2015年9月29日(火)配信

マット・ケンゼスが今季5勝目で"チェイス"次ラウンド進出決定!
"トヨタ カムリ"は"チェイス"2戦連続1-2フィニッシュ

 ニューハンプシャー州ロードンで行われた"チェイス"の第2戦は燃費戦となり、残り2周で首位に立ったマット・ケンゼスが今季5勝目。前戦のハムリンに続き"チェイス"次ラウンド進出を決めた。ハムリンが2位に入り"トヨタ カムリ"は3戦連続の1-2フィニッシュで4連勝。エクスフィニティ・シリーズでは、エリック・ジョーンズと今大会デビューしたマット・ティフトの19歳コンビが上位を争ったがそれぞれ8位/10位。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは惜しくも勝利を逃すもベテラン勢が2-3-4位フィニッシュを果たした。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第28戦 Sylvania 300

開催日:9月27日

マット・ケンゼスが今季5勝目で"チェイス"次ラウンド進出決定!
"トヨタ カムリ"は"チェイス"2戦連続1-2フィニッシュ


"チェイス"2戦目を制しデニー・ハムリンに続き2人目の次ラウンド進出を決めたマット・ケンゼス

 9月27日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第28戦「Sylvania 300」が開催された。
 1周1.058マイル(約1.7km)のショートオーバルは、コーナーのバンク角が2度から7度と低く、ほぼフラットな印象のコース。「マジック・マイル」の愛称を持つ。
 1990年に開設されたやや新しいコースで、カップ・シリーズは1993年より開催。カップ・シリーズ戦は年に2回行われており、トヨタはこれまでに5勝。"チェイス"内の開催となる秋の大会では、2012年にデニー・ハムリン、2013年にマット・ケンゼスが勝利。今年初夏の第19戦ではカイル・ブッシュが勝利を挙げている。
 今季後半戦に入って絶好調のトヨタ勢は、直近の12戦で9勝。ここ3戦ではエドワーズ、ケンゼス、ハムリンが勝利を挙げており、今大会カイル・ブッシュが勝利を挙げれば、4戦連続で同一チームの別ドライバーが勝利を挙げることとなる。

