NASCAR SPRINT CUP SERIES
第19戦 Camping World RV Sales 301
開催日:7月14日
ブライアン・ヴィッカーズが今季初勝利!
トヨタは週末の3カテゴリー全てで1-2フィニッシュ
チームクルーと共に勝利を喜ぶブライアン・ヴィッカーズ
7月14日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第19戦「Camping World RV Sales 301」が開催された。
"マジック・マイル"の愛称を持つ同コースは、バンク角が最大で7度と小さく、タイトなコースが特徴。年に2回カップ・シリーズ戦が開催され、昨年秋の大会ではデニー・ハムリンが勝利を挙げている。
12日(金)午後3時40分から予選が行われ、カイル・ブッシュが4番手、ハムリンが7番手、マット・ケンゼスが12番手、ブライアン・ヴィッカーズが13番手につけ、13台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
14日(日)午後1時16分、1.058マイルオーバルを301周(318.46マイル:約510km)して競われる決勝レースがスタート。4番手グリッドのKy.ブッシュはスタート直後にいきなり2位へとポジションを上げると、最初のイエローコーションからの再スタートでこの日初めて首位に立った。
50周以上にわたって首位を快走したKy.ブッシュだったが、雲間から日差しが顔を出し、気温と路面温度が上がってきたことでハンドリングが変わり、ポジションダウン。追い上げてきたケンゼスがKy.ブッシュをかわし、トヨタ勢の最上位に躍り出た。
70周を過ぎたあたりからグリーン下でのピット作業が始まったが、トップ10圏内につけていたハムリンは、このピット作業でホイールナットを締め忘れるアクシデントに見舞われ、ペナルティで周回遅れに。続いて発生したコーション時には、ヴィッカーズがピットロードの速度違反でペナルティを受け、こちらも周回遅れとなってしまった。
"ラッキー・ドッグ"でのリードラップ復帰を狙っていたハムリンだったが、123周目に突然右タイヤがバースト。クラッシュはしなかったが30位以下へと更に順位を落としてしまった。
このコーション時のピット作業で2本タイヤ交換を選択したケンゼスが首位に浮上するも、続くコーションでのピットでは順位が入れ替わり、Ky.ブッシュがトップ5,ケンゼスと、後半戦に入って順位を上げてきたボウヤーがトップ10圏内でバトルを展開した。
レースが残り100周を切ると、イエローコーションが多発。210周目のこの日7度目のイエローコーションで、ハムリンはようやく"ラッキー・ドッグ"を獲得し、首位と同一周回に復帰。上位への追い上げを開始した。
このイエローコーションは、最後まで走りきるには厳しいタイミングながら各車ピットへ。ここで、直前まで25位前後を走行していたヴィッカーズがコース上に残るギャンブルに出て一気に5位へとポジションアップ。
一方で、トップ10をキープしていたケンゼスは、224周目、直前の2台が接触してスピン。見事なドライビングで接触することなくこれを避けたケンゼスだったが、タイヤを痛め、首位と同一周回最後尾の28位までポジションを落としてしまった。
その後もイエローコーションが連発する中、ヴィッカーズとKy.ブッシュはピットに入らず首位争いを継続。一方で、後続勢は終盤の逆転へ向け様々なピット戦略を採り、ケンゼスも268周目にはハムリンをかわしトップ10へと再浮上した。
ヴィッカーズはついに286周目に首位を奪取し、2位以下に2秒以上の大差で独走。3位につけるKy.ブッシュら首位を争う数台の燃料が最後まで持つかに注目が集まる中、レースは残り3周でのイエローコーションが出され1周延長、"グリーン・ホワイト・チェッカー"で決されることに。トップ10圏内にいたハムリンはピットでの給油とタイヤ交換を行い、19位からの最後の追い上げに賭けることとなった。
ヴィッカーズが首位、Ky.ブッシュ3位で再スタート。再スタートが切られてまもなく、2位につけていたトニー・スチュワート(シボレー)が燃料切れでスローダウン。その直後で、かろうじて避けたKy.ブッシュは2位に浮上したが、ヴィッカーズを捕らえるまでには至らず。
スポット参戦のヴィッカーズが逃げ切ってトップでチェッカーを受け、約4年ぶりのカップ・シリーズ勝利を挙げた。ヴィッカーズはチェッカー後、恒例の"バーンナウト"を行おうとしたが燃料切れでストップしてしまうほど、ぎりぎりでのトップチェッカーであった。
ヴィッカーズのカップ・シリーズ戦勝利は、2009年8月のミシガン戦以来。今季はネイションワイド・シリーズにフル参戦しているヴィッカーズにとって、カップ・シリーズでのキャリア通算3勝目を挙げることとなった。
