カイル・ブッシュが4位フィニッシュで"チェイス"最終戦進出
トラック・シリーズで3年連続マニュファクチャラーズタイトル確定
残り2戦となったNASCARはフェニックスで開催され、カイル・ブッシュが4位フィニッシュ。4人でタイトルを争う最終戦での"チェイス"進出を決めた。エクスフィニティ・シリーズではカイル・ブッシュが圧倒的な速さで今季6勝目。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズではタイトルを争うエリック・ジョーンズとマット・クラフトンが接触、ティモシー・ピーターズが今季2勝目を挙げ、トヨタは最終戦を残して3年連続、8度目となるマニュファクチャラーズタイトルを決めた。
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第35戦 Quicken Loans Race for Heroes 500
開催日:11月15日
カイル・ブッシュが4位フィニッシュで"チェイス"最終戦進出
降雨短縮終了で、カール・エドワーズは惜しくも5ポイント届かず
4位フィニッシュを果たし、最終戦での"チェイス"進出を果たしたカイル・ブッシュ(#18)
11月15日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのジェフ・ゴードン・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第35戦「Quicken Loans Race for Heroes 500」が開催された。
このコースは通常フェニックス・インターナショナル・レースウェイと呼ばれているが、今季限りでの引退を決めているNASCARのレジェンドドライバーに敬意を表し、この日1日だけ名前を改めてレースが開催された。
アリゾナ州の砂漠地帯に位置するこのコースでは、年に2回シリーズ戦が行われており、トヨタは過去2勝。2012年春にデニー・ハムリンが勝利を挙げている。
年間36戦で戦われているスプリント・カップ・シリーズも、残り2戦となった。終盤10戦で選抜されたドライバーによりタイトルが競われる"チェイス"は、3戦ずつ3つのラウンドに分かれ、4人ずつドライバーが脱落していく。第3ラウンドの最終戦となった今大会、トヨタ勢ではカイル・ブッシュとカール・エドワーズが"チェイス"に残っており、最終戦ホームステッドでタイトルを争う最後の4人に残るべく、今大会に臨んだ。
カイル・ブッシュはトヨタ移籍以前の2005年にフェニックスで勝利を挙げている他、トヨタでのこれまでの参戦14戦中8戦でトップ10フィニッシュという好記録を残している。今季よりトヨタに移籍したエドワーズも、移籍以前に2勝を挙げており、2台揃っての好成績と"チェイス"最終戦進出に期待がかかった。
13日(金)正午からの練習走行に続き、午後4時45分より予選が行われ、エドワーズが2列目4番手、第33戦の接触により2戦欠場となったマット・ケンゼスに代わり出場している19歳のエリック・ジョーンズが7番手、カイル・ブッシュ10番手、ハムリンが13番手につけ、9台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
15日(日)は砂漠地帯のアリゾナでは珍しく降雨に見舞われ、午後0時半に予定されていた決勝レースのスタートは順延。雨が止みかけては"トヨタ タンドラ"に搭載されたコース路面乾燥システム"エア・タイタン"でコース乾燥を繰り返したが、なかなか雨は止まず、ようやく天候が回復し、スタートへ向けて車両がコースインしたのは、予定から7時間近く過ぎた、午後7時過ぎ。フェニックスでのカップ・シリーズ戦としては、2010年春以来となる、ナイトレースとして行われることとなった。
午後7時27分、1マイルオーバルを312周(312マイル:約500km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。スタート直後の混乱で若干の順位変動はあったものの、エドワーズとカイル・ブッシュは順当にトップ10をキープ。
40周目、コンペティション・コーションが出され、まだ濡れた部分の残るピットロードに全車が一斉に向かった。
エドワーズとカイル・ブッシュは右側2本のみのタイヤを交換、エドワーズ、カイル・ブッシュはそれぞれ3位、5位でピットアウト。エリック・ジョーンズとハムリンも9位、10位と2つずつポジションを上げた。
再スタートでは、2列目3番手のエドワーズが僅かにスライドし、5位に後退。カイル・ブッシュがこれをかわし、4位、5位で周回を続けて行くことに。
その後は上位勢には大きな順位変動はなく、イエローコーションが出ないままの周回が続いた。
先のイエローコーションでのピットから60周ほどとなる116周目あたりから、グリーンフラッグ下でのピットインが始まった。カイル・ブッシュはややピットインを遅らせ、119周目に首位浮上。貴重なリードラップボーナスポイントを獲得。
しかし、カイル・ブッシュはピットイン時に濡れた路面でスリップし、通常よりもややピットウォールに近い位置で停止。狭いスペースでの左側タイヤの交換に手間取り、タイムをロス。全車がピットを終えた時点で8位へ後退。エドワーズは4位で再スタート。
