2008年10月 6日(月)配信

秋晴れのお台場にモータースポーツファンが集結
日本GPを前にトヨタF1カーが迫力ある走りを披露


モータースポーツファンが集まった
MEGAWEBの特設コースでティモ・グロックが激走
F1日本GPを翌週に控えた10月4日(土)と5日(日)の両日、東京・お台場のMEGAWEBで、恒例となった「トヨタモータースポーツ・スペシャルイベント2008」が行われた。
 4日(土)はトヨタF1カーなどのデモ走行とトークショー、5日(日)はトヨタの歴代レーシングカーのデモ走行と人気アーティストのライブ演奏を組み合わせた「DREAM DRIVE DREAM LIVE 2008」が開催され、大勢のファンがMEGAWEBに集まった。
 また、4日(土)と5日(日)は、MEGAWEBに隣接するお台場の特設会場において、今年で3度目の開催となる「モータースポーツジャパン2008」が開催。モータースポーツに関するブースが多数出展され、レーシングカーの展示やデモ走行、トークショー等でモータースポーツの魅力を十分に味わえるイベントとして、大変なにぎわいを見せた。

トヨタモータースポーツ・スペシャルイベント2008
4日(土)は、MEGAWEB 1Fのメガステージで、まずTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)と小林可夢偉(パナソニック・トヨタ・レーシング サードドライバー)、FTRS校長である関谷正徳が壇上へ上がり、ジュニア・フォーミュラ時代からライバル同士だった中嶋と小林の逸話などを披露した。
 続いて小林とパナソニック・トヨタ・レーシングのレースドライバー ティモ・グロック、TMG技術コーディネーション担当ディレクター新居章年らによるトークショーが行われ、トヨタのホームレースである、日本GPへ向けた意気込みを語った。
 その後、ライドワン特設コースでデモ走行が行われた。TDPドライバー国本雄資、国本京佑兄弟による、フォーミュラ・トヨタ(FT)、F3車両が走行した後、小林がトヨタF1カーで登場。お台場中に響き渡る、F1カーの快音を響かせ、時にホイールスピンでの白煙を上げながらの迫力ある走行を見せた。続いてグロックもトヨタF1カーで激走を見せ、秋晴れのお台場に集まったモータースポーツファンに、F1の迫力と魅力を存分にアピールした。
 5日(日)は、MEGAWEBのライドワン特設コースで「DREAM DRIVE DREAM LIVE 2008」が開催。トヨタ・モータースポーツの歴史を築いてきた名車、WRCのトヨタ セリカやルマン24時間レースを戦ったトヨタTS010、JGTCのスープラなどに加え、現役のレーシングカーとしてSUPER GTのレクサスSC430、フォーミュラ・ニッポン、F3車両等が走行。人気アーティストのライブとのコラボレーションで、集まったファンを楽しませた。

モータースポーツジャパン2008
今年で3年目を迎えた「モータースポーツジャパン2008」が、4日(土)、5日(日)の両日に渡ってお台場の特設会場で行われた。
 天候に恵まれたこの週末、会場には4日に62800人、5日は72400人という昨年を上回る多くのモータースポーツファンが集結した。
 トヨタブースでは、現在レースに参戦している各カテゴリーのレーシングカーなどを展示したほか、トヨタF1カーの実車コックピットで操作するシミュレーターを設置。多くの人気を集めた。
 トヨタブースの特設ステージでは、F1ドライバー ティモ・グロックと小林可夢偉、そして中嶋一貴がそれぞれトークショーを行い、次週へと迫った日本GPでの活躍を誓った。また、SUPER GTを戦うトヨタドライバーを代表して脇阪寿一、立川祐路、片岡龍也、伊藤大輔、平手晃平、石浦宏明、国本京佑、井口卓人の8人によるSUPER GTトークショーが行われ、SUPER GTの魅力や、残り2戦となったシーズンの展望などが語られた。他にも、TDPドライバーの平手、石浦、国本、井口に小林、中嶋、そして関谷正徳校長を加えたTDPトークショー等も行われ、訪れたファンが、トヨタモータースポーツを担うレーシングドライバーを身近に感じられるイベントとなった。
 そして会場内に特設された走行エリアでは、脇阪寿一がドライブするSUPER GTのレクサスSC430やトヨタF1カーによるデモ走行も実施された。
 トヨタF1カーは5日(日)に登場。午前中の走行は小林、午後はグロックがドライブを担当し、大迫力の走行を披露。詰めかけた大観衆はF1ならではのエグゾーストサウンドと、圧倒的なパフォーマンスに酔いしれた。

モータースポーツジャパン 公式サイト http://www.motorsport-japan.com/

パナソニック・トヨタ・レーシング レースドライバー ティモ・グロック:
「日本に来るのは春以来だが、日本の素晴らしいファンに感銘を受けた。富士を走るのは初めてとなるが、同じく初走行となった前戦シンガポールGPで4位に入っているし、心配はしていない。先日ヘレスで日本GPへ向けたテストを行い、バランスもフィーリングも良かったので、いいレースを見せられると思う。私にとっては初めての、チームのホームGPとなるので、100%以上の力を発揮し、チームがコンストラクターズ争いで4位を獲得するためにベストを尽くす。この2日間は忙しかったが、多くのファンから暖かい声援を貰った。それに応えるべく結果を残したい。富士へ行くのが楽しみだ。」

パナソニック・トヨタ・レーシング サードドライバー 小林可夢偉:
「今年の3月以来、久しぶりに日本に帰ってきたが、多くのファンの前で、走りを見せることが出来て良かった。MEGAWEBでのデモ走行、モータースポーツジャパンでのデモ走行共にスペースの関係で出来ることは限られていたが、F1をこれだけ近くで感じて貰えるという機会はなかなかないので、F1の魅力を最大限に感じて貰えるように走った。私自身も楽しむことが出来たし、ファンの皆さんにも楽しんで貰えたと思う」

TDPドライバー(AT&Tウィリアムズ) 中嶋一貴:
「私にとって、富士でレースを戦うのはSUPER GTを戦っていた2005年以来となるが、その当時富士スピードウェイのすぐ近くに住んでいたこともあり、特にホームGPという意識は強い。自分自身も現在良い状態にあると思うし、久しぶりの富士で力を出し切って、いい結果が出せるように頑張りたい」