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Rd.7 Grand Prix of Europe press release
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第7戦ヨーロッパGP 今季初の2週連戦となるホームレースに挑戦
F1初表彰台の舞台に挑むJ.トゥルーリと、地元出身R.シューマッハーの活躍に期待
2005年5月24日(火)(ドイツ・ニュルブルクリンク発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2週連戦で、この週末、ホームレースとなるヨーロッパGPへと臨む。ヨーロッパGPの開催されるニュルブルクリンク・サーキットは、ケルンのチーム本拠地から車で1時間ほどの距離にある。このため、ニュルブルクリンク・サーキットのグランドスタンドには、2005年シーズン序盤の好調を維持し、これまで以上の結果を期待するトヨタのファンや従業員が応援に駆けつける。物事がうまく進めば、日曜日のパドックにはまた“ビバ・コロニア”(ケルンの応援歌)が響き渡るかもしれない。

ヤルノ・トゥルーリが最初にF1GPで表彰台を獲得したのは、1999年のヨーロッパGPであった。今シーズンは、素晴らしいスタートの後、モナコGPでは惜しくもポイントを逃してしまったものの、ドライバーズ選手権でのトップ3というポジションを維持するために、上位フィニッシュを狙っている。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー16

「私は幸運にも、ドイツF3選手権を戦ったことがあり、ニュルブルクリンクでのレース経験が豊富で、サーキットのことは知り尽くしている。1999年には雨に見舞われたレースで2位フィニッシュを果たしたこともあり、これらの経験は、天候の変化に伴う戦略の力となるだろう。サーキットは極めてチャレンジングだが、本当に好きなコーナーというのは存在しない。特別にテクニカルではないと言う意味で、いわゆる普通のサーキットだと思う。最も重要なことは良いリズムを見出すことだ。高速コーナーもあり、連続するコーナーを上手くつなげられれば、速く走ることが出来る。TMGのファクトリーも近く、従業員のみならず多くの関係者が応援に駆けつけてくれる。我々がサーキットにおける全ての活動は、ファクトリーで彼らの作業に支えられている。そういう意味でも、彼らを前に、大きな盛り上がりでレースを戦えることは素晴らしいことだ。良い結果を得てポイント獲得を目指す」

ラルフ・シューマッハーは若い頃、現在のニュルブルクリンク・サーキットの旧コースであり、20kmもの長さを持つ、伝統の“ノルドシュライフェ”でドライビングスキルを磨いてきた。彼はモナコでの印象的な6位フィニッシュの後、より上位でのフィニッシュを目指して、2003年に勝利を飾っているヨーロッパGPに臨む。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー17

「ニュルブルクリンクは私が育ったケルペンの町から非常に近いと言う意味でも特別な場所であり、ここのレースはいつも楽しみにしている。昔F1レースが行われていたとは信じがたいほど、ラン・オフエリアの少ない“ノルドシュライフェ”旧コースで私は運転の練習をしてきた。今年は私が新コースでフォーミュラ・カーでのレースを始めて20周年となる。私のフォーミュラ・ジュニアでの初勝利もここであり、幸運にも2年前にはF1GPでも勝つことが出来た。サーキットはF1では極めて典型的な、高速コーナーと低速コーナーの組み合わせだ。タイヤ選択は、トラクション・サーキットなので特にリアタイヤが重要になってくる。今年のレースは、チームのファクトリーのあるケルンから最も近いグランプリということで、特別なものになるだろう。聞く所によると、ケルンの全てのスタッフがグランドスタンドの一部を埋め尽くすそうで、ヤルノ・トゥルーリと私は、きっと、大きな声援を受けて走ることになるだろう。そしてその声援に応えることが出来るだろう」

レースウィーク中、チーム関係者でニュルブルクリンク・サーキットのグランドスタンドは埋め尽くされ、ヨーロッパGPは特別な雰囲気となるだろう。しかし、それに惑わされること無く、レースチームはポイント獲得へと焦点を合わせている。

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター

「ニュルブルクリンクはケルンのTMGファクトリーから最も近いサーキットなので、多くの人々がグランドスタンドという非常に近くから我々を応援してくれることになる。ホームレースでは往々にして、何らかの特別な挑戦をするものだが(我々には多岐にわたるホームレースがあるが)、とくに、いつも以上に、ということは無い。なぜなら、我々は常に、全てのレースでベストを尽くしている。改善の余地があるということは、やっていることに、基本的に何らかの問題があるということだ。しかし、ホームレースであるということは、ロジスティックスの点では有利だ。もしスペアパーツが必要になっても、数時間以内に運び込むことが出来る。サーキットは典型的なF1サーキットであり、旧コース“ノルドシュライフェ”とは異なる。高速と低速のコーナーが適度にミックスされ、かなり強めのダウンフォースを必要とする。そして、このことは、F1カーがあらゆるエリアで高いパフォーマンスを発揮する必要があるということを意味する。我々の“TF105”はどうかと言えば、私は問題ないと思っている。このタイプのサーキットでは、かなり競争力が高いことを示してきており、この週末も、何も問題はないと思う」