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Rd.5 Grand Prix of Spain press release
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スペインGP予選第1回目 J.トゥルーリが暫定ポールポジション獲得
R.シューマッハーも僅差の4番手。“トヨタTF105”絶好調で明日の予選第2回目へ
2005年5月7日(土)(スペイン・バルセロナ発)

F1世界選手権第5戦スペインGPの公式練習3回目と4回目に続き、予選第1回目が行われた。午前9時から行われた公式練習3回目は、雲ひとつない好天の下、気温14度、路面温度16度、湿度64%のコンディションでスタート。ヤルノ・トゥルーリは、3周の走行に留め、14番手ながら、ラルフ・シューマッハーが3番手タイムをマークした。30分のインターバルの後、午前10時15分に開始された公式練習4回目では、徐々に気温とともに路面温度が上がっていく中、残り20分を切ったところでラルフ・シューマッハーがトップタイムをマーク。ヤルノ・トゥルーリも僅差の7番手と好調ぶりを見せ、午後に行われる予選第1回目へと臨むこととなった。

予選第1回目は、午後1時に気温23度、路面温度は43度、湿度55%の下、第4戦サンマリノGP決勝結果の逆順にタイムアタック。11番目に出走したラルフ・シューマッハーは1分14秒870で4番手。15番目に出走したヤルノ・トゥルーリは1分14秒795で暫定ポールポジションを獲得。2台揃って好調の“トヨタTF105”は、明日の予選第2回目、そして、決勝へと挑むことになった。

明日は、午前10時(日本時間午後5時)から予選第2回目が行われ、決勝レース(66周)は、午後2時(日本時間午後9時)にスタートが切られる。

ヤルノ・トゥルーリ : 
カーナンバー16 シャシー:TF105/02



公式練習3回目:14番手 1分18秒215(トップと2.610秒差)   3周
公式練習4回目: 7番手 1分15秒087(トップと0.807秒差)  13周
予選第1回目  : 1番手 1分14秒795                 3周

「暫定ポールポジションを獲得できて嬉しい。それも、パナソニック・トヨタ・レーシングにとって今季初の暫定ポールポジションであり、なおさらだ。予選のアタックラップは好調だったが、この完璧な結果には驚いたと言うしかない。今日午前中の公式練習では、グリップを得るために努力を続けていたが、最終的に、予選で良い結果を得ることが出来た。明日の予選第2回目は、非常に僅差でグリッド最前列を競うことになり、ハードな戦いになることは間違いないが、今日の結果を活かしてポールポジション獲得へと最善を尽くす。そして、全力で決勝レースへ挑む」

ラルフ・シューマッハー : 
カーナンバー17 シャシー:TF105/04



公式練習3回目: 3番手 1分15秒860(トップと0.255秒差)  10周
公式練習4回目: 1番手 1分14秒280                13周
予選第1回目  : 4番手 1分14秒870(トップと0.075秒差)   3周

「良い予選アタックラップが出来たことに満足している。恐らく、風の強い最終セクターで用心深すぎたのだと思うが、最終的に、トップと僅差ということは素晴らしいニュースだ。首位から1000分の75秒差という結果には不満はない。結果的に、暫定的なポールポジションを獲得することは出来なかったが、明日へ向けて自信はある。“TF105”はもちろん、タイヤも充分なパフォーマンスを発揮しており、その上、燃料を搭載した状態には、とても自信がある。私は、良いスタートを決勝レースへと最大限利用するつもりだ。明日は今までとは違う一日になるだろう」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター

「ヤルノ・トゥルーリは、素晴らしいタイムアタックを見せてくれた。そして、明日へと、トップタイムを記録したことは、意義深い。ラルフ・シューマッハーは、今朝の公式練習では速かっただけに、ポールポジションが取れなかったことには、少なからず失望している。しかし、その差は、超僅差であり、我々は、1番手と4番手という予選第1回目の結果に満足している。カタルニア・サーキットは、空力の重要なサーキットであり、これまで、精力的に空力パッケージの改善に取り組んでおり、今回も、いくつかの改良部品を持ち込んでいる。工場での全スタッフの努力が、今日の暫定ポールポジションで報いられた。この週末は、ここまでは、とても上手く行っているが、まだ、半分の仕事を終えたにすぎない。従って、この好調を継続するために、さらに努力せねばならない。2台が決勝レースで最前列に並び、トヨタ初の勝利を目指すために、最善を尽くす」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 

「ヤルノ・トゥルーリが今季初の暫定ポールポジションを獲得出来たことは大変嬉しい。ラルフ・シューマッハーも0.1秒以内という僅差の4番手であり、両ドライバーの頑張りに感謝したい。明日もこの好調を維持し、3戦連続の表彰台獲得を目指す」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表

「パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、4年目にして日曜日の決勝レースへと、予選計測タイムの頂点を極めて臨むという歴史に残る瞬間を迎えた。2人のドライバーは素晴らしい仕事をこなしてくれたので、我々は、目標達成へと明日も全力で頑張らなくてはならない」