 25日(金)正午からの練習走行に続き、午後4時45分から予選が行われ、練習走行でトップタイムと好調なカール・エドワーズが今季3度目のポールポジションを獲得。ハムリンが7番手、ケンゼスが13番手、カイル・ブッシュが17番手で続き、9台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 27日(日)は好天に恵まれ、午後2時20分に1.058マイルオーバルを300周(317.4マイル:約510km)して競われる決勝レースがスタート。
 ポールポジションのエドワーズが首位をキープするも、2番手のケヴィン・ハーヴィック(シボレー)が続き、序盤から2台が後続を引き離しての激しい首位争いを展開。後方では、17番手スタートのカイル・ブッシュが順位を上げ、13番手スタートからトップ10入りしたケンゼスに続く11位へと浮上した。
 36周目にクラッシュ車両によりこの日最初のイエローコーション。全車ピットへ。2本タイヤ交換作戦の車両が出たためやや順位が変動。再スタート後には数周でのイエローコーションが連発したが、上位勢はピットインせず。
 65周目、6位のハムリンを先頭に、カイル・ブッシュ、ケンゼス、エドワーズが続いての再スタートが切られた後は、50周以上に渡ってのグリーンランとなり、まもなくグリーンピットかと思われた119周目に、この日4度目のイエローコーション。
 全車ピットへ向かい、ケンゼスが6位、ハムリン、カイル・ブッシュ、エドワーズが8,9,10位で再スタートが切られると、ケンゼスが好ダッシュで4位へ。150周目にはケンゼスは3位、ハムリンがこれに続く4位へとポジションを上げた。
 4台による僅差での6位争いで、9位から追い上げを図っていたカイル・ブッシュだったが、159周目に突然右前タイヤのバーストに見舞われ、壁に激しくクラッシュ。ガレージでの修復を余儀なくされてしまった。
 これにより出されたコーションで全車ピットへ。コーション前にはトップ10をうかがえる位置につけていたエドワーズは、タイヤ2本交換作戦を採り2位へジャンプアップ。しかし、ピット作業時に工具が指定エリアからはみ出したとして痛恨のペナルティ。首位と同一周回最後尾の26位まで順位を落とすこととなってしまった。
 ケンゼスが3位で前の2台を追う後方では、9位で再スタートしたハムリンが徐々にポジションを上げ、185周目には5位へ。エドワーズは後方の混戦を抜け出すのに苦しみ、24位を走行中、192周目にコース上の異物によりイエローコーション。
 このコーション時のピットで、ケンゼスは2本タイヤ交換作戦を採り首位浮上。4本交換のハムリンが10位、エドワーズが20位で再スタート。ここで、ガレージでの長い修復作業を行っていたカイル・ブッシュが36周遅れの40位ながらコースへと復帰した。
 204周目、デイビッド・レーガンを含む3台が絡む多重クラッシュが発生。車両除去のために6分間ほどの赤旗中断に。レース再開後、再スタートが切られてわずか2周でイエローコーション。ここで残りが88周ほどと、最後までぎりぎり走り切れるかどうかという周回となり、多くの車両がピットイン。ケンゼスとハムリンはコース上に残る作戦に出て、1-2位へとポジションを上げた。
 再スタートではケンゼスが先行したが、3周でハムリンがケンゼスをかわし首位に。エドワーズも226周目にトップ10圏内に浮上した。
 237周目、クラッシュ車両によりこの日9度目となるイエローコーション。ここでハムリンとケンゼスを含む車両がピットへ。先のピットの後、最後まで走り切る作戦の車両と、戦略が分かれた。エドワーズはここでコース上に残り、5位へポジションアップ。
 エドワーズ5位、ハムリン10位、ケンゼス11位で残り58周での再スタート。燃料をセーブする必要があり、タイヤも摩耗している未ピット勢に対し、ハムリンとケンゼスは新しいタイヤで猛烈な追い上げを開始。わずか7周で2台揃ってトップ5へ浮上すると、254周目には2位、3位へ。首位を逃げるケヴィン・ハーヴィックを追った。
 しかし、この日速さを見せたハーヴィックは首位を堅守し、ケンゼスはテール・トゥ・ノーズで攻めたが逆転には至らず。そのままチェッカーかと思われたが、残り2周というところでハーヴィックが燃料切れ。これでケンゼスとハムリンが1-2体制となり、そのままチェッカー。ケンゼスは今季最多となる5勝目を挙げ、ハムリンに続き、"チェイス"の次ラウンド"コンテンダー12"への進出を決めた。
 エドワーズも5位でフィニッシュ。これで、エドワーズは次戦32位以内でフィニッシュすれば次ラウンド進出が決まる。
 ドライバーズランキングでもケンゼス、ハムリン、エドワーズがトップ3を占めている。"トヨタ カムリ"は3戦連続の1-2フィニッシュで4連勝。
 カイル・ブッシュは修復後最後まで走り切り、37位。ランキングでは次ラウンド進出ライン外の13位へと後退したが、11位から14位までの4台はわずか2ポイント差となっており、次戦でのトップ12入り、次ラウンド進出を狙う。

 次戦第29戦は10月4日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー マット・ケンゼス:
「我々はここで勝たなければならなかった。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。彼(ケヴィン・ハーヴィック:シボレー)は我々よりも速かった。しかし、最後はわずかに燃料が足りなかったようだ。彼の燃料が厳しいことは分かっていたが、最後まで持つかどうかはわからなかった。私は少し抑えながらも、ハードに攻めた。デニー(ハムリン)とのバトルは激しかったが、そこでもタイヤをセーブし続けた。最後まで4号車(ハーヴィック)にプレッシャーをかけ続けなくてはならないことは分かっていたが、パスは難しいかも知れないと感じていた。信じられない結果だ。良くやってくれたみんなに感謝したい」

