新装 富士スピードウェイ 落成 4月10日(日)のグランドオープンを前に全貌を披露
世界トップクラスのサーキットにはトヨタ交通安全センター「モビリタ」を併設
まだ雪の残る新装富士スピードウェイをラルフ・シューマッハーが走り初め
2月28日(月)新装なった富士スピードウェイの落成披露が行われた。4月10日(日)のグランドオープンに先立ち、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイには、報道関係、モータースポーツ関係者など600名が出席。世界トップクラスに生まれ変わったレースコースと、「折り鶴」をイメージした斬新なデザインの屋根が特徴のグランドスタンドをはじめ、新たに併設されたトヨタ交通安全センター「モビリタ」など施設の全貌が披露された。
また、午後12時40分から、全長4563メートルのレースコースをトヨタF1カー"トヨタTF104"が走り初め。今シーズンからパナソニック・トヨタ・レーシングに加わり、活躍に期待が集まるラルフ・シューマッハーが、全面改修された新コースをF1サウンドを轟かせて疾走。開幕戦を目前に漲るパワーを余すところ無くアピールした。
新生 富士スピードウェイ
新たにトヨタ交通安全センター「モビリタ」が併設された
1966年、日本のモータースポーツ黎明期にオープンした富士スピードウェイ。1976年と77年には、日本で始めてのF1世界選手権を開催。日本のモータースポーツの歴史と共に、世界に名を馳せ多くのドラマを生んできた。
4月10日(日)にグランドオープンする"新生"富士スピードウェイは、世界の主要なF1GPサーキットを手がけてきた、ドイツのティルケ社がデザイン、設計を担当。4.5Kmのメインコースは、富士スピードウェイの最大の特徴でもある約1.5Kmのメインストレートを踏襲しながら、世界トップのサーキットを追求し、安全性を向上、さらに、エキサイティングなレース展開の実現へと全面的にリニューアル。コース後半のタイトに上るテクニカルな複合コーナーをはじめ、各コーナーはすべて改修された。
また、メインコースに隣接して、3箇所の迂回路を設け18通りのコースとして使用出来るショートサーキット、ジムカーナコース、ドリフトコースなどもオープン。
さらに、トヨタ交通安全センター「モビリタ」では、1987年から展開してきた安全運転講習会「トヨタ・ドライバーズ・コミュニケーション」をベースに人と車のコミュニケーションを図るために、車を知り尽くしたテストドライバーが教官を務めて一般、個人、そして企業、団体にも交通安全を広く啓蒙する。
世界に誇るサーキットでトップレベルのバトルを...
ラルフ・シューマッハー(パナソニック・トヨタ・レーシング)ドライバー:
素晴らしいサーキットだ。とくに、コース後半のタイトでテクニカルな複合コーナーは、ひとつの勝負どころになるだろう。F1でのレースをイメージしながら走ったが、良いバトルが出来そうだ。これからオーストラリアへ直行するが今週末のF1開幕戦を全力で頑張る。
島田久光 富士スピードウェイ(株)社長
日本のモータースポーツの聖地(メッカ)として、富士スピードウェイが、リニューアルしたことを喜んでいる。多くのレーサーが名勝負を歴史に残し、エキサイティングなバトルを繰り広げる若きレーサーがここから数多く巣立つことを願ってやみません。