2005年11月13日(日)配信

トヨタ・モータースポーツの熱い息吹が新装「富士」に大集合
TF105も最後のV10サウンド炸裂 過去から未来へ闘志伝承

岡本副社長を囲み、トヨタ・モータースポーツを支えてきたドライバー42人が勢揃い。
パートナーロボット i-unitも加わり、集まった多くのファンの声援に応えた
岡本副社長を囲み、トヨタ・モータースポーツを支えてきたドライバー42人が勢揃い。
パートナーロボット i-unitも加わり、集まった多くのファンの声援に応えた

11月13日(日)、秋晴れの富士スピードウェイで、恒例となったトヨタ・モータースポーツ・フェスティバル(TMSF)が開催された。
 パートナーロボット i-unitが登場するウェルカムセレモニーで幕を開けた今年のTMSFは、「トヨタ7」に代表される往年のヒストリックカーから、既に現実のものとなった未来を担うハイブリッド・モータースポーツカーまで、トヨタのモーター スポーツ・スピリットに満ち溢れた約40台が一堂に集結。  F1GP参戦4年目で大活躍を果たしたトヨタTF105は、ヤルノ・トゥルーリが駆り、強力なパフォーマンスと信頼性を誇ったRVX-05 10気筒エンジンによる、最後のV10サウンドを轟かせた。
 また、フォーミュラ・ニッポン、F3、フォーミュラ・トヨタ、そしてレーシングカートと各カテゴリーのレースカーが一堂に会してランデブー走行も行われた。
 来シーズンからトヨタエンジンの供給が決まったフォーミュラ・ニッポン用のV8エンジンは、高木虎之介のドライブでその快音を響かせ、活躍を期待させた。
 このほか、トークショーや歴代レーシングカーの展示、GTカー、フォーミュラトヨタによるデモレース、ネッツカップヴィッツ/アルテッツァシリーズやフォーミュラトヨタの最終戦なども行われ、新装後初のTMSF開催となった富士スピードウェイに集まった3万200人のトヨタファンは、トヨタ・モータースポーツの過去、現在、未来を存分に味わえる一日となった。

パナソニック・トヨタ・レーシング ドライバー J.トゥルーリ:
「好天の下、トヨタを応援してくれた数多くのファンの前で、F1カーと多くのカテゴリーのトヨタ・レーシングカーが集結するイベントに参加出来、本当に嬉しい。新装富士スピードウェイは初めて走ったが、面白いサーキットで、設備も素晴らしい。2005年シーズンは、点数を付けるとすれば、10点満点で8点から9点で、良いシーズンであったが、来年こそは、勝利を挙げて、またここでファンの皆さんの前に戻って来られることを願っている」

トヨタ自動車(株)副社長 岡本 一雄:
「秋晴れの下、新装の富士スピードウェイで開催されたTMSFにお集まり頂いた多くのトヨタファンの方々に感謝したい。今年は、5回も表彰台に登ったF1を始め、日本のレースでも大活躍してくれた各チームとドライバー、そして、関係者の努力を称えたい。トヨタとしては、ここに留まることなく、さらに前進を続ける。ハイブリッドの世界を切り開いて来た様に、新しい時代のモータースポーツへと各チーム、ドライバーと共に、トヨタの技術と英知を結集し、一丸となって挑み続けるつもりだ」

ヒストリックカー・デモンストレーション


伝説のトヨタ7、1966年にスピードトライアルで国際記録を打ち立てたトヨタ2000GT、トヨタ初の市販スポーツカーであるトヨタスポーツ800のレース仕様など、歴史と栄光に飾られた往年の名車に加え、ル・マン24時間レースで共に2位表彰台を獲得したTS010とTS020も快走。トヨタ・モータースポーツの飽くなきチャレンジ・スピリットを披露。


トヨタ・モータースポーツ・フォーミュラ・ピラミッド


レーシングカートを起点として、フォーミュラ・トヨタ、F3、2006年からトヨタエンジンが供給されるフォーミュラ・ニッポン、そしてF1カーであるTF105とフォーミュラレースのピラミッドを形成する各カテゴリーのレーシングカーがランデブー走行。トヨタのモータースポーツ活動における入門からステップアップカテゴリー、そして頂点までのレースカーを一堂に紹介。


ハイブリッド・モータースポーツカー


今や現実のものとなったハイブリッドカーのモータースポーツ・シーンへの進出。今年、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したレクサスRX400h(ハリアー・ハイブリッドの海外仕様)や、ゴビ砂漠を横断した、北京・ウランバートル2005ラリーのエコチャレンジクラスで1-2フィニッシュのプリウスとハリアー・ハイブリッド、そして、レース仕様のプリウスGTがモータースポーツの未来へと駆け抜けた。