なおもイエローコーションが出ないままの周回は続き、天候レーダーには再びサーキット付近に雨雲が近づく中、レースは成立可能な、半分の156周を消化。
長いグリーンフラッグランで、多くの車両が周回遅れとなっていき、180周目には、カップ・シリーズ3戦目ながら上位をキープしていた13位のエリック・ジョーンズも周回遅れとなってしまった。
降雨が近づいているため、各車ギリギリまでピットを我慢しての走行となったが、190周を過ぎると上位勢は2度目のグリーンフラッグ下でのピットへ。順位が激しく入れ替わっていた195周目、クラッシュ車両によりこの日2度目のイエローコーション。エドワーズとエリック・ジョーンズはピットを終え、カイル・ブッシュはピットロード上、ハムリンは未ピットでのコーション発生となった。
ピットインにより周回遅れとなっていたエドワーズは幸運にもこのコーションで"ラッキー・ドッグ"を獲得。そのままピットアウトしたカイル・ブッシュは4位、コーション中にピットインしたハムリンが8位、その後方につける形となったエドワーズは12位。エドワーズと"チェイス"入りを争うマーティン・トゥルークス・Jr.(シボレー)は14位でエドワーズを5ポイント上回っており、後半のエドワーズの追い上げに期待がかかった。
しかし、クラッシュ車両の排除とコース清掃でコーションラップが続く間に雨が降り始め、天候と路面の状況を見ながらコーションラップが続いたが、219周目、ついに赤旗中断。
レースはそのまま終了となり、最後のピットの後の順位で確定となった。この結果、カイル・ブッシュが4位フィニッシュで、ランキングは3位となり、4名でタイトルを争う最終戦"チャンピオンシップ4"への進出を決定。"チャンピオンシップ4"の4名のうち、最終戦で最も上位でフィニッシュしたドライバーが2015年のシリーズチャンピオンとなる。
一方、エドワーズは12位でレースを終えることとなり、ライバルのトゥルークス・Jr.に5ポイント届かず"チェイス"最終ラウンド進出はならなかった。
ハムリンが8位、デイビッド・レーガンが18位、エリック・ジョーンズは19位フィニッシュとなった。
シーズン最終戦となる次戦第36戦は11月22日(日)、米国南東部フロリダ州ホームステッドのホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「シーズン序盤、負傷のために自宅のベッドでレースを見ていた日々は辛かったが、復帰後、チームの皆のおかげで勝つことも出来、ここまで来られた。幸運もあったが、"チェイス"で最終戦に残れて最高の気分だ。あとは最終戦で3人のライバルとタイトルを争うだけだ。3人とも強力なドライバーだが、"トヨタ カムリ"で彼らと戦うのを楽しみにしている。今日のレースではいくつかトラブルもあった。ピットロードが滑りやすく、ストップ時に少し行き過ぎてしまったが、ピットクルーの迅速な対応で大事には到らず済んだ。今日の我々の"トヨタ カムリ"はトップ3の速さがあったと思うし、着実に戦い、必要なポジションでのフィニッシュが出来た。これまで良いレースが出来ているホームステッドでタイトルを争えるというのは、タイトル獲得への大きなチャンスだ。チームメイトの3人もホームステッドを得意としているし、助けになってくれると思う。彼らと共に悲願のタイトルへ向け全力で挑む」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 3 | 88 | デイル・アーンハート・Jr. | シボレー | 219 | ||
2 | 8 | 4 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 219 | ||
3 | 14 | 22 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 219 | ||
4 | 10 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 219 | ||
8 | 13 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 219 | ||
12 | 4 | 19 | カール・エドワーズ | トヨタ カムリ | 219 | ||
18 | 29 | 55 | デイビッド・レーガン | トヨタ カムリ | 218 | ||
19 | 7 | 20 | エリック・ジョーンズ | トヨタ カムリ | 218 | ||
23 | 27 | 15 | クリント・ボウヤー | トヨタ カムリ | 218 | ||
28 | 30 | 83 | マット・ディベネデット | トヨタ カムリ | 217 | ||
29 | 33 | 26 | J.J.イェリー | トヨタ カムリ | 216 | ||
39 | 37 | 23 | ジェブ・バートン | トヨタ カムリ | 213 | ||
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NASCAR XFINITY SERIES
第32戦 DAV 200
開催日:11月14日
カイル・ブッシュがポール・トゥ・ウィンで今季6勝目!