ドライバー デニー・ハムリン:
「本当に良いレースが戦えた。レースを通してトップ5の速さを示せたと思う。最後のピットの後、60周ほど残っていたと思うが、燃料もタイヤも充分な状態で、周回遅れをかわしながら4号車にプレッシャーをかけ続けることが出来た。最後は右フロントタイヤに若干のトラブルが出たが、最後まで走り切れて良かった。チームにとって良い一日になった。次戦ドーバーが楽しみだ」

ドライバー カール・エドワーズ:
「ピットロードでのペナルティを受けることになったが、クルーは決して諦めなかった。そしてその後は最速の作業で送り出してくれた。5位はチームにとっても、トヨタ、スポンサーにとっても満足いく結果だ。"チェイス"次ラウンド進出については、33ポイントのクッションがあり、着実に走り切れば良いので、楽しみながらレースが出来ると思う。心配はしていない。マット(ケンゼス)の勝利は素晴らしい。彼なら勝てると思っていた。このチームの一員として戦えるのは最高だ」

ドライバー カイル・ブッシュ:
「今日は残念ながら運に恵まれず、我々の日ではなかった。チームは週末を通しハードに作業を続けてくれた。特にクラッシュ後のガレージでは迅速な作業でコースに戻してくれて、可能な限りのポイントは獲得出来た。次戦ドーバーでは良い結果を得て、次のラウンドに進めればと思う」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
11320マット・ケンゼストヨタ カムリ300
2711デニー・ハムリントヨタ カムリ300
3822ジョーイ・ロガーノフォード300
5119カール・エドワーズトヨタ カムリ300
262615クリント・ボウヤートヨタ カムリ299
303583マット・ディベネデットトヨタ カムリ297
314026ジョシュ・ワイズトヨタ カムリ297
334123ジェブ・バートントヨタ カムリ295
371718カイル・ブッシュトヨタ カムリ262
411855デイビッド・レーガントヨタ カムリ203
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1マット・ケンゼストヨタ2099
2デニー・ハムリントヨタ2093
3カール・エドワーズトヨタ2089
13カイル・ブッシュトヨタ2056
16クリント・ボウヤートヨタ2018
26デイビッド・レーガントヨタ554
35マット・ディベネデットトヨタ309
38ジェブ・バートントヨタ171
43ブライアン・ヴィッカーズトヨタ32
44マイケル・ウォルトリップトヨタ26
46マイク・ウォレストヨタ8
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1シボレー1225
2トヨタ1185
3フォード1161

NASCAR XFINITY SERIES
第27戦 VisitMyrtleBeach.com 300

開催日:9月26日

ダブルヘッダー出場のエリック・ジョーンズが8位
19歳マット・ティフトがデビュー戦トップ10フィニッシュ

8位でフィニッシュしたエリック・ジョーンズ(#54)と、デビュー戦でトップ10フィニッシュを果たしたマット・ティフト(#20)
8位でフィニッシュしたエリック・ジョーンズ(#54)と、デビュー戦でトップ10フィニッシュを果たしたマット・ティフト(#20)

 9月26日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第27戦「VisitMyrtleBeach.com 300」が米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催された。
 2000年開設と新しめのコースであるケンタッキーは、バンク角が浅く、コーナー部分の比率が高いため、1.5マイルオーバルとしては平均速度が遅いのが特徴。同シリーズ戦は2001年から行われており、2012年より年2回開催。トヨタは過去3勝を挙げている。
 この週末、カップ・シリーズとトラック・シリーズが約1000kmも離れているニューハンプシャー州ロードンで開催されているため、今大会は主にシリーズのレギュラーと若手などのスポット参戦ドライバーにより争われることとなったが、トラック・シリーズにフル参戦している19歳のエリック・ジョーンズは、ロードンで同日の昼間に行われたトラック・シリーズ戦の後、ケンタッキーへと移動。忙しいスケジュールでのダブルヘッダーをこなすこととなった。

 25日(金)の2度の練習走行を経て、26日(土)決勝を前に午後4時45分より予選が行われ、今季からシリーズにフル参戦している23歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが今季3度目となるポールポジションを獲得。
 エリック・ジョーンズの54号車は練習走行も含めドリュー・ヘリングがドライブし、予選は10番手。ベテランのJ.J.イェリーが13番手。今大会エクスフィニティ・シリーズにデビューする19歳のマット・ティフトが16番手グリッドを獲得。11台の"トヨタ カムリ"が決勝レースへと駒を進めた。なお、エリック・ジョーンズはドライバー交代となるため、決勝レースは最後尾へとグリッド後退してのスタートとなる。

