第6戦モナコGPの決勝レースを前に、5月22日(日)午前10時から、予選第2回目が行われた。予選第2回目は心配されていた降雨もなく、快晴の下、気温22度、路面温度25度、湿度65%のコンディションで昨日の予選第1回目結果の逆順でタイムアタックが開始された。予選第1回目はアクシデントでノータイムとなってしまったラルフ・シューマッハーはスペアカーに乗り換え、1番目に出走し、初期チェックのみの1周を走ってピットイン。最後尾グリッドからのスタートとなるが、追い上げに期待がかかる。12番手にコースインしたヤルノ・トゥルーリは、果敢なアタックを見せ、予選ポジションをアップ。5番手グリッドから、午後2時(日本時間午後9時)にスタートする決勝レースへと挑むことになった。
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/02
予選第2回目のタイム: 5番手 1分17秒401(トップと1.120秒差)
予選2回の合計タイム: 5番手 2分32秒590(トップと2.267秒差)
「今日の予選ラップには非常に満足している。昨日よりも格段に進歩が得られた。コースの何ヶ所かでは、本当に限界ぎりぎりでの走行となり、それだけに最後まで走り切れたことは嬉しい。予選5番手へとポジションをあげることが出来たが、言うまでもなく、ここモナコでは予選ポジションが非常に重要であり、トップ5からのスタートというのは良いポジションだ。レースでは、ミスを犯すことなく、良いリズムをつかむことが重要だ。何が起こるかわからないモナコなので、そのチャンスをじっくりと待つことになるだろう」
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17
シャシー:TF105/03
予選第2回目のタイム: 17番手 タイム無し
予選2回の合計タイム: 18番手 タイム無し
「今朝は新しい“TF105”の初期チェックをするにとどまった。少ない走行の後すぐにレースを戦うというのはあまり理想的ではないが、私には十分に長い経験があり、問題無いだろう。もちろんモナコで後方からスタートするのは良いことではないが、78周もの厳しいレースでは、何が起こるかわからない。重要なのは、レースを最後まで走り抜くことだ。それは決して簡単なことではないが、完走を果たせば、結果は計り知れない」
ディーター・ガス : チーフ・レース エンジニア
「ヤルノ・トゥルーリは、素晴らしいタイムアタックだった。彼は、我々が目指していたポジションアップを果たし、望み通り納得の行く予選第2回目であった。レースを見定めており、予選結果には、満足している。ラルフ・シューマッハーについては、いずれにせよ、最後尾スタートが分かっていたので、新しく組み上げたTF105に問題の無いことを確認するために1ラップだけを走った。明らかに、今日の午後は、彼にとって難しいものとなるであろうが、今年のパフォーマンスを見ての通り、可能な限上位でフィニッシュするはずだ。ここモナコでは、今までのレースでも多くのリタイアが出ている。そのようなトラブルに見舞われること無く完走し、我々の出来る最善を尽くす」
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