F1世界選手権第11戦イギリスGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
イギリスらしいどんよりとした曇り空の下、午前9時から開始された公式練習3回目は、気温15度、路面温度19度、湿度87%と肌寒さの中で開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、路面状況の向上と路面温度の上昇を待ち、セッション残り時間10分を切ったところでコースイン。ラルフ・シューマッハーが10番手、ヤルノ・トゥルーリが14番手タイムとなった。その後、30分のインターバルを挟み、午前10時15分に開始された公式練習4回目は、2台共に大きくタイムアップ。ヤルノ・トゥルーリは3番手、ラルフ・シューマッハーは4番手と好調ぶりを見せ、午後に行われる予選に期待を繋いだ。
公式予選は、気温20度、路面温度31度と気温も上昇、青空も覗くほどに好転した天候の下で午後1時から開始。前戦フランスGPの決勝結果逆順で、決勝レースのグリッドを決定するタイムアタックが行われた。14番目に出走したラルフ・シューマッハーは9番手、16番目に出走したヤルノ・トゥルーリは5番手のタイムをマーク。K.ライコネン(マクラーレン・メルセデス)がエンジン交換によるグリッド降格となったため、ヤルノ・トゥルーリが2列目4番手、ラルフ・シューマッハーは4列目8番手グリッドから明日の決勝レースへと挑むことになった。明日の決勝レースは、午後1時(日本時間午後9時)に60周のスタートが切られる。
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ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/02
公式練習3回目 : 14番手 1分23秒458(トップと 2.483秒差) 4周
公式練習4回目 : 3番手 1分20秒449(トップと 0.372秒差) 13周
公式予選 : 5番手 1分20秒459(トップと0.55 4秒差) 3周
グリッド : 4番手
「我ながら良いタイムアタックが出来、満足している。ややアンダーステアに苦 しみ、コンマ何秒かロスしたが、“TF105”のバランスは良く、ハードにプッシ ュすることが出来た。もっと上位のポジションを得られなかったのは残念だが、
2列目グリッドは良いスターティングポジションであり、明日の決勝レースが楽しみだ。ここまでの所、我々は全体的に好感触を得ており、今日の午前中も、決勝レースへ向けた有効なセットアップをいくつか施した。明日の決勝レースでは、
先週のフランスGPのような問題に見舞われることなく、好結果を得る自信がある」
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17
シャシー:TF105/03
公式練習3回目 : 10番手 1分22秒775(トップと 1.800秒差) 7周
公式練習4回目 : 4番手 1分20秒524(トップと 0.447秒差) 12周
公式予選 : 9番手 1分21秒191(トップと1.286秒差) 3周
グリッド : 8番手
「かなり良い予選ラップだった。特別なものではなかったが、満足なアタックが出来た。我々はここまで好調な週末を過ごしてきており、明日へ向けて良い状態にあると考えられる。戦略次第で、明日、納得行くポジションでポイントを獲得することが出来るだろう。全体的に見て、我々は午前中の公式練習でも非常に良い仕事をしてきており、明日さらに良いものになることを確信している」
マイク・ガスコイン : シャシー担当テクニカル・ディレクター
「シルバーストーンでの2日間は、上手く行っている。多分、今日の予選が、最も悪いセッションだったかもしれない。しかし、それも、我々の、明日のレースに向けた戦略のためであり、我々は、上手く行くものと確信している。ヤルノ・トゥルーリは、今朝の公式練習から一貫して、いつもの様に卓越した仕事をしてくれた。我々の唯一の問題といえば、ラルフ・シューマッハーが、今朝のグリップを取り戻すためには努力を強いられたことだ。しかし、我々は、明日、ポイントを獲得し、表彰台を狙うための良いポジションを確保している。とても成果のあがる2日間を経て、明日のフィニッシュを見据えている」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノ・トゥルーリは、アンダーステア、ラルフ・シューマッハーは、グリップ不足で多少タイムをロスしてしまった。しかし、明日の決勝レースを4番手と8番手からスタート出来ることは、我々のレース戦略から考えれば満足すべきものといえる。明日は、表彰台ダブル入賞を目指して頑張る」
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