2006年9月 1日(金)配信

欧州F3第12戦で小林可夢偉が3位表彰台
ポールポジションから一時は首位快走。突然の雨に阻まれ初勝利はならず

F3 ユーロシリーズ

第11,12戦:
 TDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)の支援を受ける日本人若手ドライバー3人が活躍するF3ユーロシリーズは、8月18日(金)から20日(日)にかけてドイツ・ニュルブルクリンクで第11戦、第12戦が行われた。
 18日(金)、予選に先駆けて行われた公式練習では、平手晃平が2番手タイムと好調。続けて行われた予選では、平手晃平が6番手、小林可夢偉が10番手、中嶋一貴が11番手につけた。
 翌19日(土)に行われた第11戦決勝では、各車ポジションを上げ平手晃平が5位、小林可夢偉が8位。終盤ホイールハブのトラブルに見舞われた中嶋一貴は9位でフィニッシュした。
 20日(日)の第12戦決勝は、第11戦結果のトップ8が逆順グリッドとなるため、ポールポジションからスタートした小林可夢偉が前半戦独走。後続との差を大きく引き離し、初優勝が期待されたが、11周目に突然雨が降り出し、セーフティカーが導入されたため、それまでのマージンは帳消しとなってしまった。
 その後、小林可夢偉は濡れた路面に苦しみ4位でチェッカー。トップのドライバーがペナルティで降格となったため、3位表彰台獲得となった。
 中嶋一貴もウェット路面でスピンを喫するなど苦戦し18位。4番手グリッドの平手晃平はスタートをミス。その後ライバル車に追突されリタイアを余儀なくされた。

ドライバー 車番 第11戦 第12戦 ポイント
ランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
平手晃平(マノー・モータースポーツ) 3 6番手 5位 4番手 リタイア 3位(32ポイント)
小林可夢偉(ASMフォーミュラ3) 17 10番手 8位 1番手 3位 5位(27ポイント)
中嶋一貴(マノー・モータースポーツ) 18 11番手 9位 9番手 18位 6位(23ポイント)

GP2

第9戦:
 F1に次ぐカテゴリーとして、ヨーロッパラウンドのF1GPでサポートレースとして行われているGP2シリーズには、TDPの支援を受けF.ペレラが参戦している。
 第9ラウンドのハンガリーは、8月4日(金)から6日(日)にかけて行われた。
 4日(金)に行われた予選では、F.ペレラは7番手の好位置を確保。5日(土)の第1レース決勝は9位でフィニッシュした。翌6日(日)の第2レースは、スタート直前に強い雨に見舞われる難コンディション。F.ペレラは9周目に無念のリタイアとなった。

第10戦:
 第10ラウンドのトルコは8月25日(金)から27日(日)に行われ、F.ペレラは予選で14番手ながら、第1レース決勝は12位でフィニッシュ。12番手グリッドからスタートした第2レース決勝では、追い上げを見せて8位入賞を果たした。

ドライバー 車番 第9戦ハンガリー 第10戦トルコ 第8戦終了時の
ポイントランキング
第1レース 第2レース 第1レース 第2レース
グリッド 決勝 グリッド 決勝 グリッド 決勝 グリッド 決勝
F.ペレラ(DAMS) 15 7番手 9位 9番手 リタイア 14番手 12位 12番手 8位 17位(8ポイント)

フォーミュラ・ルノー2.0

第5,6戦:
 若き才能が火花を散らすフォーミュラ・ルノー2.0には、TDPサポートで2人の若手ドライバーが参戦している。
 8月5日(土)、6日(日)にドイツ・ニュルブルクリンクで同シリーズの第7戦、第8戦が行われた。公式練習2回目にはH.ワルドシュミットが4番手、M.プロウマンが7番手と好タイムをマーク。予選ではH.ワルドシュミットが11番手、M.プロウマンが19番手につけた。
 第7戦の決勝レースではポジションアップはならず、H.ワルドシュミットが14位。M.プロウマンは21位でフィニッシュした。
 第8戦はH.ワルドシュミットは12位。M.プロウマンは35位でレースを終えた。

ドライバー 車番 第7戦 第8戦 ポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
H.ワルドシュミット(プレマ・パワーチーム) 2 11番手 14位 14番手 12位
M.プロウマン(プレマ・パワーチーム) 3 19番手 21位 21番手 35位

