パナソニック・トヨタ・レーシングは、52戦目という短い歴史の中で2度目となる、トップ5に2台が入る予選結果を獲得した。過去には2003年の日本グランプリで3番手、4番手を得ている。
ヤルノ・トゥルーリは、昨日からの鮮烈なパフォーマンスを、日曜日午前中の予選第2回目でも再現した。僅か0.25秒差でポールポジション獲得はならなかったが、前戦オーストラリアGPに続き、2戦連続予選2番手最前列スタートを獲得、パナソニック・トヨタ・レーシングが昨年から確実に進歩しているということを強調した。
ヤルノ・トゥルーリ :
カーナンバー16 シャシー:TF105/03
予選第2回目のタイム: 2番手 1分35秒253(トップと0.163秒差)
予選2回の合計タイム: 2番手 3分07秒925(トップと0.253秒差)
「再び“TF105”で最前列グリッドを獲得できて本当に嬉しい。非常に良いタイムアタックが出来、“TF105”はここセパンで本当に高い戦闘力を持っていると感じている。常に進化させるためにハードワークを続けてくれたチームに感謝している。このペースを決勝レースでも維持する自信がある」
ラルフ・シューマッハーは、予選第1回目で彼を苦しめた、最初の区間でのアンダーステアに再び見舞われた。しかし、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)の予選アタックは、ラルフ・シューマッハーに及ばず、ラルフ・シューマッハーはマレーシアGPで予選5番手グリッドを確保した。
ラルフ・シューマッハー :
カーナンバー17 シャシー:TF105/04
予選第2回目のタイム: 7番手 1分35秒901(トップと0.811秒差)
予選2回の合計タイム: 5番手 3分09秒007(トップと1.335秒差)
「今朝の予選アタックは、昨日と同じく、最初のコーナーでミスを犯してしまい、完璧とは言えないものだった。それによって、多少タイムをロスしたが、重要なことは、私が5番手グリッドというポジションを保持できたということだ。残念ながら、M.ウェーバー(ウィリアムズBMW)によって一つポジションを落と
すことになってしまったが、3列目からの、良いレースが出来ると思う。そして、決勝レースは2レース1基のエンジンと、1レース1セットのタイヤという新競技規則によって、興味深いものになるだろう」
パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、予選2番手と予選5番手グリッドからスタートする、今日の午後のマレーシアGP決勝は、これまでで最も競争力の高い週末で、過去最高のレース結果が期待される。
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「惜しくも予選で、2番手と5番手であったが、午後の決勝レースへ向けて、我々にとって、大きなステップアップといえる。昨日同様に、ラルフ・シューマッハーは、最初のコーナーからアンダーステアに見舞われて、タイムロスを強いられた。M.ウェーバーに予選順位を譲ったことは、不運といえるが、とはいえ、予選5番手を確保出来て嬉しい。ヤルノ・トゥルーリが、2レース続けて予選2番手を獲得し、最前列グリッドを確保した 意義はとても大きいと思っている。我々は決勝レースでも、このペースを維持し、少なくとも、トヨタとして初の表彰台を狙い、ポイントを獲得せねばならない」
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