Ky.ブッシュが2位に入り、ランキングは一つアップの6位に浮上。ケンゼスも9位とトップ10フィニッシュ。ボウヤーが13位、トゥルークス・Jr.が16位。最後の逆転を狙ったハムリンは21位に終わった。
前日行われたネイションワイド・シリーズではKy.ブッシュが勝利、ヴィッカーズが2位に入っており、また、同日アイオワで行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでもトヨタが1-2。トヨタはこの週末3カテゴリー全てで1-2フィニッシュの完全制覇を果たした。
次戦第20戦は1週インターバルをおいた7月28日(日)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー ブライアン・ヴィッカーズ:
「18号車(カイル・ブッシュ)と14号車(トニー・スチュワート)をかわした後、勝てる可能性があるとは感じたが、燃料が厳しく、最後までどうなるかわからなかった。最後の再スタートは摩耗したタイヤと厳しい燃料で、本当に緊張した。非常に暑い一日となったが、"トヨタ カムリ"は最後までよく走ってくれた。タフなレースだったが、勝利をかけて戦うのは楽しかった。私が健康上の問題でレースを欠場してから、この世界へと復帰し、そして再びこのヴィクトリーレーンに立つに至るまで、支えてくれた全ての人々に感謝したい」
ドライバー カイル・ブッシュ:
「今日の我々の"トヨタ カムリ"は最速の1台だったが、最後はチャンスがなかった。(ブライアン)ヴィッカーズが再スタートでアウト側を選んだので逆転を狙っていたが、前にいたトニー(スチュワート)が突然燃料切れでスローダウンし、危うく接触するところだった。あと2周レースが長ければ、ヴィッカーズは燃料切れに見舞われていたはずで、我々はまだ走ることが出来たので勝てただろう。しかし、同じトヨタチームである彼らの勝利は素晴らしいことであり、祝福したい。勝ちたかったのは確かだが、我々が今必要としているのは、"チェイス"で再び戦うことになるこのコースでのデータ収集やセッティングであり、今日の結果は悪くない」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 13 | 55 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 302 | ||
2 | 4 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 302 | ||
3 | 9 | 31 | ジェフ・バートン | シボレー | 302 | ||
9 | 12 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 302 | ||
13 | 20 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 302 | ||
16 | 19 | 56 | マーティン・トゥルークス・Jr. | トヨタ カムリ | 302 | ||
20 | 42 | 30 | デイビッド・ストレミー | トヨタ カムリ | 302 | ||
21 | 7 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 302 | ||
25 | 38 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 302 | ||
27 | 33 | 47 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 301 | ||
28 | 27 | 83 | デイビッド・ロイティマン | トヨタ カムリ | 299 | ||
38 | 31 | 93 | トラヴィス・クヴァピル | トヨタ カムリ | 236 | ||
41 | 41 | 52 | モーガン・シェファード | トヨタ カムリ | 92 | ||
43 | 34 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 75 | ||
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NASCAR NATIONWIDE SERIES
第17戦 CNBC Prime's The Profit 200
開催日:7月13日
カイル・ブッシュがレースを支配し今季7勝目!