全日本F3選手権

第11,12戦:
 全日本F3選手権第11,12戦は初開催となる大分県・オートポリス。
 TDPの支援を受け参戦している大嶋和也(トムス)は、2戦ともにポールポジションを獲得。第11戦はポール・トゥ・ウィンを果たした。
 第12戦はスタートをミスしたものの2位でフィニッシュ。また、TDPサポートで参戦している石浦宏明(ナウモータースポーツ)は第11戦は10位。第12戦は8位。
 TDP支援ドライバーの安岡秀徒(トムス)は練習走行でクラッシュ。大事には至らなかったものの、本戦は欠場となった。

第13,14戦:
 全日本F3選手権第13,14戦は開幕以来今季2度目の開催となる富士。
 第13戦では2番手グリッドスタートの大嶋和也が見事逆転で今季3勝目を挙げた。石浦宏明は7位入賞。また、この大会から、TDP支援ドライバーとしてドイツF3にスポット参戦していた松村浩之が出場。初戦は10位に入った。
 第14戦はポールスタートの大嶋和也が2位表彰台。大嶋和也はポイントランキングでも2位に浮上した。石浦宏明は8位。松村浩之は7周目にスピンを喫し、リタイアに終わった。

ドライバー 車番 第11戦 第12戦 第13戦 第14戦 ポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝 グリッド 決勝 グリッド 決勝
大嶋和也(トムス) 36 1番手 1位 1番手 2位 2番手 1位 1番手 2位 2位(160ポイント)
石浦宏明(ナウモータースポーツ) 33 9番手 10位 8番手 8位 8番手 7位 9番手 8位 9位(42ポイント)
松村浩之(トムス) 37 12番手 10位 12番手 リタイア 16位(1ポイント)

エッソ・フォーミュラトヨタ

第7戦:
 エッソ・フォーミュラトヨタシリーズは8月19日(土)、20日に三重県・鈴鹿サーキットで第7戦が行われた。
 19日(土)、路面温度が50度にも達しようかという暑さの中で行われた行われた予選では、TDPの支援を受ける増田定臣が7位、国本京佑が8位、井口卓人が11位のグリッドを獲得した。20日(日)の決勝も酷暑の中での戦いとなり、国本京佑が追い上げを見せて4位フィニッシュ。これに、井口卓人が5位で続いた。増田定臣は11位に終わった。

ドライバー 車番 第7戦グリッド 第7戦決勝 ポイントランキング
国本京佑(トムス・スピリット) 7 8番手 4位 6位(41ポイント)
井口卓人(トムス・スピリット) 8 11番手 5位 7位(29ポイント)
増田定臣(トムス・スピリット) 6 7番手 11位 10位(12ポイント)

フォーミュラチャレンジ・ジャパン

第3,4戦:
 メーカーの垣根を越えて若手ドライバーが競い合うフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンは8月5日(土)6日(日)に富士スピードウェイで第3,4戦が開催された。
 シリーズもヤマ場を迎えたこの大会では、第3戦の予選でTDPの支援を受ける国本京佑が5番手、井口卓人が8番手と好タイムをマーク。
 第3戦決勝では、国本京佑が7位、井口卓人が8位。17番手からスタートした増田定臣が11位まで追い上げてフィニッシュした。窪田善文は19位であった。
 第4戦は16番手スタートの増田定臣が10位フィニッシュ。24番手と後方スタートの窪田善文が12位に入った。井口卓人は13位。国本京佑はリタイアに終わった。

第5,6戦:
 フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン第5,6戦は8月26日(土)27日(日)に富士スピードウェイで開催。
 第5戦予選では井口卓人が8番手、増田定臣が9番手、国本京佑は16番手、窪田善文が17番手につけた。
 決勝では、井口卓人が10位、国本京佑が12位、窪田善文は14位、増田定臣が17位であった。
 第6戦は、井口卓人が2列目4番手からスタート、5位入賞を果たした。増田定臣が12位フィニッシュ。窪田善文と国本京佑はリタイアに終わった。

ドライバー 車番 第3戦 第4戦 第5戦 第6戦 ポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝 グリッド 決勝 グリッド 決勝
井口卓人 16 8番手 8位 11番手 13位 8番手 10位 4番手 5位 9位(21ポイント)
国本京佑 22 5番手 7位 13番手 リタイア 16番手 12位 12番手 リタイア 11位(13ポイント)
増田定臣 14 17番手 11位 16番手 10位 9番手 17位 11番手 12位 14位(10ポイント)
窪田善文 13 25番手 19位 24番手 12位 17番手 14位 21番手 リタイア 22位(5ポイント)