そんな3人の現状を、関谷校長はこんなふうに見ている。
「今出ているリザルトが現実なわけで、その意味では彼らが期待に応えてくれてないことは残念ですね。ただ3人が見せる速さからは、大きな可能性も感じていますよ。たとえばドイツでの可夢偉は、二つのレースとも勝っておかしくなかった。もちろんレーシングドライバーとしてはそういう不運を乗り越えて、強運を引き付ける力も持っていないと、大成は出来ないわけですけどね」。
「GP2の二人は、さらに苦戦を強いられている。それはチーム力とか、彼ら以上の経験者がいることとか、いろんな要因がある。でもハミルトンは、1年目でチャンピオンになってるしね。今の状況を乗り越えないと話にならないし、彼らなら乗り越えてくれると思ってますよ」。
「TDPは日本人の世界チャンピオンを誕生させることを目的に、設立されたんですね。それが簡単なことじゃないのはわかってますが、今はひとつひとつ着実に、階段を登っていると思ってます。昔は日本人はダメなんじゃないかと、思ってたこともありました。でもこの3人のような才能を見ていると、きっとやってくれるという確信が持てる。僕らが10年かかって習得したことを、彼らは半年でこなしてしまう。メンタル面でも、すごくたくましい。期待してますよ」。
<マニクールのレース結果についてはレース結果ページをご覧ください>
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