ポール・トゥ・ウィンの圧勝で今季6勝目を挙げたカイル・ブッシュ
11月14日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第32戦「DAV 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。
フェニックスの同シリーズでは、トヨタは過去7勝。うち6勝をカイル・ブッシュが挙げている。
13日(金)の2度の練習走行を経て、14日(土)決勝を前に午前10時45分より予選開始。カイル・ブッシュが今季4度目のポールポジションを獲得し、自身の持つシリーズ最多ポール記録を47へと伸ばした。
先週に続き、週末の3カテゴリー全てに出場する19歳のエリック・ジョーンズが2列目3番手。今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦している23歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが5番手につけ、12台の"トヨタ カムリ"が決勝へ進んだ。
予選に続き、午後2時14分、1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのカイル・ブッシュは好スタートを切ると、序盤から後続を引き離し独走態勢となった。
18周目にルーベン・パルドがクラッシュしイエローコーションが出されるも、上位勢はピットインせず。22周目の再スタートもカイル・ブッシュが決め、再び後続を引き離していった。
57周目にクラッシュ車両によりこの日2度目のイエローコーションが出されると、全車ピットへ。給油、タイヤ交換とセッティングの調整を行った。ここでカイル・ブッシュは3位に後退したが、再スタートが切られると、わずか1周で首位を奪還。
再スタートから20周ほどは、同じカップ・シリーズのトップドライバーであるブラッド・ケゼロウスキー(フォード)とのマッチレースとなったが、その後はケゼロウスキーも引き離し、カイル・ブッシュが独走態勢に。エリック・ジョーンズとサレスが3位、5位で追う形となった。
113周目、壁に接触した車両からコース上に破片が出たためこの日3度目のイエローコーション。カイル・ブッシュが築いたマージンは帳消しに。このコーション時のピットでもケゼロウスキーの先行を許したカイル・ブッシュだったが、再スタートで首位を奪い返した。
残り80周強という、微妙なタイミングでのコーションで、燃料をセーブしながらもカイル・ブッシュは首位を快走。後続を引き離し、次々に周回遅れとしていった。
最後は2位に約4秒差、首位と同一周回は11台という圧倒的な速さでトップチェッカー。カイル・ブッシュが今季6勝目を挙げ、自身の持つシリーズ最多勝利記録を76へと伸ばすこととなった。カイル・ブッシュのフェニックスでのポール・トゥ・ウィンは5回目。
エリック・ジョーンズとサレスも大きく離されることなく、3位、4位でフィニッシュ。この結果、サレスはシリーズランキングで6位へとひとつポジションアップ。ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いで首位に立った。ルーキータイトル争いは3ポイントという僅差で、最終戦を向かえることとなる。
シーズン最終戦となる次戦第33戦は11月21日(土)、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の"トヨタ カムリ"は好調だった。昨年も好調だったが、最後の僅かなミスで勝てなかった。今日はレースを支配出来た一日だった。過去、ここでは200周全て首位で走り切ったレースもあるが、今日はピットストップでかわされてしまった。しかし、我々の"トヨタ カムリ"は本当に速く、完璧だった」
ドライバー エリック・ジョーンズ:
「スティントの最初の15周から20周くらいはアンダーステアに苦しめられた。理由は分からないが、練習走行でもそうだった。良いレースを戦えたとは思うが、3位という結果には満足していない。カイル(ブッシュ)と争うには速さがやや足りなかった。カイルはスタートから信じられないほど速く、22号車(ブラッド・ケゼロウスキー:フォード)も自分も引き離されてしまった。とはいえ、上位を争うことが出来た。この調子を維持し、最終戦ホームステッドへ臨む」
ドライバー ダニエル・サレス:
「着実にフィニッシュ出来て良かった。私は最初の練習走行でミスを犯し、壁にヒットしてしまったが、クルーが素晴らしい働きで修復してくれた。ここフェニックスは私のお気に入りのコースのひとつで、そこでトップ5フィニッシュ出来たのはとても嬉しい。昨日のトラック・シリーズ戦もそうだったが、速い車両でレースを戦えるのは楽しい。自分は恵まれた状況でレースを戦えていると感じている。最終戦もベストを尽くし、勝ちを狙って行く」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | 54 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 | ||