 予選の後、日もとっぷりと暮れた午後8時17分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションのサレスはスタートでライバルの先行を許し2位へ。2周目、早くも後方グループで数台が絡むクラッシュが発生。24番手スタートのブレイク・コッホがこれに巻き込まれ、レースを終えることとなった。
 8周目の再スタートでは、最前列イン側にいたサレスが、3ワイド状態で両側から挟まれる形となり、4位へ後退。一方、後方グリッドから追い上げるエリック・ジョーンズは、25位での再スタートからポジションを上げていき、24周目にはティフトをかわし12位へ。
 27周目にクラッシュ車両によるこの日2度目のイエローコーションが出されると全車ピットへ。このピット作業では大きな順位変動は無かったが、再スタートが切られると、エリック・ジョーンズはわずか2周でトップ10入り。イエローコーションの出ないスティントとなり、エリック・ジョーンズは更にポジションを上げていった。
 エリック・ジョーンズは63周目にはトップ5に浮上すると、3秒近くあった4位との差をじりじりと詰めていったが、84周目にグリーンピット。その直後にコース上の異物によりこの日3度目のコーションが出された。
 サレス、ティフトらはこのコーションでピットへ。グリーンピットを終えていたエリック・ジョーンズはコース上に残り、首位に浮上した。
 95周目の再スタートは、直後から3ワイド、4ワイドでの激しいバトルとなり、エリック・ジョーンズとサレスもこの中で上位争いを展開。しかし、再スタート後5周、レースが折り返しとなった100周目にスピン車両に後続が突っ込みイエローコーション。レースはコース上に停まってしまった車両の排除とコース清掃のために赤旗中断となった。
 20分弱の中断の後にレースは再開。上位勢はピットに入らなかったが、7位につけていたサレスは、コーションの直前に異物が当たって車両前部に穴が空いたため、これを修復するべくピットイン。周回遅れにはならなかったものの18位に後退。
 106周目に再スタートが切られたが、3周でコース上の異物によりイエローコーション。その直後も8周でコーションと、短い間隔でのコーションが連発。この再スタートのチャンスを活かし、サレスは115周目にはトップ10まで順位を取り戻した。
 119周目のコーションでは、エリック・ジョーンズ、サレスらがピットに向かったのに対し、数台がコース上に残り、戦略が分かれた。この時、わずかに雨が降り始め、コーションラップは通常よりもやや長めとなったが、128周目、エリック・ジョーンズ11位、サレス12位、ティフト14位で再スタート。
 再び3ワイド、4ワイドでの激しい再スタート後のバトルが繰り広げられ、好ダッシュを見せたサレスとエリック・ジョーンズは7位、8位へとポジションアップ。
 その後、グリーンランが長く続き、150周目あたりから先のコーションでピットインしていなかった車両が次々にグリーンピット。ピットインしていた"トヨタ カムリ"勢は順位を上げていくこととなり、154周目にはエリック・ジョーンズ3位、サレス4位、ティフト5位と好ポジションへ。エリック・ジョーンズは首位を争う2台に追いつき、三つ巴でのトップ争いを展開。162周目、ついに首位を奪った。
 167周目にクラッシュ車両によりイエローコーション。エリック・ジョーンズは2本タイヤ交換としトップでピットアウト。1台がコース上に残ったため、2位での再スタート。ティフトも4位へ。一方、サレスはトランスミッションのトラブルに見舞われ、長いピット作業を強いられることに。クルーの懸命な作業で周回遅れは免れたものの、大きく遅れて19位の再スタートとなった。
 再スタートではティフトが好ダッシュを見せ、エリック・ジョーンズをかわして2位へ。何とか再スタートは切ったサレスだったが、トラブルは直り切っておらず、再度ピットインし、ガレージでの長い修復を余儀なくされることとなってしまった。
 180周目、4周遅れの25位走行中だったエリック・マクルーアがクラッシュ。このコーションから188周目に切られた再スタートでは、直後にトップ10のやや後方で多重クラッシュが発生。16位につけていたケイル・コンリーが巻き込まれてしまった。
 残り8周での再スタート後も、3周でスピン車両によりイエローコーション。レースは1周延長され、"グリーン・ホワイト・チェッカー"で決されることとなった。
 直前の再スタートでの3ワイド、4ワイドの混乱の中で、やや順位を落としたエリック・ジョーンズが8位、ティフトが10位で再スタートが切られたが、この2周では大きな順位変動は無く、エリック・ジョーンズが8位、ティフトが10位でフィニッシュ。ティフトはエクスフィニティ・シリーズのデビュー戦で見事トップ10フィニッシュを果たした。
 ガレージでの修復後コースに復帰したダニエル・サレスは4周遅れの23位フィニッシュとなった。