"トヨタ カムリ"は一度も首位を譲らず全周回制覇
今季7勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#54)
7月13日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第17戦「CNBC Prime's The Profit 200」がニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催された。
同コースはカイル・ブッシュが得意としており、2009年から2011年まで3年連続で勝利を挙げている。
13日(土)決勝を前に、午前10時5分から予選が行われ、今大会が自身150戦目のシリーズ出場となるKy.ブッシュが今季4度目となるポールポジションを獲得。ブライアン・ヴィッカーズが2番手、マット・ケンゼスが8番手、エリオット・サドラーが9番手、パーカー・クリガーマンが10番手で続き、14台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後3時46分、1.06マイルオーバルを200周(211.6マイル:約340km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュがスタートから快調に逃げ、2番手スタートのヴィッカーズがこれを1秒ほどの差で追う展開。3位以降は大きく引き離す序盤戦となった。
34周目にコース上の異物によりこの日最初のイエローコーションが出され、全車ピットへ。Ky.ブッシュはここで作業のトラブルにより若干タイムをロスし、6位でピットアウト。代わって首位に立ったヴィッカーズにケンゼス、サドラーが続き、再スタートでケンゼスが首位を奪取した。
まもなくスピン車両によるイエローコーションが出されたが、上位勢はピットインせず、再スタート後はヴィッカーズが再び首位を奪還。ケンゼス、そして追い上げてきたKy.ブッシュが続き、3台の"トヨタ カムリ"が前半戦からレースを支配。折り返しを過ぎた106周目、Ky.ブッシュがヴィッカーズを逆転し首位に立った。
序盤の2回のイエローコーションのあとはなかなかコーションが出ないまま周回が重ねられ、110周を過ぎたあたりからグリーン下でのピット作業が始まった。このコースでは燃料をフルに給油して80周前後走れる計算となるため、燃料をセーブすれば、このグリーンピットのあとは無給油でぎりぎり走り切れる計算となる。ケンゼスが112周目、ヴィッカーズが117周目、Ky.ブッシュは119周目にピットイン。
全車がグリーンピットを終えた時点ではケンゼスが首位に立っていたが、その直後、122周目に、燃料切れのためにコース上に停まってしまった車両が出たためにイエローコーション。最後まで走りきるには厳しいケンゼスはここで再度ピットへ向かい、16位へ後退。
130周目にもイエローコーションが出されたが、Ky.ブッシュとヴィッカーズらはピットに入らず、1−2体制で首位争いを継続。サドラーが4位、ケンゼスも追い上げ6位前後で終盤戦に入った。
燃費レースのまま終わるかと思われた198周目、チャド・ハッケンブラートがターン2でスピンを喫しイエローコーション。レースは"グリーン・ホワイト・チェッカー"となった。
202周目に再スタートが切られたものの、直後に燃料切れの車両がコース上に停止し、2度目の"グリーン・ホワイト・チェッカー"。この再スタート時には、上位争いの2台がクラッシュし、レースは赤旗中断に。
3分弱の中断の後レースが再開され、規則で決められている最後となる3度目の"グリーン・ホワイト・チェッカー"が切られることとなった。
210周目に切られるはずのグリーンフラッグは、隊列が整わなかったために1周延長。予定よりも13周も多い、213周となったレースの最後のスタートが切られた。
Ky.ブッシュが好スタートを切り首位をキープし、ヴィッカーズがこれを追走。3位争いを繰り広げていたサドラーは、ファイナルラップを示すホワイトフラッグが振られた直後にターン2でスピン。しかし、レースはそのまま続行され、Ky.ブッシュが逃げ切り今季7勝目を挙げた。ヴィッカーズは2位、ケンゼスが10位でフィニッシュ。
今レース、全213周中141周でKy.ブッシュが首位、ヴィッカーズが63周、ケンゼスが9周首位を走行。"トヨタ カムリ"が一度も首位の座を譲ることなくレースを支配した。
今季これまでネイションワイド・シリーズの14戦に出場しているKy.ブッシュは勝率は50パーセントと脅威の快進撃を続けている。今季4度目のポール・トゥ・ウィンは、シリーズタイ記録。自身の持つシリーズ通算勝利記録も58へと伸ばした。