2 | 4 | 22 | ブラッド・ケゼロウスキー | フォード | 200 | ||
3 | 3 | 20 | エリック・ジョーンズ | トヨタ カムリ | 200 | ||
4 | 5 | 18 | ダニエル・サレス | トヨタ カムリ | 200 | ||
17 | 18 | 28 | J.J.イェリー | トヨタ カムリ | 199 | ||
20 | 26 | 8 | ブレイク・コッホ | トヨタ カムリ | 196 | ||
21 | 28 | 44 | デイビッド・スター | トヨタ カムリ | 196 | ||
26 | 34 | 24 | エリック・マクルーア | トヨタ カムリ | 192 | ||
33 | 29 | 80 | ロス・ケンゼス | トヨタ カムリ | 149 | ||
35 | 23 | 14 | マイク・ブリス | トヨタ カムリ | 35 | ||
36 | 37 | 26 | T.J.ベル | トヨタ カムリ | 19 | ||
38 | 40 | 13 | ルーベン・パルド | トヨタ カムリ | 15 | ||
40 | 25 | 19 | ジェフ・グリーン | トヨタ カムリ | 3 | ||
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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第22戦 Lucas Oil 150
開催日:11月13日
ティモシー・ピーターズが今季2勝目
トヨタは3年連続8度目のマニュファクチャラーズタイトル獲得!
今季2勝目を挙げたティモシー・ピーターズ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第22戦「Lucas Oil 150」が11月13日(金)にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。
フェニックスでのトラック・シリーズ戦は年1戦行われているが、トヨタは過去6勝、現在4連勝中。2013年、2014年はエリック・ジョーンズが連勝を続けている。
12日(木)に練習走行を行い、13日(金)決勝を前に午前10時45分より予選開始。今季よりシリーズにフル参戦、目下ドライバーズランキング首位につける19歳のエリック・ジョーンズが今季5度目となるポールポジションを獲得。2年連続のシリーズチャンピオンで、エリック・ジョーンズとタイトルを争っているベテラン、マット・クラフトンが2列目4番手。地方シリーズでチャンピオンを獲得し、カイル・ブッシュ・モータースポーツより来季フル参戦が発表された、17歳のウィリアム・バイロンがデビュー戦ながら5番手、18歳のカナダ人ドライバー、キャメロン・ヘイリーが6番手、今季エクスフィニティ・シリーズにフル参戦、この週末はトラック・シリーズとの2戦に出場する23歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが8番手で続き、10台の"トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後6時51分、1マイルオーバルを150周(150マイル:約240km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのエリック・ジョーンズは首位をキープ。2列目4番手スタートのクラフトンが好スタートで、4周目にはエリック・ジョーンズに続く2位へとポジションを上げた。
6周目、スピン車両による多重接触が発生。7位を走行していたバイロンがこれに巻き込まれ、壁にクラッシュ。バイロンのデビュー戦は、僅か6周で終わることとなってしまった。
再スタート後もエリック・ジョーンズとクラフトンのマッチレースが展開。3位以下を大きく引き離し、2台での激しいバトルが続いた。
46周目、3度目のイエローコーションからの再スタート直後、トップ10入りをかけて争っていた17歳のダルトン・サージェントが、バランスを崩したイン側の車両に接触されスピン。直後にいたベン・ケネディがこれを避けきれず接触し、多重クラッシュとなった。
再スタート後は長いグリーンランとなり、首位のエリック・ジョーンズは2位以下を引き離し独走。しかし、クラフトンがじりじりと追い上げていき、一時3秒以上あった差を詰め、90周目過ぎにはテール・トゥ・ノーズ状態に。
104周目、クラッシュ車両によりこの日5度目のイエローコーションが出されると、全車ピットへ。残り40周強、最後まで走り切れるだけの燃料を給油し、ピットアウト。このピット作業ではクラフトンが先行し、首位に立った。
