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Rd.10 Grand Prix of France press release
grand prix
戦略を駆使してダブル入賞ポイント獲得
J.トゥルーリ5位、R.シューマッハー7位。選手権ポイント4位で今シーズンを折り返し
2005年7月3日(日)(フランス・マニクール発)

7月3日(日)、フランス中部のマニクール・サーキットで、第10戦フランスGPの決勝レースが行われた。
決勝レースは、昨日までとは、打って変わり、真っ青に晴れ渡った空の下、午後1時に気温30度、路面温度51度、湿度41%というコンディションで開始された。最前列2番手グリッドからスタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、ポジションを守った序盤戦から、ピットイン戦略も駆使して、粘走。激戦を走り抜き、5位でチェッカーを受けた。一方、11番手グリッドからの追い上げを強いられたラルフ・シューマッハーは、混戦となったレースを慎重に戦い、ポイント圏内の7位でフィニッシュ。パナソニック・トヨタ・レーシングは2台揃ってダブル入賞。貴重なポイント獲得を果たした。
優勝は、フェルナンド・アロンソ(ルノー)であった。

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/02
  


決勝順位 :  5位  69周/70周
グリッド :  2番手

「昨日の奇跡のような予選から、一転して今日はとても厳しいレースとなった。全力でスタートを切り、ライバルよりも前に出ることは出来たが、特にリアのスライドが激しく、ペースを保つことが出来なかった。安定性とトラクションを得ようと努力したが、出来ることは僅かだった。レースを通して後続を抑えるべく奮戦を続けたが、後続車が基本的に我々よりも速かったこともあり苦戦を強いられた。最初のピットストップの後、問題はさらに悪化してしまったが、2度目のピットストップではバランスを調整し、その後は、徐々に改善した。それでも、4ポイントを得られたことはチームにとっても、私自身にとっても良い結果であり、満足している」

ラルフ・シューマッハー : 
カーナンバー17 シャシー:TF105/03



決勝順位 :  7位  69周/70周
グリッド : 11番手

「この週末が、1番目に出走した予選から始まったことを考えれば、良い結果だ。レースウィークを通じて、特に大きな問題も、信頼性の面でも問題は起こらず、2ポイントを獲得できたことを喜んでいる。レース中はトラクション確保と若干のスライドに苦しみ、思い切りハードにプッシュし続けるには厳しかった。チームは私のピットイン戦略を、3ストップから2ストップへと変更し、また、終盤に後退したジャック・ビルヌーブ(ザウバー・ペトロナス)にも助けられた。2台揃ってダブル入賞を果たせたことは素晴らしいことであり、チームの皆に感謝したい。個人的にはもう少し上位を狙いたかったが、今日、我々はこの結果に満足しなくてはならない」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「表彰台を狙っていただけに少々残念ではあるが、2台揃ってポイントを獲得できたことは今後へとつながる結果だと思う。レースでのペースには不満が残るが、まだ7月に予定される4戦の一つが終わったばかりであり、次のイギリスGPに向けてさらにレベルアップを続ける」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表

「高い期待を持っていただけに、今日の結果は、いささか残念ともいえる。とはいえ、2台共揃ってポイントを獲得出来、両ドライバー共に頑張ってくれたことには満足している。ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーは、共に良いスタートを切ってくれたが、最初の燃料給油ピットストップ後は、車重が増したこともあり、リアのグリップが思うように得られずレースでのペースを上げることが出来なかった。これで、戦略上、厳しい状況に迫られたが、ラルフ・シューマッハーは、当初の3回給油ピットストップ戦略から2回へと変更し、ポジションアップを図ることが出来た。そして、予選を1番目にタイムアタックし、7位まで躍進したことは、上出来といえる。また、我々がヤルノ・トゥルーリと共に、表彰台に上がれなかったことは残念だが、2台揃って入賞し、6ポイントという選手権ポイントを獲得しながら悔しさを感じるのは、チームとして着実に進歩していることの証だ。我々の進むべき道程はまだ遠い」