雨天短縮終了レースでマット・ケンゼスが4位
エクスフィニティ・シリーズではカイル・ブッシュが復帰戦勝利!
ミシガンで行われたスプリント・カップ・シリーズ戦は、降雨で計2時間以上赤旗中断の末に、短縮終了。最後は終了のタイミングを計っての戦略戦となったが、マット・ケンゼスが4位フィニッシュ。同じミシガンで前日に行われたエクスフィニティ・シリーズでは、開幕戦以来の復帰となったカイル・ブッシュが逆転勝利を飾った。ゲートウェイでのキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、レースを支配していたエリック・ジョーンズとマット・クラフトンが共に終盤アクシデントに見舞われ、ジョニー・ソーターが3位フィニッシュとなった。
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第15戦 Quicken Loans 400
開催日:6月14日
雨天短縮終了レースでマット・ケンゼスが4位
4位フィニッシュを果たしたマット・ケンゼス(#20)
6月14日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第15戦「Quicken Loans 400」が開催された。
年間2戦行われるミシガンのカップ・シリーズ戦で、トヨタは過去4勝。そのうちデニー・ハムリンが2勝、カイル・ブッシュが1勝を挙げている。また、マット・ケンゼスとカール・エドワーズもトヨタ移籍以前に2勝を挙げており、トヨタ勢の活躍に期待がかかった。
12日(金)練習走行のあと、午後4時15分より予選が行われ、エドワーズが2列目4番手。カイル・ブッシュが10番手、ケンゼスが12番手、ハムリンが13番手で続き、9台の"トヨタ カムリ"が決勝に進んだ。13日(土)の2回の練習走行では、カイル・ブッシュが4番手、3番手と好タイムをマーク。カイル・ブッシュはその後行われたエクスフィニティ・シリーズ戦も制し、勢いに乗って決勝に臨んだ。
14日(日)午後1時8分、2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。2列目4番手スタートのエドワーズが好ダッシュで首位浮上。12番手スタートのケンゼスも7位へとジャンプアップを果たした。
11周目、コースの一部で雨が降り始めたためにイエローコーション。14周目には赤旗が出されることに。1時間ほどの中断の後、一旦レースは再開されたが、再開直後のイエローコーション中に再び雨に見舞われ赤旗中断。"トヨタ タンドラ"に搭載された"エア・タイタン"でコースを乾燥し、トータル1時間半強の中断の後にレースが再開された。
再スタート後もエドワーズが首位をキープ。雨で洗い流されたコースでのタイヤの摩耗をチェックするため、40周目にコンペティション・コーションが出されると、全車ピットに向かい、上位勢の多くはタイヤを2本交換。カイル・ブッシュ3位、エドワーズ4位、ケンゼス6位、4本交換したハムリンは23位でピットアウト。
しかし、このコーション中にも雨が降り始め、再び30分以上にわたっての赤旗中断となってしまった。
レースが再開され、52周目に再スタートが切られたが、まだ完全に路面が乾いていなかったのか、トヨタ勢最上位の3位につけていたカイル・ブッシュが壁に激しくクラッシュ。車体に大きなダメージを負い、ガレージでの修復を余儀なくされてしまった。
60周目、ケンゼス2位、エドワーズ3位で再スタートを切り、首位を追走。途中、ケンゼスのフロントグリルに異物が張り付いたため、順位を入れ替え、エドワーズの後方に着くことでこの異物を取り除いたが、その後、再びケンゼスが前に出た。
イエローコーションが出ないままの展開となり、80周目過ぎからグリーンピット開始。首位の車両がピットインしたことでケンゼスは83周目に首位浮上。翌周、ケンゼスもグリーンピットを行った。
先のピットでタイヤ4本交換としたことで後方に沈み、集団の中で苦戦を強いられていたハムリンは、ピットタイミングを引っ張り、94周目、2位まで順位を上げてグリーンピット。