次戦第18戦は7月21日(日)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々は(ブライアン)ヴィッカーズよりも2周後にピットインしており、彼は3号車(オースティン・ディロン:シボレー)と激しくバトルをしていた。彼らからは2秒ほど前にいたが、それでも燃料が厳しいことには変わりはなかった。クルーチーフからは終盤"グリーン・ホワイト・チェッカー"になるかも知れないと言われていたので、後半は燃料だけでなくタイヤ、ブレーキもセーブして走った。我々の"トヨタ カムリ"は序盤こそ最高の仕上がりではなかったが、スタッフの頑張りで勝てる車両になった。昨年は燃料系のトラブルで残念な結果だったが、このコースのヴィクトリーレーンに戻ってくることが出来て嬉しい」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 54 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 213 | ||
2 | 2 | 20 | ブライアン・ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 213 | ||
3 | 11 | 3 | オースティン・ディロン | シボレー | 213 | ||
9 | 8 | 18 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 213 | ||
10 | 21 | 99 | アレックス・ボウマン | トヨタ カムリ | 213 | ||
17 | 20 | 19 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 213 | ||
18 | 9 | 11 | エリオット・サドラー | トヨタ カムリ | 213 | ||
20 | 10 | 77 | パーカー・クリガーマン | トヨタ カムリ | 211 | ||
21 | 19 | 44 | チャド・ハッケンブラート | トヨタ カムリ | 211 | ||
22 | 18 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 211 | ||
29 | 39 | 70 | トニー・レインズ | トヨタ カムリ | 208 | ||
31 | 33 | 14 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 207 | ||
36 | 26 | 24 | ブレット・バトラー | トヨタ カムリ | 100 | ||
37 | 31 | 0 | ブレイク・コッホ | トヨタ カムリ | 99 | ||
40 | 25 | 10 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 3 | ||
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第9戦 American Ethanol 200
開催日:7月13日
ティモシー・ペターズが今季初勝利
17歳ルーキーのエリック・ジョーンズが2位
今季初勝利、夏のアイオワ戦で昨年に続く2連勝を飾ったティモシー・ペターズ(#17)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第9戦「American Ethanol 200」が7月13日(土)に米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催された。
同日、ニューハンプシャーでネイションワイド・シリーズ戦が行われていることもあり、今大会はシリーズレギュラーと若手によるレースとなった。
アイオワでは昨年よりトラック・シリーズ戦が年2回行われているが、ティモシー・ペターズが昨年夏の大会を制している。
13日(土)決勝を前に午後5時から予選が行われ、ルーキーのジャーマン・キロガがメキシコ人ドライバーとして初めてポールポジションを獲得。17歳のルーキー、エリック・ジョーンズが7番手、ジョニー・ソーターが8番手、ジョーイ・コールターが9番手、ペターズが10番手につけ、10台の"トヨタ タンドラ"が決勝に進んだ。なお、21番手グリッドのダレル・ウォレス・Jr.は予選後に規定外の調整を行ったため、最後尾からスタートを切ることとなった。
予選に続き午後7時47分、0.875マイルオーバルを200周(175マイル:約280km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
ポールポジションのキロガは好スタートを切り首位をキープ。ソーター、ジョーンズ、ペターズ、コールター、クラフトンらがポジションを上げ、トップ10圏内で上位を争った。
55周目にコース上の異物でこの日初めてのイエローコーションが出されると、全車ピットへ。キロガは一つ順位を落としたが、ペターズが好ピットでキロガに続く3位に浮上。しかし、再スタートが切られてまもなく、キロガは後続に接触され、車両右後部にダメージ。ハンドリングにも不調をきたし、徐々に順位を落とすこととなってしまった。
