2010年3月17日(水)配信

2010年 SUPER GT開幕直前イベント@メガウェブ レポート

2010年 SUPER GT開幕直前イベント@メガウェブ レポート
「レクサスGTドライバーとの楽しいひと時」

 スーパーGT開幕戦を翌週に控えた3月14日(日)、都内メガウェブにて、今季レクサスチームよりGT500クラスに参戦する
ドライバー8名を迎え、「SUPER GT 開幕直前イベント レクサスGTドライバー大集合」が開催された。昨年シリーズチャンピオンを獲得したレクサス・チーム・ペトロナス・トムスの脇阪寿一選手、アンドレ・ロッテラー選手を筆頭に、プレシーズンテストの日程をすべて終了したレクサス・チーム・ルマン・エネオス 伊藤大輔選手、ビヨン・ビルドハイム選手、レクサス・チーム・クラフト 石浦宏明選手、大嶋和也選手、レクサス・チーム・ゼント・セルモ リチャード・ライアン選手、レクサス・チーム・サード
平手晃平選手がファンの前に元気な姿を見せた。

 

 集まったサポーターに迎えられレクサスフラッグが振られる中、ドライバーが入場しステージがスタート。サーキット同様の熱気の中に、今回のイベントもお子さまのサポーターの多さに驚かされる。チームグッズを身につけて、近い距離からの声援は、ドライバーにとってはとても心強いはずだ。場内の雰囲気は一気に盛り上がった。


 メインのトークショーを担うのは、ピエール北川氏と今井優杏氏、ドライバーからトークを引き出すのはお手の物。開幕前ということもあり、オフシーズンの過ごし方と、他メーカーが投入してきた新車の話題でもち切りとなった。
 ディフェンディングチャンピオンのアンドレ・ロッテラー選手は、その新車がやはり気になる様子。しかし、それに迎え撃つ
べくアンドレ流リラックスタイムを作り、ベストな体調でシーズンに向けて備えてきたようだ。

 レクサスチームで3年目を迎える伊藤選手は、ステアリングを持たなくても「走る」のが得意なドライバー。得意のジョギングで体を作りあげてきた。オフシーズンのテストもとても好調で、今季は例年以上に楽しみなシーズンと語っていた。ビヨン・ビルドハイム選手も体力作りに勤しんだ様子で、まったく運転しない時期はとても辛いが、昨シーズンのアンラッキーを力にし、今季も頑張ると語ってくれた。

 昨年12月に素敵な伴侶を得た石浦選手は、愛妻のもと減量に成功しており、先輩ドライバーを退け、虎視眈眈とチャンピオンの座を狙っている
感が伺えた。その相棒の大嶋選手も、他チームから注目される存在になりたいと、石浦選手同様に秘めたる強い闘志を見せた。真新しいレーシングスーツの印象を「消防士」と表現されていたリチャード・ライアン選手は、テストでトップタイムを刻んだことが大きな自信となった様子。昨年起きたトラブルなどから学んで、今季は頑張りたいと力強く語っていた。

 今季レクサスチームの「イケメン」の話題を一手に担う平手選手は、レクサスチームのエンジンへの信頼性・安定感などをアピール。他メーカー、話題の新車に負けないレクサスチームであることを語った。
 ディフェンディングチャンピオンのレクサスチームとしては、メンバーが不変のシーズン。これまで以上に堅いチームワークで、シリーズを通し目指すところは一つ、と誰もが思ったに違いない。



 サイコロを振りながらお題を決めるトークショーも行われ盛り上がりを見せたその後、なんと"書き初め"が行われた。ドライバーがステアリングに変わり、「筆」を持ったのである。外国人ドライバーにとっては新鮮だ。

 
各ドライバーが書いた文字は下記の通り。(敬称略)
脇阪寿一 ひとりでは走れまへん アンドレ・ロッテラー 一番
伊藤大輔 ビヨン・ビルドハイム
石浦宏明 挑戦 大嶋和也
リチャード・ライアン 日本一 平手晃平

 脇阪選手は、昨年自身のイベントでスローガンにした言葉だが、コースでクルマを駆るまでには、自分一人の力では走ることができないという沢山のレースに関わっているスタッフやファンへの感謝の気持ちを込めた言葉だ。大嶋選手は、獣のような走りというアグレッシブな意味がこの文字になった。平手選手は、レクサスチームのイケメン担当ならではだが、書き順を間違えてしまいバランスが少々変にというオチが...。書いたものは、すべてサポーターの方へプレゼントされたが、ライアン選手は自分の作品を持ち帰りたかったというほど、気に入ったようであった。

 

 その後のプレミアム抽選会では、サイン入りレクサスグッズなどが当選者にプレゼントされたが、一番の目玉はイベント当日がホワイトデーということも
あり、女性とお子さまを対象にドライバーそれぞれがセレクトしたプレゼントが各ドライバーから限定1名に当たるというもの。ドライバー自らプレゼントする方を選ぶのだが、アピールタイムでは一斉に多くの手があがった。事前の
打ち合わせでは、女性を選ぶのは失礼にあたるので、お子さまにあげようなどと話していたドライバーたちであったが、実際は???。最年少でプレゼントを獲得したのは、脇阪選手が選んだサポーター、なんと生後二カ月の赤ちゃんだった。


ステージの最後を飾ったのは、サポーターのみなさんからの応援メッセージが書き込まれた横断幕の授与。レクサスチームを代表して、脇阪選手が受け取った。そのフラッグを囲み、全員で記念撮影。

 

最後に脇阪選手より駆けつけてくれた皆様へ、応援してくださるファンの方の気持ちが昨年タイトルをもたらしてくれた事や、今後も引き続き、応援をお願いしたいと感謝の言葉が述べられ、ステージイベントは盛況の中、終了した。


 その後、別会場での京商ラジコン大会に急遽、脇阪選手、伊藤選手、平手選手が参加し、3台で今シーズンを占うバトルを展開。ドライバーの真剣な姿が見れたが、ここは伊藤選手が一歩どころか、二歩も三歩もリード。
脇阪選手、平手選手は早々に白旗をあげ、伊藤選手の圧勝で終わった。

 待ちに待ったSUPER GTのシーズンがいよいよ開幕する。戦う側も応援する側も、同じ方向に向かって歩み始めた"ひと時"がそこにあった事を実感。再びたくさんのサポーターの応援を背に、今シーズンもきっとレクサスチームがタイトルを守ってくれることを願う。