レースが100周の折り返しを過ぎた後もコーションは出ず。ケンゼスは2位をキープしたが、エドワーズはセッティング変更が裏目に出て徐々にポジションダウン。ハムリンも2本タイヤで苦戦し、20位前後での走行が続いた。
120周目過ぎから2度目のグリーンピットが始まり、ケンゼスがピットイン。この時点で、空は再び暗さを増しており、雨天でのレース終了を睨んで、各車戦略に頭を悩ませることとなった。
126周目、直前まで首位を走行していた車両がタイヤバーストによりイエローコーション。このコーションでハムリンはピットへ。エドワーズは一旦コース上に残ったが、燃料が厳しくなり、翌周ピットへ。先にピットインしていた車両の後方に着くこととなり、大きく順位を落としてしまった。
130周目、ケンゼス5位、32番手スタートから後半順位を上げてきたクリント・ボウヤーが9位、ハムリン11位、エドワーズ14位で再スタート。しかし、まもなく強い雨が降り始め、レースは137周目にイエローコーション。その後赤旗が出され、短縮終了となった。
最後の再スタートで燃料ギャンブルに出た首位の車両が燃料切れに陥ったため、ケンゼスは一つ順位を上げ4位でフィニッシュ。ボウヤー10位、ハムリン11位、エドワーズ12位でレースを終えることとなった。
次戦第16戦は6月28日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、ソノマ・レースウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー マット・ケンゼス:
「我々の"トヨタ カムリ"は好調だった。それだけに、イエローコーションばかりでフラストレーションの溜まるレースだった。ファンにとっても残念なレースになってしまった。最後の一つ前のスティントではオーバーステア症状が酷く、調整しきれなかった。少なくとも後7,8周走りたかった。雨が降ってくるのが早すぎた」
ドライバー カール・エドワーズ:
「好調な"トヨタ カムリ"と共に首位を奪うなど、良い走りが出来た。最後はクルーチーフがコース上に残る判断をした。もう少し早く雨が来ると思ったのだが、そうはならなかった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 24 | 41 | カート・ブッシュ | シボレー | 138 | ||
2 | 14 | 88 | デイル・アーンハート・Jr. | シボレー | 138 | ||
3 | 9 | 78 | マーティン・トゥルークス・Jr. | シボレー | 138 | ||
4 | 12 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 138 | ||
10 | 32 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 138 | ||
11 | 13 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 138 | ||
12 | 4 | 19 | カール・エドワーズ | トヨタ カムリ | 138 | ||
35 | 18 | 55 | デイビッド・レーガン | トヨタ カムリ | 136 | ||
37 | 38 | 26 | ジェブ・バートン | トヨタ カムリ | 136 | ||
38 | 41 | 23 | J.J.イェリー | トヨタ カムリ | 136 | ||
39 | 43 | 83 | マット・ディベネデット | トヨタ カムリ | 136 | ||
43 | 10 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 52 | ||
|
|
NASCAR XFINITY SERIES
第13戦 Great Clips 250
開催日:16月13日
カイル・ブッシュがシリーズ復帰戦で優勝!