 次戦第28戦は10月3日(土)、ドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー エリック・ジョーンズ:
「今日走った両方のレースでちょっと期待外れの結果になってしまった。もう少し良い結果を狙っていた。我々の"トヨタ カムリ"はとても速かったのだが、最後は歯車がかみ合わなかった。期待していた結果とは言えない。今日の我々の"トヨタ カムリ"は2位か3位の速さはあった。1日に2レースを戦い、長かったが、全体を見れば楽しい一日だった。次のレースへの準備は出来ている。これで今年54号車でレースをするのは最後となり、少し寂しい。もう何戦かこのチームで戦えれば勝てたんじゃないかと思う。しかし、今後は20号車のチームと共に更なる好成績を狙っていく」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1522ライアン・ブレイニーフォード201
243タイ・ディロンシボレー201
337リーガン・スミスシボレー201
81054エリック・ジョーンズトヨタ カムリ201
101620マット・ティフトトヨタ カムリ201
151328J.J.イェリートヨタ カムリ201
162514ケール・コンリートヨタ カムリ201
202944デイビッド・スタートヨタ カムリ199
23118ダニエル・サレストヨタ カムリ197
263413カール・ロングトヨタ カムリ194
293324エリック・マクルーアトヨタ カムリ174
353226T.J.ベルトヨタ カムリ27
393119ジェフ・グリーントヨタ カムリ3
40248ブレイク・コッホトヨタ カムリ2
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1クリス・ブッシャーフォード982
2タイ・ディロンシボレー963
3チェイス・エリオットシボレー957
8ダニエル・サレストヨタ852
12J.J.イェリートヨタ651
16デイビッド・スタートヨタ585
17ブレイク・コッホトヨタ522
18ケール・コンリートヨタ514
20エリック・マクルーアトヨタ460
30ボリス・セイドトヨタ157
31マイク・ブリストヨタ141
41ジェフ・グリーントヨタ95
47ケニー・ハブルトヨタ61
48ベニー・ゴードントヨタ60
49ケニー・ウォレストヨタ56
53ロス・ケンゼストヨタ39
54トミー・ドリッシトヨタ39
62マット・ウォレストヨタ30
64ハーミー・サドラートヨタ27
66Cj.フェイソントヨタ25
68チャールズ・ルワンドスキトヨタ23
69ブラッド・ティーグトヨタ18
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1フォード1178
2シボレー1170
3トヨタ1152
4ダッジ322

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第17戦 UNOH 175

開催日:9月26日

マット・クラフトンが2位
"トヨタ タンドラ"は2-3-4位フィニッシュ

2位でフィニッシュしたマット・クラフトン(#88)
2位でフィニッシュしたマット・クラフトン(#88)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第17戦「UNOH 175」が9月26日(土)にニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催された。
 ニューハンプシャーではトヨタは過去に5勝。2009年から2011年までカイル・ブッシュが3連勝を飾っている。

