今回は地元フランス出身のオリビエ・パニスが金曜日のフリー走行を担当するサードドライバーとして参戦。38歳になった彼は、母国のファンの前でチームをアシストするこの機会を楽しんだようだった。
全長4.411キロメートルのマニクール・サーキットを舞台にした今日の2回のセッションを通じ、パニスは全体の6番手となる1分15秒483を記録。トップタイムを記録したのは今回もウェスト・マクラーレン・メルセデスのテストドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサだった。彼のタイムは1分14秒460となっている。
「レースチームの一員に再び戻るのは素晴らしい体験だった」と話すパニス。「マニクールで走った経験は豊富にあるが、ここではセッションが進むにつれてコースコンディションが大きく変わる。タイヤの選択をする際には、このことを念頭に置いておかなければならない。私自身は今日の走りを存分に楽しませてもらったし、残りの2日間もチームはいい状態で走れるはずだと思う」
レースドライバーのヤルノ・トゥルーリ(1分15秒774)とラルフ・シューマッハー(1分15秒925)はそれぞれ9位と11位につけている。トップのデ・ラ・ロサに続いたのは同じくマクラーレンのファン・パブロ・モントーヤ(1分15秒129)だった。続いて3位はマイルド・セブン・ルノーF1のフェルナンド・アロンソ(1分15秒183)、4位はスクーデリア・フェラーリ・マルボロのミハエル・シューマッハー(1分15秒204)、5位はルノーのジャンカルロ・フィジケラ(1分15秒225)、6位はラッキーストライクBARホンダの佐藤琢磨(1分15秒530)となっている。
「今日はかなり順調な一日だった」と話すトゥルーリ。「マニクールはテクニカル・サーキットのひとつだが、今日のクルマのバランスには満足している」
ラルフが続ける。「トラブルは何もなかったが、どちらのタイヤを選択すべきかはそれほど明確ではない。全データを注意深く検討してみる必要がある」
シャシー部門テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは次のように話している。「予想外のトラブルもなく、また、そのせいでプログラムが中断することもなかった。まさに典型的な金曜日だったね。コースコンディションの変化に合わせ、できるだけたくさんのデータを比較できるようにしておく必要があるが、それを考えるとこうした順調な流れは非常に重要なことだ。マニクールではグリップに問題があればすぐにそれが表面化してくる。コースの表面がかなりスムーズなので空力パフォーマンスをいい状態に持っていくことが大切だ。全体的に見て、今日はわれわれにとっていい一日だったし、再び表彰台を狙える状態にあると思う」
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