げ、トップ5圏内に浮上。
レースが折り返しを過ぎると、再び上位に復帰したケンゼスが2位で首位を追い、素晴らしい追い上げでトップ10圏内に復帰したKy.ブッシュとトゥルークス・Jr.がその後方につける展開となった。
166周目、最後まで走りきるだけの給油のためにトゥルークス・Jr.を含む数台がグリーン下でピットへ。その直後にイエローコーションが出され、残りの車両がピットへ向かうと、コース上に残ったトゥルークス・Jr.は2位へ浮上。ケンゼス4位、Ky.ブッシュ7位、23位スタートから徐々に順位を上げてきていたクリント・ボウヤーが8位で174周目に再スタートを切った。
しかし、この再スタートでケンゼスがバランスを崩しポジションダウン。トゥルークス・Jr.が最後まで首位を追ったが及ばず、3位でフィニッシュ。Ky.ブッシュが4位、ケンゼスが6位、ボウヤーが7位で続き、"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第16戦は6月23日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、ソノマ・レースウェイで行われる。
ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「我々はこの週末を通して、そして今日も、ハードに戦った。金曜日の時点では、我々の"トヨタ カムリ"は好調だったが、予選では望み通りの性能が出せず、昨日の練習走行でも苦戦したため、今日はいくつかの変更を施して臨んだ。クルーチーフとチームスタッフが素晴らしい仕事をしてくれた。特にロングランで我々の"トヨタ カムリ"は速かった。全体的には素晴らしい一日だった。ここ2週間、残念なレースが続いていただけに、本当に好結果を臨んでいた。この好調が維持できることを期待している」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 19 | 16 | グレッグ・ビッフル | フォード | 200 | ||
2 | 21 | 29 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 200 | ||
3 | 13 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 200 | ||
4 | 9 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 | ||
6 | 8 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 200 | ||
7 | 27 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 200 | ||
19 | 32 | 47 | AJ.アルメンディンガー | トヨタ カムリ | 200 | ||
26 | 22 | 55 | マーク・マーティン | トヨタ カムリ | 200 | ||
27 | 41 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 200 | ||
29 | 34 | 30 | デイビッド・ストレミー | トヨタ カムリ | 199 | ||
30 | 11 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 199 | ||
32 | 33 | 83 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 198 | ||
36 | 42 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 193 | ||
41 | 43 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 50 | ||
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第13戦 Alliance Truck Parts 250
開催日:6月15日
天候をにらみながらの燃費戦
カイル・ブッシュが4位
終盤首位を走るも25位に終わったパーカー・クリガーマン(#77)と
8位フィニッシュのエリオット・サドラー(#11)
6月15日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第13戦「Alliance Truck Parts 250」がミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
14日(金)の練習走行を経て、15日(土)午前10時35分から予選が行われ、ルーキーのアレックス・ボウマンが5番手、ブライアン・ヴィッカーズが9番手につけ、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後2時33分に2マイルオーバルを125周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。
1周目にいきなりボウマンがスピン。これを避けようとしたヴィッカーズら数台も巻き込まれ、多重クラッシュとなった。ヴィッカーズは壁にこそヒットはしなかったものの、イン側のグラスエリアに突っ込み、車両前部などを破損。スタート直後にしてガレージでの長い修復を余儀なくされてしまった。
一方で16番手スタートのパーカー・クリガーマンがポジションをアップ。スタート直後のイエローコーションからの再スタートでは8位につけていたが、好スタートを決めて5位へ浮上。14番手スタートのカイル・ブッシュも25周目にはトップ10圏内へと順位を上げた。
レースは最初の7周で2度にわたるイエローコーションが出されたものの、その後は出ず、40周目過ぎからグリーン下でのピット開始。その後もグリーンでのレースが続き、レースが折り返す63周目には、トップと同一周回は僅か13台。
また、レース開始前から心配されてきた空模様も、いつ降ってきてもおかしくない状況であり、各チーム、燃費戦略と空模様に悩まされるレースとなった。
64周目にコース上の異物によりこの日3度目のイエローコーション。19番手スタートからトップ10入りを伺う位置まで追い上げていたエリオット・サドラーがここでタイヤ2本交換作戦でポジションアップ。4台がコース上に残ったが、サドラーは9位、クリガーマンとKy.ブッシュがこれに続いて再スタート。得意のスタートダッシュを決めたKy.ブッシュが一気に5位に順位を上げた。
80周目にこの日4度目のイエローコーションが出されると、判断が分かれた。最後まで走りきるにはぎりぎりの周回だが、いつ雨が降り始めるかわからないため、サドラーとクリガーマンを含む数台がコース上に残り、トップでピットアウトしたKy.ブッシュが5位で88周目に再スタート。
99周目にもイエローコーションが出されたが、クリガーマンはピットに入らず、ついに首位に浮上した。
クリガーマンは13周にわたって首位を走行したが、雨は降らず、112周目に燃料切れに見舞われスローダウン。ピットで給油を行ったが、大きく順位を落としてしまった。
結局レースは最後まで雨が降ることなく進行し、終盤の燃費戦を走り抜いたKy.ブッシュが4位、サドラーが8位でフィニッシュした。
次戦第14戦は6月22日(土)、米国北部ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース、ロードアメリカで行われる。
ドライバー パーカー・クリガーマン:
「状況に合わせた完璧なレース運びが出来たと思った。クルーチーフの判断は間違っていなかったと思う。しかしレースを通してトップ5圏内で走れたことを思うと、結果は残念だ。スポンサーの地元で、トップを走れる速さを示せたが、望み通りの結果は得られなかった。最後の20周はコースが非常に汚れていたが、コーションは出なかった。そして我々は燃料切れに陥り、25位に終わった。結果だけ見れば不満の残る一日だったが、我々の"トヨタ カムリ"は十分なスピードを示すことが出来、多くの面で前向きな手応えも得られたと思う。次戦こそ良い結果でレースを終えたい」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 20 | 7 | リーガン・スミス | シボレー | 125 | ||
2 | 11 | 32 | カイル・ラーソン | シボレー | 125 | ||
3 | 2 | 33 | ポール・メナード | シボレー | 125 | ||
4 | 14 | 54 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 125 | ||
8 | 19 | 11 | エリオット・サドラー | トヨタ カムリ | 125 | ||
14 | 5 | 99 | アレックス・ボウマン | トヨタ カムリ | 124 | ||
15 | 23 | 44 | コール・ウィット | トヨタ カムリ | 124 | ||
21 | 28 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 123 | ||
22 | 25 | 24 | ブレイク・コッホ | トヨタ カムリ | 123 | ||
25 | 16 | 77 | パーカー・クリガーマン | トヨタ カムリ | 123 | ||
27 | 36 | 52 | ジョーイ・ゲイス | トヨタ カムリ | 122 | ||
28 | 37 | 14 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 120 | ||
29 | 27 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 119 | ||
33 | 9 | 20 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 80 | ||
34 | 35 | 0 | ケン・バトラー | トヨタ カムリ | 21 | ||
36 | 26 | 10 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 14 | ||
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