 25日(金)に2度の練習走行を行い、26日(土)決勝を前に、午前10時10分より予選開始。カイル・ブッシュが最前列2番手、18歳のカナダ人ドライバー、キャメロン・ヘイリーが3番手、今季よりシリーズにフル参戦、目下ランキング首位につける19歳のエリック・ジョーンズが4番手、デビュー2戦目となる17歳、ダルトン・サージェントが5番手、ティモシー・ピーターズが6番手、今季3戦目の出場となる17歳のグレイ・ゴールディングが8番手、ランキング3位のディフェンディングチャンピオン、マット・クラフトンが10番手で続き、9台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。

 予選に続き、午後1時20分、"トヨタ タンドラ"のペーストラックに先導されてのフォーメーションラップから、1.058マイルオーバルを175周(185.15マイル:約300km)して競われる決勝レースのスタートが切られたが、いきなり最後尾の車両がターン1でスピン。イエローコーションとなった。
 4周目に再スタートが切られると、先の再スタートでエリック・ジョーンズにかわされ3位となっていたカイル・ブッシュが再び2位へ浮上し、同じカップ・シリーズドライバーである首位のオースティン・ディロン(シボレー)を追った。3位のエリック・ジョーンズ以下は10秒近く離され、カップ・ドライバー同士による上位2台のマッチレースとなった。
 36周目、エリック・ジョーンズ、クラフトンとランキングを争うタイラー・レディック(フォード)がスピンを喫し、イエローコーション。このコーション中に他の車両からオイルが出たため、コース清掃で14分ほどの赤旗中断となった。
 再開と同時に全車ピットへ向かい、44周目に再スタート。ここで、2位、3位につけていたカイル・ブッシュとエリック・ジョーンズがオースティン・ディロンをかわし1-2へ。カイル・ブッシュが首位を独走する後方で、エリック・ジョーンズ、オースティン・ディロン、マット・クラフトンによる2位争いが繰り広げられた。
 65周目にコース上の異物でイエローコーションが出されたが、先のピットから20周ほどしか走っていないこと、残り1回の給油で最後まで走り切れることから、上位勢はここでピットインせず、コース上に残る作戦に。後続の数台がピットへ。
 再スタート後もカイル・ブッシュが首位、エリック・ジョーンズが2位の体制は続き、タイトルを狙うエリック・ジョーンズのチームオーナーであるカイル・ブッシュは86周目、一旦首位を譲り、エリック・ジョーンズにリードラップボーナスを獲得させた。
 91周目に再びカイル・ブッシュが首位復帰。そのままグリーンランが続き、110周目過ぎから最後となるであろう給油のために各車グリーンピットが始まった。
 次々に上位勢がピットへ入っていき、115周目に首位のカイル・ブッシュもピットへ。先のコーションでピットインしていた車両が残り、カイル・ブッシュは4位へ。
 135周目に3位走行中の車両がクラッシュ。残り40周というこの段階で、戦略が分かれた。燃料的には走り切れるため、オースティン・ディロン、クラフトン、ソーターはコース上に残る作戦に出たが、カイル・ブッシュらはピットへ。タイヤを交換し、終盤の逆転に賭ける作戦に。
 クラフトンが2位、ソーター3位、ピットイン勢で唯一2本タイヤ交換としたピーターズが4位、カイル・ブッシュは7位、ヘイリーが8位、エリック・ジョーンズ11位で残り34周での再スタート。
 3ワイド、4ワイドに広がってのバトルで、カイル・ブッシュは4つジャンプアップ。その直後に再びイエロー。
 ここでは上位勢はピットインせず、残り22周で再スタート。この再スタートで、カイル・ブッシュはクラフトンをかわし2位へ。しかし、首位を追いながらのクラフトンとのバトルの中で、カイル・ブッシュは軽く壁にヒット。変形したフェンダーが右リアタイヤに接触するトラブルに見舞われてしまった。
 161周目、レディックがスピン。上位勢はコース上に留まったが、接触でのトラブルに見舞われたカイル・ブッシュはピットへ。タイヤ交換とフェンダーの修復を行い、首位と同一周回最後列の14位へと後退してしまった。
 これでクラフトンが2位、ソーターが4位。最前列アウト側となったクラフトンは、直後のソーターと共に逆転を狙った。
 残り9周で再スタート。クラフトンは好スタートで何とか首位のオースティン・ディロンに並び、サイド・バイ・サイドで粘ったが逆転には至らず。2位でチェッカー。ソーターが3位、ピーターズが4位に入り、"トヨタ タンドラ"は惜しくも勝利を逃したものの、ベテラン勢が2-3-4位を占めることとなった。エリック・ジョーンズは追い上げならず7位。サージェントが9位、ゴールディングが10位で若手がトップ10フィニッシュを果たした。カイル・ブッシュは11位でレースを終えた。
 今大会の結果、エリック・ジョーンズはランキング首位の座を守ったが、クラフトンが2位へと浮上、4ポイントその差を詰め、7ポイント差に。シーズンは残り6戦、まだまだ予断を許さない戦いが続く。