その後レースは50周以上にわたってイエローコーションが出ることなく、ペターズが2位、ジョーンズが3位で首位を追走。
112周目、8位を争っていたソーターが壁にヒット。イエローコーションが出され全車ピットへ。ここで好ピットに助けられペターズが首位に浮上。ソーターは修復のため首位と同一周回最後尾の16位に後退。
再スタート直後に中団グループでクラッシュが発生。連続でのイエローコ−ションとなったが、そこからの再スタートで、3ワイドバトルの末に、ペターズは惜しくも首位陥落。それでもトップ5圏内はキープし、ジョーンズと共に逆転のチャンスを待った。
168周目、13位走行中のウォレス・Jr.がスピンを喫しイン側のダートにコースオフ。イエローコーションとなり、全車最後のピットへ。ここで、ジョーンズ、ペターズ、コールターら5台がタイヤ2本を選択。ペターズは好ピットで2位へとポジションを上げた。
最前列アウト側のペターズは再スタートをを決め、首位に浮上。しぶとく食い下がるライバルとのマッチレース状態となった。
残り11周というところで、9位を争っていたキロガがライバルと接触、キロガはかろうじて立て直し、順位もキープしたが、相手がスピンしイエローコーション。レースは残り6周での再スタートとなった。
首位のペターズはイン側を選択し、再び見事なスタートダッシュを決めた。3位でペターズの後方に続いていたジョーンズもこの機にイン側から先行車をパスし、2位浮上。
勢いに乗るジョーンズは、ペターズを上回るペースで追い上げ、ファイナルラップはテール・トゥ・ノーズ状態にまで迫ったが逆転は叶わず。ペターズが今季初優勝を飾った。
健闘を見せたジョーンズは2位。トラック・シリーズにデビューして僅か3戦目の17歳ルーキーが、見事自己最高位でのフィニッシュを果たした。ジョーンズはデビューからの3戦全てでトップ10フィニッシュを続けている。6位にポイントリーダーのクラフトン、8位に後方スタートから追い上げたウォレス・Jr.、9位にコールターが入った。17歳のジョーンズ、23歳のコールター、19歳のウォレス・Jr.と、若きドライバーが活躍を見せた大会となった。
ランキングではクラフトンが6位と着実にポイントを稼ぎ、2位との差を38ポイントへと広げた。ソーターの5位は変わらず。優勝したペターズは8位へと2つポジションを上げた。
次戦第10戦は7月24日(水)に米国北部オハイオ州ロスバーグのダートオーバル、エルドラ・スピードウェイで開催される。
ドライバー ティモシー・ペターズ:
「正直なところ、今日の"トヨタ タンドラ"はコーナーで望み通りの仕上がりにはなっておらず、ひどいオーバーステア症状に苦しんだ。しかし、クルーチーフは常に私に落ち着くよう無線で伝え、粘り強くセッティングを変更し、最後は2本タイヤ交換という好判断で首位を争えるポジションをキープしてくれた。クルーチーフとスタッフには感謝してもしきれない。再びヴィクトリーレーンに戻ることが出来、素晴らしい夜になった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 10 | 17 | ティモシー・ペターズ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
2 | 7 | 51 | エリック・ジョーンズ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
3 | 12 | 31 | ジェイムズ・ブッシャー | シボレー | 200 | ||
6 | 16 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 200 | ||
8 | 21 | 54 | ダレル・ウォレス・Jr. | トヨタ タンドラ | 200 | ||
9 | 9 | 18 | ジョーイ・コールター | トヨタ タンドラ | 200 | ||
11 | 8 | 98 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 200 | ||
12 | 14 | 7 | ジョン・ウェス・タウンリー | トヨタ タンドラ | 200 | ||
14 | 1 | 77 | ジャーマン・キロガ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
21 | 27 | 13 | フランク・キンメル | トヨタ タンドラ | 199 | ||
24 | 28 | 81 | ジミー・ウェラー3世 | トヨタ タンドラ | 197 | ||
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