復帰戦で今季初勝利を挙げたカイル・ブッシュ
6月13日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第13戦「Great Clips 250」がミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
ミシガンでの同シリーズ戦は年間1回の開催。トヨタは2012年に1勝を挙げている。
今大会、シリーズ開幕戦で負傷したカイル・ブッシュが出場する。カイル・ブッシュはスプリント・カップ・シリーズでは既に復帰を果たしているが、エクスフィニティ・シリーズでは開幕戦での負傷以来の決勝出場となる。
12日(金)に2度の練習走行を経て、13日(土)決勝を前に午前10時15分より予選開始。今季よりシリーズにフル参戦している23歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが10番手、カイル・ブッシュが11番手、デニー・ハムリンが13番手につけ、10台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後1時43分、2マイルオーバルを125周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。11番手スタートのカイル・ブッシュ、13番手のサレスが共に7位、8位へとジャンプアップ。
6周目に早くもスピン車両によるイエローコーションが出され、10周目に再スタートが切られると、カイル・ブッシュがここでも好ダッシュを見せて一気に2位へ。16周目には前走車をかわし、首位に立った。
25周目のコンペティション・コーションで全車ピットへ。カイル・ブッシュはタイヤ2本交換で首位をキープ。同じく2本交換作戦を採ったハムリンは、6位へとポジションを上げたが、ピット作業でタイヤを適正に管理出来なかったとしてペナルティを科され、首位と同一周回最後尾へ後退。30位以下へと順位を落としてしまった。
再スタートしてすぐに16位につけていたケール・コンリーがスピン。そのすぐ後ろにいたサレスとハムリンは間一髪これを回避。
先の再スタートで3ワイド首位争いとなった瞬間にコーションが出されたため、3位に後退していたカイル・ブッシュだったが、コンリーのスピンによる再スタートでは首位を奪還した。
42周目、カイル・ブッシュはタイヤ4本交換のライバルの先行を許すも、2位で追撃を続行。45周目にコース上に止まってしまった車両によりこの日4度目となるイエローコーションが出されると、カイル・ブッシュを含む上位2台と、16位まで順位を上げていたハムリンらを除いてピットへ。コースに残ったハムリンはこれで3位へと一気に順位を上げることとなった。
49周目に再スタートが切られると、カイル・ブッシュは首位争いの隊列から外れ、5位に後退。これをかわしたハムリンが3位へ。カイル・ブッシュは徐々に順位を取り戻し、70周目には2位まで上げて見せたが、このスティントはコーションが出ない展開となり、先のコーションでピットに入っていなかったカイル・ブッシュは75周目にグリーン下でピットイン。周回遅れに。
最後まで走り切るにはぎりぎりのタイミングでの給油ピットとなるため、ハムリンはペースをやや落としながらピットタイミングを伸ばす作戦に出た。しかし、80周目にハムリンは痛恨の燃料切れ。スローダウンしながらも何とかピットへたどり着いたが、再スタート時にも何度かエンジンストールを喫し、2周遅れとなってしまった。
ピット戦略の違いで周回遅れとなっていたカイル・ブッシュだったが、その後もイエローコーションは出ず、先のコーションでピットインしていた車両も次々にグリーンピット。90周目には首位争いに返り咲くこととなった。
ほとんどの車両が最後まで走り切るためのグリーンピットを終えた直後の92周目にコース上の異物でイエローコーション。カイル・ブッシュのグリーンピットはぎりぎりのタイミングだったため、ここでもピットへ向かい、燃料の追加、そして最後のバトルのためにタイヤを4本交換。上位勢はほとんどがコース上に残ったため、カイル・ブッシュは13位に後退。
残り29周での再スタートは4ワイドになる激戦に。そんな中、カイル・ブッシュは僅か1周で4位まで一気にポジションアップ。
15位を走行しながら、異常振動と不調を訴えていたサレスが、102周目にクラッシュ。ルーキーに厳しいミシガンでの初レースで、洗礼を受けることとなってしまった。
このクラッシュでコーションが出され、周回遅れの最上位に浮上していたハムリンが"ラッキー・ドッグ"を獲得、首位と同一周回に復帰した。
残り20周での再スタートが切られると、2列目4番手からカイル・ブッシュが3ワイドでの首位争いを繰り広げたが、後方でデイビッド・スターらが絡むクラッシュ。このコーションからの再スタート直後にもケール・コンリーを含む4台が絡む多重クラッシュが発生し、レースは赤旗中断に。
5分ほどの中断の後にレースは再開され、残り10周での最終決戦となった。
最前列2番手のカイル・ブッシュだったが、再スタート時に後続の支援を得られず、4位に後退。カイル・ブッシュをかわして前に出た、カップ・シリーズのトップドライバーであるケヴィン・ハーヴィック(シボレー)とジョーイ・ロガーノ(フォード)は、バトルの中で共にハーフスピンを喫し、カイル・ブッシュはこれをパス。
