第5戦スペインGPの決勝レースを前に、5月8日(日)午前10時から、予選第2回目が行われた。
予選第2回目は、晴れ渡った好天の下、気温19度、路面温度24度、湿度57%のコンディションで、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台を含む上位4台が、0.075秒差という超僅差であった、昨日の予選第1回目結果の逆順でタイムアタックが開始された。R.バリチェロ(フェラーリ)、N.ハイドフェルド(ウィリアムズBMW)が出走しなかったために、13番目に出走したラルフ・シューマッハーは、2列目4番手グリッドを確保。一方、予選第1回目で暫定ポールポジションを獲得したヤルノ・トゥルーリは、16番目に出走し、5番手グリッドとなった。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は揃ってトップ5グリッドから、午後2時(日本時間午後9時)にスタートする決勝レースに挑む。
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17
シャシー:TF105/04
予選第2回目のタイム: 4番手 1分17秒047(トップと0.445秒差)
予選2回の合計タイム: 4番手 2分31秒917(トップと0.496秒差)
「今朝はアンダーステアに苦しめられ、困難な予選第2回目となった。原因はまだ定かではないが、データをチェックし、それを調査する必要がある。とはいえ、2列目からのスタートということで、決勝レースでは良い結果を狙えると思っている。我々はここまで、2台ともイベント前に予測していたよりも良いレースウィークを過ごしてきたが、決勝レースは長く、タフなものになるだろう。追い越しの非常に難しいサーキットなので、何が起こるかは、チームの戦略に大きく左右される」
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/02
予選第2回目のタイム: 5番手 1分17秒200(トップと0.598秒差)
予選2回の合計タイム: 5番手 2分31秒995(トップと0.574秒差)
「ラルフ・シューマッハー同様、私も強いアンダーステアに苦しみ、0.5秒近くタイムをロスした。“TF105”の状態に完全に満足しているわけではなく、午後へ向けて、データのチェックを行わなければならない。しかし、まだ我々は良いレースを戦えると思っている。ここカタルニア・サーキットで重要なのは、良いスタートと良い戦略であり、5番手グリッドというのは、ポイント獲得だけでなく、表彰台も狙える悪くない位置だ。午後の決勝レースは、スペインの熱狂的な大観衆によって、素晴らしい雰囲気の下で行われるだろう。ベストを尽くして決勝レースを戦う」
ディーター・ガス : チーフ・レース エンジニア
「今朝は、両ドライバー共に、アンダーステアの傾向が出ていた。その原因を究明するために、これからデータを解析する。とはいえ、午後のスペインGP決勝に向けて、とても良い状態にあると言える。決勝レースは、タイヤにとって厳しいものとなるであろうが、すべてのタイヤが同条件であり、克服せねばならない。予選トップ5からのスタートは、素晴らしいことであり、我々の戦略は正しいと思っている」
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