 次戦第18戦は10月3日(土)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催される。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー マット・クラフトン:
「33号車(オースティン・ディロン:シボレー)は我々より少し速かった。何が原因か分からないが、再スタートが悪かった。しかし、チームメイトのジョニー(ソーター)の助けで最後の2回の再スタートは上手く行った。次戦ラスベガスはカレンダーの中でも大好きなコースだ。自分が育った町から6時間ほどしか離れておらず、家族や友達も数多く住んでおり、応援に来てくれる。ホームとも言え、いつも楽しめる素晴らしいコースだ。今日取れなかった勝利を来週こそ狙う」

ドライバー ジョニー・ソーター:
「予選で上手く行かなかっただけに、堅実な努力を続けてくれたチームを誇りに思う。今日は多くのライバルをパスし、最後はチームメイトの勝利のためにプッシュして共に好結果を得られた。良いレースだった」

ドライバー ティモシー・ピーターズ:
「トップ5フィニッシュを果たせて嬉しい。ここで好結果を得るべく懸命な努力を続けてきた。これまでの最上位フィニッシュは確か6位だったと思う。序盤はオーバーステア、その後はアンダーステアに苦しみ、右フロントホイールの緩みにも見舞われた。しかし、全体的にはチームの素晴らしい努力のおかげで良い結果となった。先週に続き今週も良い走りが出来た。次戦のラスベガスは私の好きなコースのひとつで、勝った良い記憶もある。この勢いのままラスベガスに臨みたい」

ドライバー エリック・ジョーンズ:
「ロングランで順位を失った。望み通りのフィニッシュとは言えない。後退を余儀なくされ、"トヨタ タンドラ"を少しずつ良くして行くしかなかった。ここ数戦やや成績が落ちているが、何が悪かったのかを分析し、残りの6週へ向けて改善を進めていくしかない。88号車(マット・クラフトン)は良い結果だったが我々はレースを通して苦戦した。今日は(マット・クラフトンに)もっとポイント差を詰められるかと思っていたが、何とか最低限結果は出せて良かった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1133オースティン・ディロンシボレー175
21088マット・クラフトントヨタ タンドラ175
32398ジョニー・ソータートヨタ タンドラ175
4617ティモシー・ピーターズトヨタ タンドラ175
744エリック・ジョーンズトヨタ タンドラ175
955ダルトン・サージェントトヨタ タンドラ175
10854グレイ・ゴールディングトヨタ タンドラ175
11251カイル・ブッシュトヨタ タンドラ175
12313キャメロン・ヘイリートヨタ タンドラ175
231511ベン・ケネディトヨタ タンドラ158
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカーポイント
1エリック・ジョーンズトヨタ666
2マット・クラフトントヨタ659
3タイラー・レディックフォード647
4ジョニー・ソータートヨタ617
6ティモシー・ピーターズトヨタ552
7キャメロン・ヘイリートヨタ549
10ベン・ケネディトヨタ504
21ジャスティン・ボストントヨタ255
23マット・ティフトトヨタ245
33クリストファー・ベルトヨタ114
35グレイ・ゴールディングトヨタ94
39ダルトン・サージェントトヨタ69
43コディ・コーリントヨタ48
47ケン・シュレーダートヨタ33
48ブライアン・ウォントヨタ32
54ジェシー・リトルトヨタ28
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1トヨタ769
2シボレー718
3フォード706
4RAM26