残るはシリーズレギュラーのチェイス・エリオット(シボレー)。カイル・ブッシュは徐々にその差を詰めると、121周目にはサイド・バイ・サイドに持ち込み、翌周エリオットをパス。首位に立ったカイル・ブッシュはエリオットの追撃を抑えきり、トップでチェッカー。
開幕戦で負傷し、欠場していたカイル・ブッシュが、復帰戦で見事今季初勝利を飾った。ハムリンが10位、サレスは20位に終わった。
次戦第14戦は6月20日(土)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「これは明日、日曜日へ向けての準備に過ぎない。でもやっとスタートが切れた。素晴らしいスタートを切らせてくれたチームやスポンサー、トヨタ、TRD、クルーチーフに感謝する。ピット戦略で若干順位を落とすこともあったが、取り返せた。ハードなレースだった。サイド・バイ・サイドでのバトルが続く、クレイジーなレースだったが、最後は勝つことが出来た。広いコースで、自分にとってはとにかく楽しいレースだったし、ファンにとっても楽しめたショーだったことを願う。我々の"トヨタ カムリ"は本当に速く、ここ(ヴィクトリーレーン)に立てたことも驚きではない」
リザルト
決勝結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 11 | 54 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 125 | ||
2 | 12 | 9 | チェイス・エリオット | シボレー | 125 | ||
3 | 4 | 42 | カイル・ラーソン | シボレー | 125 | ||
10 | 13 | 20 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 125 | ||
20 | 10 | 18 | ダニエル・サレス | トヨタ カムリ | 124 | ||
23 | 32 | 24 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 124 | ||
25 | 24 | 28 | J.J.イェリー | トヨタ カムリ | 122 | ||
26 | 29 | 14 | ケール・コンリー | トヨタ カムリ | 122 | ||
33 | 21 | 44 | デイビッド・スター | トヨタ カムリ | 105 | ||
36 | 25 | 8 | ブレイク・コッホ | トヨタ カムリ | 74 | ||
39 | 31 | 19 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 2 | ||
40 | 30 | 26 | Cj.フェイソン | トヨタ カムリ | 0 | ||
|
|
NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第8戦 American Ethanol Presents the Drivin for Linemen 200
開催日:6月13日
ジョニー・ソーターが3位フィニッシュ
首位を争うも終盤のアクシデントでレースを終えたエリックジョーンズ(#4)とマット・クラフトン(#88)、3位でフィニッシュしたジョニー・ソーター(#98)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第8戦「American Ethanol Presents the Drivin for Linemen 200」が6月13日(土)に米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで開催された。
カップとエクスフィニティがミシガンで開催されているため、今大会はシリーズレギュラードライバーと若手スポット参戦ドライバーによって争われた。
ゲートウェイでのNASCARシリーズは現在、昨年4年ぶりの開催となったトラック・シリーズのみが行われている。トヨタは過去4勝、昨年の復活戦も制している。
トラック・シリーズのみの単独開催である今大会は、練習走行、予選、決勝全ての走行セッションが13日(土)に行われるワンデイ・イベント。午前中2時間半にわたる練習走行が行われたあと、午後4時45分より予選の予定であったが、セッション開始直前に降り始めた雨により予選はキャンセル。規則により、決勝スターティンググリッドは練習走行でのタイムにより決定され、トップタイムをマークしたエリック・ジョーンズが今季4度目のポールポジション。前戦今季3勝目を挙げた、2年連続チャンピオンのマット・クラフトンが3番手、チームメイトのジョニー・ソーターが4番目で2列目に並んだ。エリック・ジョーンズと共にカイル・ブッシュ・モータースポーツより出場する19歳のマット・ティフトが8番手、18歳のカナダ人ドライバー、キャメロン・ヘイリーが9番手につけ、8台の"トヨタ タンドラ"が決勝に進んだ。
予選に続き、午後7時半より決勝レースが行われる予定であったが、スタートセレモニー直前に激しい雨に見舞われ、スタートは順延。濡れた路面を乾燥させるために時間がかかり、予定よりも2時間ほど遅れた午後9時44分に1.25マイルオーバルを160周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタートした。
