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Rd.5 Grand Prix of Spain press release
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第5戦スペインGP F1選手権ポイント2位堅守へと総力挑戦
再舗装された高速テクニカルサーキットで連続ポイント獲得を目指す
2005年5月3日(火)(スペイン・バルセロナ発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1ドライバーズ選手権及びF1コンストラクターズ選手権で2位の座を堅守して、今週末、バルセロナで行われるスペインGPへと臨む。ヤルノ・トゥルーリは開幕戦以来、これまで4レースを終えた時点でドライバーズ選手権18ポイントを獲得して2位。チームメイトのラルフ・シューマッハーは9ポイントで5位につけている。コンストラクターズの争いでパナソニック・トヨタ・レーシングは27ポイントを獲得している。チームは、2週間前に行われた、シーズン最初のヨーロッパラウンドであるサンマリノGPでの厳しい週末を終え、スペインGPでより強力なパフォーマンスを発揮するために全力を挙げている。

ヤルノ・トゥルーリは、ここまで4戦全てのレースで、予選で5番手以内に入り、3戦連続でポイントを獲得しスペインへと向かう。スペインGPでの彼の目標は、ドライバーズ選手権での2位というポジションを守ることである。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー16

「我々は今シーズン素晴らしいスタートを切ることが出来、選手権2位という輝かしい戦績とともにバルセロナへ向かう。カタルニア・サーキットでは、非常に空力性能が必要となる。サーキットはコーナーも多く、しかも比較的高速コーナーといえる。それは、コーナーにおける通過速度が問われることとなり、F1カーのバランスが完全でなければならない。冬季テストでバルセロナを走っていた時は、圧倒的に速かったわけではないが、その後、かなり空力面での改良を行い、全ての部分において戦闘力が増しており、自信はある。また、カタルニア・サーキットは、タイヤのラバーが付着すれば問題無いと思うが、当初は非常に滑りやすかった。また、温暖な気候は我々に向いていると思う」

ラルフ・シューマッハーは、これまでの3戦でポイント獲得圏内でレースを戦えることを証明した。彼は、バルセロナのカタルニア・サーキットが“TF105”に適していると確信している。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー17

「我々はスペインでは、イモラよりも確実に競争力が高いはずだ。サンマリノGPは我々にとっていつもタフなイベントだが、あのレースを戦ったことで、我々のパフォーマンスにさらに改善の余地があることが分かった。サンマリノGPでのデータを解析し、同様の問題が起こり得るサーキットでの解決策を見出さなければならない。ただ、スペインGPの行われるカタルニア・サーキットがそのうちの一つとは言い切れない。また、カタルニア・サーキットは4つのハイスピードコーナーを持つ、厳しいサーキットであり、丘の上に位置するために、風も重要な要素となる。風向きは変わりやすく、空力やギアのセットアップを難しくする。タイヤに関しては、新たな舗装になって初めてのテストでは、非常にスムーズでとても滑りやすかったが、その後、走り込んだことで、問題は無い」

ディーター・ガス : チーフ・レース・エンジニア

「カタルニア・サーキットは、全ての面でF1カーに極限の性能を要求する、とても内容の濃いサーキットだ。周回全体を通して速く走るには、我々が過去数レースで必要としてきた以上に、高速コーナーに注力しなければならない。競争力の高いラップタイムを得るために、最高速だけでなく、充分なトラクションも獲得する必要がある。カタルニア・サーキットでは、総合的なパッケージを評価することが出来るので、テストで数多く利用される。そのため、どのチームも非常に良くコースを知っており、それは、厳しい戦いとなることを意味する。しかし、コースはこの冬に再舗装され、誰にとっても新たな挑戦となるが、サーキットの基本的な特性には変わりはない。再舗装によって、車の挙動による影響は、タイヤの性能よりも少なくなった。歴史的に見て、バルセロナはタイヤの消耗では、厳しいサーキットであったが、今は他のサーキットとそれほど変わらないだろう」