再スタートではクラフトンが首位を守ったが、わずか5周でスピン車両により再びコーションが出され仕切り直し。イン側クラフトン、アウト側にエリック・ジョーンズと並び120周目に再スタート。2台はサイド・バイ・サイドのまま首位争いを繰り広げたが、第4ターン立ち上がりでクラフトンのリアがスライドし、アウト側のエリック・ジョーンズに接触。エリック・ジョーンズは何とか立て直したがクラフトンはコントロールを失いイン側へ。ここに、チームメイトのジョニー・ソーターが突っ込む形となり、2台はクラッシュ。
エリック・ジョーンズもダメージを負いピットイン。タイトルを争う2台による首位争いは、ここで終わることとなってしまった。
車両排除とコース清掃のために10分あまりの赤旗中断。レースが再開されると、ティモシー・ピーターズが首位に立った。エリック・ジョーンズは首位と同一周回最後尾の11位に後退。
再スタート後はピーターズが快走。追いすがるライバルを振り切り、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。サレスが4位。エリック・ジョーンズは接触のダメージが残る中、9位まで追い上げフィニッシュ。クラフトンは23位に終わり、ドライバーズランキングでのエリック・ジョーンズとの差は32ポイントと大きく開くこととなってしまった。
ピーターズの勝利により、トヨタは1戦を残して、3年連続、8度目となるトラック・シリーズでのマニュファクチャラーズタイトルを確定した。
ドライバーズタイトル争いでは、首位のエリック・ジョーンズと2位との差は19ポイント。次戦最終戦で、エリック・ジョーンズが15位よりも上位でフィニッシュすればタイトル獲得が決まる。
シーズン最終戦となる次戦第23戦は11月20日(金)にホームステッド・マイアミ・スピードウェイで開催される。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー ティモシー・ピーターズ:
「トヨタのマニュファクチャラーズタイトル獲得は本当に嬉しい。トヨタ・レーシングの一員としてそれを決められたことを誇りに思う。今夜の我々の"トヨタ タンドラ"は5番目くらいの速さだった。その中でなんとか勝ちを狙えるポジションで走り続けたことが報われた。勝ってバーンナウトが出来るのは最高の気分だ。次戦ホームステッド・マイアミ・スピードウェイに行くのが楽しみだ」
ドライバー エリック・ジョーンズ:
「残念だ。我々は勝利を目指してハードなバトルを繰り広げていた、レースなのでこういうことは起こりうるし、ミスすることもあるが、あの接触で共に勝利のチャンスを失ってしまった。我々の"トヨタ タンドラ"は本当に速く、間違いなく今夜最速だったのだが、接触でその速さを失ってしまった。不運な接触だった。サイド・バイ・サイドのまま最後まで勝利を争いたかった。タイトル争いでは2位に19ポイントの差があり、ホームステッドで私は15位以上に入れば良い。着実に走り切り、結果を出せることを望んでいる。」
ドライバー マット・クラフトン:
「100%私のミスだ。ぎりぎりの接近戦を繰り広げている中で、サイド・バイ・サイドの中でリアが流れ、ミスしてしまった。チームクルーには申し訳なく思う。我々の"トヨタ タンドラ"は良い仕上がりだった。気を取り直して最終戦ホームステッドに向かう」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 10 | 17 | ティモシー・ピーターズ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
2 | 11 | 8 | ジョン・ハンター・ネメチェク | シボレー | 150 | ||
3 | 19 | 5 | ジョン・ウェス・タウンリー | シボレー | 150 | ||
4 | 8 | 51 | ダニエル・サレス | トヨタ タンドラ | 150 | ||
8 | 17 | 54 | マット・ティフト | トヨタ タンドラ | 150 | ||
9 | 1 | 4 | エリック・ジョーンズ | トヨタ タンドラ | 150 | ||
11 | 6 | 13 | キャメロン・ヘイリー | トヨタ タンドラ | 150 | ||
19 | 20 | 5 | ダルトン・サージェント | トヨタ タンドラ | 148 | ||
23 | 4 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 130 | ||
24 | 12 | 11 | ベン・ケネディ | トヨタ タンドラ | 126 | ||
25 | 16 | 98 | ジョニー・ソーター | トヨタ タンドラ | 120 | ||
31 | 5 | 9 | ウィリアム・バイロン | トヨタ タンドラ | 6 | ||
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