ポールポジションのエリック・ジョーンズはスタートからポジションをキープ。13周目にはクラフトン、ソーターも2位、3位へとポジションを上げ、序盤から"トヨタ タンドラ"がトップ3体制に。エリック・ジョーンズとクラフトンが後続を大きく引き離していった。
53周目に14位走行中のジャスティン・ボストンが他車と接触しクラッシュ。この日最初のイエローコーションが出され、全車ピットへ。このピットではクラフトンが首位浮上。エリック・ジョーンズ、ティフト、ソーターと"トヨタ タンドラ"がトップ4を占めて再スタートが切られた。
イン側をクラフトンが選択したため、アウト側最前列から再スタートを切ったエリック・ジョーンズが、好ダッシュで首位を奪還。再びエリック・ジョーンズとクラフトンが後続を引き離してのマッチレースが続いた。
レースが折り返しとなる80周目にコース上の異物によりイエローコーション。ここで給油しても最低もう1回のピットが必要となるため、クラフトンはピットに向かわず、コースに残ることを選択。エリック・ジョーンズを含む他の車両はピットへ向かい、戦略が分かれた。
ソーターら何台かが2本タイヤ交換作戦に出て、4本交換したエリック・ジョーンズは6位で再スタート。後続の車両からオイルが出ており、このオイルに乗ってしまったティフトがクラッシュ。すぐにコーションとなり、ここでぎりぎりのタイミングながらクラフトンがピットへ。
コースに残ったソーターが首位、エリック・ジョーンズ3位で残り61周での再スタート。ソーターは1台にかわされるも、離されることなく、エリック・ジョーンズと3台での激しい首位争いとなった。
残り50周を切ったところで、エリック・ジョーンズが首位を奪還。再び後続を引き離していった。
117周目にこの日4度目となるイエローコーション。ここで各車最後となるピットへ。このピットでも好作業を見せたクラフトンが首位を奪還。エリック・ジョーンズ3位で再スタート。
再スタート後はエリック・ジョーンズが2位に上がると、クラフトンとの激しい首位争いを繰り広げた。
142周目、クラフトンを追い詰めていたエリック・ジョーンズが、タイヤバーストに見舞われ痛恨のスピン。この影響でバッテリにもトラブルが出たジョーンズはスローダウン。前半戦を支配したエリック・ジョーンズだったが、残り15周で無念の戦線離脱となってしまった。
これによる5度目のイエローコーションとなり、最前列アウトサイドからで再スタートを切ったクラフトンだったが、サイド・バイ・サイドのバトルの中でイン側の車両に接触され、壁にクラッシュ。クラフトンもチェッカーまで後10周というところでレースを終えることとなってしまった。
これでトヨタ勢の最上位はソーター。残り5周での再スタートも3ワイドのバトルとなったが、ソーターは3位のポジションを守ってチェッカー。ヘイリーが5位、ティモシー・ピーターズが6位、ベン・ケネディが7位で4台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第9戦は6月19日(金)に米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催される。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー ジョニー・ソーター:
「フラストレーションの溜まるレースだった。我々の"トヨタ タンドラ"は最速ではなかったが、3位のスピードはあった。レース中に大きなセッティング変更を行い、それは効を奏したが、想像していたほどではなかった。ピットロードでのいくつかのトラブルにより、このコースでは重要なコース上のポジションを失ってしまった。しかし、その後のバトルで順位を取り戻し、トップ5フィニッシュは果たせた。我々は毎周正しい方向性で進化している。素晴らしいチームのおかげだ」
リザルト
決勝結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 2 | 0 | コール・カスター | シボレー | 160 | ||
2 | 14 | 23 | スペンサー・ギャラハー | シボレー | 160 | ||
3 | 4 | 98 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 160 | ||
5 | 9 | 13 | キャメロン・ヘイリー | トヨタ タンドラ | 160 | ||
6 | 13 | 17 | ティモシー・ピーターズ | トヨタ タンドラ | 160 | ||
7 | 15 | 11 | ベン・ケネディ | トヨタ タンドラ | 160 | ||
21 | 3 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 151 | ||
23 | 1 | 4 | エリック・ジョーンズ | トヨタ タンドラ | 145 | ||
25 | 8 | 51 | マット・ティフト | トヨタ タンドラ | 92 | ||
27 | 19 | 54 | ジャスティン・ボストン | トヨタ タンドラ | 51 | ||
|
|